平泉の文化遺産を世界遺産へ
新着情報世界遺産の概要平泉の歴史・概要平泉の文化遺産の紹介動画ライブラリー観光・特産品紹介
世界遺産の概要
世界遺産の概要

世界遺産とは
それは、現代を生きる世界すべての人々が共有し、未来の世代に引き継いでいくべき人類共通の“たからもの”
 1972年、ユネスコ総会で「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」が採択されました。「世界遺産」とは、この条約に基づき、全世界の人々の共有財産として国際的に保護・保全していくことが義務づけられている「遺跡」や「建造物」、「自然」などのことです。
 「世界遺産」として登録するには、ユネスコ「世界遺産委員会」において資産の内容が他に類例のない固有のものであり、国際的に決められた判定基準に照らして「顕著で普遍的な価値」があると認められなければなりません。また、その価値にふさわしい、有効な保存管理が手厚くなされていることも、必要条件となっています。

世界遺産の分類
 世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類されます。
分類を表す図
 2010年8月現在 911件(文化遺産704件、自然遺産180件、複合遺産27件)

平泉の世界遺産
 平泉とその周辺には、国宝「中尊寺金色堂」や特別名勝「毛越寺庭園」のほか、特別史跡「中尊寺境内」、特別史跡「毛越寺境内附鎮守社跡」、特別史跡「無量光院跡」、史跡「柳之御所・平泉遺跡群」など平安時代末期に奥州藤原氏が築いた仏教寺院、庭園など多くの遺跡が現在まで守り伝えられています。
 文化庁、県、関係市町では、「平泉の文化遺産」の世界遺産登録を目指し、各種事業を推進しています。
◆推薦資産の概要
◆「平泉の文化遺産」のしおり
  ※「平泉の文化遺産」や「世界遺産」に関する豆知識を掲載しています。(印刷はA3版で)


平泉文化遺産の評価
 平泉は、12世紀日本の本州北部において、仏教に基づく理想世界の実現を目指して造営された政治・行政上の拠点です。
 仏堂・浄土庭園をはじめとする構成資産は、6世紀から12世紀の間に中国大陸から日本列島の最東端へと伝わる過程で日本に固有の自然崇拝思想とも融合しつつ独特の性質を持つものへと展開を遂げた仏教、その中でも特に末法の世が近づくにつれ興隆した阿弥陀如来の極楽浄土信仰を中心とする浄土思想に基づき、現世における仏国土(浄土)の空間的な表現を目的として創造された独特の事例である、と評価されています。
 それは、浄土思想を含む仏教の伝来・普及に伴い、寺院における建築・庭園の発展に重要な影響を与えた価値観の交流を示しており、地上に残っているものだけでなく、地下に残る遺跡も含め、建築・庭園の分野における人類の歴史の重要な段階を示す傑出した類型です。
 さらに、そのような建築・庭園を創造する源泉となり、現世と来世に基づく死生観を育んだ浄土思想は、今日における平泉の宗教儀礼や民俗芸能にも確実に継承されています。

平泉と浄土思想
 推薦書では仏国土(浄土)に関して次のように説明しています。
 仏国土とは、仏の国又は仏の世界のことであり、菩薩の誓願と修行によって建てられた国をも指すものです。浄土は、通常、阿弥陀如来の極楽浄土のことを指すと考えられやすいですが、東アジアの仏教においては、絶対永遠の仏の悟りの世界、高位や下位の菩薩の世界、凡夫と聖人とが同居する世界などが一体として存在し、そのすべてを浄らかな仏国土(浄土)とすることができると捉えられました。
 特に、6世紀から12世紀にかけて発展を遂げた日本独特の仏教では、現世に究極の仏の理想世界である仏国土(浄土)を実現できると理解されました。
 平泉の建築・庭園及び考古学的遺跡群は、日本の自然崇拝思想とも融合しつつ独特の性質を持つものへと展開を遂げた仏教、その中でも特に末法の世が近づくにつれて興隆した阿弥陀如来の極楽浄土信仰を中心とする浄土思想に基づき、現世における仏国土(浄土)の表現を目的として創造されました。

ユネスコの精神と浄土思想
 奥州藤原氏初代の清衡は、中尊寺の建立にあたり、「中尊寺供養願文」において次のように宣言しました。

 「古来、奥州では、官軍の兵、蝦夷の兵の区別なく、多くの者の命が失われてきた。毛を持つ獣、羽ばたく鳥、鱗を持つ魚もまた、数限りなく殺されてきた。命あるものたちの御霊は、今、あの世に消え去り、骨も朽ち、奥州の土塊となり果てたが、中尊寺のこの鐘を打ち鳴らすたびに、罪なく命を奪われた者たちの御霊を慰め、極楽浄土に導きたいと願う。」

 これに対し、ユネスコ憲章には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」との理念が高らかに謳い上げられています。憲章に示された平和希求の精神は、まさしく藤原清衡をはじめ、奥州藤原氏が現世に実現しようとした浄土世界及びその基調になった浄土思想と共通するものだといってよいでしょう。
  世界遺産候補である「平泉の文化遺産」には、平和を求める普遍的な精神が深く息づいています。

登録までの流れ 構成資産















 平成23年に登録された「平泉の文化遺産」は、次の資産となります。


中尊寺金色堂(国宝・重要文化財)、金色堂覆堂(重要文化財)、中尊寺経蔵(重要文化財)、白山神社能舞台(重要文化財)、中尊寺境内(史跡)


毛越寺境内附鎮守社跡(特別史跡)毛越寺庭園(特別名勝)


旧観自在王院庭園(名勝)、毛越寺境内附鎮守社跡(特別史跡)


無量光院跡(特別史跡)、


金鶏山(史跡)

 
平泉の文化遺産を未来へ
 世界遺産の目的は、地域の大切な宝物を人類共通の宝物として次の世代へ引き継いでいくことにあります。
 「平泉の文化遺産」を構成する資産の保護はもちろんのこと、浄土思想を背景として周囲の自然環境と一体となって形成された景観を確実に保全するとともに、持続可能な取組みを進めるうえで、地域振興への活用も重要になります。
 「平泉の文化遺産」を未来に引き継ぐために、各資産と周囲の景観を一体的に保全することを目的とした包括的保存管理計画を策定するとともに、保存と活用に関するアクションプランを策定し、取組みを進めています。

 包括的保存管理計画   保存管理推進アクションプラン   活用推進アクションプラン


世界遺産登録に向けた動き  世界遺産暫定リスト

 岩手県教育委員会事務局生涯学習文化課
 〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10番1号 電話番号:019-651-3111(代)
 
平泉−浄土思想を基調とする文化的景観− アクセス モバイル版 サイトマップ リンク集 お問い合わせ