【R6・発生予察・第5号】病害虫発生予察情報(8月)(令和6年7月31日発行)
1 情報の要点
(1)水稲
ア いもち病(穂いもち)の発生量は、並~やや少の予報ですが、基本防除を徹底するとともに、穂いもちの伝染源となる上位葉での葉いもち発生が見られた場合は、茎葉散布を実施しましょう。
イ 紋枯病の発生量がやや多の予報です。圃場をよく観察し、要防除水準に達している場合は、出穂7日前~出穂直前に茎葉散布を実施しましょう。
ウ 斑点米カメムシ類の発生量が多の予報です。水稲の生育に合わせて、穂揃期1週間後の基本防除を徹底しましょう(7月31日発表の注意報第2号を参照のこと)。
(2)大豆
ア 紫斑病の発生量がやや多の予報です。若莢期~子実肥大期に薬剤防除を実施しましょう。
イ 吸実性カメムシ類の発生量が多の予報です。開花後期~子実肥大中期に1~2回、薬剤防除を実施しましょう。
(3)りんご
ア 褐斑病の発生量がやや多の予報です。発生が見られた場合は速やかに特別散布を行いましょう。
イ リンゴハダニの発生量が多の予報です。夏期は増殖が早いので、防除適期を逃さないよう注意しましょう(7月22日発表の病害虫防除速報No.10 りんご編-3を参照のこと)。
ウ キンモンホソガの第3世代羽化盛期が早、発生量がやや多の予報です。第4世代幼虫のふ化盛期に防除を行いましょう。
(4)野菜・花き
ア オオタバコガが広く発生しています。圃場をよく観察し、被害の早期発見に努め、発生を確認したら効果のある薬剤で防除を行いましょう。
イ きゅうりでは、炭疽病の発生量がやや多の予報です。発病葉を摘葉後、ただちに効果の高い薬剤を散布しましょう。
ウ キャベツでは、ウワバ類の発生量が多の予報です。被害が目立つ場合には、効果の高い薬剤を散布しましょう。
エ ねぎでは、黒斑病・葉枯病の発生量がやや多の予報です。本病に効果のある剤を定期的に散布するとともに、二次的な感染を防ぐため他の病害虫の防除も徹底しましょう。また、ネギアザミウマの発生量がやや多の予報です。圃場をよく観察して被害の早期発見に努め、散布間隔が空かないよう注意しましょう。
オ りんどうでは、ハダニ類の発生量がやや多の予報です。葉裏に薬液が十分かかるように防除を実施しましょう。また、アザミウマ類の発生量がやや多の予報です。花蕾が着色し始めたころから防除を実施しましょう。
2 農薬の安全・適正使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施しています。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないように十分配慮し、対策を講じましょう。特に、養蜂活動が行われている地域で水稲、大豆、りんごなどの作物に一斉に農薬を散布する場合は、養蜂家などへの防除計画の事前周知に努めるなど、ミツバチへの危害防止に努めましょう。
- R6予察情報第5号(全文) (PDF 1.3MB)
- R6予察情報第5号(水稲) (PDF 321.6KB)
- R6予察情報第5号(大豆) (PDF 159.1KB)
- R6予察情報第5号(りんご) (PDF 600.6KB)
- R6予察情報第5号(きゅうり) (PDF 397.2KB)
- R6予察情報第5号(キャベツ) (PDF 194.8KB)
- R6予察情報第5号(ねぎ) (PDF 336.1KB)
- R6予察情報第5号(りんどう) (PDF 165.4KB)
-御注意-
PDFファイルは全てウイルスチェックを行っていますが、万一のために、ダウンロード後再度ウイルスチェックを行うことをお勧めします。
【利用上の注意】
本資料は、令和6年7月24日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際は(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳 を徹底しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
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