日本短角種の種雄候補牛を選定するための牧野の訪問を始めました!

ページ番号2011831  更新日 令和7年6月20日

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  日本短角種は、夏山冬里方式注1で飼養されており、今年も5月上旬から、澄んだ空気と広大な草原の中、親子でのびのびと放牧されています。                                                                                                                      本県では、産肉能力に優れる日本短角種種雄牛を造成しており、畜産研究所では毎年、6月から8月にかけて県内9箇所のエリート牧野注2を訪れ、種雄候補牛を選定するとともに、遺伝子研究のための採血を行っています。今年度は6月6日からエリート牧野への訪問をスタートしました。                                                     全エリート牧野の雄子牛約200頭の中から、最終的に11頭を選び、10月中旬に畜産研究所に導入します。その後、本牛の発育等を調査する「直接検定」や、産子の肥育成績から本牛の産肉能力を評価する「現場後代検定」を行い、5~6年の歳月を経て、一人前の種雄牛として選抜します。                                                                                                                      今年度の牧野の訪問は始まったばかりであり、引き続き生産者や関係者の皆様の御理解と御協力をいただきながら、種雄候補牛の選定等を進めていきます。

注1 夏は牧野に放牧して、冬には牛舎内で飼養する方法のこと。                                                            注2 優秀な雌雄を交配させ種雄候補牛を生産する牧野のこと。                                                             盛岡市(1牧野)、宮古市(1牧野)、岩泉町(4牧野)、久慈市(2牧野)、二戸市(1牧野)

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写真1 日本短角種の母子
(久慈市 基幹牧野)
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写真2 子牛の採血作業
(久慈市 基幹牧野)

(畜産研究所 家畜育種研究室 技師 齊藤 桜花)

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