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草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成22年1月8日)懇談記録

ID番号 N8927 更新日 平成26年1月17日

  • 訪問団体名:目名市自治会
  • 日時 平成22年1月8日(金曜日)10時30分から11時40分
  • 場所 目名市コミュニティセンター

開会

望月局長
それでは、ただいまから県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」を開催させていただきます。
本日は、私どもの訪問を快く受け入れていただきましてまことにありがとうございます。心から感謝を申し上げます。本日の進行役を務めます私、盛岡地方振興局長の望月でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

草の根地域訪問の様子1

望月局長
それでは、開会に当たりまして知事から一言ごあいさつを申し上げます。

達増知事
皆さん、おはようございます。県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」ということでございまして、今日は目名市自治会にお邪魔いたしましたが、自治会、町内会、そういうコミュニティを訪問していろいろお話を伺って県政の参考にしております。
岩手県政がうまくいっているかというのは、やはりその暮らしの現場、仕事の現場がちゃんとうまくいっているかどうかで評価されなければならないと思っておりまして、そういう仕事や暮らしの現場というのは市町村の中のさらに小さい自治会とか、自治区とか、そういう単位でありますそういったところがどういうあんばいになっているかということを県としても把握しなければならないと思っていますし、またうまくいっている事例を広く県内外に紹介して、地域振興にも役立てていこうということで元気なコミュニティ100選という企画もしておりますけれども、この目名市自治会、早速に選ばれて、県内外に非常に評判のいい取り組みをしている、今も幾つか説明いただき、水車小屋も見てまいりましたが、そういったものをまた広くアピールをしていきたいと思っております。今日は工藤県議もいらしていただいて、地域の皆様にも大勢集まっていただいてありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

望月局長
本日の懇談会の出席者につきましては、お手元に名簿配付しておりますので、これをご覧いただきたいと思います。また、知事からお話もありましたが、本日は工藤県議さん、それから地域の皆さんにもたくさんいらしていただいております。どうもありがとうございます。

懇談

草の根地域訪問の様子2

望月局長
それでは、早速懇談に入らせていただきたいと思います。
まず、自治会の役員さんのほうから活動内容の概要につきまして簡単にご説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。

