春まきたまねぎの収穫が始まりました
園芸技術研究部野菜研究室では、水田転換畑におけるたまねぎの生産性向上に向けてさまざまな研究に取り組んでいますが、今年の春に定植したたまねぎの収穫が7月25日頃から始まりました。
もともと本県におけるたまねぎ栽培は、秋に定植し翌年の6~7月に収穫する作型(秋まき作型)が一般的でした。近年、たまねぎの端境期出荷に対応した春まき作型が開発されたことで、現在は主に大規模経営体において、春まき作型の栽培が行われるようになりました。
しかし、本県の気象条件に適した品種は少なく、生産現場においても品種の選定にとても苦慮している実態があることから、野菜研究室では本県で栽培可能な有望品種の選抜を目的として試験を行っているところです。
本年の春まきたまねぎの生育や球肥大は、6月以降の少雨の影響でやや小ぶりなものの、病害虫の被害もなく概ね良好な生育となっております。今後、通風乾燥したのち、重量や大きさ、品質などの調査を行いますが、たまねぎ生産を行う農業者の方々へよりよい成果を出せるよう、更に研究を進めてまいります。


(園芸技術研究部野菜研究室 野菜研究室長 高橋 拓也)
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