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岩手フロンティア産業人座談会(平成20年2月14日)

ID番号 N11687 更新日 平成26年1月17日

対象地域:県北広域振興圏
開催場所:二戸市

県政懇談会「岩手フロンティア産業人座談会」懇談記録(県北広域振興圏)

  • 日時 平成20年2月14日(木曜日)10時30分から11時50分
  • 場所 二戸地区合同庁舎 6階 リフレッシュルーム

開会

田山局長
ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア産業人座談会」を開催いたします。
本日ご出席いただきました皆様には、この雪道の中をお越しいただきましてありがとうございました。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます二戸地方振興局長の田山でございます。よろしくお願いいたします。

知事あいさつ

田山局長
それでは、開会に当たりまして知事から一言ごあいさつ申し上げます。

達増知事
皆様、おはようございます。きょうは、それぞれ皆様本当にお忙しい中、また道路も凍結したりして大変な中、お集まりをいただきましてありがとうございました。
県政懇談会「岩手フロンティア産業人座談会」ということでお集まりをいただきまして、これは一種の作戦会議でございます。この岩手の県民の生活の向上、そして経済の向上、そのために県としてどうやっていけばいいかということについて、いろいろご意見がいただければと思っております。
また、この「岩手フロンティア産業人座談会」というこのフロンティアという意味でありますけれども、この県北広域振興圏を1つのフロンティアとしまして、そこで今までになかった地域振興や今までになかったビジネスチャンスの開拓をしていこうという、そういう意味でこのフロンティアという言葉を入れております。ということで、このフロンティア産業人座談会というのは、県北広域、沿岸広域、県央、県南、4つの広域振興圏ごとに行っておりまして、そういう広域振興というのも念頭に置かれて、今日いろいろお話を伺えればと思います。もちろんそれぞれの地域、それぞれの産業分野、いろいろな課題に直面しながらも、またいろいろなチャンスに挑戦されていると思いますので、そういう身近な部分からのご意見も参考にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

田山局長
ありがとうございました。
それでは、本日ご出席の皆様をご紹介いたします。座ったままで結構ですので。
秋元さんでございます。
久慈さんでございます。
越戸さんでございます。
佐々木さんでございます。
三浦さんでございます。
最後になりましたけれども、矢口さんでございます。
県のほうからは、総合政策室の勝部室長でございます。
久慈振興局の和嶋局長でございます。

懇談

田山局長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。本日の懇談は、このたび県で策定いたしました「いわて希望創造プラン」の地域編をもとに、県が考える県北広域振興圏の振興策などを最初に私のほうからご説明いたしまして、引き続きこれらを中心に自由にご意見を皆様からいただきたいというふうに思っております。
それでは、お手元のこの大きい版の資料ですけれども、これをもとに進めさせていただきます。県では、平成22年度までを期間とする総合計画に基づいて、施策を進めているところでございます。この「いわて希望創造プラン」は、19年から22年までの4年間を期間とする実施計画として策定したところでございます。既に皆様には計画をお配りしておりますので、ごく簡単にお話しさせていただきます。
左上のほうにこれまでの主な取り組みということで、これまで県では社会資本の整備を進めながら、これを活用した県民生活の質の向上、あるいは地域産業の振興に向けた取り組みを進めてまいりました。
2として、本県を取り巻く社会経済情勢ということで、グローバル化の進展、あるいは人口減少、超高齢社会への移行というふうに世の中が大きく変化しております。
左下のほうに本県の現状と今後の課題と掲げてございます。1つ目の現状の課題ということで、直面する危機というような表現をしております。県民所得、雇用情勢が回復しない。人口流出が続いているといったような状況。
2番として、課題として主に3点をとらえております。1つ目として、ものづくり、あるいは農林水産業や食産業といった産業経済基盤の構築が必要であるといったこと。2つ目として、医療、子育て、高齢者介護といったセーフティネットの充実が必要であるといったこと。3つ目として、この県北・沿岸振興が必要だというような3点でございます。
右のほうには、この希望創造プランの基本的な考え方ということで、県民、企業、NPO、行政などすべての皆さんの力を結集して、地域の個性や特色を生かした取り組みを展開することによって地域の価値を高めていく、これが必要だというふうに考えております。このため、「県民一人ひとりが確かな『希望』を抱く県土づくり」、これを目指していこうということでございます。重点目標として4つ、県民所得の向上、雇用環境の改善、人口転出への歯止め、地域医療の確保、この4項目を掲げております。
この目標に向かって、危機を希望に変える2つの基本戦略ということで、1つ目が新地域主義戦略ということで、4つの広域振興圏が明確な顔ということで、特色ある地域として発展していくことが必要だと。地域振興の基本であるこの地域コミュニティーの機能を強化していこうということでございます。もう一つが、岩手ソフトパワー戦略ということで、岩手の文化や岩手の心といった人間性を積極的に発信していこう。岩手の勤勉な県民性について情報発信していこうということでございます。
下のほうに構成として、1つ目が政策編、それから地域編、改革編ということで、地域編では4つの広域振興圏ごとに将来像を描いて振興策を取りまとめたいといったところでございます。改革編にあっては、この経済社会情勢がグローバル化していると、人口減少が続いているといった大きな変化に対応していくための県の行財政改革をさらに進めようということで掲げているところでございます。
裏面にまいりまして、今地域編というようなお話もいたしました。4つの圏域ごとに将来像を定めて振興しようということでございます。県北につきましては、赤い囲みの中にありますように、八戸圏域等との交流・連携を深めながら、培われた知恵・文化を新たな取り組みに生かす活力みなぎる地域というふうに将来像を定めてございます。下のほうに丸でその思いや背景を書いてございます。県北圏域には、すぐれた農林水産物あるいは伝統に培われた技、多くの産品がありますということ。2つ目の丸では、ものづくりとして、縫製業、電気電子関連企業、近年では新たに造船業なども立地している。今後は一層のこれらの振興とともに、食産業の振興を目指していきますということでございます。4つ目の丸のところでは、県北圏域は八戸圏域と深いつながりがあるということで、これらを生かしていこうということでございます。そして、6つ目の丸で、地域に培われてきた知恵や文化などを新たな取り組みに生かしながら、持続的に発展する地域社会の形成が期待されているといった背景を掲げております。最後の丸で、地域の方々と今後力を合わせて、自立した広域振興圏の確立に取り組みますというふうに記してございます。
右のほうに、圏域の基本方向と重点施策、2つの基本方向、1つ目が地域の自立を可能とする産業経済基盤の構築ということで、重点施策を6項目掲げてございます。2つ目の、安全・安心に暮らせる地域社会の形成という基本方向の中では、5つの重点施策を掲げているところでございます。
簡単ですが、説明とさせていただきます。
それでは、ここからは自由な形で意見交換会を進めてまいりたいと思います。本日の会場は、いつもの会議室ではなくて九戸城址を眺める会場に設定いたしました。大きな気持ちで将来像についてお話しいただければいいなと、こういうふうに思っております。最初、秋元さんのほうから自己紹介を兼ねて、今やっていらっしゃる活動なりのことを3分程度で順番にお話しいただきたいと思います。また二回り目には、今度将来に向かって自分がどういうことを考えているのかといったようなお話をしていただければいいなと、こう思っております。
では、自己紹介を兼ねてよろしくお願いいたします。座ったままで結構です。

