岩手山火山防災マップ作成の目的


 岩手山は、これまで噴火を繰り返してきた大きな活火山です。
 国・県・市町村をはじめ防災関係機関は、噴火に備えてみなさんの安全を確保するための対策を講じています。しかし、噴火が発生した場合は、みなさんの迅速な避難がもっとも重要になります。
 このマップは、岩手山の過去の噴火に関する調査をもとに作成したものです。今後、岩手山で想定される噴火について多くの方に知っていただき、一般家庭や観光施設をはじめ関係機関での防災対策に役立てていただくことを目的としています。



マップ作成の前提条件


 このマップの想定は、次のような前提条件のもとに行っています。

(1)  過去の噴火の仕方や火山観測状況から、噴火の可能性が高いと推定される西側の水蒸気爆発と、東側のマグマ噴火を想定しています。
(2)  西側の水蒸気爆発は、過去約7,400年のうちで最も大きかったと推定される、約3,200年前の水蒸気爆発と同程度の規模を想定しています。火口の位置は噴気活動が見られる大地獄谷から姥倉山付近までの、東西約1.5kmの範囲を想定しています。
(3)  東側のマグマ噴火は、過去約6,000年の噴火のうちで最大級の一つと推定される1686年の噴火と同程度の規模を想定しています。火口の位置は、岩手山山頂火口を想定しています。
 このとき発生が想定される現象は、噴石、火砕流、火砕サージ、火山灰などの降下、溶岩流、土石流および融雪による火山泥流です。火山灰などの降下と溶岩流は、1686年噴火と同じ量のマグマがそれぞれ1回の噴火で全部噴出したと想定して到達範囲を求めています。また、火砕流、土石流、融雪による火山泥流は火山灰などの量に応じて、噴石と火砕サージは過去の実績から到達範囲を求めています。
(4)  火山灰や溶岩流などの現象は風向きや火口の地形によって、いろいろな方向におよぶ可能性がありますので、可能性のある全ての方向についての到達範囲を示しています。

 ただし、火山噴火を正確に予測することは困難です。実際の噴火ではこの図と異なる場合もありますので、噴火の状況に即した対応が必要となります。

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