果樹園における恒久電気柵設置のすすめ

ページ番号2012298  更新日 令和7年12月12日

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   県北農業研究所では、令和7年4月にりんごなどの果樹苗木を定植し、新たな果樹園の整備を進めておりましたが、5月以降シカによる新葉の食害が確認されました。また、秋頃には県北地域のりんご園においてもツキノワグマによる被害が多数報告されました。
   これを受け、試験を継続するためには、冬期も使用でき、強度に優れた恒久電気柵が必要と判断し、去る11月27~28日に設置を行いました。同時に農業普及員向けの講習会も開催され、中森農業革新支援担当課長を講師として恒久電気柵の設置方法について、実践を交えながら学びました。
   今回設置した電気柵は、ツキノワグマやニホンジカ対策のため、ワイヤーの高さを地面から20、40、70、100,130cmの5段とし、積雪対策として、最下段は別回路とし、積雪時に通電させないことで漏電を防ぎ、通年稼働できるよう施行しました。
   講習会では、ワイヤーが切れるアクシデントや暴風雨にも見舞われましたが、無事に設置が完了しました。果樹園が獣害から守られるとともに、研究員や普及員に対して恒久電気柵の正しい設置方法への理解が進みました。

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講習会の様子(令和7年11月27日撮影)
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恒久電気柵を設置できました
(令和7年11月28日撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

(県北農業研究所 果樹・野菜研究室 主任専門研究員 柳本 麻衣)

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