ただ今、調査中!!



2010年2月15日(月)
春の公開に向けて工事が進んでいます  
 
 この冬は寒くて雪が多いですが、日も長くなりはじめ、春が少しずつ近づいている様子が感じられます。
 春からの史跡公園公開に向けて、雪が降り積もる中でも、整備工事は順調に進められています。
 公開日が正式に決まりましたら、HPでもお知らせしますので、もうしばらくお待ち下さい。
 公園整備にあわせて、柳之御所資料館もリニューアル工事中です。
 (知らずに訪問された方、ごめんなさい)
 春の公開を楽しみにしていてくださいね! 
 


遺跡は雪に覆われて、ちょっといい雰囲気です(右手の奥は「高館」です)



冬の遺跡のお客さんは、近所のネコさん・・・?



整備工事が終わった池の水は、ガッチリ凍りついています



きびしい寒さと雪の中でも、公開に向けて整備工事が進められています(堀を復元中)





手前の丸太は、建物跡の位置を復元して表示するためのものです





資料館もリニューアル工事中です (知らずに来られた方は、大変申し訳ございません)

春はもうすぐです。公開をお楽しみに!




2009年10月 29日(木)
平成21年度の野外調査が終了しました  

 今年度の野外調査が、10月下旬をもって終了しました。
 5月の連休明けから約半年の間でしたが、昨年から引き続き行った南側の堀跡の確認調査とともに、北側では未調査であった範囲にも着手することができました。
 現在、見つかった土器の洗浄や、図面の整理作業を行っているところです。
 来る12月5日(土)には、平泉文化フォーラムが開催されますが、その際に今年度の調査成果の概要をお知らせできると思います。
 入場は無料ですので、興味がある方はぜひご参加下さい。(本HP「ニュース・イベント」をご覧下さい)
 
 


南側調査区(堀跡)の全景です。堀の幅に合わせて作業員さんに立ってもらいました。




堀跡を南側上空から見た様子です。堀の大きさと深さがわかるかと思います。




北側調査区を南から眺めています。奥は高館、右は北上川と国道4号です。
(写真中央のやや下に井戸跡、全体にいくつか見える黒っぽい円はトイレ状遺構と思われます)




左下の大きい穴は井戸跡で、奥に駒形山、束稲山が見えます。クレーンの影の長さがわかりますか?
(撮影は怖くて足がすくみます・・・)


 

調査最終日は、道具の片付け、土のう袋の解体などで大忙しです。
(作業員さん、今年もありがとうございました)




現在、柳之御所遺跡では調査と並行して、平成22年春の暫定公開に向けての整備も進められています。



2009年9月 18日(金)
平成21年度の調査が終盤を迎えています  

 5月の連休明けから始まった今年度の調査も、残り1ヶ月を切ろうとしています。
 現在は、北側調査区の図面作成や、来年度に向けた堀跡の範囲確認調査、および南側調査区の図面作成の追い込みを行っているところです。
 大きな井戸跡も見つかりましたので、現在の状況をお伝えします。
 
 


調査区各地点のレベル(標高)を測っているところです




井戸跡の全景です(直径約2.8m、深さ約4.5m)




開口部は円形ですが、底に向うにつれて方形となります




撮影前のクリーニングを行っているところですが、底から少しずつ水が染み出してきます


※ 今年度の調査は10月中旬まで行う予定です



2009年9月 1日(火)
8/22(土)に現地説明会が開催されました  

 今年度の調査の成果をお知らせする「現地説明会」が、8/22(土)に開催されました。
 例年よりやや早い開催となりましたが、昨年と同様200人以上の方々が、県内外からいらっしゃいました。
 前々日の大雨により、前日まで遺跡が水没した状況でしたが、作業員さんや研修中の学習院大学の学生さんたちにより、当日の公開にはどうにか間に合うことができました。
 
 


次々と見学者がやってきます




南側外堀の幅は約7mで、昨年と比べて堀の規模や構造が、次第に判明してきました
(堀からは杭状の木片などが出土しています)




北側には、「井戸跡」や多くの「トイレ状遺構」が見つかっています
(写真左の調査員がいる付近からは、渥美産の壺が出土しました)




上の井戸跡は調査途中ですが、この時点でも深さが約2mはあります



今年度の調査は10月中旬まで行う予定で、調査結果の概要は後日お知らせします




2009年8月 21日(金)
学習院大学の学生さんが、一生懸命がんばっています!  

