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「がんばろう!岩手」意見交換会(平成30年5月15日 大船渡地区)

ID番号 N65528 更新日 平成30年6月11日


日時

平成30年5月15日(火曜日)10時30分から11時50分まで

場所
陸前高田市コミュニティホール 2階 中会議室

出席者(敬称略)

・  参加者(敬称略)
 黄川田 美和(特定非営利活動法人 陸前高田まちづくり協働センター 理事)
 熊谷 侑希(特定非営利活動法人 さんりくWELLNESS 健康運動指導士)
 畠山 朋也(住田町社会福祉協議会 生活支援相談員)
 松本 崇史(陸前高田市社会福祉協議会 生活支援相談員)
 鈴木 軍平(特定非営利活動法人居場所創造プロジェクト 代表理事)

・  県 側
 知事、沿岸広域振興局副局長、秘書広報室長

開会

高橋室長
 それでは、定刻前ですが、皆様おそろいですので、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
 皆様には、御多忙のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 今日は、「安心して暮らせる地域づくりについて」を懇談テーマにして、この大船渡地区、気仙地域の復興に向けて活動されている方々にお集まりいただいております。
 私は、本日の進行役を務めます県の秘書広報室長の高橋と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 

知事あいさつ

懇談会の様子1

高橋室長
 それでは、開会に当たりまして知事から挨拶申し上げます。

達増知事
 皆さん、おはようございます。お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 県政懇談会は、知事が直接県政に関わる話を、様々な現場の声を伺って県政に役立てるということで、昔からあるのですけれども、「がんばろう!岩手」という名前を付けているのは、東日本大震災津波以降でありまして、主に「がんばろう!岩手」意見交換会という名の下に、東日本大震災津波からの復興の現場でそれぞれの地域、あるいはそれぞれの分野で活躍している皆さんの意見を伺って、復興に役立てるということでやっております。今日もそういう趣旨でありまして、復興も丸7年経過し、8年目に入っていて、アバッセたかたがオープンしたり、県立高田病院がオープンしたり、様々目に見える進展はあるのですけれども、災害公営住宅、高台、持ち家再建の造成、低地の土盛りなど、まだ完了を見ていない分野もあって、応急仮設住宅での生活を長期にわたってされている方々がまだいらっしゃるという状況でもあります。被災者支援にますます力を入れなければならないところもある、そういう今の復興の中で、その生の声を伺って、県の復興施策に役立てていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

高橋室長
 それでは、この後の進め方についてですけれども、まず、私から一通り御出席の皆様方を御紹介いたします。その後、お一人ずつ自己紹介をお願いいたします。その後に、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お二人のお話があった後に知事がコメントするというような形で、ちょっと区切りながら進めていきたいというふうに考えております。そして、最後に自由懇談の時間を設けたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 それでは、お手元の座席表に従いまして、本日御出席の皆様を御紹介いたします。
 特定非営利活動法人陸前高田まちづくり協働センター理事の黄川田美和さんです。

黄川田 美和
 よろしくお願いします。

高橋室長
 お隣が特定非営利活動法人さんりくWELLNESS、健康運動指導士、熊谷侑希さんです。

熊谷 侑希
 よろしくお願いします。

高橋室長
 隣に参りまして、住田町社会福祉協議会、生活支援相談員、畠山朋也さんです。

畠山 朋也
 よろしくお願いします。

高橋室長
 隣に参りまして、陸前高田市社会福祉協議会、生活支援相談員、松本崇史さんです。

松本 崇史
 よろしくお願いします。

高橋室長
 隣が特定非営利活動法人居場所創造プロジェクト、鈴木軍平さんです。

鈴木 軍平
 よろしくお願いします。

高橋室長
 県からは、達増知事、沿岸広域振興局の桐野副局長が出席しております。
 なお、本日は、陸前高田選挙区選出の県議会議員の佐々木茂光議員にもお越しいただいております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 皆様のお手元にお菓子を準備しておりますので、どうぞ召し上がりながら御懇談いただければというふうに存じます。
 まず、本日のお菓子を御紹介いただきます。

桐野副局長
 それでは、お菓子の御紹介をいたします。
 陸前高田市の和洋菓子店小泉屋さんのお菓子です。和菓子と洋菓子1個ずつ用意しております。震災で陸前高田駅前にあった店舗が全壊しまして、高台の仮設店舗で営業されていましたが、去年の12月にアバッセたかた付近に本設店舗を再建されました。震災でレシピが流されたりしたのですけれども、記憶をたどってレシピを再現されたそうです。
 1つ目が米まんじゅうです。これさっき買ってきたので、私が来たころはほんのり温かかったです。やわらかいと思います。米粉を使ったもっちり柔らかな皮にほどよい甘さの粒あんということです。午前中に売り切れることもある人気商品だそうです。
 もう一つが洋菓子のほうで、マドレーヌです。ふわふわの生地とアーモンドの香りが懐かしい、素朴でおいしい商品です。
 それでは、どうぞお召し上がりながら懇談いただきたいと思います。