秋元光浩
私は、九戸村から来ました秋元と申します。自己紹介の中でまず、私自身が九戸に生まれ育った者ではなく、今は一関になってしまいましたが千厩町出身ということで、まだ九戸について余り知らない部分も多いということで、一生懸命勉強した中で九戸の中でもオンリーワンと言えるものがいっぱいあるなと。今回はそういったものをぜひ知事さんにお伝えして、これがどう八戸と協力し合っていけるのか、この辺を中心にお話ししていきたいな、自分自身が思ったことを伝えていきたいなと思っています。以上でございます。

田山局長
久慈さん、お願いします。

久慈剛志
久慈ファームの久慈と申します。佐助豚という豚肉を販売させていただいていますが、農場、飼育のほうは、もう佐助という佐助じいさんのころからやっていますけれども、肉販売に関しては丸4年がたった状況です。これからもまず自社で育てたブランドを県内、県外に発信していきたいなと思っております。以上です。

田山局長
越戸さん、お願いします。

越戸俊男
久慈から来た越戸でございます。私は、脱サラからシイタケ栽培を始めて、原木栽培を17年間、そして平成12年に菌床栽培を始めてことしで8年になるわけですけれども、平成15年に法人化しまして、現在菌床の数で言いますと30万玉を栽培しております。特徴と言いますと、ビニールハウスに5センチぐらいのウレタンをふいて、それが全国的にもまず珍しいということで、そして今現在灯油が高いということで、すごく条件がよくなって生産もかなり今著しく伸びているというふうな現状でございます。よろしくお願いします。

達増知事
それは灯油を使わないでやっているわけですか。

越戸俊男
使っていますけれども、よその内陸の生産者よりは半分ぐらいで済むので効率的です。でも高いのはもう単価が倍以上になっていますので、かなり厳しいことは厳しいですけれども。

田山局長
では、佐々木さん、お願いします。
○佐々木茂:佐幸本店の佐々木と申します。手前どもは昭和12年から創業社長がヤマブドウ関係のジュースを売り出しておりました。100%果汁は昭和46年から、恐らく国内では初めてだったと思います。同時に無農薬の栽培も始めております。岩手県は、知事さんご承知のとおり、全国で一番のヤマブドウの産地でございます。その中でも久慈地区は県内の中でも非常に多い産地なのですが、今全県的な形でヤマブドウがある意味ではあふれていると言っても過言ではない状況、生産者が多くなってきていますので、今後将来に向けてどういった方向にヤマブドウの素材を利用していくべきかというようなところが、非常に重要なポイントになっていくのではないかと思っております。それらを今日はお話をさせていただければというふうに思います。よろしくお願いします。

田山局長
三浦さん、お願いします。

三浦静子
浄法寺町に育って浄法寺の同じ地域に嫁いで、今は農業だけやっております。主な経営内容ですけれども、水稲とリンドウ、キュウリ、ブロッコリー、ソバ、あと雑穀などをつくっていました。あと、細々とキッチンガーデンに出すための野菜をつくっております。キッチンガーデンは平成8年から始まりまして、自分もその会員となって、今は生活の中でキッチンガーデンが特に重要な部分を占めております。イベントに声をかけられればまずPRになると出かけて、仲間たちと積極的に出かけておりますし、学ぶことの大切さも感じておりますので、時間を見つけては出かけ、安心してお客さんに買ってもらえるようにと、おいしい食べ物づくりに日々努力をしております。以上です。

