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草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成19年11月30日)

ID番号 N11747 更新日 平成26年1月17日

訪問団体名:谷内第二行政区自治会(花巻市東和町)
日時:平成19年11月30日(金曜日)16時00分から17時00分
場所:鷹巣堂公民館兼営農センター

開会

酒井局長
それでは、予定時間より若干早いのでございますが、知事はこの後また別な用がございますので、恐縮でございますけれども、今から始めさせていただきたいと思います。今日の県政懇談会は、「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」というものでございます。
皆様には、この懇談に当たりまして、快くお受けいただきましてまことにありがとうございました。
それから、小田島、木村両県議先生にはお忙しいところ、議会が始まってございますけれども、おいでいただきまして本当に感謝申し上げます。私は、本日のこの会の進行役を務めさせていただきます県南広域振興局長の酒井でございます。どうぞよろしくお願いします。

知事あいさつ

酒井局長
それでは、開会に当たりまして達増知事から一言ごあいさつを申し上げます。

達増知事
本日は、谷内第二行政区自治会にお邪魔をいたしまして、「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」という県政懇談会でございますけれども、私が知事に就任しまして任期4年間あるわけですが、その4年間の4カ年計画の最終仕上げの段階に今入っておりますけれども、その計画の中で町内会、自治会、行政区、そういういわゆるコミュニティといいますけれども、そうしたコミュニティを県のほうでもしっかり見て、そしてコミュニティから暮らしや仕事の現場がきちんとよくなっていくような、そういう施策を岩手県としてもやっていかなければならないと思っておりまして、そういう中で本年度事業としては「元気なコミュニティ100選」という、大変うまくいっている、あるいはご努力されているそういうコミュニティを100選ばせていただいて、それを岩手県民みんなに知らせまして参考にしてもらうという事業をやっております。その100選の第1次選考にご当地、谷内第二行政区自治会を選ばせていただきまして、それで早速訪問ということになったわけであります。
県政がうまくいっているかどうかというその評価、最終的にはやはり暮らしや仕事の現場でよくなっているかどうかということで測られなければならないと思っていまして、まずそういう意味で私自身、うまくいっているかどうかを見て歩きたいという思いがございます。
また、この民主主義の国は、自由市場経済の体制でもございます。県だけの力で県民の暮らしや仕事が決まっていくわけではなく、その地域地域での県民の皆さんの頑張り、その自立と共生、自分たちのことは自分たちでやる、しかしお互い助け合うという、そういった姿勢が岩手全体の中でうまく回転していくときに岩手全体もよくなっていくということ、そのコーディネータ役、調整しながらまた導いていくといいますか、そういう役割を県というのは担わなければならないと思っております。そういう意味では、今日はかなり教えていただくことが多いのではないかなと期待をしておりまして、またいろんな意見交換もすることができればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

酒井局長
どうもありがとうございました。
それでは、ここでコミュニティ100選の団体として、先ほど知事からも選定させていただいたとありましたとおり、懇談に入る前に、知事から選定証をお渡ししたいと思ってございます。
(選定証交付)

懇談

酒井局長
それでは、早速懇談に入りたいと思いますが、この懇談に入る前に、自治会長様のほうから若干活動内容等についてお話をいただきまして、それから懇談に入りたいと思います。
それで、正座されるのは慣れているかとは思いますが、私どもは慣れておりませんので、恐縮でございますが、ずっと正座になれている方は正座で結構でございますけれども、私どものほうで足を崩させていただきますので。失礼します。

達増知事
箸があるので、何かあるのかどうかと……ありがとうございます。

団体員
今お持ちしたのは、伝承工房館というところでつくった、だんごでございます。子供たちの手づくり体験メニューのうちの一つでございますし、それから漬け物、煮豆、その他でございますが、これはここの地区にございます産土農産加工でつくったもので、干し柿も加わっただろうと思いますので、すべて地元の材料でつくった手づくりということで、他から輸入したものではございませんので、どうぞ安心してお食べ願いたいと思います。食べながらご説明したいと思います。

