がんばろう!岩手

人に優しく、志高く「がんばろう!岩手」。

平成23年3月11日。東日本大震災津波によって、岩手県は甚大な被害を受け、多くの尊い命を失いました。
しかし今、岩手県は、復興に向けて一歩一歩、あゆみを進めています。
被災地の方々が再び、幸せな暮らしを取り戻せるように。
犠牲になられた方々の思いを引き継ぎ、彼らが願った地域の未来を実現できるように。
「がんばろう!岩手」を合言葉に、県職員一人ひとりが岩手のために全力で頑張っています。

岩手を思う心こそが復興の力、岩手の明日を担うみなさんへ。

—震災直後の被災地を視察し、どんなことを感じましたか?

達増知事)これは神話の中の出来事ではないか…、と目を疑うほどの惨状でした。避難所をいくつか訪問したのですが、どの避難所でも皆さんが力を合わせて、必死に頑張っていました。その姿に私は、「岩手県民の底力」を強く感じたんです。

—復興の起点となる「がんばろう!岩手」宣言に託した思いは?

達増知事)震災による被害や犠牲の大きさを胸に刻み、追悼、慰霊の思いを深くすることが、すべての起点です。宮澤賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉を残しました。この言葉のように、一人ひとりが痛みを分かち合い、心を一つにして復興に取り組んでいくことが重要です。その上で、被災された方々が再び幸せな生活を送れるようにすること、犠牲になられた方々の思いを引き継いでいくことを、復興への二大原則として取り組んでいかなければなりません。

—復旧・復興への取り組みの中で、最も心がけてきたことは?

達増知事)まず、「人に優しくすること」。行政は、被災された方々一人ひとりの思いを大事にして、きめ細かく寄り添っていくことが必要です。それから、「志を高く持つこと」。犠牲になられた方々の故郷への思いを受け止め、彼らが目指してきた地域の実現に向かって、人間本意の復興を果たしていくことが重要です。

—震災により「行政」の果たす役割が明確になったのでは?

達増知事)利害に関係なく、人々を助け、支える存在である「公」「行政」の本質が見えてきたと思います。「人に優しく、志を高く」は、公が求められる根拠であり、行政の存在根拠。復興に向け、国、県、市町村が一体となって、被災者に寄り添う形が岩手にはできており、その中でも県が果たす役割は、ますます重要になってくると思います。

—平泉の世界遺産登録はどんな希望をもたらしましたか?

達増知事)戦乱で荒廃した東北を復興し、争いのない理想郷を実現しようとした平泉は、岩手の、東北の、復興の象徴です。世界遺産登録を開かれた復興の契機とし、世界中の支援を東北につないで、復興への力にしていくことができると思います。

—県職員を志す若者たちに何を期待しますか?

達増知事)震災直後、県立高校の入試発表がされる中で、地元に残って働きたい、復興の力になりたい、という新高校生がたくさんいました。これは岩手にとって大きな希望です。「希望郷いわて」を創造していく県の仕事は、一生を捧げる価値があり、やり甲斐のある仕事です。県職員を志す皆さん、岩手をもっと好きになってください。岩手を愛する心、強い思いこそが、一番必要なもの。皆さん自身が希望と情熱を持って、岩手の明日を担ってくれることを望んでいます。

ふるさと岩手・三陸の創造を目指して、安全・安心・豊かな岩手を実現します。

県職員が目指す未来のゴールはひとつ、すべては「希望郷いわて」の実現のために。

岩手県では今後10年間の県づくりの指針として、「いわて県民計画」を策定しています。その中で目標として掲げているのが、「希望郷いわて」の実現です。そのために県では、未来を拓く3つの視点である「ゆたかさ」「つながり」「ひと」を育むための基盤づくりや、「産業・雇用」「医療・子育て・福祉」「安全・安心」分野など、7つの政策分野の取り組みを推進。また地域振興でも県内を4つのエリアに分け、明確な個性を持った4広域振興圏として、総合力・機動力を生かした地域づくりを進めています。

ここには県民の幸せを支える仕事がある。自分を成長させられるチャンスがある。

県民の暮らしを支える県の仕事は、あらゆる分野にわたります。それだけに組織も大きく、9つの部局を中心とする本庁と4つの広域振興局、行政委員会、県立学校、警察署などに所属する約2万4000人の職員が仕事をしています。活躍の場も県内に止まらず、国内、遠くは海外までと、広範囲に及びます。職種によって求められる専門知識や技術は違いますが、目指すものは同じ。「希望郷いわて」の実現に向けて、個人の力と組織の力を合わせながら一丸となって、県づくりに取り組んでいます。