田山局長
矢口さん、お願いします。

矢口誠
盛岡東京電波の矢口と申します。盛岡東京電波グループは、岩手に根差す企業を目指しまして1987年に旧都南村ですけれども、盛岡に進出をしまして、その後1995年に久慈、2001年に一戸に進出し、操業しております。今回は県北圏域の懇談会ということなのですけれども、本日は久慈地区の一企業の人間として参加させていただいております。私自身、岩手にお世話になりましてまだ5年足らずなものですから、このような席に呼ばれて出席させていただくことに非常に恐縮をしております。我々の企業というのは、どちらかというとこの地をベースにして、ここから日本中、また世界中で競い合い、シェアを取ったり取られたりする厳しい状況の中で生きていくというふうに考えておりますので、業種が違いますけれども、本日はその中でも少しでも何か我々がお役に立てる部分があるかどうか、その辺を皆様方の意見を聞いて参考にさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

田山局長
ありがとうございました。今6人の方からお話しいただきましたけれども、知事のほうから何かご質問等ございますか。

達増知事
それぞれ中身の話を、例えば秋元さんは九戸ならではものを紹介ということで。

秋元光浩
九戸では、今このお手元にあります甘茶というものがございます。こちらは全国の生産地というのが今までは長野と富山、そしてこの岩手だったのですが、すごく手間暇がかかるもの、それと天候に左右されるものでして、長野と富山のほうはそれでやめていってしまいまして、今全国で生産しているよと思いっきり声を上げて言っているのはこの九戸村だけになってしまっております。これがもう今となってはオンリーワンのもの。この甘茶って何に使われているのというと、もうじき4月8日に花祭りというのがございますが、そのときに使われるものだけでなく、今仁丹というのがあるのですが、この仁丹には甘茶がないと仁丹にならないというものでございます。ですから、これをベースにして岩手から仁丹が世界じゅうに出ているよと、ちょっと仁丹そのものが弱っているかもしれませんけれども、そういった意味で甘茶というのが世界にも注目されるものなのだよというふうに結びつけていきたいなと、そういうふうに考えております。

達増知事
要は、砂糖は入っていないけれども、甘いという。

秋元光浩
そうですね。先月でしたか、アイーナで産直まつりやったときに知事には試飲していただいたのですけれども、ノンカロリーでございますし、甘みというのは結晶にしますと砂糖の200倍以上の甘さなのですが、ですけれどもノンカロリーですね。どうぞ皆さん、飲んでみてください。

田山局長
秋元さん、オドデ館はちょうど二戸と久慈の真ん中にあるわけですよね。そして、秋元さんは二戸と久慈のそのオドデ館でも久慈地域の産品を扱いたいという思いがあるというふうに伺っていましたけれども、その辺の思いも。

秋元光浩
私自身オドデ館というもの、道の駅に登録になっていますが、こちらは考え方としては、オドデ館から道はいろいろ開けているのだよと。つまり岩手県で言うと滝沢分レですね。分レがオドデ館だと思ってください。ここから久慈に行くのですよ、八戸に行くのですよ。そういうふうなところの重要な拠点ではないかと思っております。ですから、八戸の人口大体24万6,000人ぐらいだと思うのですけれども、ほぼ盛岡と同じぐらいだ。その目の前に大きな都市があるのにどうして南下してこないのかなとか、いろいろそう考えているのですが、やはりそういう道としてのルートというのができてくれば、もっともっと八戸からお客さんが来るのではないか、もしくは久慈のほうにも行くのではないか、そういうふうに考えます。そういうコネクター役といいますか、そういうふうな意味で九戸にありますオドデ館というのは注目している部分でもございます。

達増知事
本当にインターのすぐそばにあるので、すごく便利だと思いますよ。去年知事選挙やその準備の段階でいろいろ全県回るときに、やっぱり待ち合わせ場所とか、そこで合流して一緒に回るとかやりましたし、すごく便利なところにあると思いますね。

秋元光浩
ぜひ、きょうは久慈からも来ているのですが、今日私ここに来るのがぎりぎりだったのですけれども、観光バスがこの時期には珍しく6台来たのですね。1台40人乗るバスで、それでその数が一気にわあっと来た。ほとんどが関西圏からのツアー客だったのですね。これからどこに行くのですかと聞いたら、久慈を経由して宮古に行くコースと八戸に行くコースというふうに言っておられましたので、ここで岩手をアピールしなければいけないと思いまして、それで平泉の話いろいろ、昨日ですが道の駅の連絡会がございまして、その会合でも平泉のことが出たのですが、まず平泉のことをしゃべらなければ関西には通じないだろうねと言ったら、向こうはもう義経イコール平泉と思っている部分もあるのですね。ですから、そういうふうな情報をお客さんとのやりとりがあったことで岩手というふうに言えた。ですから、この道の駅だけでなく、このオドデ館というのはこういった面でも利用していただければ、お金をかけなくても情報は提供できるな、そういうふうに私は感じました。

田山局長
久慈さんは肉を精肉店に卸さないで飲食店に直接卸しているわけですよね。そういった特徴ある営業の仕方をしながら今までこられたのですけれども、そういった思いなり、将来に向かっての自分の計画なり夢なりをお話しいただければ。

久慈剛志
全国で銘柄豚、豚で名前がついているのって多分今だともう250とかあるのです。何とか豚、何とかポークというのがですね。ただ、名前はついているのですけれども、生産者とその肉を販売するのがもう別々というのがほとんどです。生産者が売っている銘柄豚というのは少ないです。