団体員
目名市自治会の活動概要について簡単にご説明を申し上げたいと思います。
地域としていろいろな活動をしてまいりましたけれども、まほろばの里目名市を目指すということで、さまざまな取り組みをしてまいりました。
目名市地区は、全部で30世帯ほどの小さな集落でございますが、従来から稲作や野菜、キノコを中心とした山村集落でございます。近年は、農業従事者の高齢化と後継者不足、そういったようなことから地域の活力がどんどん失いつつある状況にありますけれども、そうした中でも高齢者の方々が大変元気な皆さんが多いもので、高齢者の今まで培ってこられた知恵や生活の工夫を生かして農林業の体験あるいは地域文化の伝承活動といったようなことを活発に行っていただいております。
また、先ほどもご説明申し上げましたけれども、この地区の出身者が大変、どこの地区もそうだと思いますが、私どもはこの地区に住んでいる人が大体107人と計算をしておりますが、出身者で生存している方だけでも150人ぐらいの方がいらっしゃいますので、なるべくこの人たちからこの地域の活性化にお手伝いいただこうということを目的にして目名市ふるさとフォーラムを開催したり、あるいは広報紙を発行して地域の情報発信を行っているという状況でございます。
活動の概要でございますが、まず平成16年に県の地域活性化事業調整費の事業導入させていただきまして、かやぶき屋根の水車小屋を移築しました。これは、最初はこの地区にあった水車だったのですけれども、道路改良事業で取り壊しをするかという話があった際に、地域の桜松神社というところの公園がありますけれども、そこの場所に移築をして観光資源として活用していこうという当時の安代町のお話がありました。それを地域で協力をしてお譲りしたわけですが、それが非常に状態がよくないというようなことから、何とか地域に戻してもらおうということから発想しまして、その辺が非常にこの大きな活動になってきたのかなというふうに思っています。
それから、平成18年には、今皆さんここにいらっしゃる目名市コミュニティセンターを、自治総合センターの助成をいただきまして、新築をしたものでございます。皆様もご覧になっておわかりになりますが、ここは建物が全部バリアフリーになっておりまして、高齢者の方々が多いという地域でもありますので、安全性を考えて使いやすい施設にしようということで考えてつくったものでございます。
それから、平成19年からは八幡平市の協働のまちづくり事業で集落案内板、耕作放棄地の対策のための桃の木を植えて、公園として管理しようといったようなことや、あるいは館跡等の案内看板を設置したり、目名市フォーラムを開催、目名市通信を発行など行っております。これは、まだ現在も続いている事業でございます。
それから、平成20年度に県土整備部から、これは委託事業で実施したものでございますが、館跡等の法面の整備を実施いたしました。テーマは、地域の隠れた景観の整備をするということで取り組んだものでございます。
次に、これは補助事業とかそういうものではないのですけれども、自治会の単独で行った事業でございますが、明神岳の登山道の整備、それからまた詳しく後でお話しされると思いますが、この目名市という地区は5つぐらい名字があるようですけれども、羽沢という姓と小笠原という姓がほぼ半分ずつぐらいあって、自分たちはどういう先祖がいるのかといったような話があったりして、そのゆかりのある方たちとの交流を目的にした研修の機会を設けております。
それから、平成21年度には地域活性化、これからどうしようかといったようなことのために先進地視察を行いました。久慈市の山根六郷地区の桂の水車というところのイベントを視察しております。
それから、少し整理がきちっとされなかったのですけれども、これ自治会が行っているというよりは高齢者の方たち、喜楽会という老人会のほうで実施している事業ですが、老年をともに祝う会ということを実施しております。地区の中での敬老会ですけれども、前期高齢者の方が後期高齢者の人たちのフォローする形で一緒に敬老会を開くといったようなことでやっております。ほぼ半分の人がそういう対象なものですから大変盛り上がった大きい敬老会になっております。
それから、稲荷神社の例大祭をやっておりますが、この稲荷神社はつくった年代が明らかでございます。西暦で1803年なそうですので、もう205年ぐらいたっているのですけれども、例大祭を毎年それからやっていると。ですから、もう200年以上の歴史があるというふうに考えられておりますが、そういったようなことのしめ縄づくりも全部地区内でやるということをやっております。ほかには環境整備等もやっておりますが。
あとは主体的ではないのですけれども、これは支援するという形で老人クラブの方たちにいろいろ自治体のほうから応援をさせていただいておりますし、来てけろサロンについては、これも自治会ではなくて、応援しているといったようなことをこの施設で行っているという状況でございます。

望月局長
ありがとうございました。お手元にお茶と、それから八幡平市産業振興株式会社が生産しております「八幡平山葡萄原液」がありますので、のどを潤していただきながら懇談いただければというふうに思います。
次に、出席者の皆様から自己紹介を兼ねまして、日頃の活動内容とか、思っておられることとか、そういったことをお話しいただきながら意見交換したいと思いますので、よろしくお願いします。
まず最初に、会長さんのほうからお願いします。どうぞ座ったままで。

団体員
今日は本当にうちのほうの地区に知事さん初め局長さん初め県の職員の方々、おいでくださいまして非常にありがたく思っています。心から感謝を申し上げます。
自己紹介ですので、私の家族構成申し上げますと、私の家族は7人です。この地域としては比較的多いほうかなと思っているのですけれども、私と家内、それから息子夫婦、それから孫が3人、こういう構成でございます。
ついでに、この部落の、私のことをかいつまんで申し上げますと、戦後ここは炭焼きが非常に盛んなところで、それから乳牛も盛んなときもありました。それから、ナメコの生産が非常に盛んなときもありました。そして、高原レタスといいますか、野菜の産地としてレタスが非常に出荷された時代もあったわけです。そして、現在はヤマブドウの生産者とか、あるいはリンドウ農家もおりますけれども、それぞれその時代に沿ってこの部落はみんな一緒に心を合わせてやってきたというところがあります。
そういう意味で、どうしても部落というのは、今現在30戸といいましたけれども、数えてみましたら29戸だったですね。5戸が、数えてみたらもういなくなっているのです。ですから、33戸ぐらいあったときもありましたが、しかしこの地域はみんなお互いに助け合ってきたというような、そういう特徴がありました。そこで、この公民館も考えてみたら、公民館としては自治会館、2回目ですね。その前は集会所で、消防会館があってその2階が集会所でして、そして部落で何か集まって相談事があればそこでやっておったのですが、そして現在18年度にこういう会館ができまして、そしてまた非常に気兼ねなく集まれるところでもあります。それから、冠婚葬祭もここでやったりして、そういう意味では大変よかったなというふうに思っておるわけです。
うちのほうの部落は壮年層が比較的多いのです、大体3分の1ぐらいが壮年層。3分の1ぐらいというか、軒数でいけばですよ。だから、10人ぐらいは壮年層の方がおります。私は自治会長としては、そういう壮年層の方々の時代に合った発想といいますか、これから活性化していかなければならぬこの部落をどのようにして持っていくかということを大いに出していただいて、それを実現させるように、私は会長としてはそういうことに心がけて、とにかく思ったことはやれというようなことで、そういうのが私の役割だと思ってきましたというようなことでやっております。