達増知事
いただきます。

団体員
ただ今は、「元気なコミュニティ100選」に認定をいただき、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。身の引き締まる思いが致します。この認定に恥じないように、地域住民や先輩が築いてこられましたこの元気をもとに、なお一層努力致して参る所存でございますので、今後ともご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、私のほうから当地区の概要をご説明申し上げます。この地区は谷内地区と鷹巣堂地区で谷内第二行政区自治会を構成しております。世帯はおよそ150世帯でございまして、人口は530名程度の小さな集落でございます。主産業は90%程度が農家でございまして、稲作、畜産、果樹、野菜、花の生産を主としておりますが、専業農家は15%程度で、ほとんどが第2種兼業農家、家族のうちだれかはサラリーマンという状況でございます。
農地の状況でございますが、国営開墾事業が昭和43年に完成し、そのときに水田の面積は倍増したわけでございますけれども、ほとんどは小さな1反歩田で、元々の形状のまま、田にしたもので、四角な棚田状況となっております。
それから、ここの地区の取り組みをご紹介申し上げます。
第1点目としてですが、この鷹巣堂地区では平成12年から始まりました中山間地域直接支払制度の積立金を利用いたしまして、旧東和町さんからの補助金や住民の寄附金により、公民館兼営農センターを建築したところです。この建物でございます。
この公民館の中には、農産物の加工をできるスペースをとってございます。また、暖房を得るため薪ストーブを配置しました。
鷹巣堂の公民館では、公民館林という山を持っておりまして、昭和40年ころから将来公民館を建て直すときに何か役に立つのではないかということで、ずっと先代の人たちから住民総出で杉の木を植栽、管理し、育てたものを使用させていただきました。伐採するまでの40年間の管理作業、ならびに旧公民館の解体作業、周辺の整備作業など、すべて地域住民が無報酬で行っております。まさに住民の手作りの施設でございます。
農産加工施設の活用につきましては担当のほうが見えておりますから、後からご説明を申し上げたいと思います。
それから、第2点目として、平成12年から始まりました田園空間博物館整備事業を導入していただきまして、谷内伝承工房館の建設、旧谷内村村農会館、水車小屋、石積み水路、こういうようなものも整備をしていただきました。これらの活用方法につきましても、担当の者が来ておりますから、後から詳しくご説明を申し上げたいと思います。
それから、第3点目としては、この地域には非常に多くの文化財がございます。国指定の重要文化財の旧小原家住宅を初め県指定の有形文化財の丹内山神社経塚から出土しました白磁の四耳壺とか鏡などがございます。また花巻市指定有形文化財、無形民俗文化財、天然記念物等があります。
このうち本日は国指定重要文化財の小原家住宅と金津流獅子踊の踊りの活動状況につきまして担当のほうからご説明を申し上げたいと思います。また、鷹巣堂地区には、文久年間に伝わってきたと言われます鷹巣堂大神楽というのがございまして、今まで脈々と受け継がれており、非常に活発な活動をしておりますので、これらにつきましても担当の者からご説明を申し上げたいと思っております。
特に国指定の重要文化財である旧小原家住宅の来訪者に対する取り組みについてでございますが、見学者は年間4,000名程ございます。見学に来られる方のご意見として、案内板が少なくここまで来るのに道がわからなかったとか、丹内山神社とかへ行く道を教えてほしい、ガイドをしてほしいとか、さまざまな要望がございましたので、これに応えるべく当地域の案内図、お宝マップを作成いたしました。作成に至るまでの経過というものもご説明させていただきますと、このお宝マップは、岩手大学の広田先生に無償で来ていただきまして、地元の人が一生懸命作成いたしました。以上のことをご紹介申し上げさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
あとは、今後私どもがこれからどうすべきかということがあるわけでございますが、これにつきましては時間がありましたら、また私のほうから再度時間をちょうだいしましてお話を申し上げたいと思いますが、簡単に「元気なコミュニティ100選」に選ばれた今までの活動というのをこれからご説明を申し上げたいというふうに思っておりますから、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
それでは、最初に旧小原家住宅のほうからお願いいたします。

