花みごろ 令和4年9月13日

朝晩の空気がひんやりと涼しくなり、空を見上げるとトンボが飛び交う姿を目にするようになりました。
場内では、萩(ハギ)や秋明菊(シュウメイギク)が咲き、花も秋へと移り始めました。
今回は屋外の植物を中心にご紹介します。

屋外
ハギ見本園
萩(ハギ)は秋の七草のひとつです。枝につく小花が風になびく姿が優雅で、古くから親しまれてきた植物です。

長く垂れた枝に赤紫色の花がたくさんつき、風情があります。

白とピンクの2色がとても可愛らしいです。
南花壇
花壇の中央部分は宿根草、その両脇は花き消費者研修コミュニティガーデンコースの受講生の方が植えた一年草を植えています。白花のシュウメイギク、アゲラタムに似た花を咲かせるユーパトリウムが咲き始めました。

一年草のジニアやトレニアが色鮮やかに咲いています。季節ごとに花開く宿根草も楽しめます。

名前に「キク」とついていますが、キク科の植物ではなくキンポウゲ科の植物です。シュウメイギクは、長く咲くキクと違い数日で花びらが散ってしまいますが、ハラハラと散る様子がまた風情があります。南花壇では白花のシュウメイギクが楽しめます。

キク科。こんもりとした草姿で、花はアゲラタムに似ています。
深沢紅子 野の花花壇
トチノキやアカガシワの実が生っています。毎年、小学生の皆さんが校外学習に花きセンターを訪れた際、地面に落ちている木の実を見つけると「わあ!」という歓声を聞きます。小さな手のひらに木の実を握りしめた姿が可愛らしく、思わず笑顔になる季節でもあります。
トチノキ

見た目は栗に似ており、栗のとがっている部分をなくし丸みをつけたような形です。光沢があります。

上を見上げるほどの大木です。大きな手のひら形の複葉が印象的です。
アカガシワ

帽子をかぶったような姿が可愛らしい木の実です。

見上げるとたくさんの木の実が生っています。小さな子供たちに秋の実りを教えてくれる大木です。
宿根草見本園
シュウメイギクが咲いています。

キンポウゲ科。伸びやかな細い茎に花をつける姿は気品があります。
クレマチス見本園
クレマチスは、細いつるをのばし鮮やかな花を咲かせます。花の色や形が多様で魅力があり、花きセンターでは48品種を展示しています。8月の始めに切り戻しの作業を行い、木立性のクレマチスが再び咲き始めています。

木立性で、下向きに咲くクレマチスです。
木立性クレマチスは、支柱などで枝を押さえずそのまま自然な草姿を楽しみます。白花の品種名は「大観」、赤紫色の品種名は「花島」です。

木立性で、下向きに咲くクレマチスです。
屋内
花の館温室
フワフワでモフモフとした印象の植物「トラデスカンチア シラモンタナ」の花が咲いています。

トラデスカンチアはツユクサ科で観葉植物として楽しまれています。シラモンタナの特徴は、葉全体が細かい白い毛におおわれています。「白雪姫」とも呼ばれています。

展示温室
「チランジア キアネア」の花序が色鮮やかです。

パイナップル科の植物です。和名はハナアナナス。鮮やかなピンク色の花序が立ち上がり、花序から紫の花が開花します。花はすぐ枯れてしまいますが、花序の色は長く楽しめます。
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