達増知事
おじいさんの名前。

久慈剛志
そうですね。じいさんから飼い始めたのでそういうあれがいいかなと。

達増知事
格好いい名前ですね。

久慈剛志
ああ、そうですか、ありがとうございます。ネーミングについては、うちが4年前に売るころにはもう240ぐらいはあったのですよ、全国でですね。後発だったので、やっぱりちょっとインパクトがないと目を向けてもらえないのではないかという思いと、佐助じいさんから飼い始めたというところで、まず何とかポークとかというのはちょっとありきたりなので嫌だなと思ってそういう名前にはしたのですけれども、耳に残って、たまたまそのときちょうどまずレスラーのサスケさんも騒いでいたときで、片仮名にしようか漢字にしようかちょっと迷ったのですけれども、やっぱり片仮名はだめだなというところで漢字にした経緯もあります。そうやって銘柄豚ある中で自社で売るというのは、やっぱり何でかというのは、普通生産、野菜とかもそうだと思うのですけれども、生産はするのですけれども、やっぱり相場だったりに左右されてしまうと、それを自社で販売することによって、その相場に左右されない強い会社をつくりたいなと。例えば、畜舎に限らず農業関係の資金でも補助金でもあって規模拡大はするのですけれども、その分相場ですからやっぱり価格は下がっていくというところでは利益につながっていかないということを考えて、長い将来見たときには自社で売るのがベストだろう。それを、具体的な名前出すとあれかもしれないですけれども、例えば盛岡のほうだと肉の横沢さんとか、そういうところから卸してくれという話もあったのですが、やっぱり自社で売らないと意味がないと思ったのでそれはちょっとお断りして、例えばあとは前潟のイオンさんとか、花巻のヨーカドーさんとか、そういうところでもやっぱりどうしても値段競争に入ってしまうので、そちらにも出していないと、お話はあったのですけれども、お断りさせていただいたという経緯はあります。

達増知事
確かに飲食店の現場でも、かなり高くてもお客さん食べてくれるとか、かえってお客さんによっては高いほうを選ぶとか、そういうのがレストランの現場ではありますからね。

久慈剛志
そうですね。どうしても中抜きですね。自分たち、産直もそうだと思うのですけれども、中抜きをすることによってその利益を、飲食店が買うときでも若干安くだったり、付加価値をつければ高いのでしょうけれども、うちとしても卸すよりはやっぱりちょっとは利益はいいというところで中抜き、卸すと広がるのは早いとは思うのですが、やっぱりうちらとしては利益を残していかなければならないという考えから、直接飲食店にしか販売していないです。

田山局長
ありがとうございました。越戸さん、よろしいですか。越戸さん、先ほど脱サラしてキノコ栽培を始められたというふうに伺いましたけれども、その辺の思いも込めてまたお話を伺えればと思っていました。

越戸俊男
私が小さいころから親が出稼ぎをしていまして、どうしてもその思いを自分の子供にだけは味わいさせたくないという思いがありまして、生まれたところが1年の中で親と一緒に過ごすのが1カ月ぐらいというような出稼ぎのまちでした。船に乗るか、大工をやるかというふうな地域で、それも自分もそういう波にまず乗って出稼ぎをした経験もあります。8年ぐらいですが、大工をやっていました。そして、結婚を機にして地元の会社に勤めて、そしてこれはもう一生安泰だなというふうな思いでいたら、たまたま地元の会社がなくなりまして仙台のほうに転勤を命ぜられまして、そして今さら、子供もできたし単身も嫌だなということで、全く手探り状態で原木栽培を始めました。そして、まず土地も1坪もない状態でやって、まず前進のみというふうな思いで女房と2人で、そのころは女房も仕事をしていたのですけれども、2、3年やったら、いや、一緒にやろうというふうな思いを聞きまして、そして2人でまず頑張って原木栽培をやってきましたけれども、やはり労働がきつくて、いいときもありましたけれども、10年ぐらい前からかなり菌床シイタケというものが全国的に確立いたしまして、そして世の中の流れにはやはり勝てなくて、メーカーとか県は原木で頑張れ、頑張れと言うのだけれども、やはり量販店はロットと安定供給を要望されまして、そして8年前に持っている原木を全部もう廃棄しまして、そして自分で菌床シイタケに100%切りかえました。
そして、その結果、県南のほうには菌床シイタケはあったのですけれども、もううちの久慈地方には全くゼロでした。そして、もう手探り状態で内陸のほうに行って聞いたり見たり、そういう思いでやって2、3年たったら自分の身内から、めいっ子とかがやり始め、次に周りの部落の人とか幅広く、3年、4年目からぐっとふえまして、今現在自分のグループで12人、久慈地方の菌床部会で29人がやっています。地域の特産といいますか、たった12人のうちのグループだけでも年商5億というふうな今位置にあります。そして、シイタケといえば県内でもまず久慈は今2位から3位というふうな位置にいますけれども、全国的に言っても群馬、徳島、そして岩手というふうな、生シイタケでいえば全国でも今3位のところにありますけれども、ぜひ原木とか、結構自然の自分のところにある材料を使ってやるのがまず夢でして、今までは県単事業で事業をやっていたのですけれども、なかなか県のほうも予算が厳しいということで、国庫事業に申し込んでもらいまして、今年2億6,000万の事業でいろんなもっと近代化した設備を導入しまして、ことし大体のめどがつくかなというふうな現状にあります。もし、これが10月ごろ完成いたしますと、もっともっと仲間も今現在ふえておりますし、そして自社でももっと40万、45万というふうな数になれば、もっとかなり将来に向かって夢が広がるなと、こういう思いで今やっております。