団体員
それでは、私は、旧小原家住宅のほうの一応責任者ということで管理運営を任せていただきましてやっておるのですが、今区長のほうから説明がありましたとおり、来場者が大体3,000人から4,000人ぐらい、これは以前よりもかなり減っています。というのは一時丹内山神社というのが「炎立つ」という映画がありましたよね。あれによってかなりあったものですから、丹内山を見ながら小原家に来るというようなお客様が多かったのです。
内訳的には県外が70%です。ですから、沖縄から北海道から、そういった遠方からわざわざいらしてくれるお客さんが結構多いです。県内が30%。
どのような管理をしているかといいますと、部落の谷内、鷹巣堂の老人クラブの方々を主体として5月1日から11月30日まで、今日までです。火たき当番と申しまして、毎日いろりに火をたいていぶして、カヤを完成するといった作業があります。それで、1日2人で大体1カ月に2回ぐらい当たるようなスケジュールで割り振りしまして、皆さんにお願いしていました。
それで、非常にそういったお客さんが来るものですから、各お年寄りの方々がすべてうまく周りの説明ができるかというと、まだまだこれは課題として残っていますが、全部が全部説明できないというようなことで、これはこれからの課題として、やはり火たきの当番をするお年寄りを集めてそういった説明をしながら、簡単な説明ができるような体制づくりをすることが急務ではないかなというふうに思っていました。
それで、曲がり家そのものは250年か300年ぐらいになるものです。県内には遠野とか盛岡とか北上に曲がり家がございますが、当地の曲がり家を見学された方々からは口々にここの曲がり家がいいと。いいというのは、手が加わっていないと、いわゆる自然のまま、昔のままの姿で残っている曲がり家がこの旧小原家住宅であるというようなことで、非常に好評を博しておりました。
もう一つは、やはりこういった環境下でそのままでございますから、テレビドラマとか火曜サスペンスとか、そういったドラマの舞台になるのです。これまでも2回ぐらいそういったドラマ化になりまして、池内淳子さんとか、そういった方が来て、そういったドラマの撮影していました。いずれこの曲がり家はそういった年数がたっておりますが、これは小原さんという方の住宅でございますが、昭和45年ころ新築するというようなことで、今建っている場所は旧谷内小学校の跡地がちょうどあいておったものですから、そこにそのまま持ってきて復元したというような格好の住宅でございます。ぜひできれば後ほどでも知事さんにも寄っていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
それから、担当に村農会館の分があるのですが、先ほど区長から説明ありましたが、建物は旧村役場でございまして、一部洋風な建物でこれは非常に、現在町村合併した中で唯一残っている旧庁舎が谷内村役場だったのです。もう相当老朽化していまして解体も検討されましたが、五、六年前の田空事業の一環としてそれをそのまま保存すると。この方法も町が中心になったのですが、いずれ改修の段階では部落住民の人たちでどのような建物にするか、あるいは公民館はそのまま使ってほしいとか、あるいはストーブなんかも当初はファンヒーターを入れるところが、昔ながらの薪ストーブ、そういったものを活用しまして、そのまま残しているというような建物でございます。
今現在は、村農会館の管理運営委員会という会がございまして、約80世帯でここの運営をしていると。今主に使っているのは、地域公民館として使っていまして、これは市の建物ですが、公設民営として我々が管理運営するというような格好でやっていました。
それから、最後にマップのことなのですが、旧東和町時代に谷内を全面的にまず田空事業を起こそうというようなことで、先ほど説明しました石積み水路なり水車小屋、伝承工房館、そういったものをつくっていただいたのですが、部落で何かできることがあるのではないかと、ただみんなお役所のほうにお任せしてそのままではなくて、部落で何かやろうというような住民の気構えから、よし、ではマップをつくろうというようなことで、これは9つの班ですが、各班から3人ずつ委員を選出いただきまして、その委員の中でいろいろなワークショップやら何やら、現場を歩いてみたり、そういった努力しながらつくったのがこのマップです。
これは、今現在は主要な道の駅とか、温泉とか、そういったところでまず一部300円と、ちょっと高いのですが、そういう値段で売っていまして、まずこのマップは非常に好評を博しまして、ほかの地域でもある程度このマップを基本としてつくっている地域もございます。
いずれ、マップのほかに地域でやれる仕事として、もう一つはこのマップに基づいた名所、旧跡の道標なり支柱、そういったものも全部部落の我々の自治会のメンバーで山からの木出しから始まって炭焼きとか何とかして全部研磨して、それから地掘りも全部地元でやったのです。13カ所に支柱を立てて、そういった活動をしてまいりました。
まず、そういったことで、私の部分、時間が過ぎましたので、私のお話を終わらせていただきます。

