2020年岩手県内の水稲の出穂状況〔8月5日現在概況速報〕
県内各農業改良普及センターでは、8月5日現在の水稲の出穂状況について一斉調査を実施しました。調査の結果及び栽培管理のポイントは以下のとおりです。
- 8月5日現在、県全体で43%の水田で出穂したとみられる。地帯別の出穂割合は、北上川上流45%、同.下流44%、東部33%、北部32%である。
- 県全体の出穂始期(10%出穂)は平年並の8月2日頃であるが、7月の低温・日照不足の影響で一部遅れがみられ、盛期(50%出穂)は平年より1日遅い8月6日前後に到達すると推定される。
【今後の栽培管理のポイント】
- 出穂・開花期間は最も水が必要な時期なので、田面が露出しないよう湛水状態で管理する。開花終了後は間断かんがいを基本とする。
- 東北地方の1か月予報(仙台管区気象台,7月30日発表)によると、向こう1か月の平均気温は、高い確率が60%と予想されている。気温が高い日が続く場合(概ね日中30℃以上、夜間23℃以上)、高温による玄米品質の低下を回避するため、積極的な水の入れ替えにより地温の低下を図る(特に夜温の低下に努める)。
- 斑点米の原因となるカスミカメムシ類の発生量は「多」の予想である。穂揃1週間後の薬剤防除を確実に実施するとともに、カメムシ増殖源となる雑草(ホタルイ類等)の多発田では、追加防除を検討する。
- 穂いもち病は基本防除を徹底するとともに、必要に応じて追加防除を実施すること。
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