農作物技術情報 第8号 要約(令和2年10月29日発行)

ページ番号2000320  更新日 令和2年10月29日

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令和2年10月29日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

今年の栽培管理を振り返り、必要な技術対策を確実に実施できていたか、コスト面の無駄はなかったか、分析や検討を行う。

畑作物

生育状況:大豆は、莢先熟の状況が見られる。小麦の出芽、初期生育は良好である。
技術対策
大豆:莢先熟が生じている圃場では子実水分・茎水分の低下を見極め、速やかに収穫を行う。
小麦:除草剤を散布していない圃場は、小麦の生育や雑草の発生状況に応じて土壌処理剤を選択し、必ず散布する。圃場が乾いたら麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。

野菜

生育状況:果菜類の収穫は終盤となり、出荷量は少なくなっている。ねぎは稲刈り作業が終わり順次出荷が進んでいる。ほうれんそうの生育は概ね順調。
技術対策
跡地整理と施肥管理:栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。適正な施肥管理のため、土壌分析を実施する。
施設野菜:冬期間にかけて温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を実施する。
寒締めほうれんそう:ハウスを開閉して生育を調節し、葉柄のbrix糖度8%以上を確認して出荷する。
促成アスパラガス:低温遭遇時間を考慮して適期に掘り取り、収量を確保する。

花き

生育状況:りんどう、小ぎくとも間もなく出荷終了。
技術対策
りんどう:残茎処理などの秋じまい管理を遅れないよう行う。
小ぎく:計画的な伏せ込み作業により、健全な親株を確保する。

果樹

生育状況:りんご「ふじ」の果実生育(横径)は、平年並。果実品質は硬度、デンプン指数、蜜入りは平年並、糖度は平年よりやや高い。
技術対策
りんご:「ふじ」の成熟は、総合的に見てほほ平年並だが、蜜入りを待ち過ぎ、収穫を遅らせると、貯蔵性の低下や裂果の発生、樹上凍結も懸念されるので、適期収穫に努める。

畜産

技術対策
牧草:翌年の良質粗飼料確保にむけ、秋の草地管理を適切に実施することが重要。
家畜(子牛管理):秋~冬の寒さは子牛の発育に大きく影響する。保温を意識し過ぎると、換気がおろそかになり、呼吸器病を蔓延させるため、日頃の管理を見直し、ポイントを押さえた寒さ対策を実施する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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