団体員
それでは、お願いしていいですか。

団体員
まず最初に、このお皿の大根の上に載っているおみそですけれども、干し柿の横にあったおみそが黒豆みそです。黒豆でつくったおみそでした。それから、真ん中のみそは稗こうじを使った大豆のおみそでした。一番端は普通のおみそでしたけれども、そして向こうにあるこれがピーマンみそでしたけれども、普通のつくり方のピーマンみそでしたし、これは稗のおかゆをつくって、それでつくったみそと稗のこうじでつくったピーマンみそでした。

達増知事
それぞれ独特の味がしました。

団体員
黒豆でつくったおみそは、ちょっと甘みがあるような感じですし、稗は粒が小さいせいもあるか、ちょっと塩じょっぱいような印象を得られたかなと思いますけれども、何かこのお皿だけ食べると、1日分の塩分をとってしまいそうなお皿でしたけれども。それから、この向こうにあるお豆も産土農産加工で加工した煮豆でした。この黄色いニンジンは、三五八の加工所でつくっておりますけれども、それで漬けたニンジンです。何か塩分をとらせて申しわけありませんでしたけれども。

達増知事
何か疲れがとれますね。

団体員
ありがとうございます。このように私たちの産土農産加工は、この土地でつくった豆を中心にした加工場です。人数は13人でしたけれども、設立の当初部落全戸にいかがですかと声をかけましたけれども、結局は13人だけの人数になりました。今食の安全とか地産地消とかとよく耳にしますけれども、そういうことが皆さんにわかっていただいてきたかなと思うような感じです。おみそも当初、出だしはちょっと不調でしたけれども、2年、3年目となるに従って、倍くらいずつのみその注文を受けるようになりまして、県内もいろいろなところからご注文をいただいております。
特に感じるのは、自分でつくった大豆を使っておみそをつくりたい、それからお米もあるので、それを使ってつくってほしいとか、それから普通の豆ではなくて、黒豆だったりとか、青豆だったりとかというふうに、皆さんそれぞれ自分たちのつくったものへの思いがあって、それに加えて食の安全ということも加わって、大変関心を持っていただいて、ご注文いただいております。
私たちもつくったことのない稗とか、それからあとはいろいろな食材を使ってつくってみてくれないかというような要望にもできるだけ勉強して応えていって、皆さんの食の安全に対する思いをかなえてあげたいと思いながらつくっているところです。
こんなところですけれども、つたない説明で申しわけありません。

団体員
会員13名のうち男性が2名で、あとは全部女性なのです。平均年齢52歳とは書いていますけれども、あとは会の設備費が大体1,000万ぐらいかかっているのですが、その人たちが出してやるという本気の農産加工なのです。大変なお金を出して、よしやるぞというところがありありと見えてくるものですから、女性パワーはすごいものでございます。後からまたご説明申し上げますが、そういうことでやっておりました。
では、次の方。

