おうとうの「紅ゆたか」について
おうとうといえば「佐藤錦」や「紅秀峰」が有名ですが、おうとうは1つの品種だけでは結実しない性質を持っているため、別の品種を受粉樹として植える必要があります。そのため、「ナポレオン」、「高砂」、「紅さやか」など多くの品種が、「佐藤錦」の受粉樹として栽培されています。 果樹研究室では、基幹品種「佐藤錦」向けの、より良い受粉樹を探索する試験に取り組み、令和6年度に研究成果「おうとう「佐藤錦」の受粉樹として利用でき、食味良好な早生品種「紅ゆたか」」を公表しました。 今年度、当研究センターでは、「紅ゆたか」を6月16~19日にかけて収穫し、品質調査を行った結果、「佐藤錦」よりもやや酸味が多く濃厚な食味で、期待通りの品質が確認できました。 これから岩手県産おうとうの出荷が始まる時期になりますので、近くの直売所等で様々な品種を探してみてはいかがでしょうか?

(令和7年6月16日)

(令和7年6月16日)
(園芸技術研究部 果樹研究室 主任専門研究員 三田村 諭)
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