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カンタン検査でリスクを管理 〜 「イムノクロマト法」で農産物のカドミウム濃度を出荷前に測定
環境部生産環境研究室
 我が国では、国民の健康の保護を図るため、人体に害を及ぼす可能性がある物質が、一定の基準を超えて含まれる食品の流通を禁止する「食品衛生法」が定められています。

 例えばコメの場合、有害物質のひとつであるカドミウムの食品中濃度の基準値が、玄米中1ppmから0.4ppmへとより厳しく改正される予定となっています。
 さらに、畑作物や野菜類についても新たに基準値を設けることが検討されており、健康被害のリスクを防ぐため、農産物の「安全・安心」の確保がますます重要になってきます。

 カドミウムの測定は、これまで精密測定機器を持つ専門施設でないと分析が難しかったため、収穫〜出荷の段階で簡単に測定可能な方法の開発が求められてきました。
 そこで、生産環境研究室では、平成19年にコメのカドミウム簡易測定法として開発されたイムノクロマト法を、県の主要畑作物や野菜類に応用できるカドミウム濃度簡易測定法の開発に取り組んでいます。
 
(主任専門研究員 中野 亜弓)
 
★「イムノクロマト法」とは?
 試料から一定の条件で抽出した反応液について、専用リーダーで発色の度合いを数値化し、濃度を測定する方法。1日で50検体程度のスピーディな測定が可能。

 高額な分析機器が不要なため、検査費用も検体当たり1,500円と、専門機関に依頼する場合(5,000円/検体 程度)の3分の1程度。

 この方法により、ロット毎や圃場毎に出荷前検査を行うことも可能。

図1 イムノクロマトキットと周辺機材

図2 イムノクロマト法による玄麦中のCd測定手順
((独)農業環境技術研究所「農環研ニュース No.77」より。中野・一部改変)
関連成果・記事
○研究レポートNo.331「イムノアッセイを用いた作物の残留農薬の出荷前自主検査
○平成17年度試験研究成果「県内水田における湛水管理による玄米カドミウム濃度低減効果」(PDF
 
この記事に関する連絡先
 〒024-0003 北上市成田20-1 TEL. 0197-68-4422、FAX. 0197-71-1085

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