 お盆が明けた8月17日(月)から2週間の予定で、東京の「学習院大学 輔仁会史学部ゼミ 考古班」に在籍する大学生15名の皆さんが、発掘調査の実習に来ています。15名のうち8名が柳之御所遺跡で、7名が近隣の無量光院跡(平泉町教育委員会)で、作業員さんとともにがんばっています。
 柳之御所遺跡では、「井戸跡」や「トイレ状遺構」の調査に携わってもらっていますが、発掘は基本的に「体力仕事!」ですので、ネコ車押しや、現地説明会に向けた遺跡のお掃除、草刈りなどにも取り組んでいます。
 
 


井戸跡の掘り上げは、まだまだ序の口・・・




トイレ状遺構も意外と深いのです




ベテランの作業員さんの指導を受けながら掘っています
(時には人生のお話などもしながら・・・)




現地説明会に向けて、遺構の掃除をしています




細かい雑草も、1本ずつ抜いていきます(これも発掘調査のお仕事なのです!)




雨の日は、土器洗いを作業員さんと一緒に行います
(洗いながら、「昔、昔、あったずもなァ〜・・・」)




作業員さんとのふれあいも、大切な勉強です




作業員さんに鍛えられながら、ネコ車を押しています

(ガンバレ!学習院の学生さん!)



2009年7月 2日(木)
雨の日には・・・  

 梅雨入り宣言が発表されてから、しばらくは晴天が続いていました。
 「梅雨は来ないのかな?」と思っていた矢先、とうとう6月の末ころから、梅雨らしい毎日となりました。
 雨天の日は野外での調査ができなくなってしまいます。
 無理をすると、ぬかるんで遺跡を壊してしまったり、作業員さんがすべってけがをしてしまう恐れがあるからです。
 野外に出られない、ある雨の一日の様子をご紹介します。


土がついたままの土器が、洗われるのを待っています(箱の大きさはミカン箱程度)



手前から奥に洗い進めていきます



さまざまな道具を有効活用して洗います(洗い桶とイスにはコンテナを、手には歯ブラシ・・・)



市販の歯ブラシや竹串を使いますが、歯ブラシの磨耗状況にご注目!!



気を抜けない細かい作業が続きます



最後は丁寧にタオルでふき上げます



発掘地点が書かれた袋と一緒に自然乾燥させます



1日でこんなに洗いました!



以上、雨の日の一日をお伝えしました


2009年7月 1日(水)
北側の調査を開始しました  

 5月の連休明けから始めた今年度の調査は、南側の堀跡と並行させながら、北側部分にも着手しました。
 意外と表土が薄く、深くても20cm程度で当時の地表面が現われます。
 北側調査区の周辺では、過去の調査でトイレの跡が見つかっていることから、今回もその痕跡を見つけることができるかもしれません。


地図の北側の調査を開始しました



最近まで水田や家が残っていました(写真奥に北上川)



重機で表土をはぐ前に、試し掘りをしています



やがて、他とは違った色の土がまるく見えてきました


近くに寄ってみましょう・・・



直径は50cmくらいです(周辺では当時の「トイレ」の跡も見つかっています)



2009年6月 1日(月)
平成21年度の調査(第70次)が始まりました  

 6月を迎えて、春も真っ盛りです。遺跡から遠くに見える焼石岳の残雪も、少しずつ小さくなってきました。

 柳之御所遺跡では、5月の連休明けから、発掘調査が始まりました。 今年度は、資料館の裏の大きな堀跡の続きと、遺跡の北側を調査します。 天候に恵まれることと、作業の無事を祈りつつ、10月まで調査を行う予定です。
 今年も秋ごろに現地説明会を行う予定ですので、ぜひ遺跡までいらして下さい。

遠くに残雪が残る焼石岳が見えます(遺跡の北側を撮影)


南側にある堀跡の調査風景です(検出作業といいます)

この作業を終えると・・・


内堀の跡と思われる黒土が現れました


外堀の断面をきれいにしています



今年の調査区からは、瓦の一部が出土しています


今年度の調査では、調査区南側の堀の跡と、高館義経堂に近い北側の調査を行います



2008年10月10日(金)
 柳之御所遺跡第69次調査現地説明会を開催 
 
 平成20年度調査(第69次)の現地説明会を10月4日(土)に開催しました。
 13時に開会し、まず遺跡の特徴や今回調査の概要についてふれた後、遺構の個別説明を行いました。今回は主に、試掘トレンチにおいて確認された堀の重複関係(新旧関係)について説明しています。