田山局長
佐々木さん、ヤマブドウにかける思いをぜひお願いしたいと思います。
○佐々木茂:ヤマブドウに関しては先ほどちょっとお話を申し上げたのですけれども、結局、供給が需要より今多い状態の現状だと認識しております。これは平成16年から一気に量がとれ始め、樹の生長とともにふえてきたのですけれども、そのときに受け皿がない状態で大量に出てしまったという経過があったと思うのですね。手前ども昭和46年からこの100%果汁は出しているのですけれども、それに続いてもう二、三年後から、くずまきワインさんのほうではワインのほうを主体にということで、ある意味では手前どもと、くずまきワインさんとでヤマブドウの販売というものを引っ張ってきたというふうな自負は持っているのですが、これがどうしてこういうふうな形になったのかということを考えてみますと、岩手県、先ほど言ったように国内で一大産地というふうな位置づけは非常にいい事なのですが、県でも林業技術センターさんのほうで優良な品種の登録をやりました。これが「涼実紫」という品種なのですけれども、これ残念なことに1号、2号、4号、5号と4系統あったのですね。その中で私が工業技術センターから依頼を受けてジュースの試験をしたときに、使えるものが残念ながら1系統しかありませんでした。だから、あとのものはちょっとこれヤマブドウと言いにくい色、香り、味だというふうな意見書をつけてお出しいたしました。それが、特に県北地区の生産者の方に入ってしまっている状況なわけなのですね。ですから、今後、県からの依頼もたくさんあって、例えば白石パンさんでパンとかにたくさん使ってもらってはいるのですが、今後ますますその樹の生育が進んでくるともっと量が出てくる状況が見込まれるわけですね。そういったときに、では何と何に向けていけばいいのかということが非常に大きな問題になっていくことになりますし、まだなかなか収穫したものをすべてさばける状況にないと。
1つ残念だったのは、おととしですか、ヤマブドウを国内で一番西側でやっている方が岡山にいらっしゃるのですが、その方から連絡をもらいまして、「岩手県でとれたヤマブドウを1キロ150円で買わないか」と言われたぞ、という電話が入ったのですね。山形の仲買業者からそういった値段が提示されたと。これは、送料ですとか仲買業者の利益とかということを考えますと、生産者からは本当に50円とか60円でしか買っていない状況なのですね、単純に計算しても。そんな状態のものが出回っていいのかなというふうな、非常に強い懸念を持ったのですね。岩手は何やっているのだというふうにちょっとおしかりを受けたのですけれども、生産者にすれば捨てるよりは、幾らかでも金になればいいのだというふうな状況がもしあるのであれば、これはちょっと大きな問題に今後もなっていく可能性が高いなというような気はしています。
局長さんいらしていますけれども、久慈地区では今、将来に向けていろんな分野のほうに利用できないかということで、つい先日もやりましたし、お菓子ですとか染物、あるいは小久慈焼さんにも、陶器のほうにも利用できないかということで、いろんな試みは今久慈地区ではやっております。ですから、本当に久慈地区で今後出てくる量をさばくためにどういった方法で持っていけばいいかというふうなことを、本当に真剣に今考える時期ではないのかなというふうに思っております。大手の飲料メーカーさんなり、お菓子メーカーさんなりに、全県をまとめた形で提案する方法もありだと思いますし、会社は会社で努力はしていくのですけれども、なかなかそれが個人企業でやっていこうとなりますと本当に経費かかりますし、長年の年数もかかってまいります。久慈地区でヤマブドウの商品化を始めた地域なものですから、局長さんにもお話ししたのですが、久慈地区から「ヤマブドウ酒特区」を申請してもらいたいというふうな希望を持っております。これはもう旧浄法寺町さんはどぶろくをやっていらっしゃいますし、久慈地区はもともとヤマブドウ酒というのは、極端に言えば密造酒みたいにつくっておった地域なのですね。これは酒税法にひっかかるものだったのですけれども、それが家族の健康飲料であり、お父さんのお酒だったわけです。そういった歴史を久慈は持っていますので、この地区にはぜひいろんな施設で提供できるようなヤマブドウ酒の特区を申請していただければ非常に量的にもたくさん使えるなというふうな考え持っていますし、あわせて二戸地区であれば雑穀が非常に有名な場所ですので、それを利用した特区もありかなというふうな、お酒に関してなのですけれども、そういった希望を持って今、局長さんと詰めていきたいなというようなところまで話はしておりました。

田山局長
和嶋さん、いかがですか。

和嶋局長
この前お邪魔したときにその話が出ましたので、どぶろく特区は遠野、浄法寺あたりが先発で、今いっぱい出てきました。ブドウ酒についての特区はまだないということなので、これも1つの地域の売りになればということでこの前お話を伺ってきたところでして、一緒に研究していきたいと思います。

達増知事
やっぱりどういうふうに売れるのか、どういうふうに最終的に消費者のもとに行くのかというのを考えながら生産をしていかなければならないわけですから、そういう売り方というか、売れ方というか、を本当にきちんとやらないとだめですよね。
○佐々木茂:そうですね。やはり大手さんと例えば商談するときに品質の違いというのが非常に大きなネックになっていくのですね。ですから、毎年この品質であれば、例えば50トン、100トン使えるよというふうな確約をもらうためには、ある程度品質は今後やはり統一化していったほうが私はいいような気がしていますけれども、何品種も多く混在するよりはですね。県自体の品種的なものはある程度そろえていったほうが今後の将来が見えるのかなとは思っております。