望月局長
わかりました。ありがとうございました。
では、次の方。

団体員
私は、当自治会の副会長を務めさせていただいておりますが、今期3期6年の任期があと2カ月ほどですので、それまで任期を全うしたいなと思っております。
私の今日の話す役割は、目名市地区は、今会長も申し上げましたように29軒ありますけれども、そのうち羽沢、小笠原、立花、馬場、佐藤と5つの名字を持っているのが住んでいるわけですけれども、そのうち佐藤と馬場というのが1軒ずつ、立花姓を名乗っているのは3軒、残りは羽沢と小笠原が半々ぐらいでこの部落が形成されています。

達増知事
ちょっといいですか。では、今日いらしている皆さんで羽沢さんは手を挙げてください。小笠原さんは。本当にそうですね。

団体員
こういう状況です。小笠原姓の場合は大本家、その分家、その分家ということでみんな一族だと聞いております。
そこで、先祖のルーツを知りたいと思うことは部落の皆さんもみんな抱いていることであり、公民館事業の一つとして、そのルーツを探りにいこうという話がありまして、まず最初に平成19年11月には第1回の歴史探訪の旅ということで、羽沢姓と縁のある秋田県大館市方面に行き、大館市在住の郷土史家の案内のもと大館市内の縁のある土地を視察しました。
そして、次の年の平成20年の12月には第2回の歴史探訪ということで、小笠原姓と縁のある二戸市の足沢地区、釜沢地区へ行き、午前中には足沢地区の新聞でもおなじみの「きばって70の会」との交流会を行い、午後からは小笠原家の先祖の居城があると言われている釜沢へ行き、地元の人たちの案内のもと、月山神社とか釜沢城跡の視察を行いました。
そして、昨年平成21年には立花姓との縁のあるうちに視察予定しておりましたが、ルーツ不明部分が多く断念をし、急遽ルーツには関係のない地でありますが、以前から役員会で話し合っておりました久慈市の桂の清水に行くことが決まり、イベント時期に合わせ、11月1日に第3回歴史探訪という形で視察を行いました。

達増知事
「たちばな」さんは「立つ花」で。

団体員
「立つ花」です。
この3回の視察を行い、一番感じたことは、その地区、場所に合ったイベントを行っていること、また住民が強く活性化を図ろうということでいる。その思いが自立的に地域の活性化につながり、県内でも有数な地域活性化の地となったことが把握できました。なお、当目名市地区でも地域性を見出し、名所旧跡等を有効活用し、地域の活性化を図りたいなと思っているところです。

望月局長
ありがとうございました。
では、次の方。

団体員
私は、ここで生まれ、ここでずっと暮らし、72年になってしまいました。井の中のカワズでさっぱり何もわからないのですけれども、小さいときは母子家庭で母の苦労をよく見ております。それも父親の顔を知らない寂しい暮らしをしてまいりました。私だけではないと思うのですけれども、これも戦争のためだとあきらめております。
縁あって結婚でき、子供3人できました。おかげさまでそれぞれ家庭を持ち、2人は県庁のお世話になるような仕事をさせてもらっております。
平成9年12月に民生児童委員という仕事を仰せつかり、現在に至っております。その中で、ある日「来てけろサロン」というのをやるから、おたくのほうの部落に老人会にも出席できない寂しい取り残されているようなお年寄りを集めて何か楽しませてやることを考えましょうと言われて、それは社協(八幡平市社会福祉協議会)さんのほうからでしたけれども、それならいっぱいいると思って、私は張り切ってそれをやることにし、平成14年2月に立ち上げました。

