岩手県にピッタリ!な醸造用白色ぶどう品種「ヤマブラン」 今年も立派な果実が収穫出来ました!

ページ番号2012208  更新日 令和7年10月24日

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 近年、岩手県では、醸造用ぶどうの栽培が拡大し、新規にワイナリーを開設する事例も多いため、その数は全国第5位(2024年1月時点)となっています!また、岩手県は日本一の山ぶどう産地でもあり、山ぶどうを主原料としたワイン造りを行うメーカーが多いことも特徴です。
 そんな岩手県にピッタリな醸造用ぶどう品種として、果樹研究室では、令和6年度に研究成果「耐寒性に優れ、裂果や病害が少なく、栽培が容易な醸造用白色ぶどう品種「ヤマブラン」」を公表しました。
   この「ヤマブラン」は、「ピノ・ノワール」に(ヤマブドウ×「ピノ・ノワール」)を交配して育成された品種で、岩手県で多く栽培されている山ぶどうの孫にあたる品種です。山ぶどうと同様に耐寒性に優れているため、県内全域での栽培が可能です。また、糖度も高く、晩腐病などの病気の発生が少ないうえ果粒の裂果も認められないため、高品質で生産も安定しています。そして、ワインとしての官能評価が高く、酒質にも優れています。
  その「ヤマブラン」ですが、農研センターでは10月15日に収穫を行いました。研究成果と同様に、本年も病気や裂果などがほとんど見られず、非常に健全な果実が収穫できました!
  この品種が、岩手県で広く栽培され、多くのワイナリーから多種多様なワインが生み出される日を楽しみに、今後も醸造用ぶどうに関する試験を行っていきます!

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写真1「ヤマブラン」の着果状況
(令和7年10月15日)
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写真2 「ヤマブラン」の収穫果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(園芸技術研究部 果樹研究室 主任専門研究員 佐々木 俊洋)

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