水稲の新農薬の試験が始まりました!

ページ番号2011696  更新日 令和7年4月30日

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 病理昆虫研究室では、農薬を登録するための最終試験とも言われる「新農薬実用化試験」を行っています。この試験は、メーカーが新しく開発した農薬が実際に生産現場で安全かつ効果的に使用できるかを確認するための試験で、㈳日本植物防疫協会から委託を受けて実施しています。

 水稲用の新農薬の試験では、は種と同時に散布するものや、育苗箱の床土に混ぜるものもあります。薬剤の効果は、田植えの後、病害虫の発生や被害の状況を調査して評価しますが、育苗期間中に「薬害」が出ないかも大事な評価ポイント。今年は4月15日と18日に播種作業を行い、同時に試験がスタートしました!

 は種・薬剤処理・覆土作業は全て手作業…。写真の育苗箱の上にある木枠は、苗箱1枚ずつに必要量の種子・薬剤・覆土がしっかり入るようにする必須アイテム(自作のため、正式名称は不明ですが、職員の間では「まさ(政)」と呼ばれています)。これを使って研究室総出で、4品種、は種時・床土処理の薬剤9種、他試験分も含め合計400枚のは種作業を完了しました。

 有望な新農薬が滞りなく登録されるよう、当研究室では引き続き本試験に取り組んでいきます

は種・薬剤処理作業1
は種・薬剤処理作業の様子

は種・薬剤処理作業2

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                (病理昆虫研究室 主任専門研究員 村上 珠利)

 

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