団体員
伝承工房館というのが田園空間事業によりまして、旧谷内村の庁舎と一緒にできまして、役場とはまた離れて曲がり家のすぐ隣につくっていただきました。当初は、ただつくっただけで、設備はあるけれども、なべもなければお皿もないとか、何にもないところから始まりまして、みんな道具を持ち寄りして始めた工房館でございます。
ここの地域の食文化を伝承するという大事な仕事がございますので、頑張ってやろうということで始まりました。修学旅行ツアーに組み込んでいただきまして、夏はミョウガの葉焼き、ここにしかないというおやつでございます。ミョウガの葉焼きが大変好評で、東京のほうの中学校、高校、毎年続けて来ております。それから、そば打ち体験、親子レクではそば打ち体験が大変人気がありまして、工房館でなければできないということで、親子レクが盛んでございます。もう親子で来るので、子供が15人だと親がついてくるから30人とか、大変な人数で大騒ぎでやっております。
それから、アメリカのクリントンの中学校の生徒さんたちが短期留学でいらして、もちつき体験をしたいということで、曲がり家の馬小屋の前の土間でもちつきをして、大変喜ばれました。もう本気出してつくったのですね。もちというのはこうやってつくるのだよということで、おいしいものを食べるには汗をかかなければいけないのだなというような体験で、大変好評を博しております。これは毎年続きそうな行事ですので、私たちもちょっと農繁期なんかにぶつかると大変ですけれども、受け入れは絶対外さないように受け入れております。

達増知事
東京のほうの有名な名前の学校も来ていますよね。

団体員
ええ、大変昔からのお客様で、曲がり家見学だけに来ておりましたけれども、今度は体験も一緒にするようになりました。ミョウガ焼きというのは、ミョウガの葉っぱのあるときで、ここでしかできないということで珍しがられております。小麦粉が材料ですので、案外日もちもしますし、昔は田んぼになる前は随分この辺でも小麦つくっていたのだよというふうにお話ししまして、ええ、なんて言っておりますけれども、地元にある材料を使って伝承していくのが伝承工房館ですので、頑張っております。
まんじゅうは、ひなまんじゅうという独特のつくり方がありますので、普通のそこら辺で売っているまんじゅうでなくて、ひなまんじゅうづくりを川崎のお父さん方がいらして、ひなまんじゅうづくりを体験されました。大変喜んでいただいて、きれいなひなまんじゅうをつくっておりました。これからですので、何もかも。

団体員
大分これ軌道に乗ってきたところで、一生懸命ただでやっていただいておりまして、私も心強く思っているところでございます。ありがたいなと思ってございました。

団体員
インストラクターということで、一応メンバーが12人ほどおりますけれども、指導するのは嫌だと言うのですね。お手伝いはいいけれども、指導はできないと、嫌だと言います。指導させるのだったらやめるとか言いますけれども、みんなに指導するほうも覚えてもらわなければと思っておりますが、そこが一番の課題です。

団体員
それでは、一通りということで話ししますが、金津流丹内獅子踊のほう、説明願います。

団体員
私、金津流丹内獅子踊で現在踊り手をしております。この資料にもございますけれども、昭和52年に若者たちが集まって再結成された形になっております。私がこの踊りに加わったのが昭和59年からでございます。現在は、その当時の方も含めて16名ほどになっています。現在若手、20代の人が2人、30代の人1名を加えて、現在活動しているところでございます。
主に年間の出演ですけれども、町内の田瀬湖のあやめまつりとか、今年の8月でしたけれども、鹿踊のかがり火フェスティバル、9月は丹内山神社の地元の神社の例大祭、9月の花巻まつり、9月の地元土沢まつり、10月には東和町の産業まつり、11月には花巻市民芸術祭に参加しております。主に県内ではこのようなところで、県外の活動は2月の3日の節分祭というのがありまして、東京都中野区の新井薬師寺というところの節分会にここ20年来、長いつき合いさせていただいております。それが今のところ唯一県外の恒例となっております。
その2月の節分会の前に1月に装束とか衣装の修繕、点検しまして、毎年衣装の点検をして頑張っているところでございます。その当時、昭和52年に復活した人も現在もまだ頑張っているところでございまして、若手の育成というのがやっぱり一番問題というか、課題になっております。踊るときは8人で踊るのですけれども、やっぱり8人全員そろって1つの踊りになりますので、一人でも欠けるとちょっと踊りのほうの迫力もありませんし、8人というのが基本ですので、踊り手も皆さん勤めとかもありますので、そういう行事のとき休みをとったりとか、いろいろ工面はしているのですけれども、8人そろえるのもやっぱり大変な状況です。

