今年も飼料用トウモロコシの播種が始まりました
畜産研究所では、5月13日から飼料用トウモロコシの播種作業を開始しました。今年の春は、4月から5月上旬にかけて断続的な降雨に見舞われるなど作業のタイミングが計りづらい天候でしたが、雨と雨の間隙を縫うように堆肥散布・耕起・播種床形成などのほ場準備を進めてきました。現在、例年差約5日の遅れを取り戻すために、急ピッチで播種作業を進めています。
近年は夏季の高温傾向が続いており、飼料用トウモロコシ生育期間中の有効積算気温が過去30年平均よりも約200℃以上高まっています。このため当所では、高温条件に適する、より多収な極晩生品種の試験栽培を予備的に開始しました。今後、これらの品種特性を踏まえ、優良品種の選抜に取り組む予定です。
飼料価格が高止まりする昨今、栄養価が高い自給粗飼料の安定的な生産・確保が求められています。畜産研究所では、この要望に応えるために、今後も継続して良質自給粗飼料の増産に向けた研究に取り組んでまいります。


(畜産研究所家畜飼養・飼料研究室長 増田 隆晴)
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