望月局長
「来てけろサロン」ですか。

団体員
そうです、「来てけろサロン」です。その中で、月1回あることで2,000円の助成金をいただいております。年寄りさんたちは、立ち上げた当時は15名もおりました。その中にボランティアさんは3名から5名をまず私の好きなようにただ気の合う人を選んでやっていましたが、その年寄りさんたちの話では、ここに来るのが何よりも楽しみだから毎月やってけろと言われて、とっても喜んでおります。
手づくりのお昼をつくって食べさせたり、そのお年寄りさんの中では、お料理のとっても上手な、好きな人もいて一緒につくって、大したいいものでもないのですけれども、楽しく食事をし、その後でゲームをし、「ああ、面白かった」と言って帰っていきます。今、私が力を入れているのはサロンです。何にもできない私ですけれども、これくらいしかやっていません。

望月局長
今はかなりの方がいらっしゃるのですか。

団体員
今は90歳以上の人が4名、80歳超えた人方は7名ぐらいですね、11名。そして、ボランティアさんたちは来てけろと言えばだれでも来てくれます。今のところ、まず私の年代と同じ前後したような方が6人ぐらいおりますので、助けてもらっています。今度は私たちがその老人会にならなければならないし、後継者をつくらなければと思えば、あります、跡を継ぐ人方も。それは全部女の人ばかりの年寄りで、男の人は本当にいないのです。

望月局長
では、男の人もやってけろですね。

団体員
はい、男の人も少し若い人方がこの間グループつくったようですけれども、私の言う話ではないので。

望月局長
では、次の方。

団体員
目名市自治会では役員を務め、職業は漆工業を営む傍ら水稲94.6アール。

望月局長
漆ですか。

団体員
はい。ヤマブドウ約50アールを栽培する兼業農家です。趣味は郷土史研究で、安代歴史夢街道の会副会長をしており、歴史を通して地域の活性化を図ろうと考えております。自治会事業では、名所旧跡等の案内板、標柱設置に携わり、平成19年から平成21年の3カ年で地区の名所旧跡等に案内板、説明板、標柱を設置し、誰もが行きたい場所へたどり着きやすいようにしました。
事業の内容なのですけれども、平成19年度には館跡、神社群、岩舟清水等への案内板設置、また明神岳登山道の整備を行い、平成20年度には明神岳登山道の急斜面部分に階段を取り付けました。
平成21年度には目名市館跡に説明板、標柱を設置し、説明板の縦図面には伝承されてきた地名等を入れ、標柱も先人らが伝えてきた名所地へ4基設置し、その場所が当時どういう場所かということをわかるようにしました。
今後は名所旧跡等を結ぶ散策路の設定を考えており、また館跡をもう少し整備し、地区の小中学生の学習の場、また地区民の憩いの場として活用できるようにしたいと思っております。

