ペルム紀針葉樹
コルダイテス


コルダイテス
裸子植物 Cordaites sp.
宮城県登米郡東和町米谷 ペルム紀楼台層
藤沢町 星幸一氏贈/鑑定 浅間一男氏
 
 古生代の日本からの植物化石産地は少なく、北上山地では極めて限られた地域だけから産出しています。
 宮城県登米郡東和町の米谷古舘からは、コルダ木とかコルダイテスと呼ばれる高い木の葉の化石が、海成層の三葉虫・腕足類とともに産出します。
 
<コルダボク>
(グランデュリより)
胚珠をつけている穂(胚珠は羽片におおわれている)。
←<コルダ木復元図>
 (浅間一男博士(国立科学博物館)監修)
(1)メソキシロン   
(2)アミエロン    
(3)コルダイアンサス
(4)コルダイカルプス
(5)コルダイテス    
 
 コルダ木は石炭紀後期の初めに出現し、ペルム紀の間繁栄し末期に絶滅した、裸子植物針葉樹の祖先とみられる化石植物で、30m以上の高い木となりその長い葉は1mにも達するものです。コルダ木の器官には化石属名がついていて、幹が「メソキシロン」、根が「アミエロン」、繁植器官が「コルダイアンサス」、種子が「コルダイカルプス」、そして大葉は「コルダイテス」といいます。
 
 
 南部北上山地のペルム紀の米谷植物化石群については、1932年馬渕氏がはじめて産地周辺の地質を調べ、植田房雄・浅間一男両氏が1956年〜1974年まで30種以上を調べています。シダ類・種子シダ類を含めて、東アジア地域の古生代末期の植物群として重要です。
 米谷の植物化石は、ペルム紀末の赤道帯に分布する中国大陸や朝鮮半島の「カタイシア植物群」に比較され、当時の赤道が現在の沖縄付近であったことを物語る古気候・大陸移動に重要な根拠を与えています。米谷の植物群は、古生代から現在に至る植物進化の上でも重要な位置にあります。
 
<古生代植物化石産地>
 
 展示標本は、星幸一氏の案内で、米谷古舘から採集した標本です。
 次に北上山地の古生代植物化石を古い順に挙げます。
No 時代 地層 産地 種類など
1 デボン紀中期 中里層 大船渡市日頃市町大森沢 ◎北上山地最古の陸生植物化石
古生シダ類カラモフィトンなど2種
2 デボン紀後期 鳶ヶ森層 東山町夏山・長坂猿沢 リンボク類など4種
3 石炭紀前期 唐梅舘層 東山町長坂 化石片、胞子のうなど多数
4 石炭紀前期 鬼丸層 住田町世田米 トクサ類カラミテス1種
5 ペルム紀前期 坂本沢層 大船渡市日頃市町坂本沢 植物化石片
6 ペルム紀前・中期 楼台層 宮城県東和町米谷 コルダイテス4種、シダ類4種、シダ種子類22種の計30種



return