団体員
後継者対策というのがやっぱり、どこも同じことだろうと思うのですが、非常に困難かなといったところでやっています。海外にも少し大きく夢を持ってやればいいかなと思っておりました。
それでは、鷹巣堂大神楽から、お願いしたいのですが。

団体員
鷹巣堂大神楽、この大神楽というのは普通の修験の神楽と違いまして、伊勢神社系でよくあるような大道芸的な余興のために近い神楽です。民間の信仰を身近にというところから始まったのかもしれませんが、文久年間に江刺を通じて谷内に伝播し、鷹巣堂に今も残っているということで、獅子頭を持っているおうちはこの谷内地区にはまだあるのですけれども、踊りを続けているというのは今のところ鷹巣堂にしかないとおもいます。
現在この保存会は20名くらいの会員ではありますが、鷹巣堂地区の全戸が応援団だなというふうに感じております。戦後後継者が一時途絶えた時期に絶やしてしまうわけにいかないということで、婦人大神楽ということで私たちの母世代の有志を募って女性たちが一時継いだ時期がありました。鷹巣堂婦人大神楽というふうなことで、それでも細々続けていたのですが、だんだん笛とか胴前を務める人たちが減ってきまして、最後はテープで踊るようになっていたのですけれども、私ら世代が親たちの年祝いのときに、せめて楽団を復活させたいということで、テープから音を起こして、ようやく胴前を復活させました。それが昭和60年代に再開したという形です。
それで、12年前から東和町の教育振興運動に郷土芸能を取り入れましょうという動きがありまして、その中で鷹巣堂地区ではこの大神楽の大神楽舞という大人数でやってもやれる所作が繰り返しのものなのですけれども、それを子供たちに伝えまして、その当時も装束は全部お母さんやおばあちゃんたちにお願いして、手づくりの装束でやってきました。
3年前からその獅子踊りを少し、私どもができる演目は獅子舞と大神楽舞の「松の舞」と「宮舞」という程度なのですけれども、演目は少ないのですけれども、獅子舞が一番花形ですので、これを3年前から子供たちにも特にメーンの部分の踊りだけをお伝えして、ことし子供用の軽い獅子頭を江刺の皆さんにお願いしてつくってもらいました。
これに併せて何とか装束を更新したいということで、小さな市役所のコミュニティ補助金にお願いをしまして、何とか半分ほど補助をいただけることになりました。今装束を準備しておりますが、全部お願いをしては余りにも私たちも訓練にならないなということもあって、はかま、たっつけですけれども、そっちは作り手がなかなか難しいので、業者にお願いをしますが、上に着るほうの着物はPTAやおばあちゃんたちで冬休み中にでも縫おうということで今準備を進めていました。
この芸能は獅子踊りと同じように町内とか集落内の各種行事には欠かせないもので、使っていただいておりますし、そのほか要請があれば出ていくのですが、まだまだ谷内さんのように文化財指定というようなことにはなっておりませんので、私どもとしてもますますできる演目をふやして、もう少し充実していきたいと。

団体員
文化財指定にしようかなと思った動きもあったのですが、やっぱりうちも後継者難ということですので、文化財にしてしまうとやめるわけにいかないという気持ちがあって、苦労したので、まだ申請をいたしておりません。申請できるようになればいいなというふうに考えております。
一応ご説明申し上げましたが、国指定の小原家住宅につきましては、先ほど申し上げましたように地元とすれば、毎日おじいちゃん、おばあちゃんとか、そういうような人たちが一生懸命になって守っているわけでございます。火たきとか、それから道案内だとか、ガイドとか、いろいろ一生懸命今やっているわけなのでございますが、お客さんが非常にプロの方がおいでになられるのですね、好きな人というのですか。