高橋室長
 ちょっと一口いただいて。やわらかいですね。本当にできたてという感じで。

桐野副局長
 本当にさっき来たとき、ほんのり温かかったです。

松本 崇史
 結構すぐ売り切れてしまう商品です。

黄川田 美和
 そうですね。

熊谷 侑希
 そうなのですか。

黄川田 美和
 今日じゅうに食べていただくのがいいのではないかなと思います。

達増知事
 独特の食感ですよね、この米粉の。さらさらした感じのあるもちもち感みたいな。
やわらかい口溶けが独特ですね。
 

懇談

懇談会の様子2

高橋室長
 では、お召し上がりいただきながら進めたいと思います。
 それでは最初に、お一人2分程度で自己紹介をお願いいたします。お話しいただく順序は、黄川田さんから順にお願いします。

黄川田 美和
 それでは、よろしくお願いいたします。陸前高田まちづくり協働センターの黄川田と申します。今日はこのような場所でお話をさせていただくという機会をいただきましてありがとうございます。若輩者ではございますけれども、私どもが理解をしているところ、もしくは情報を持っているところということで、ここでお話をさせていただくことが陸前高田を少しでも御理解いただけるのであればということで、こちらのほうでお話をさせていただければと思います。
 まず初めに、自己紹介ということなので、私たちの団体について少しお話をさせていただきます。私どもは、震災後に陸前高田で活動をスタートした団体となっております。私自身震災以前は、団体としての活動という経験はありませんでしたが、震災後、すぐに陸前高田で活動をする機会に恵まれスタートしております。
 スタート時点では、一関市にありますレスパイトハウス・ハンズという団体の一部門として、陸前高田でスタートしております。そこから徐々に法人格をとりながら、現在、特定非営利活動法人陸前高田まちづくり協働センターということで、中間支援をやらせていただいております。
 中でも私どもが得意とする活動についてなのが、話し合いの場づくりというところを得意としております。特にも震災後からすぐに関わりを持たせていただいたのが、25年に市全体のことを話す「新しいまちづくり市民会議」という話し合いの場づくりを市の協力を頂き開催させていただきました。そこでの経験を基に各地区での話し合いの場づくりの必要性を感じ、いろいろな形を模索しながら現在進んでおります。この場づくりがこの後の安心して暮らせる地域づくりというところにつながってくるかと思いますので、この後の部分につきましては後ほど、どのような具体的な活動をしているかということでお話をさせていただければと思っております。
 今日はどうぞよろしくお願いいたします。

高橋室長
 ありがとうございました。
 熊谷侑希さん、お願いします。

熊谷 侑希
 よろしくお願いします。済みません、私は自己紹介を資料にまとめてきましたので。
 特定非営利活動法人さんりくWELLNESSの熊谷と申します。上のほうの学歴とかは置いておいて、健康運動指導士として大船渡市で主に活動しております。この団体を設立した理由は、震災のときは東京にいて、震災直後に大船渡市の避難所をちょっと訪問してみたのですけれども、そのときに独特の雰囲気でして、肉体的にも精神的にも疲れがたまって、ずっと横になっている高齢者が目についたのです。この人たちがこのまま寝たきりになってしまうのではないかなと思ったのが最初のきっかけで、当時私のおばが看護師として活動していたので、そのおばと2人で避難所を回って、体操教室を開催して、運動不足の解消にちょっとでも役立てればなと思って活動したのがきっかけでした。
 その後、仮設住宅に移られた後も運動不足という問題はずっと言われていたので、この運動不足というのは立派な生活習慣の一つであって、生活習慣病の原因になってしまって、健康寿命が短くなってしまうというリスクが被災地全体で広がってしまうのはとても怖いことだなと思ったので、私の持っているスキルを生かして、できることをちょっと今始めてみているところです。
 あと、個人的なことなのですが、私ラグビーというのをやっておりまして、2019年のワールドカップのほうも何かお手伝いできればなと思っておりました。

