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平成13年度公共用水域水質測定結果について

水質汚濁防止法の規定に基づき実施した、公共用水域の水質測定結果をとりまとめたのでお知らせします。
県内の河川、海域等公共用水域の水質は昨年同様おおむね良好な状況にあるといえる。 

人の健康の保護に関する項目については、全ての測定地点で環境基準を達成した。 

生活環境の保全に関する項目については、水質汚濁の代表的指標であるBOD(又はCOD)の環境基準達成率が87.6%でおおむね良好な状況であった。

1測定地点数

水質環境基準を当てはめている116水域(河川93、湖沼8及び海域15)と都市内中小河川など32水域、計148の公共用水域において、国土交通省実施35地点、岩手県実施196地点、盛岡市実施13地点の計244地点で測定した。

2結果の概要

(1)健康項目表1健康項目の調査結果参照)

カドミウム等26項目について、「人の健康の保護に関する環境基準」として全水域一律に基準が適用されている。

平成13年度は全ての測定地点で環境基準を達成した。
なお、基準達成・未達成の評価は全シアンについては最高値、その他の項目については年間平均値で行うこととされている。

(2)生活環境項目表2BOD(COD)表3全窒素・全燐参照)

pH、BODなど9項目について、「生活環境の保全に関する環境基準」として、各水域ごとに環境基準類型を当てはめている。

平成13年度は、水質汚濁の代表的指標であるBOD(河川)又はCOD(湖沼及び海域)の環境基準の達成率が87.6%で、平成12年度の90.2%に対し2.6ポイント減少したものの、新たに環境基準を超過した水域は基準値をわずかに超えた程度であった。
 

環境基準達成率(%)=(環境基準達成水域数÷環境基準当てはめ水域数)×100=(99÷113)×100=87.6 

ただし、環境基準点が県外にある、馬淵川上流、新井田川上流及び北上川(4)の3水域は、算定から除外する。

また、富栄養化の指標である全窒素及び全燐の環境基準を当てはめている4湖沼(綱取ダム貯水池など)、8海域(宮古湾など)の計12水域については、環境基準の達成率は83.3%であり、湖沼については、全燐のみを当てはめている入畑ダム貯水池で全燐が超過し、海域では、大船渡湾(甲)において全窒素のみ環境基準を超過した。

(3)要監視項目表4要監視項目の調査結果参照)

要監視項目は人の健康の保護に関連する物質で、現時点で環境基準は設定されていないが環境中の検出状況等から引き続き知見の集積に努めるべき物質とされているもので、クロロホルム等22項目あり、このうち19項目について指針値が定められている。

平成13年度は、全ての測定地点で指針値を下回った。

3これまでの推移

(1)健康項目

過去においては、一時的に砒素(地質由来と推定)が環境基準を超過した地点があったが、これを除くと全測定地点で環境基準を達成している。

(2)生活環境項目

BOD又はCODの環境基準の達成率は、渇水の影響により水質の悪化がみられた平成6年度を除き、90%前後で推移しており、おおむね良好な水質を維持している。

全窒素については、海域において環境基準の超過がみられ、とくに大船渡湾(甲)は継続して環境基準を超過している。

(3)要監視項目

平成6年度から県内の実態把握のため測定を開始し、平成10年度にほう素(海水由来と推定)が指針値を超過した地点があったが、これを除くと全測定地点で指針値を下回っている。

4今後の対応

(1)健康項目については環境基準を達成しているが、今後とも注意深く監視を継続していく。

(2)生活環境項目において環境基準を超過した地点は、その主な原因として生活排水や事業所排水等の点源排水と農地や市街地等の面源排水があげられることから、今後とも市町村と連携して、公共下水道や合併処理浄化槽の整備を促進、農地の適切な管理、生活排水対策に対する県民意識の普及・啓発を進める。
全窒素の環境基準を継続して超過している大船渡湾(甲)については、平成12年度に「大船渡湾水環境保全計画」が策定されたことから、この計画に基づき環境基準の達成に向け取り組みを進めていく。また、大槌湾についても継続して調査を行い水質の動向を監視していく。