達増知事
そうなのでしょうね。

団体員
そこにいるおじいちゃん、おばあちゃんたちを覚えている人がいっぱい来るのですよ。下手臭い説明すると怒られているのですね、本当だかというくらいのプロの人たちが見えられていまして、逆に困ったなと思ったりして、勉強会もしなければならないし、いろんなことをしなければならないなと思って一生懸命考えているのですが、なかなか思うようにいかないのが現状でございます。
1つは、こうあったらと思っているのは、実はそういうプロの人たちが来たときに、雨降ったりするというと、国の重要文化財のくせに雨漏りするのです。私らのほうでは管理だけ頼まれているから、何だりかんだりしなくてもいいのかなというような気持ちもあるのですが、お客さんのほうからは、何して重要文化財が雨漏るのだと、こういうことを言われまして、実は文化庁の人に来てもらったのですが、文化庁の人いわくは、大きな修繕とかであるのであれば文化庁のほうでも検討するけれども、その小さいのは地元のほうでやれと。地元というのは、県なのか市なのか、何かわかりませんけれども、どういう意味だかわからないのですが、投げられてしまったような格好になっているのです。雨漏ることだけは現実としてあるわけでして、花巻市長にお願いしても、お金ないと言われるわけです。地元でなんじょすればいいのだと。ぜひ岩手県から制度か何か、そんなのをつくってもらって、お金もらえれば非常にいいなと思ったりして私考えているのですが、このまま構わないでおくというと屋根がもうやせてしまって、鳴子という木があるのですが、あれが出てきているのが状態になっているのです。そういうことから、これは私ら頼まれている人がそんなぐだめくなということなのでしょうけれども、頼まれているほうとしても少しやきもきしておりました。

達増知事
変ないじり方してもまずいのでしょうし、ただ屋根全体のふきかえということになると、またそれは大仕事ですよね。でも、雨漏りというのは、畳に落ちてくるのか、板の間に落ちてくるのか、そっちが悪くなる、腐ったりとかするとまずいのですよね。

団体員
逆に縄で押さえているのですが、縄が腐れてしまうと屋根がはしってしまって折れてしまうような格好になると、屋根がなくなってしまったのでは形つかないのではないかなと思ったりしています。

達増知事
そうですね。その辺は国のほうとも相談しながら、ちゃんと専門的な観点からも重要文化財としての価値が損なわれないように、やっぱり必要な手を尽くしていかなければならないと思います。

団体員
何とかその辺、私どもとしてもお願いを申し上げたいなというふうに考えております。

達増知事
こういう文化財、そしてあと郷土芸能、非常に大事だと思っていまして、県のほうでも来年2月県議会提出予定で文化芸術振興基本条例というのを準備しておりまして、県全体として140万県民みんなで、まずはそういう地域の文化財や郷土芸能を守っていこうと。そういう中で全く新しい芸術をやろうという人たちにも頑張ってもらうというようなことをきちっと進めていきたいと思っていまして、この谷内、鷹巣堂地区はその先駆だと思います。地域振興の核として、こういう文化財や郷土芸能を活用するというのは、非常にすばらしいことだと思います。
あとは、ようやく食育というのが法律もできたりして、国民総出でやっていかなければということになっていますが、そういうのを先取りするような形で加工でありますとか、また体験工房でありますとか、そういったことをどんどん進められているというのは大変すばらしいと思います。地域の皆さんが地域に誇りを持つ、楽しく暮らせるということから交流ですよね、都会の人にも来てもらうというようなところまですばらしい効果があると思います。
丹内の丹というのは、金とか鉄とかの精錬をするときに使う希少金属がとれるところにこういう丹という漢字のつく地名がつくのですけれども、金とか鉄とかと関係あるのですか。

団体員
丹というのは何かアイヌ語からきていますよね。

達増知事
そうですね。内というのも何とか内とありますものね。そういう意味では、丹内というのはアイヌ語地名なのでしょうかね。

団体員
昔はタネナイと言ったのです。タネナイからタンナイになって、今のタニナイに……。

達増知事
タネ何とかって、種差とか、種市とかありますものね。丹内山神社もですけれども、鹿島神社とか愛宕の神社とか、すごく由緒ありそうな神社がいっぱいありますよね。

団体員
随分いっぱい神社があります。

達増知事
ええ、弘法大師の岩とか、あと小友神社ですか、和泉式部の墓、いろいろ日本史の流れがここに集中するような、そういうところですよね。

団体員
そういうふうなことを地元の人たちも知らない部分あったものですから実は。さっき観光客とかと言いましたけれども、地元向きにも使えるのかなと思ったりして、あと子供たちの勉強材料にもなるのかなと、ぜひ考えてみたいと思いました。
ここの公民館を建てたときの冊子でございますが、お上げいたしますので。

