令和7年度岩手県養液栽培技術セミナーが農業研究センターで開催されました

  12月9日、岩手県農業研究センターを会場に、令和7年度岩手県養液栽培技術セミナー（主催：農業普及技術課、岩手県高収益作物推進チーム施設野菜部会、共催：岩手県野菜トップモデル産地創造推進協議会）が開催されました。セミナーでは、養液栽培や植物工場などの国内第一人者である大阪公立大学の和田光生准教授が講義と実習を行い、生産者9名を含む38名が養液栽培に係る基礎知識について理解を深めました。
   最初に行われた講義では、「養液栽培における培養液管理の基礎」として、代表的な培養液処方の調製方法や調製上の注意点、また、トマト、いちご、きゅうりなど品目ごとの培養液管理法など、海外の事例も取り入れながら、多岐にわたる内容を大変分かりやすく紹介いただきました。
   また、講義後に行われた実習では、pHメーターの校正から重炭酸濃度の測定、培養液の作り方など、現場ですぐに使える実践的な内容について学ぶことができました。
   講師の和田准教授はとても気さくな方で、専門的な内容にも関わらず、面白いエピソードなども交えながら質問などにも親身になって回答していただいたので、受講者は楽しく和気あいあいと講義や実習に参加しておりました。
   岩手県農業研究センターは、今後も今回のようなセミナーの開催を通じて野菜の栽培に係る知識習得の機会を提供し、生産者の収益性向上の取組を支援して参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

（園芸技術研究部　野菜研究室　室長　高橋　拓也）