りんどう新品種の候補が咲いています！

   花き研究室では、全国一の生産を誇る岩手のりんどう品種の育成に取り組んでおり、これまでに8月のお盆に咲く品種や9月の彼岸に咲く品種など、切り花用の25品種を育成してきました。
   りんどうは、仏事用の需要が主ですが、夏の異常高温により開花の時期が早まったり、反対に遅くなったりすることが続いています。これにより、需要が高まるお盆やお彼岸に品薄となり、生産者や生花店などの関係者が対応に苦慮することが多くなっています。
   そこで当研究室では、需要期に途切れることなく安定出荷できる高温に対応した品種構成や、パステル色や白色など需要拡大を狙った品種の育成に力を入れています。
   これからも、全国一のりんどう産地「岩手」を支え続ける品種育成を目指して研究員一同全力で取り組みます。

(園芸技術研究部　花き研究室　上席専門研究員　中里　崇)