田山局長
三浦さん、お願いします。

三浦静子
まず、最初に紹介して、このお皿の上に乗っているのがカシワの葉っぱが、きゃばもちで、これを葉っぱは取って食べていただきたいと思います。産直が始まると同時に、何も売るのがなくて、それで加工室もあったので、昔から伝わる何かお菓子づくりをすればいいかと思いまして始めたのがきっかけでした。平成11年にはまず、なつかしおやつとして農林水産大臣賞もいただいていたのです。お菓子はふだん産直で売っているそれぞれに工夫されたものなのですけれども、若い組合員がつくっているワッフルというものです。こっちはおもちでこねてつくった草もちです。これはちょっと豚に見えたり、いろいろな形なのですけれども、ふるさと宅配便というのも始めていまして、それは年会費1万円で年4回の発送になります。お客さん、だんだん、だんだん行き詰まってきて、振興局のほうに相談してさまざまなアドバイスをいただく機会があって、それで野菜ばかりでなくてこういうのも入れたほうがいいという、そのアンケートが……

達増知事
マスコットというか、食べ物以外のこういうものと。

三浦静子
はい。それが楽しみ、やっぱりアンケート出したら、そういうのが楽しみだ。それで、何をつくろうかと会員同士が悩んで、わら細工がいいと言っても今の若い人たちはそんなに丁寧につくれないでしょう、わらで。そうしたら別の会員が、これはトウモロコシの皮があるよ。それで中に、このしんは木ですけれども、それにトウモロコシの皮を乾燥したものと、こういうふうにつくってこんなものいいかなと思って、きょうは皆さんにプレゼントに持ってきました。

田山局長
バレンタインのプレゼント。

三浦静子
県道沿いにありますので、どうしても来てくださるお客さんが少ないので、土日であれば本当に八戸方面とか盛岡方面で、ちょうど八戸のほうからも1時間半、盛岡からも下の道路来れば1時間半の距離にありますので、みんなの野菜をできるだけ心を込めてつくったものは売り切りたいと思いまして発送も手がけております。その当番の仕事は本当に、午前中は発送を詰めてそして宅急便に間に合わせるような、それが1日の仕事になっていまして、今の時期、もう本当にガソリン代がちょっと高いので来ないのかなと思うような今、ずっとこのごろ続いております。
それと、まずさまざまな農業情勢も変化して、学ぶこともたくさんあって、産直にかかわったからいろんな情報が見えてくることもあるのですね。でも、それを発信してもらって文書をもらうのですけれども、どうしても母ちゃんたちの頭に浸透するには、おら、昔だば、これだばえがっけというような考えで、なかなか文書だけで納得しなかったりするのですけれども、そういうときはまず振興局の担当者にかけて、担当者がわからないと、この二戸振興局は横のつながりがすごくできていますので、次々とうまい答えいただいて、これも大変ありがたいことだなと思っています。それと、地域を学ぶ会とかって、今まではなかったことも私らの地域に参加してくれて、さまざまな隅々まで見ているのだなというのが感じました。
あとは、消費者との交流というのが本当に大事だなとふだん思って、まず自分たちが発送だけでなくて、直接その消費者の現場に行って、これはおいしいですよ、私らもおいしいと思って食べているから安全なものですよというのを常に、そういう場を与えられれば私たちも出かけていってお話ししてきています。先月も盛岡のレストランにちょっと9月あたりから始めて、これも振興局のほうの紹介で発送を始めたのですけれども、そこでちょっといい勉強する機会が、毎月やっているようなのですけれども、その場に私らも参加させてもらって、そこでそば打って食べてもらう。私たちの持っていった野菜がどのようにおいしい、本当に食材提供なのですけれども、それがおいしくお皿の上に乗ってくる。そういうのを目にして、一緒にごちそうになってくる機会があって、それでレストランのオーナーが、すごくいい食材持っているからもっともっと広げたいって、それでまた新たなる発送先を見つけてくれまして、これもありがたいなと思っていました。産直始まった当時だと消費者交流もだんだん、だんだん、あってもなれっこになってくるもので、今の時代のその社会情勢に合わせて動くというのは難しいのですけれども、まず自分たちの地域を守って、食文化を発信しながら夢のある暮らしをしていきたいというのが自分たち、母ちゃんたちの願いかなと思います。それと先輩から受け継いだわざ、伝統料理なども次の世代に伝えるのがこの産直の、営利だけを目的としない活動の1つにしたいなということが今の私たちの願いです。よりこれからたくさん知ってもらうための努力というのは、まず振興局とか県のほうに生産現場を知っていただきたいというのが私たちの願いです。以上です。

達増知事
食べ方をいろいろ紹介したり開発したりしながら、生産の現場と消費のところを結びつけるというのがすごくいいのだと思いますね。このきゃばもちもおいしかったですけれども、もちといいつつケーキみたいなものですよね。小麦粉でつくってあるのですね。若い人たちとかすごくこういうのはスイーツという感じで受けると思いますし、ワッフルもそうですけれども、そういう伝統的なものが実はすごくモダンだったりして、南部せんべいというのも、普通日本でせんべいというと米とかもち米でできているのですけれども、小麦でできているところがクッキーみたいなやつにもなるし格好いいと思うのですよね。そういう可能性というのがこの食べ方のところでどんどん広がると思うのですね。ぜひ頑張っていただきたいと思います。