望月局長
漆のほうは実際に漆かきなどもしているのですか。

団体員
いや、漆かきはしません。塗るほうです。

望月局長
塗るほう。

団体員
はい。

望月局長
地元の漆を使って。

団体員
90%以上は中国産の漆です。

望月局長
10%は高級品。

団体員
高級品ですね、それは。

望月局長
そうですか、わかりました。
では、次の方、よろしく。

団体員
私は、現在は農業をやっておりますが、以前に24年ほど農業団体職員あるいは安代町が立ち上げた第三セクターの職員など、大体24年間ぐらいやって、その後サラリーマンをやめて農業の跡を継いでいるという者でございます。
私の自治会での役割は、水車の建設、ここのコミュニティセンター建設などの事業の計画とか、あるいは工事の発注した後の契約とか施工管理、1つは行政との連絡役などを担当してまいりました。そのような立場で自治会活動に関わってきたわけですけれども、どうしてここの自治会が活発になったのかなということを簡単にご説明申し上げたいと思います。
先ほども知事にはご説明申し上げましたけれども、ほかにあったものをこの地区でもう一回復活しようと、もともと差し上げたものだったけれども、どうしてもその状態がよくないというふうなことで、もう一回引き受けて復活して、その地域の活性化にしようではないかというこの地域の人たちの熱意が、そこまでは嫌々でもやったわけですけれども、実際に水車小屋を建てる際には、かやぶきの屋根の普請をするような作業はどこかの業者にお願いしてもできるというような簡単なものではなかったわけです。地元にはそういうものをやれる人たちがまだ残っていると言ったようなことで、まず自分たちが力を合わせていろいろやった。とにかく毎日、毎日みんな一生懸命やりました。このことがこの後のこの地区がいろんな事業をやるのでもクリアしてやっていく、みんな力を合わせてやっていくといった大きなきっかけになったのではないかなと思っております。たくさんの活動をやってきておりますけれども、一番大きなきっかけはやはり水車小屋の建築だったということでございます。
それから、少し話を変えさせていただきますが、私は五日市振興協議会という平成17年に西根、松尾、安代が合併した際に市内に地域の振興協議会をつくるという申し合わせがありました。これに基づいて、市内には12の振興協議会というのがあります。その1つがこの五日市地域の振興協議会というものがございます。
この地区は、厳密には多分208世帯ぐらいだったと思いますが、人口も全部で650人ほどということで小さな振興協議会ですけれども、これは旧五日市小学校という学校があったのですけれども、この小学校区を単位にした協議会でございまして、9つの自治会、町内会で構成されております。そのほかに消防団とか、老人クラブ、PTAといったような地区内にあるあらゆる団体が構成員になって会が運営されておりますけれども、この目名市自治会もその協議会の構成団体の一つでございますけれども、ここほど活発にはやっているところはないのではないかと思うのですけれども、私は五日市振興協議会の会長を務めさせていただいておりまして、平成19年から始まった八幡平市の住民との協働によるまちづくり事業という非常に大きなきっかけになって地域、地域がさまざまな事業を展開しておるといった状況にあります。しかし、地域内には、この地区は国道以外には大きな県のほうにお世話になっているような施設はありませんけれども、もう少し下流のほうに行きますと1級河川の安比川とか、打田内川といったような大きな河川等もありますし、さまざま課題を抱えているといったような地域でもありますけれども、人口の高齢化が大体45%ぐらいになっております。非常に高齢化が進んでいるというような状況の中で、地域活動が非常に難しくなっているといった状況にあります。
また詳しくは後ほど。終わらせていただきます。

望月局長
ありがとうございます。
では、次の方。

団体員
私は目名市自治会の役員と五日市振興協議会女性部の会長を務めさせていただいています。目名市地区に嫁いで27年が過ぎようとしています。子供3人を育て上げて、今は93歳の姑を頭に孫2人を含む7人で暮らしています。小学校のPTA活動がきっかけでだんだん人、地域を知ることができました。地域にお嫁さんがだんだん増えてきたので、若妻会、ピーチ会と名づけておしゃべりをしたりしていました。

望月局長
ピーチ会……

団体員
ピーチ会。

望月局長
桃。

団体員
はい。そのころ若かったので、ピチピチしているということで桃、ピーチという名前をつけておしゃべりを楽しんだり、おいしいものを食べる会をつくり上げました。
そして、トナカイを走らせる会が発足したのをきっかけにピーチ会の活動も地域へと目が向けられました。クリスマスが近づくとお母さんの手づくりお菓子を持って雪が降る中、子供たちが一軒一軒家を回って歩きました。おばあさんの中には「ありがとう」と言ってお菓子をくれる方もありました。10年続きましたが、今は一休みです。クリスマスが来ると「今年はサンタさんが来るのか」と話す人の声を耳にすることがあります。でも、子供が少なくなっているので、この活動を続けていくのはこれからの課題の一つです。これからはお母さん方、先輩方のわざを一つずつ少しでも多く学び、60歳を過ぎたら水車小屋を活用してお茶屋さんをピーチ会のメンバーでやってみるのが私の夢です。今は、私の大切な充電期間中です。