開会行事と全体的説明は保護盛土の上で行われました。


 外堀と他の堀との重複関係についての説明。下の方に橋の部材?が見えています。  


               外堀の説明。断面には3つの堀が重なり合っており、複雑な様相です。


調査区全体のようす。参加者が多かったため、3グループに分かれて説明を行いました。


最後に、平成22年の公開にむけて進めている復元整備の状況について説明しました。
 当日は朝から曇り空で雨が予報されており、どんよりした天気でしたが、最終的には230名と大勢の方々に参加いただきました。おかげさまで説明会中は雨にたたられることなく、無事終了することができました(当日夕方は本格的な雨降りでした)。
 参加された皆様、どうもありがとうございました。

 なお、今次調査は11月上旬まで続く予定です。       現地説明会資料はこちら 



2008年7月18日(金)
 平成20年度の発掘調査が進行中です 
 
 平成20年度の柳之御所遺跡発掘調査(第69次調査)が5月7日(水)に始まりました。今年度の調査範囲は遺跡の南端付近、主に2条の堀跡部分(内堀・外堀)を対象としており〔下図参照〕、遺跡中心部分を囲む二つの堀の関係を解明することを目的としています。
 調査区は昨年度の南調査区の西側に位置する宅地跡です。調査前はコンクリート擁壁に囲まれた一段高い平坦面でしたが、盛土(厚さ2〜3m)・整地によるものです。パワーショベルを使って表土と宅地造成の際の盛土を取り除き、コンクリート擁壁を外した後、人力で盛土の残りや撹乱を掘り下げました。

囲み部分が調査区(手前は昨年度の南調査区;写真は昨年度のもの)

パワーショベルで新しい時代の盛り土を取り除いています
 現在はおおむね12世紀の面まで掘り下がり、埋まっている堀の位置や形を確認しているところです。これから、堀の時期などを確かめるため、堀の埋め土の一部分を掘っていく作業に入ります。

12世紀面まで掘り下がり、堀の痕跡が見えてきました (北から)

調査前の地表面からかなり下がっています (南東から)

写真中央付近に一部見えている落ち込みが外堀部分
断面から飛び出しているのは木製品(部材)


2007年10月19日(金)
 平成19年度の発掘調査が終了しました。 
 5月7日(月)から始まりました平成19年度の発掘調査が、10月19日をもって終了しました。
 今年度の調査成果を簡単にまとめると次のようになります。
【北調査区】
@地表面から観察された地形のくぼみがもともと自然の沢であることが確認できたこと。
A12世紀にはその沢の上に「整地」がされていたことを確認。ただし、現状では流水により、どの程度の厚さまで盛土されていたかは不明。
B「整地」されているものの周囲の地形の傾斜を考えると、地表面の観察からみてとれる段差よりも緩和されているが、ある程度は低い地形であったと考えられます。
Cしたがって、従来考えられていた遺跡南から延びる道路やここに堀や大溝などの大きな遺構は存在しないことがわかりました。

【南調査区】
来年度からの本格的な堀跡調査に向けての準備的な調査となりました。今年は内側と外側の2条の堀跡を検出し、さらに内側の堀が開口している状況を確認できました。外堀の広がりや、遺跡南端が削り取られたような痕跡の性格など未解決の課題が残りますが、来年度以降に検討していきたいと考えています。
→過去の調査一覧
北調査区全景
南調査区

写真中央の黒っぽい部分が沢の部分です。
写真中央が12世紀面まで掘り下げた範囲です。写真上に見られる黄色の部分が建物などがある面ですが、それとよく似た土で、写真中央から下の範囲の沢を埋めています。後世の流水により下層の黒土の部分が見えていますが、黄色の土が広がっていることがわかるでしょうか。
上の写真の範囲を掘り下げる前の状況です。この段階では北側の黄色の地山面と同じ高さですが、掘り下げた後の状況とは異なり土が黒っぽいです。この土を掘り下げることによって、「整地」層が確認できました。
「整地」層の上面からは写真のような下駄が出土しています。これは遺跡内から流水によって運ばれたものと考えています。
そのほか、北調査区では、大きな井戸?のような土坑から写真のように多量のかわらけが出土しました。写真手前の2個のように底部に穴があけられているものもありました。何に使ったのでしょうか。
写真のように雨が降るたびに水没する調査でしたが、皆さん怪我もなく無事に終わることができ、さらに先に触れたような成果もあげることができました。来年度は堀跡の調査となる予定です。楽しみにしてください。
今年度発掘作業に参加した皆さんです。今年も大変な作業ありがとうございました。


 2007年10月13日(土)
柳之御所遺跡(第68次発掘調査)現地説明会開催!!

