たまねぎ初冬どり新作型の開発に向けて ~ 新たまねぎの収穫を行いました

ページ番号2004621  更新日 令和4年2月4日

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 今回は、県北農業研究所園芸研究室で取り組んでいる「たまねぎ初冬どり新作型」の研究について紹介します。

 一般的なたまねぎ栽培では苗を定植しますが、当作型では3月からセルトレイで育苗した球径2cm程度のセット球を用います。8月上旬に定植し、11月上旬に収穫を行います。セット球を用いて冬季に新たまねぎを収穫する栽培法は暖地を中心に行われており、近年、東北地域でも取り組みが始まっています。
 このため、岩手県での作型の確立に向けて育苗条件や本圃での定植時期、施肥量などの試験を行っており、現在収穫調査を実施中です。

 11月から12月にかけては、新たまねぎの出荷量が少なく高単価が期待できます。また、春まき作型など他の作型との組合せにより、出荷時期の拡大につながる可能性があるため、中山間地域など小規模圃場での収益性向上に寄与する技術となることを期待しています。

 園芸研究室では、今後もたまねぎ初冬どり新作型の確立に向けて研究を続けていきます。

  • セルトレイで育苗中のたまねぎの写真

    セルトレイでの育苗(6月)

  • 育苗終了時のたまねぎの写真

    育苗終了時(7月)
    球径2cm程度のミニたまねぎに生長

  • 収穫時のたまねぎの写真

    収穫時のたまねぎ(11月)

(県北農業研究所園芸研究室 専門研究員 細越 翔太)

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