| 玄武岩 [げんぶがん] |
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| <玄武岩(熔岩)> 岩手山妙高岳 第四紀岩手火山 |
| 玄武岩は、地下にある1000度以上の高温のマグマが地表に流れ出し、急に冷え固まった火山岩の一種です。見かけは黒っぽく、カンラン石・輝石・斜長石などの鉱物が含まれており、成分的にはケイ酸(SiO2)がやや少なく、鉄やマグネシウムが多いという特徴があります。 玄武岩には柱状節理といって、岩が六角柱状や平板上に規則的に割れやすい性質が顕著です。このため「柱石」や「鉄平石」などと称して、古くから石材として利用されていますし、柱状節理がよく発達している所は「玄武洞」や「材木岩」などと呼ばれ、景勝地になっている所も日本各地にあります。岩手県では雫石町の葛根田流域の「玄武洞」が有名です。 |
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| <主な火成岩の分類> |
| もともと玄武洞は、兵庫県の城崎温泉の近くにある玄武岩の柱状節理の見事に発達した採石場に対して、江戸時代の寛政年間に柴野栗山が命名したものです。「玄武」とは古代中国の四神の一つである、亀の霊獣で北方の神のことです。(ちなみに南方の神は「朱雀」、東方の神は「青龍」、西方の神は「白虎」で、これらの図が古墳の石室などに守り神として描かれていることがあります。) 「玄」の字は玄米や玄人からも分かるように、「黒」を意味しており、石の見かけが黒いことからこの名前を付けたものと思われます。そして玄武岩という岩石名は、明治の初めに欧米から近代的な地質学が導入されたとき、当時の日本の地質学に大きな指導的役割を果たした小藤文次郎が、玄武洞にちなんでこの岩石の英語名 Basalt [ばさると]を「玄武岩」と翻訳したことが始まりです。 |
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| <玄武岩溶岩に発達する柱状節理> 雫石町葛根田川流域の「玄武洞」 1999年に大きな崩落があり景観がかわりました。 |
| 玄武岩は地球上で最も多い岩石です。世界では例えばインドのデカン高原のように、玄武岩からなる広大な熔岩台地が大陸地域の各所で分布するほか、地球表面の7割を占める海底を構成する岩石もその大部分は玄武岩です。また地球上ばかりでなく、月の「海」と呼ばれる比較的平らで黒っぽく見える部分も、玄武岩からできています。 玄武岩の熔岩は“ねばり”が小さく、流れやすいという性質を持っています。このため玄武岩熔岩が活動する火山では、熔岩が噴水のように噴き出したり、川のように低い所に向かってどんどん流れていきます。また火口に水のように溜まって熔岩湖を作ることもあります。火山の地形はなだらかで楯を伏せたような形になったり、あるいは熔岩台地を作ったりします。ハワイの火山はその代表的な例です。日本の火山では玄武岩もありますが、主に安山岩熔岩の噴火が多いのでこのような活動はあまりあまり見られません。もっと爆発的で危険です。しかし伊豆大島や三宅島(1983年噴火)などの噴火活動は、ハワイの火山に近い性質を持っています。 |