高橋室長
 ありがとうございます。

達増知事
 国体にも出場していて、いいですね。

熊谷 侑希
 ありがとうございます。

高橋室長
 では、畠山朋也さん、お願いします。

畠山 朋也
 住田町社会福祉協議会の畠山朋也と申します。今日はお招きいただきましてありがとうございます。
 自己紹介ということですので、私の生活支援相談員の活動についてなのですが、基本的には仮設住宅とか、みなし仮設住宅とかのほうの訪問活動や、見守り活動を行っております。それを通して、何か困り事等がありましたらば、役場とか必要な関係機関につなげて、解決の手助けをすると、つなぎ役というような活動をしております。その中で、行政文書とか、社協からの文書とか、いろんな支援に関する文書とかを仮設とか回って配布をしたり、あと自治会活動の補助というか、お手伝いというか、ということで、団地内の環境整備とかの協力を行ったり、自治会主催のイベントとか、交流会とか、そういったもののお手伝いとか、外部からのボランティアさんの活動のお手伝いということで、調整役というか、そういったものを行っております。
 住田は、役場と社協と、あと邑サポートという支援団体、三、四人なので支援のチームというか、その3者で協力しながら活動を行っております。
 あとは、今日は資料として、その邑サポートが主に編集して、役場が発行しました「つながりの風景」という冊子と、あとは最近の話題で東海新報さんの住田町の仮設の供与期限と今後の支援についての記事を持ってきましたので、よろしくお願いいたします。

高橋室長
 ありがとうございました。
 では次、松本崇史さん、お願いします。

松本 崇史
 陸前高田市社会福祉協議会、生活支援相談員の松本です。よろしくお願いいたします。
 私は、平成23年8月から生活支援相談員として活動しています。生活支援相談員の活動としては、先ほど畠山さんが言われたとおり、余り大差はないと思っています。まず、仮設住宅を中心に訪問をしながら、日常の変化に気付いたら関係機関と協働、連携しながら、その方の生活の困り事を解決できるように訪問活動を行っています。
 あと、ちょっと畠山さん、住田町社協さんと違うかなというところは、災害公営住宅の入居が始まってからは、そちらのほうのコミュニティー支援ということも行っています。まず、仮設住宅でせっかくできたコミュニティーから離れて、ちょっと住みなれない公営住宅でも安心、安全に暮らしていけるように、顔見知りができるようにとか、あと集いの場、集まりの場がそこでもできるようにお手伝い、地域の方たちと一緒にお手伝いしています。
 県営の災害公営住宅のときには大船渡地域振興センターさんとか、あとここにいらっしゃるまちづくり協働センターさんと一緒になってコミュニティーづくりのほうの活動をさせていただいて、この場を借りてなのですけれども、本当にお世話になりました。ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
 
高橋室長
 ありがとうございました。
 それでは、鈴木軍平さん、お願いいたします。

鈴木 軍平
 大船渡市の末崎町にある特定非営利活動法人居場所創造プロジェクトの鈴木軍平といいます。よろしくお願いします。
 この居場所というのは、一人一人が自分のできることを持ち寄ってつくる居場所です。それで、今末崎町とお話ししましたので、末崎町についてちょっとお話を申しますが、大船渡市では5番目に大きい町です。それで、人口的には4,200人ぐらいいるということです。ただ、これ皆さんにも是非知っていただきたいのは、この末崎町はワカメの発祥の地です。実は、これは小松さんという方ですが、この方は昔ワカメをやっていたのですが、その当時、ワカメは岩から直接とって、それぞれ生計を立てていたわけですが、この人はそれではだめだということで、養殖を始めたということで、皆さんの生活の向上、かなり高くなったということでは、やはりここらは末崎町としては誇ってもいいところだなと思っているところです。
 それで、居場所の活動なのですが、私たちは事務局で4名ぐらい、それからあとは自主事業もやっておりまして、食堂を運営しておりますが、これらについてはパートを雇用しております。4名です。それらが交代しながらやっているわけですけれども。あとは、何といったって行事等をやる際に、様々な人の支援を受けるということでは15名ぐらい、皆さんが来ておりますので、そういう面ではかなり私たちも恵まれているのかなというところです。
 それで、今言った恵まれているというのは、ほとんど高齢者の方でして、この人たちがそれぞれ当事者意識を持ちまして、いわゆるコミュニティー事業、今お話しした、1つは食堂、それから朝市、それから農園、そういったものは活動をやっているということですが、その人たちはほとんど高齢者の方々ですが、ただこれからはやっぱり、言ってはなんですけれども、高齢者の方々ですので、体が不調だったり、そういう人たちも出てきますので、そういった面ではその辺を少し、食堂についてはメニューもそうですが、そういったところを少しケアしながらやっていくということが大事なのかなと思っております。
 これまでも震災以降、やはり皆さん、我々には分からない心の悩みがありまして、そういったものを是非これからも、心身のケアというのですか、孤立の防止、そういったものを何ぼでも軽減していければいいのかなということで、これからも是非皆さんの協力を得ながら実施していきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。