達増知事
では、ちょうだいします。

団体員
どうぞ見ていただければ。

達増知事
ここの公民館ですね。

団体員
すべてわかるようになってございました。恥ずかしいので、余り表には出したくないのですけれども、ご理解していただくために、あえてあれしたところでございます。

達増知事
ちょうだいします。

団体員
裏側のページが50年前の古い公民館。

酒井局長
何かこの際ですので、いろいろ要望したいこととか。

団体員
要望もいいのですか、わかりました。やはりこの地区は、先ほど申し上げましたように主産業が農業なもので、43年ごろに国の事業で田んぼを起こしたのですが、1反歩田というようなことでございまして、非常に作業がしにくいとか、棚田状態であるということなのですが、これをどうにかしなければ農業が成り立っていかないという状況に置かれておりまして、地域を一生懸命守り立てようと思ってもやはり収入がないというとなかなか前に行かないということでございまして、今米の値段も安くなっております。農産物が非常に価格変動があるので、大きな田んぼにするかというふうな声をかけても、なかなか後継者難もあったりして、今おじいちゃん、おばあちゃんがやっているのですけれども、おれの代で終わりになるのならお金をかけられないというふうな消極的な考え方が非常に多くて、今度は農業をしていくのには4町歩以上でなければ補助がないというふうなことがあったりいろいろしていますので、それらについて非常に今苦慮しているところでございます。

達増知事
確かに田んぼが細かいですものね。

団体員
道路が曲がったりして、本当に棚田状態なのですよ。それらを解決しないというと、この地域に住む人がいなくなる、将来背負って立つ人がいなくなるのではないかなと思ったりして、今ちょっと心配しているところでございます。
やはりこの地区は高齢化率が30%以上になっていまして、ひとり暮らしは多い、それから老夫婦世帯が多くなったり、それから空き家が多くなったりしています。だから、空き家につきましては、グリーンツーリズムの関係でいろんな行事をやっていただいたりして、体験交流をしたりしていますので、ここ10年ぐらいで10軒ほど都会のほうから、北海道から来てみたり、それから神戸のほうから来ていただいたり、そんなことをして結構おいではいただいているのでございますが、定年退職になってきて、こちらのあいているところのうちを借りて住むというふうなことはあるわけでございますが、この人たちばかりに頼っているわけにもいかないと思っています。何とかならないものかなというように、一番そのことで私は頭を痛くしておりました。そんなところでございますが。

達増知事
やっぱり稼いでいくことができないとだめですから、そこをやっぱり工夫していかなければならないと思います。

団体員
せっかく子供を私らのお金で高等学校まで卒業させても、それを持ってどこかに行ってしまうと。働くところがないからそういうふうなことになるだろうと思いますが、大学まで出してやっても全然地元には戻ってこないということで、空き家がふえるという悪循環になりつつあるのかなというところで、大変な時代に突入したものだなというふうに感じていました。

達増知事
そこは、県全体としても所得水準を引き上げて、雇用も引き上げて、人口流出を下げどめるということを県の基本目標に定めてやっていきたいと思います。

知事所感

酒井局長
では、知事、最後の所感を……。

達増知事
ここは知事選挙のころに回ったりしていて、やっぱり何か非常に魅力的な雰囲気を感じていたので、また来たいなと思っていたので、今日また来ることができ、また大変おいしいものもいただきましてありがとうございました。また来たいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

閉会

酒井局長
それでは、大変ありがとうございました。今知事もまた来たいというお話もございますので、ぜひそれは公約として掲げていただいてということで、何か地域でいろいろとまた取り組んでいただきたいと思います。
今日は、表彰ということで地域の方にいろいろ話していただきました。それから、両県議先生ありがとうございました。
以上をもちまして、今日の懇談会は終わらせていただきたいと思います。本当に皆様お忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございました

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