黒毛和種肥育もトウモロコシサイレージ多給で低コスト生産!!
畜産研究所では、昨今の配合飼料価格の高騰を受け、令和6年1月から黒毛和種肥育牛の肥育前期・中期にトウモロコシサイレージ(CS)を給与することで飼料費を削減し、発育・枝肉成績にどのような影響を及ぼすかについての研究を行っています。
CSを肥育前期には飽食(現物で16kg程度)させ、肥育中期にも10kg/日(現物)又は5kg/日(現物)給与し、27か月齢まで肥育しました。
令和7年8月1日に1回目の肥育牛の枝肉成績が判明しました。枝肉成績は肥育中期までCSを1日10kg給与した牛で枝肉重量536kg、肉質等級A-4(BMSNo.6)、5kg給与した牛で枝肉重量467kg、肉質等級A-5(BMSNo.8)となりました。
1日当たり増体量はCSを1日10kg給与した牛で0.93kg/日、5kg給与した牛で0.85kg/日となっており、肥育中期にCSを多給しても十分な発育を確保できています。
また、CSを中期まで給与すると血中のビタミンA濃度が高くなる傾向が見られていますので、ビタミンAと肥育成績の関連性についても確認していきます。


(畜産研究所家畜育種研究室 上席専門研究員 高杉 亘)
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