令和9年度現場後代検定牛が選抜されました~県有種雄牛造成に向けた取組~

ページ番号2012087  更新日 令和7年8月19日

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    8月4日に開催された「いわて和牛改良増殖対策事業推進協議会」において、令和6年度直接検定牛8頭のうち、次の3頭が令和9年度現場後代検定牛に選抜されました。
   「叙(じょ)新(にい)」はバラの厚さ及び脂肪交雑に優れる雌牛の「たかこ」に、兵庫系で質量兼備の種雄牛「北美津久」を交配して生産されました。「美(み)国(くに)姫(ひめ)」は産肉性に優れる「みくに」に藤良系で質量兼備の「福之姫」を交配して生産されました。両牛ともゲノム育種価で、枝肉重量、ロース芯面積、バラの厚さ及び脂肪交雑に優れ、質・量ともに期待されます。「菊(きく)太郎(たろう)」は県南和牛育種組合育種牛の「たに」に、脂肪交雑の評価が高く、「菊福秀」後継の「菊百合福」を交配して生産されました。365日補正体重が473.6kgと増体が期待されるほか、「菊谷」の血量が高く、遺伝的多様性への貢献も期待されます。
   本年10月及び11月からこの3頭の試験交配を開始し、1頭あたり40頭の調査牛を生産し、令和9年度から県内で肥育します。新たな種雄牛誕生までの、長期間に渡る取組が始まります。

3
「叙新」号
(北美津久×隆之国×菊福秀)
(撮影:令和6年8月20日 種山)
4
「美国姫」号
(福之姫×美国桜×第2平茂勝)
(撮影:令和7年4月15日 種山)

 

(畜産研究所種山畜産研究室 主任専門研究員 新井 勇児)

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