三浦静子
ありがとうございます。

田山局長
では、矢口さん、お願いします。

矢口誠
久慈工場をメーンとしてお話しさせていただきますけれども、ことしはどちらかというと3工場の中でも盛岡に少し力を入れていくというふうに思っていたのですが、全体的に世の中の需要が、携帯電話あたりが結構伸びが大きくて、GPS等もかなり広まってきたこともあって、その中で久慈工場がやっている高精度品というものの需要がかなり強くなりました。そういったこともあって、本来考えていなかったのですが、それに合わせて久慈工場にもかなりの部分の投資をして、3工場で増員はかけてはいるのですけれども、やはり久慈という場所、ちょっと離れた場所にありながら大変忙しい状況がつくれるというのは、やはりそこで開発されている部品が国内、国外問わずトップクラスのところ、物によってはもう世界一というふうになるようなものまで開発してそれを生産しているからだと思っています。やっぱりこれは、今は設備が非常に重要なので設備を入れればできるのかというとそういうわけではなくて、やはり人件費が安いということで各製造業者さんは中国ですとか、インドですとか、タイですとか、フィリピンですとかに出ていきましたけれども、そこでつくったものというのは、我々がつくっているものと比べると精度的にはもう一段も二段も落ちてしまうものしかつくれないです。やはり設備だけではなくて皆さん方、ここにある岩手の土台になっているその人たち、働く人たちの意識ですとか、やはりその技術、またはいろいろなものに対する考え方というものが非常に、かかわってくるのではないかというふうには思ってはいます。そういった意味では人というのが我々にとっては一番重要な資源であって、それがあるから今の状態があるのだなというふうに思っています。
資料を見させていただいて、やはりものづくり関連の分野が県北地域には少ないとか、事業が集積されていないというような非常にマイナスの部分というのも出てはいるのですけれども、どちらかというと我々のところからすると、たくさん出てきていないからこそ、その中でいい人、人材を選ぶことができて、なおかつ企業が少ないので実は移動が少ないのですよね。要は会社を移る人が少ないと。そうなると、今、要は技術力といったところになると、それをどうやって伝承していくかという話になります。短い期間で移られてしまうと難しい技術というのは維持していくことはできません。そうなるとやはり、例えばこの岩手の中でなくて我々の会社は東京に本社があるのですけれども、そちらの中の一部が技術を持って、ただつくるだけの工場になってしまうというのがよくあるパターンなのです。ところが、人が動かないので、そうすると技術の伝承がどんどんできる。新しいものを開発していってそれを次の世代、またはどんどん展開していくことによってその技術が工場全体の力になるということがあります。それがあるので今では、最初のデザイン的なものは、本社の東京のほうでやるのですけれども、それ以降の実際の開発から量産までは実はこちらの工場でやっています。それだけの力もついてきたということになります。ここまで来るのにやはり10年ぐらいかかっておりますけれども、それがあるからこそ、今後も工場が生き残れていけるし、また盛岡東京電波という岩手にある工場全体がそのまま生き残っていけるのではないかなというふうには考えています。そういう点で今後も人材をどうやって確保していくのか、そういったことを考えると決して企業が少ないことはマイナスだけではないなというふうに考えています。ただ、少ないことによってインフラの部分ですとか、交通手段の面とか、そういった部分では若干弱かったり心配になるところはあるのですけれども、全部がいいということはなかなかないですから、いいところと悪いところと比べてどちらが上かというと、やはり今のところはいい部分が多いというふうに考えています。
そういったことでやっぱり人をいかに確保できるような状態にするか、または人をいい人に育てるかということを考えると、企業側から見まして、やはり目先、数年間の間にある程度の結果を出すとなると、現状では、高校生ぐらいからやっと企業とのマッチングを考えたりだとか、もしくは高校を一歩出た後に、教育をされるということになっていますけれども、ほかの業種の方もそうだと思うのですが、もっと小さなうちから働くことに対する意識というのを長期的に育てていったほうがいいのではないかと思うときがあります。それは、高卒で入ってくる人たちを見たときに、入ってきてからは一所懸命に頑張ってやってくれるのですけれども、それは会社としても当然教育はしますけれども、当初はどちらかというと、働くことへの意識が、感覚的にちょっと弱いのかなという気がすることがあります。働くことはやっぱり大事なことであって、また将来そのことによって人間的に大きくなるですとか、またそのことが地域としてもっといろんな人とかかわりが持てていいことなのだというようなことを、やはり少し教えていけるような教育を小さいうちからやっていったほうがよろしいのではないかなと思います。これは我々の業種だけでなくていろんな業種も含めてになります。
我々の会社は何やっているかわからないとよく言われますので、外からたまに大人の方は見学に来られることがあるのですけれども、子供さん方はほとんど来たことがなかったのです。余りにたくさん来られるとまた会社としても実は大変なのですが、昨年たまたまうちの会社関係者が、子供のPTAで話をしたときに、企業見学するという話になって盛り上がったのだけれども、どうだろうかという話が来たので、それはいいのではないかなと受け入れることにしました。働いているお父さんとお母さんもいますので、見せてあげたいなというのもありますし、どういったことをやっているかというのを教えるには、大人の人よりは子供に見せたほうが喜んでくれるものですから、いいなということで、そこは来ていただいて説明をしました。そうしたら子供たちからお礼の手紙が来て、それを見たらまた働く人間たちが、自分たちがやっていて仕事を、子供たちが「すごいことをやっています」と書いてあるものを見て、働いている人間もまたそれを見て自分たちがやっていることが、ただ仕事をしているだけではなくて何かすばらしいことをやっているのか、もしくは子供たちに夢を与えられるのではないかというような気持ちにみんながなると言うのですね。そういうふうにしているうちにまた違う学校から、中野のほうから来ていただいて、その子供たちもやっぱり見てすごいですというふうに書いたその一言が、みんなそれを見て非常にやっぱり感動しました。いわゆる我々は働いてただお金のために働くのではなくて、それ以外にも何かいろいろなものがあるのではないかなと思うと、それがやっぱり人を育てる、小さな子供を育てる意味にもなりますし、また働いている人間たちもそこで自分たちもまたさらにレベルアップするということもできると思いますので、長期的な教育というところも少し考えてからめていただければ、まだまだ長く続けていけるのではないかなというふうに思っております。ちょっと簡単ですけれども。

