竪穴住居
[たてあなじゅうきょ]


竪穴住居
<竪穴住居>
 
 これは石鳥谷町[いしどりやちょう]大地渡[おおちわたり]遺跡[いせき]で発見された今から約4500年前(縄文時代中期)の竪穴住居[たてあなじゅうきょ]を復元[ふくげん]したものです。竪穴住居というのは地面を掘[ほ]り下げて屋根を葺[ふ]いた住居のことで縄文時代の一般的[いっぱんてき]な住居の形態[けいたい]です。現在、私たちが住んでいる家とはずいぶん違いますね。今回はこの竪穴住居にまつわるいくつかの疑問[ぎもん]にお答えしていきましょう。
 
どうして地面を掘って家を建てるの?
 地面の中というのは熱が伝わる温度が遅[おそ]く、深いところほど温度が一定に近づき外の気温に左右されません。そのため、地面を掘って屋根を葺いた竪穴住居だと夏は涼[すず]しく冬は暖かく過ごすことができたのです。
 また、地面を掘ったぶん地表からの高さが低くなるので材料が少なくて済[す]んだり、建てやすくなるというメリットもあったようです。
雨漏[あまも]りしないの?
 確かに植物で屋根を葺くと雨漏りしそうですね。でも、屋外[おくがい]展示の南部曲り屋を見ても分かるとおり茅葺[かやぶ]きの屋根というのは雨を通しにくいものなんです。また炉[ろ]の煙に燻[いぶ]された茅葺きの屋根は腐[くさ]りにくく、長持ちしました。
 それでは、屋根を伝って地面に流れた雨や地面に降った雨は竪穴住居の中に流れ込まなかったのでしょうか?縄文時代の人たちは掘り下げた地面の周りに土堤[どてい]を巡[めぐ]らせたりして雨が入ってこないように工夫したと考えられています。
広さは?何人くらいで住んでいたの?
 発掘された住居跡を調べてみると4畳半〜10畳の広さが多く、大体一家族4〜6人くらいが生活していたと思われます。
 そのほかにも一般の竪穴住居の50倍以上の広さの大型住居も見つかっており、集会所、共同作業所、共同住居として使われたと考えられています。
 形も円形のほか、楕円形[だえんけい]や方形などがあり、また土壁[つちかべ]をもつもの、屋根に土をのせたものなど様々な形態の竪穴住居があったと考えられています。
 そのほか、縄文時代には竪穴住居のほかにも高床[たかゆか]住居、平地住居といった建築があったことが分かっています。
 
<大地渡遺跡からみつかった竪穴住居実測図>
竪穴住居実測図
 
 さて皆さん、竪穴住居にまつわるみなさんの謎、少しはとけたでしょうか?
 もしも、まだまだ分からないことがたくさんあるという人は近くにいる解説員のお姉さんにどんどん質問してみましょう。



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