火 山 観 測 情 報


第 12 号


平成11年5月14日14時00分

盛岡地方気象台 発表


火山名  岩手山


 4月23日以降の岩手山の火山活動状況をお知らせします。

【概況】
 5月9日に岩手山西側を震源とする火山性地震が一時的に増加し、日回数が29回となりました。それ以外の日は日回数10回程度でやや少ない状況で推移しました。モホ面付近の地震が引き続き観測されました。今後も引き続き活動の推移を注意深く見守る必要があります。


【震動観測】
・東北大学の松川観測点で観測された日別の火山性地震・火山性微動回数

(本日の13時現在)
4/23 24 25 26 27 28 29 30
火山性地震 12 14 11

5/1
火山性地震 12 12

10 11 12 13 14
火山性地震 29 11 11
5月9日01時56分に姥倉山・黒倉山付近を震源とするマグニチュード(M)2.6の地震が発生し、雫石町長山で震度2を観測しました。この地震も含めて9日0時から4時までに26回の地震が観測されました。震源はいずれも姥倉山・黒倉山付近でした。その後は発生回数の増加はありません。また、岩手山東側のやや深いところ(深さ4〜8km)の地震で引き続き観測されています。
火山性微動は発生していません(今年に入ってからの火山性微動の月回数は1月7回、2月4回、3月1回、4月1回、5月0回です)。
モホ面付近の地震は4月23日1回、24日1回、27日1回、28日8回、29日4回、5月1日10回観測されました(今年に入ってからの月回数は1月15回、2月12回、3月15回、4月15回、5月10回(5月12日現在)です)。


【機上観測】
 5月13日に岩手県防災ヘリコプターの協力により機上観測を実施しました。大地獄谷、黒倉山頂、網張元湯の噴気(量、色など)及び黒倉・姥倉鞍部付近、黒倉山、妙高岳南東斜面、御鉢内壁の地熱地帯の状況を観測しました。前回(4月23日)と比較して表面現象に大きな変化は見られませんでした。


【遠望観測及び監視カメラ(東北地方建設局岩手工事事務所)による確認】
 この期間は表面現象に変化はありませんでした。


 5月25日(火曜日)に火山噴火予知連絡会の定例会が開かれますが、岩手山の検討内容によっては火山情報でお知らせします。
 また、火山活動に大きな変化があれば、随時、火山情報でお知らせします。