達増知事
見学に来られるほうにもそういうやりがいとかが出てきますし、なるほどなと思いましたね。

矢口誠
そうですね。来た手紙は全部壁に張っています。そうすると、もうみんな見ていて、それを見て、ここの学校が来ていたのだなとみんな喜んで見ていますので、そういった意味では見てもらうほうもやはり子供たちのその素直な気持ちというのが伝わると、非常に働いていて満足するものがあると思います。

達増知事
キャリア教育、小中学校段階からのそういういわゆるキャリア教育というのは県でも力を入れていこうとしているところではあるのですけれども、この4年間の計画は、まず当面の重要課題、所得の向上とか、雇用の確保とか、人口流出への歯どめとか、あと医師不足対策とか、まず喫緊の課題に4年間でとにかくばあっとやろうというのが主眼になっているのですけれども、実はこの4カ年計画が決まったということで、次の作業としては次の10年計画とか12年計画とか、そういう長期計画を県で策定していくという作業が始まるのですね。現行の県総合計画というのは12年で平成22年で終わる予定になっているのですけれども、ですからその後の10年、12年計画、早くできれば前倒ししてスタートしたりすることもあるのですけれども、その中では私も人材育成というのは最大のと言っていいのかなと思うのですけれども、経済成長より人間成長といいますか、人間が成長すれば経済も成長するのですけれども、そういう県を挙げたあらゆる分野でまず人づくりなのだというところを主にしたような長期計画になるのかなというようなことを最近議論始めておりまして、それは農林水産業とか、本当にあらゆる分野でだと思うのですが、今のお話を伺って、それは子供たちや若い人たちにとっていいだけではなくて、それをすることで大人の側のほうも非常にやりがいも出て効果もあるということで、なるほどこれはいいのだなとちょっと今勇気づけられたところであります。思えば、子供というのは物すごくいい地域資源の宝、子宝というくらいですから、そういう宝物というのはただ大事にしているだけではなく、大人の側も子供によってすごい活性化されていくということがあるのでしょうから、そういう岩手全体にしていきたいですね。

田山局長
ありがとうございました。一通り皆さんからお話を伺って、あと二、三分時間がありますけれども、この際何かお話しされたいことがあれば、いかがでしょうか。

秋元光浩
私、先ほど甘茶を海外に出したいということをちょっと話はしましたけれども、その海外に向けて岩手から何かを発信していくという、そういったことをもし知事が考えているのであれば、そういうのをお聞きしたいなと。私自身、海外に何件かプライベートで行っているのですけれども、たしかシンガポールにおられたということで、私も何度かシンガポール遊びに行っていましたけれども、特にシンガポールですごく感じたのは、各家庭にインターネットを持っていると。パソコンの普及率が非常に高いなというのは感心したところなのですけれども、そういった中で、この中にもありますが、情報発信というのはやはり手っ取り早くは家にいて情報を取り入れることということだと思うのですね。ですけれども、ITの関係上、岩手県って非常に弱いなと感じる。ホームページの立ち上げしている件数も低いなと、そういうふうに思っているのですけれども、もし海外に目を向けていくような、私はそういうふうな戦術でいきたいなと思っているのですが、その辺についてもしアドバイスを聞けるのであればお願いしたいなと思います。

達増知事
まず、グローバル化の時代で、それは一方では中国から、シイタケもそうでしたけれども、安いものがどんどん入ってくるという、そういう脅威もあるのですけれども、逆に中国のものが安心できないとなると日本のものが今度は逆に中国の富裕層とか中間層にどんどん買われていくというような、本当にいいものをつくって、いいサービスをして、いい仕事をしていれば世界じゅうから引く手あまたになるというのがグローバル化の時代ですから、岩手のものというのは国外にもどんどんアピールしていかなければならないと思っています。それで、去年は中国の大連とか、あとマレーシアにも行って私も宣伝して歩いてきているのですけれども、そういういわてフェアを外国でやったり、あと輸出をどんどん奨励するとかというのと並行していえばITは大事だと思います。ちょっと私、知事に就任してからIT関係のほうを余り進めていなかったので、知事を本部長とするIT推進本部というのが県にあるので、少しそれを活用して岩手全体のそういうITの活用をちょっと高めていかなければならないなと思っています。そういうところで、日本語はもちろん、英語とか中国語とか、それでどんどん発信していくのがいいと思うのですけれども、平泉が今度世界遺産登録になりそうな状況で、それを1つきっかけにして、平泉というのをアピールしていくときに県でも英語とか中国語とか、そういう外国向きのITサイトをつくったり、そういうのをまず平泉である種ノウハウを確立して、それをほかの分野にも広げていこうと思っています。

知事所感

田山局長
では、ぼつぼつ時間になりましたので、この辺で締めたいと思います。最後に、知事からコメントをいただければ、お願いします。

達増知事
どうもありがとうございました。1時間20分ということであっという間だったのですけれども、これで終わりではなく、再びこうした形で集まっていただくかはまだ決めていませんけれども、あるいはもうそれぞれ個別に県に対していろいろ助言いただきたいですし、また県としてもそれぞれの地域、それぞれの産業分野、さらに発展するようにいろいろやっていかなければならないと思っていますので、これからもぜひぜひよろしくお願いいたします。きょうは本当にありがとうございました。

閉会

田山局長
では、これをもちまして県政懇談会「岩手フロンティア産業人座談会」を終了いたします。ありがとうございました。

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