【R6・発生予察・第4号】病害虫発生予察情報(7月)(令和6年6月27日発行)
1 情報の要点
(1)水稲
ア いもち病の発生はやや少の予報ですが、気象条件により急激にまん延するので、今後の情報に注意し、圃場の観察と早期防除を最重点に万全の対策をとりましょう。また、紋枯病がやや多の予報です。圃場をよく観察し、適期防除に努めましょう。
イ 斑点米カメムシ類(第1世代)の発生時期が早、発生量が多の予報です。カメムシ類の増殖を防ぐため、畦畔、水田周辺の牧草地、雑草地、農道等では、イネ科植物が出穂しないような管理を徹底しましょう。また、本田内雑草も発生源となるので、本田内の除草も徹底しましょう。
(2)りんご
ア 褐斑病の発生時期が早、発生量がやや多の予報です。前年多発園では、7月中旬に効果の高い薬剤で特別散布を行いましょう。
イ キンモンホソガ(第2世代)の羽化盛期が早、発生量が多の予報です。第3世代の幼虫ふ化盛期に防除を行いましょう。
ウ シンクイムシ類の発生量が多の予報です。7月は重点防除時期なので、散布間隔を空けないよう防除を行いましょう。
(3)野菜・花き
ア きゅうりでは、褐斑病と炭疽病の発生量が多、べと病の発生量がやや多の予報です。予防散布の徹底に加え、疑わしい病斑が見られたら摘葉し、まん延防止に努めましょう。
イ キャベツでは、コナガとモンシロチョウの発生量が多の予報です。定植時に薬剤処理を行うとともに、圃場をよく観察し、発生状況に応じて防除を実施しましょう。
ウ ねぎでは、ネギハモグリバエとネギアザミウマの発生量がやや多の予報です。圃場をよく観察し、被害が確認された場合は薬剤散布を行いましょう。
エ りんどうでは、褐斑病の発生量が多の予報です。重点防除時期である6月下旬から7月下旬に効果の高い薬剤で予防散布を徹底しましょう。
2 農薬の安全・適正使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施しています。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないように十分配慮し、対策を講じましょう。特に、養蜂活動が行われている地域で水稲、大豆、りんご等の作物に一斉に農薬を散布する場合は、養蜂家に散布時期を周知するなど、ミツバチの危害防止に努めましょう。
- R6予察情報第4号(全文) (PDF 1.3MB)
- R6予察情報第4号(水稲) (PDF 259.2KB)
- R6予察情報第4号(りんご) (PDF 537.7KB)
- R6予察情報第4号(きゅうり) (PDF 130.9KB)
- R6予察情報第4号(キャベツ) (PDF 188.4KB)
- R6予察情報第4号(ねぎ) (PDF 296.1KB)
- R6予察情報第4号(りんどう) (PDF 397.2KB)
-御注意-
PDFファイルは全てウイルスチェックを行っていますが、万一のために、ダウンロード後再度ウイルスチェックを行うことをお勧めします。
【利用上の注意】
本資料は、令和6年6月12日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際は(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳 を徹底しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
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