望月局長
ありがとうございました。

達増知事
それぞれ地域で一生懸命活動されている様子の説明をいただきました。岩手県の縮図のようなところがありまして、岩手県も高齢化が進んで、また若い人が外に出ていく、そういう傾向が岩手全体にあるのですけれども、それでもそういう基礎とした若い人たちが時々は岩手に戻ってきますし、また岩手の外にあっても岩手のことをいろいろ気にかけてくれているので、県としてもそういう岩手の外にいる岩手ゆかりの人たちとつながりをきちんと持たなければということでいろいろやっているのですが、さらにいえば、岩手から今ちょっと出ていっている人のほかに、今までは岩手と全然縁もゆかりもないけれども、これから岩手に来るかもしれない、これから岩手と縁ができるかもしれないような人も、これも岩手県人扱いをしてどんどん働きかけようということで、いろいろ全国で岩手の宣伝とかをやるのですけれども、これはコミュニティ、こういう自治会の場合でもそうやって外の人たちとのつながり、また外からいろんな人が訪ねてくるというのをどれだけ盛り上げられるかということだと思います。県内の元気なコミュニティ100選のところをあちこち行くのですけれども、やはりうまくいっている勢いのあるコミュニティは外の人たち、特に街場とかあるいは都会の人たちとどうつながりをつくっていくか、これに成功しているところは非常に活力があって未来にも希望が持てているので、この目名市もそういったところでかなりうまくいっているなというふうに思いました。

望月局長
一通りお話伺ったのですけれども、今伺っていると地域文化の伝承とか、さっき先輩のわざをという話がありましたけれども、案内板とかそういうのはつくってもその地域のいいものをどう伝えていくかとか、さっき漆の話があったのですけれども、そういったソフトパワーというのか、それについて何か感じておられることありますか、具体的に例えば。

団体員
まず、地域でそばの文化もこちらですごいですので、私はまずそば打ちを覚えて、それからつなげて、今度はそばもち。今は、来てけろサロンなんかでうちの姑さんが時々ごちそうになっているそばもちとか、あとへっちょこだんご、あとみそつけたんぽとか、田山のほうの文化なのですけれども、みそつけたんぽなんかもごちそうになっているので、それを今度は私がそのうちに一つずつ覚えていきたいなと思っています。

望月局長
来てけろサロンのほうでは、そういうのは何か予定ないのですか、そういうわざの伝承は。

団体員
わざの伝承ですか。私はぼんやりで。特に何をやろうということはないのですけれども、へっちょこだんごでも、きりたんぽでも、もちでも、お年寄りさんたちと一緒に楽しんでつくっていますので何でもできます。おなかこわせば大変だと思って、主に昔から伝わってきたそういうのをつくってお昼なんかはやるのです。肉とかなんかはとてもお年寄りさんは嫌うのです。だから、素朴な食事で。私たちも産直とかそういうのをやれればいいのですが、72年にもなりましたので。

望月局長
結構やっているところありますよ。

団体員
あります。若い人方がやってくださると思います。

達増知事
ここは高速道路のインターに近いというのはすごく有利な点だと思いますよね。

団体員
そうです。

望月局長
どこかあのあたりの空き地を使って、例えば土日だけでもやってみるとか、何かいろいろ手はあるでしょうね。

団体員
そうですよね。空き地があり過ぎて困っています。

望月局長
漆やっておられるとそういうわざの伝承とかそういうことも考えられますか。

団体員
私のやっている仕事の内容というのはほとんど皆さんが知らないものに漆を塗っているのですけれども。

望月局長
具体的に言うとどんなものですか。

団体員
私は、剣道の防具ありますよね、あの胴の部分とか、また日本刀のさやとかに漆を塗っているのですけれども、一般の什器には塗ってないです。だから、盛岡ではたまに橋市さんなりに、あそこは少ないのですけれども、年に何枚か送ったりしているのですけれども。

