6 訪問第四日目(5月23日(木))
(1)煙台市水産業の概要(煙台市海洋漁業局)
@ 2001年の統計値
| 区 分 |
生産量(万トン) |
生産額 |
備 考 |
| (億人民元) |
(円換算:億円) |
| 総生産 |
186 |
135.5 |
2,168 |
|
| 漁業・養殖業 |
156 |
85.5 |
1,368 |
養殖コンブ:生産量も多く、品質も良い |
| 養殖業 |
70 |
35 |
560 |
| 漁 業 |
86 |
50.5 |
808 |
| 水産加工業 |
30 |
50 |
800 |
|
| 水産物輸入 |
11.3 |
1.6億米$ |
200 |
|
| 水産物輸出 |
12.7 |
3.2億米$ |
400 |
|
A 水産加工関係企業
340社以上、冷凍庫300、冷蔵倉庫能力9万トン以上、アメリカHACCP方式輸出証明取得工場42、EU輸出認定登録工場22
B 現在の取組み
構造改革の一環として遠洋漁業を推進、国の補助金で沿岸減船を実施、水産物の食品としての安全確保を図るため、汚染、付加の高い企業は規制している。
C 今後の計画
コンブの増大、加工の質の向上(日本のコンブ加工技術の導入に関心を持っていた)市場開拓の促進、水産業へ外資導入の促進を図る。
(2)煙台市水産技術推廣中心(スケトウダラ冷凍フィレーブロック等加工場)
@ 水産の技術開発とその普及を主要業務とするが、魚類養殖、水産加工、水会社、石油会社、不動産会社、ホテル経営も行っている。
A 推廣中心は、山東省海藻工程技術研究センター、山東東方海洋科学技術有限公司、さらに中華人民共和国農業部国家級水産良種場でもある(看板をいくつも持っている)。
B 施設
| 種苗センター |
魚類養殖場 |
貝類養殖場 |
加工場 |
蓬莱市
供給種苗:カキ、アワビ、エビ、ナマコ |
莱州市 |
煙台市 |
煙台市、従業員(女性)400人以上、加工原料輸入、製品輸出は全て自前、出荷額0.2億米ドル
EUの輸出認定登録工場・米国HACCP方式輸出証明取得工場 |
C 中国政府からコンブのクローン作出研究が課題として与えられている。北海道産コンブと中国産コンブの交配種を作出し中国農業部の賞をもらっている。
D 現有施設及び水産加工場は1ヶ月以内に取壊し移転する。新工場は、敷地面積1万m2、冷凍能力2万トン以上、従業員2千人以上の中国最大の加工場となる予定(建設開始から7ヶ月で完成)。
E ヨーロッパとの取引が中心だったが、日本、韓国との取引を広げたい。国内販売も考えている。将来的には原料確保の問題を懸念している。
@ 設立1995年、委託加工(原料を輸入し、加工後発注元へ輸出する)が大部分を占め、製品の70%は輸出(100%宝幸水産へ)、中国国内販売は30%
A 工場概要
| 資本金 |
従業員数 |
工場面積 |
凍結能力 |
生産量・主力製品 |
1,017万人民元
(約163百万円) |
92名 |
1,500m2 |
日産5トン |
2001年の生産量1,336トン。カレイ唐揚類、イカ唐揚類(2種類で総生産量の90%を占める。) |
※出資比率は宝幸水産株式会社58.4%、煙台市外貿冷蔵廠41.6%
B 原料 カレイ及びイカは全て輸入、ワタリガニ及びアジは福建省、サバ及びサヨリが山東省
C 日本では到底考えられない人海戦術による品質管理が可能である(例えば、毛髪混入防止のために日本ではエアーシャワーとローラーを併用する例が多いが、中国では毛髪チェック専門の職員を配置し、製造ライン入口と作業中に、ガムテープで従業員の作業着の毛髪チェックをしている)。
D 関連情報
ア 中国政府は、水産加工場のHACCP、ISO取得に力を入れており、品質管理が進歩している。冷凍食品工場は、日系、中国系問わず製品の品質管理が行き届いている。
イ 水産加工場の数が多く、これからの競争は大変。流れについていけない工場はつぶれる。生き残るためには品質管理のレベルアップを図るしかない。
ウ 中国国内の技術が向上し加工機械や機械設備が現地調達(現在中国製のトンネルフリーザーは日本の5分の1で設置)可能で、新たな設備投資が少なくて済む状況にある。
(4)水産物自由市場
@ 水産物自由市場で扱われている水産物について調査した。
A 売場は干物、活魚、鮮魚、屋内、屋外に分かれていた。
B 干物コーナーでは大連の自由市場とほぼ同様の品揃えであった。
| カットワカメ |
干しコンブ |
マダイ(活魚) |
6人民元(約96円)/150g
(64円/100g) |
3.5人民元(約56円)/150g
(37円/100g) |
260人民元(約4,160円)/kg
(416円/100g) |
(5)ホタテガイ稚貝の分散作業
@ 天然採苗したホタテガイ(アズマニシキ?)の稚貝を選別し、ネットに入れる作業を行っていた。
A 岸壁には、垂下養殖用のカゴ、採苗用の採苗器、コンクリートブロックが置かれていた。
コンクリートブロックは、ナマコ養殖用(ホタテガイ養殖場の下に投入する)ブロックとのことであった。
まえに戻る トップに戻る