 10月13日土曜日、午後一時より柳之御所遺跡の現地説明会が行われました。快晴の空のもと約200名の参加者を得ました。


 
当日は開会式のあと、北調査区→復元園池→南調査区の順に説明を行いました。


          
                      [開催行事]



【北調査区】
 12世紀当時の地形について土層断面を見ながらの説明でした。調査区は自然の沢であったところを整地していたことが確認されたことが今年の成果です。当日はたくさんの木製品、とくに下駄の出土状況についてはみなさん熱心に見学されていました。
          
                     [北調査区での説明]



【復元園池】
 発掘調査の成果をうけて復元されたことの説明や復元園池の設計や構造についての説明がありました。現在遺跡内は整備工事中であり、このような形で一般に公開されるのは初めてでした。今後早くのオープンが待ち遠しいです。
          
                      [復元園池での説明]



【南調査区】
 遺跡南端部、堀跡の調査の一年目です。これまでの調査で内堀の一端が開口していることがわかっていましたが、詳しい状況はよくわからないままでした。調査後20年たった現在この状況を確認することが今年度の目的です。また、外堀もこのあたりで行き先は不明になっていました。これを追求することもあわせて行おうとしました。開口部の状況は確かに堀の一端が開いていることが確認できましたが、南側が急激に地形が下がることがわかりました。この地形と両方の堀との関係が今年度は課題として残りました。これらは調査区をさらに広げて来年度に確認する予定です。
          
                         [南区の様子]


多数のご参加ありがとうございました。来年度もこの時分に開催する予定です。
  来年度は堀跡の調査が中心となる予定です。また参加くださいますよう お願いしま
  す。
                                    現地説明会資料はこちら


2007年5月7日(月)
 平成19年度の発掘調査が始まりました 
 平成19年度の発掘調査が5月7日(月)から始まりました。今年度は道路状遺構(下写真の保護盛土と緑の地表面境付近に位置する)と塀跡などを確認するために行われます。調査範囲は柳之御所遺跡48次、37次、50次調査が行われた部分が一部が含まれます。
 下の写真は人力で試掘調査をしているところで、遺構検出面までの深さを確認しています。細長い穴はトレンチと呼ばれます。
 5月11日(金)からは人力での試掘調査をもとに重機で粗掘を行っています。西澤調査員が機械に付きりで剥ぎ取り量の指示をだしています。来週からは遺構(過去の建物の跡など)の検出なども行われる予定です。


2006年9月2日(土)
 第65次調査現場説明会を終えて 
  9/2(土)午後1時から柳之御所遺跡の第65次調査現場説明会が行われました。夏を思わせる青空が広がり、久々に暑さが戻りました。約150名の参加者は熱心に説明を聞きながら、調査現場を見学されました。
 開会式は遺跡の上に敷き詰められた保護盛土の上で行なわれました。


(中村担当課長の挨拶)



(大型竪穴建物跡内で説明する調査員)
 その後、今年度の調査範囲である北調査区と西調査区での説明がありました。
北調査区では、主に大型竪穴建物跡(55SX2)の調査が行なわれました。『吾妻鏡』に書かれている「倉りん」の可能性もある遺構です。32ヶ所の柱穴の一つを掘り下げたところ、礎板と考えられる木製の板が見つかっています。

(西調査区、参加者の間に見える白くマーキングした柱穴群が31SB5)
 西調査区では5間×2間の総柱建物跡(31SB5)が検出されました。この建物跡は以前の調査では9個の柱穴だけしか検出できず、建物跡である可能性が大きいとしながらも十分に柱穴を検出できなかった遺構です。今回の調査結果から平泉町で調査された倉町遺跡の高屋に類似することが判明しました。
 遺物はかわらけと国産陶器・中国産磁器をあわせて約15kgしか出土していません。暑い中参加していただいた方々に心よりお礼申し上げます。調査は今月いっぱいの予定で行われていますので、まだご覧になられていない方はどうぞ見学にいらしてください。
 現地説明会資料ダウンロード