望月局長
会長さんとか、地域の文化の伝承とか、そういったことで何か感じておられることは何ですか。

団体員
やっぱりこれは非常に大切なことだと思うのです。ただ、私たちの地域にこれからは必要なのかなと思うと、やっぱり知事さんからもお話し聞いたように、やっぱり活性化するためには都会と田舎の交流というのは非常に大切なことなのです。そういう意味では、時代がどんどん変化してきていますから。高齢化ですから、都会との格差というのはものすごく実は内情を見れば格差が非常に開いてきているのです。この格差というものをどうやってとっていったらいいのかと思って、私もちょっと考えるときあるのですけれども。そういうことを考えてみればここに合ったような産地づくりといいますか、昔はナメコの産地とかレタスの産地だったのです、ここは。だから、そういう意味では今はリンドウとかは安代町は日本一になっていますけれども、しかしここの地域として何をどのようにしてやっていったらいいかということを考えた場合には、やっぱり今の時代というのはどういう時代なのかということから考えてみて、都会とこことの地域、うちのほうの部落との違いというのは何だろうかと。それはやっぱり考えれば自然ですよね。自然とともに暮らしてきたのですよ、私たちは。
私も71になりますけれども、自然とともに暮らしてきたということの意義というのは、この時代に振り返ってみたらどのような価値を持っておったのだろうかということを考えれば、非常に私は重要なことではないかと思っているのです。ということは、これからどんどん二酸化炭素が少なくなっていく時代になっていかなければならぬとテレビなんかでも一生懸命言っていますけれども、そういう意味では、つまり大自然とともに暮らしているということは、地上エネルギーを使ってきたのです。そういう意味で、4~5年前に林研クラブというのがここにありまして、釜石のほうにも行って見てきたのです。そのときに、県でストーブに補助金出していますでしょう、前にいただきまして、あそこのペレットと薪との兼用ストーブというのがここにもかなり入ったのですよ、入れました。ですから、今非常に変わってきているのは、残念ながら公民館はいろいろな防火、消防関係のほうでなかなかつけられなかったのですが、石油になっていますが、うちのほうはほとんど薪でやっているという現況なのです。だから、地上エネルギーというのをこれから使っていかなければ少なくすることはできないわけですから。地下エネルギーだけではだめだという時代に入っていると思うのです。
そういう意味では、私たちは今まで自然とともに暮らしてきたということがこれからの時代、それから今まで過ごしてきた時代というのは、考えてみたら私たちは誇りに思わなければならぬのだと、そういう意味で高齢化しているのだけれども、年寄りの人たちは心的な心の支えとなるのは誇りを持って生きていくべきだと私は思っているのです。そういうふうに考えてくると、ここの特産は、そういう意味で一つ不足なのは、浄法寺のほうでも門崎とかああいうところに行けば直売所を持っているのです。だから、そこで経済的な潤いがあるわけです。ところが、ここはそれがないのです。
だから、これからどうしても産地化をするということになれば山の自然のものを活用するということが非常に大切ではないかなと。そういうことになってくると、山菜ではないかと私は思っています。山菜をほかの地域でやれないような山菜をこの冬場に採ると。山菜が出回ってから採るのではちょっと経済的にあれですから、冬場に採るというのがここは非常に適しているように思うのです。そういう意味では、いっぱい山があるわけですから、間伐をして完全に林地を手入れした後に、林地を林地畑化して、そこを主体に山菜をつくりながら、しかもハウスというのは冬場には必要なわけですから、ハウスをつくりながら、それを少しでも年いったときにそれを活用できるような方向にいかなければならぬのではないかと、こういうふうに思っていました。

望月局長
自然とか、施設の活用されたり何かお考えありましたら。

団体員
私もこの年になっても、地元の製材所で働いている関係で、よく見ていますが、今の木材業界では、トビ腐れという劣材が多く出回っています。山林の場所によっては半分以上あるところもあります。これもやっぱり間伐とか枝打ちとかその手入れが行き届いていないせいが非常にあると思うのです。そして、余り密生すると、今度は下草も生えないということになると非常に木の性質も悪くなります。さまざまな関係で。とにかく杉の木の場合は死に枝がついてくると、非常に中に虫が入って木の状態を悪くするのです。

望月局長
間伐材の活用とか、そのあたりは何かないですか。

団体員
私の職場では、社長が最近ここに来たもので、今までは土木関係の仕事だけの製材所だったのですけれども、ここの我々働いているところは建築材専門の工場なので、それに転換しつつあるのですけれども、今はこのとおり不況なものだから、土木関係の材が動かないのです。そういうのが動くと劣材でもどんどんさばいていけたのですが、それでも今のところ基礎用の杭材になる丸棒、バタ角、矢板とか機材に加工してがんばっています。

