生産地探訪ルポ 愛情・こだわりの生産地における逸品

超大粒で味わい極上!!焼いても、蒸しても抜群に美味しい

生産地・宮古だけで食べられる地域限定、幻の逸品「花見かき」

養殖場は宮古市赤前地区沖。港から5分ほどの距離

きっかけは、メンバーの一言から

宮古市赤前地区でカキ養殖を手がける山根幸伸さん(49歳)が『花見かき』を養殖するようになったきっかけは、平成14年のこと。岩手県宮古地方振興局が地域活性化事業として、「宮古・下閉伊モノづくりネットワーク」水産部会を設立し、その呼びかけに応じ参加したことでした。

岩手県指導漁業士の山根さんは、部会長に就任したのをきっかけに、漁家ならではの料理が楽しめる番屋料理紹介小冊子の発行を計画します。その編集会議の席で「どうせだったら、宮古にしかない特産品を開発し、もっと地域を活性化させよう」との意見が出され、考案されたのがこの「花見かき」でした。

「一般にカキは秋〜冬の食材と思われているけど、旨味が増すのは春先。身も一段と大きくなり、ここ宮古では、梅や桜が咲く4月〜5月頃のものが、食べて一番美味しいんです。特に『焼きガキ』や『蒸しガキ』にすると、本当に美味い。」と山根さん。

そこで、消費者に対し、よりインパクトが強く、付加価値の高い特大サイズで、熱を加えてもボリュームが失われず、身入りの充実した美味しいカキの開発を実現しました。

殻は13cm以上。身は50g前後が標準

時間と手間は、通常のカキの倍以上。だからこそ育つ『花見かき』

山根さんが開発した「花見かき」は、マガキを2年〜3年かけて、より大きく育てたものです。その最大の特徴は、なんと言っても身の大きさ。1個50g前後と一般サイズの3倍以上あります。しかも、熱を加えることで旨味成分がより凝縮され、食べると濃厚でジューシーな美味しさが口の中いっぱいに広がります。

その育て方を簡単に説明すると…。種苗搬入から本養成までは一般のマガキとほぼ同じ。1月から2月に大きさ、形状を厳選し、基準を満たしたものだけを、さらに2〜3ヶ月間養成することで、プックリふっくら、濃厚で美味しい『花見かき』に育つのです。

『花見かき』は、カキの超エリート!!

山根さんは波に強いはえなわ式で育てている

『花見かき』が育つ山根さんの養殖場は宮古湾の湾口から奥へ約7km、津軽石川の河口にも近い赤前地区にあります。「森は海の栄養源」とも言われますが、山根さんの住む重茂半島一帯は、藻場・干潟が残っており、水質、環境的にも恵まれています。しかも、宮古湾は湾口が広いことから、湾の奥でも海水の循環が活発。閉伊川という大河も流れ込んでおり、カキの餌である植物性プランクトンも豊富です。

「環境は抜群。あとは、より条件のいいところで養成して、なるべく均一の大きさ、形状に育てるようにしています。口で説明するのは簡単ですが、これがなかなか難しいんですよ。

風の吹き具合、波の具合で適期作業ができないことも多い。ウチで養殖しているカキのうち『花見かき』として育てて出荷できるのは、全体の1〜2割です。まさに、カキの超エリートですね。」と山根さん。

直径50cm大の養成ネットにカキを入れることで、身がさらに大きく育つ

出荷時期は4・5月の2ヶ月限定。「地産地消」で、地域まるごと活性化を目指します

平成17年に「春のたより花見かき」の名称で商標登録。『花見かき』は、4月・5月の2ヶ月間のみ、主に宮古市の飲食店・宿泊施設などに出荷されます。

「というのも、『花見かき』はもともと地域活性化を目指して開発されたものなので、宮古に遠方からもおいでいただくことで、飲食店、宿泊関係、お土産店など、広く、宮古の活性化のためになるじゃないですか」と山根さん。その狙い通り、宮古港にある※1『シートピアなあど』2階の『レストラン汐菜(しおさい)』では、季節限定の『花見かき』特別メニュー目当てのお客さんが殺到。ゴールデンウィーク期間中には、用意した『花見かき定食』が即時完売状態に。施設そのものも、連日満員御礼状態が続いたとのことです。

今年ももうすぐ『花見かき』出荷の季節。例年通り、宮古市内の宿泊施設、飲食店で食べることができますが、出荷数量限定のため、宿泊施設利用時には、『花見かき』があるかどうか電話等で確認の上、予約をしておくことをおすすめします。

※1 海の駅 シートピアなあど

〒027-0004 宮古市臨港(りんこう)通1-20
TEL:0193-71-3100 FAX:0193-71-3011
http://www2.ocn.ne.jp/~seatopia/ E-mail unineko@seatopia.jp

「加熱用」「生食用」の表記例

「加熱用カキ」と「生食用カキ」の違い

その大きな違いは、水揚げした後から出荷時までの作業工程の違いであり、鮮度の違いではありません。

生食用は活きた殻付カキを殺菌海水の水槽で24〜48時間浄化したものを殻付のまま、又はむき身処理して出荷します。生食ならではの美味しさが特長です。

一方、加熱調理用(加熱用)は、水揚げされたカキを直ちにむき身に加工。獲れたてをほぼそのままの状態でむき身にして出荷しているので、水揚げしたての味が特長です。

パック商品には、「生食用」、「加熱調理用(加熱用)」のいずれかが、表示されていますので、食べ方によって選んで購入してください。

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