(3)要監視項目については指針値を下回っているが、県内の実態を把握するため引き続き調査を行う。
 

BOD達成率の推移

岩手県類型別達成率の推移

全国類型別達成率の推移

表1健康項目の調査結果
項目
平成13年度 平成12年度
調査地点数 基準超過地点数 調査地点数 基準超過地点数
カドミウム 工場の下流、鉱床地帯等で測定 47 0 47 0
全シアン 工場の下流等で測定 28 0 26 0
工場の下流、鉱床地帯等で測定 51 0 49 0
六価クロム 工場の下流等で測定 28 0 29 0
砒素 工場の下流、鉱床地帯等で測定 54 0 52 0
総水銀 同上 37 0 38 0
アルキル水銀 工場の下流等で測定 23 0 25 0
PCB 同上 16 0 14 0
ジクロロメタン 有機塩素化合物、工場の下流等で測定 59 0 57 0
四塩化炭素 同上 59 0 57 0
1,2-ジクロロエタン 同上 59 0 57 0
1,1-ジクロロエチレン 同上 59 0 57 0
シス-1,2-ジクロロエチレン 同上 59 0 57 0
1,1,1-トリクロロエタン 同上 59 0 57 0
1,1,2-トリクロロエタン 同上 59 0 57 0
トリクロロエチレン 同上 65 0 64 0
テトラクロロエチレン 同上 65 0 64 0
1,3-ジクロロプロペン 農薬、農業地帯、ゴルフ場の下流で測定 32 0 58 0
チウラム 同上 31 0 34 0
シマジン 同上 31 0 34 0
チオベンカルブ 同上 31 0 34 0
ベンゼン 工場の下流等で測定 27 0 57 0
セレン 主要河川で測定 23 0 22 0
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 主要河川で測定 30 0 26 0
ふっ素 工場の下流等で測定 32 0 31 0
ほう素 主要河川で測定 45 0 43 0
実数 99 0 実数 94 0
備考)複数項目の調査を行う地点があるため調査地点数の計は各項目の地点数の合計とはならない。

表2BOD(COD)の環境基準の達成状況
類型 河川 湖沼 海域 全水域
当てはめ 
水域数
達成 
水域数
当てはめ 
水域数
達成 
水域数
当てはめ 
水域数
達成 
水域数
当てはめ 
水域数
達成 
水域数
AA 24 21 25 24
61 56 15 11 83 73
90 82 15 11 113 99
達成率 91.1% 75.0% 73.3%
87.6%
備考)平成11年度までに類型当てはめされた水域を対象としている。

表3全窒素・全燐の環境基準の達成状況
類型 湖沼 海域 全水域
当てはめ水域数 達成水域数 当てはめ水域数 達成水域数 当てはめ水域数 達成水域数
T
U 10
V
W
X
12 10
達成率 75.0% 87.5% 83.3%
備考1)平成12年度までに類型当てはめされた水域を対象としている。
備考2)全窒素・全燐ともに環境基準を満足している場合に、達成水域とした。

表4要監視項目の調査結果
項        目 調  査
地点数
検  出 
地点数
指針値超 
過地点数
クロロホルム 有機塩素化合物工場の下流等で測定 11 0 0
トランス-1,2-ジクロロエチレン 同上 12 0 0
1,2-ジクロロプロパン 同上 12 0 0
p-ジクロロベンゼン 同上 12 0 0
イソキサチオン 農薬、農薬地帯、ゴルフ場の下流で測定 13 1 0
ダイアジノン 同上 13 0 0
フェニトロチオン 同上 13 0 0
イソプロチオラン 同上 13 1 0
オキシン銅 同上 13 0 0
クロロタロニル 同上 13 0 0
プロピザミド 同上 13 0 0
EPN 同上 13 0 0
ジクロルボス 同上 13 0 0
フェノブカルブ 同上 13 0 0
イプロベンホス 同上 13 0 0
クロルニトロフェン 同上 13 0 0
トルエン 工場の下流等で測定 5 0 0
キシレン 同上 6 0 0
フタル酸ジエチルヘキシル 主要河川で測定 5 0 0
ニッケル 工場の下流等で測定 14 9 0
モリブデン 主要河川で測定 5 0 0
アンチモン 同上 9 8 0