望月局長
大分時間も過ぎてまいりましたので、今話を伺ってみると、地域のものを大切にしながら、それでいて高齢化が進んでも皆さんが元気というのがやっぱり地域の活性化のためには必要なのかなという感じがするのですけれども、そのあたりちょっと会長さんのほうからまとめて。

団体員
ちょっと知事さんとなかなかお話しする機会ありませんので、冬のハウスをパイプでやるハウスを持っている人はあるのですが、こういうふうに雪の地区というのはつぶされることがあるわけです。だから、間伐材でハウスをつくるということが非常に私は強いハウスでいいものだと思っているのです。それが間伐を促進することにもなり、それから普及効果も生んでいくのではないか。しかしながら、現在パイプは農協さんのあたりでつくっても補助はあるけれども、間伐でつくったハウスには補助がないわけです。これは、私は知事さんにひとつ。間伐材でやっても同じような補助が出るようなことになってくるとこの地域というのは非常に助かるのではないかと思ったもので。そういうことで。

望月局長
コミュニティの関係でいうとさっきも産直の話が出ましたけれども、やっぱりそういった地域の活動がほかの地域との交流にもなって、多少なりともお金に結びつくとか、動いてくるようになるとまた違ってくるということなのですかね、そのあたり何か。まとめていただいて。

団体員
私たちは、去年は申し込みなかったのですけれども、この地域で体験学習を高校、小学校、中学校の体験学習を随分たくさん受け入れてきました。1人当たりの負担というのは2,000円ぐらいというふうなことになるのですけれども、来る数が200人とか250人という単位で来ますので、まとまったお金になるわけです。
さっきの高齢者の方たちのいろんな知恵を生かすというのはまさにそういうときに発揮されるわけですけれども、普段ほとんど今のように山の仕事とかなんかやってもほとんど金にならないというようなことで山の手入れもしないような状況になっていますけれども、そういう体験学習だとか、修学旅行の体験といったようなものがもっと小まめにこういう地方に入ってくるようなやり方にしていけば、一人一人は大きな負担ではなくても、まとまればそういうものが地域の経済に少し刺激を与えていただける。また、高齢者の方々の生きがい対策にもつながっていくという意味では、もう少しこれからの地域を考える上でお考えいただければありがたいなと、そのように思います。

望月局長
交流の仕組みづくりですね。

団体員
そうですね。

望月局長
県だけではなくて、市のほうともいろいろ考えながらやっていく必要も……

団体員
私たちは山田町の山田中学校だったと思いますけれども、子供たちがここでナメコの植菌、シイタケの植菌とかやっているときにIBCさんが突然来てインタビューやったのです。それは県内の中学校の子ども達がわざわざ安代まで来てそういうのをやっているというふうなことで、ラジオで放送してくれて、たまたまたくさんの方たちに聞いていただいて、おまえラジオに出ていたっけなと言われてびっくりして、そういったようなこともあるわけです。だから、別に県外から来ればもちろんいいかもしれないけれども、県内でもやっぱりいろんな地域の交流みたいなものがたくさんになればもっと違う形での経済効果にもつながってくるのかなと思っていました。

望月局長
ありがとうございました。あっという間に時間たつものでして、そろそろ予定の時間になりました。

知事所感

望月局長
まだまだお話ししたいことがあるかもしれませんが、ここで知事のほうから所感を申し上げたいと思います。

達増知事
さっき言ったとおりでありまして、ここは非常にうまくいっていると思いますけれども、そこは本当に役員についた皆さんが一生懸命稼いで働いて、それで協力してくださる皆さんもついてくる。そういう中で、本当にみんなが一生懸命やったからこそその成果が出ているのだなということがわかりましたし、また会長さんの地下エネルギーならぬ地上エネルギーを使うというそういうビジョンですよね、こういう自然環境のもとでのコミュニティのあり方に関するそういうビジョンも広く共有されているというところが成功の秘訣かなと思いましたので、そういう取り組みを県もしっかり応援していきたいと思いますし、またほかところの参考にもなるようにぜひぜひ頑張っていただきたいと思います。今日はありがとうございました。

閉会

望月局長
本日はさまざまな意見ちょうだいしましてまことにありがとうございました。まだまだ話し足りないこともあるのだと思いますが、時間になりましたので、本日の県政懇談会はここで終了させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

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