高橋室長
 ありがとうございました。
 一通り御紹介いただきましたところで、ここからは本日のテーマであります「安心して暮らせる地域づくりについて」ということで、それぞれ現在取り組まれていることや課題、今後の方向、期待、御自身の抱負などを含めて、お一人5分程度でお話をいただきます。
 また、恐縮ですが、先ほどの順番で黄川田さんからお願いしますけれども、お二人ずつお話をいただいた後に、知事からコメントをいただくような形で進めてまいりますので、よろしくお願いします。
 それでは、初めに黄川田さん、お願いします。

黄川田 美和
 それでは、私、先ほど自己紹介のところでも少しお話しさせていただきましたとおり、話し合いの場づくりを得意としている団体です。ということでお話しさせていただきました。特にもどんな話し合いを得意としているのかというところも含めて、少しお話をさせていただければと思います。
 今回資料ということで幾つかお持ちしていましたので、後ほど目を通していただければなというところです。これは、あくまでも結果なので、すごい動きをしているように見えますけれども、ここに行き着くまでの間に1年から2年程度の時間をかけて、地域の皆さんにお集まりをいただいて、自分たちができることって何なのだろう?という視点でもって話し合いを重ねること、意見を出し合うこと、誰かが話をした、その発言に対して否定をしてしまうことの無いように。みなさんの意見を取り入れていきましょうね。という様な話し合いの場づくりの結果にすぎません。
 現在事業ということで進めている中身について、この後はお話をさせていただきたいのですが、昨年度に引き続き、現在、地域支え合い活動推進事業と名称を変更し話し合いの場づくりをさせていただいております。これは、全国的にも少子高齢化ということで、元気な高齢者の皆さんには隣近所の支え合いの下に、これからも住みなれた地域で、長生きしていただきましょう。という視点の下話し合いの場をつくらせていただきました。昨年度に引き続き今年度2年目ということで、開催を進めていくところです。今年度は今泉地区も含めて11地区の話し合いの場を持つための準備を現在進めております。
 実際、話し合いの場を持ちますと、やはり皆さん、高齢化という部分について、いろいろと課題感をお持ちです。自分たちができることという視点でもって話をしていくと何ができるのだろう、ちょっとみんなで集まりたい。さっき鈴木さんのほうからお話ありましたとおり、居場所というものがとても大事だよねというお話、よく出てきます。ただ、居場所をどうやって運営していくのとか、そういったところに集まれない人はどこで相談をしたらいいの?という様な話もその場に出てきますので、そこは各種関係団体等につなぎながら、なるべく解消していきたい。その中でも、自分たちができることって何だろうというところで話をしていただくことによって、小さな成功体験を積んでいただきながら、今はまだ私たちのほうから話し合いの場を持ちましょうね。と声がけが必要な時期ではあるのですけれども、1年、2年と継続をしていくことによって、3年目、4年目、5年目と場を継続することで、話し合うことの必要性を理解していただきながら、皆さん自身で話し合っていただくという場の運営もしていただければいいのかなと感じておりました。なかなかすぐに結果が出ない活動ではあるのですけれども、時間をかけながら進めていきたいなと考えております。

高橋室長
 ありがとうございました。
 引き続いて、熊谷さん、お願いいたします。

熊谷 侑希
 よろしくお願いします。私は、先ほどの資料を使いながら説明させていただきます。
 まず、私たちの活動は、1枚めくっていただいて、仮設住宅での運動教室をまずは始めました。2013年から始めて、今でもまだ開催してはいるのですけれども、ちょっと昨年度までの実績をまとめてみました。仮設住宅はだんだん減ってきましたので、それとともに災害公営住宅での活動というのも始めたのですけれども、多くの方に参加していただいております。最近力を入れているのが、この仮設住宅から出ていった方々のコミュニティーづくりというのも結構いろんなところで問題視されておりますので、災害公営住宅ですとか、その地域コミュニティー施設での体操教室というのも始めました。
 この資料は、ちょっと一番後ろまで飛びたいですけれども、今大船渡市からの委託として元気アップ教室というのを開催しているのですけれども、大船渡市の中に10の町があって、その町の公民館を使って運動教室を開催してはいるのですけれども、その町も一つ一つが広いので、なかなかイベントに参加できないという声が結構多かったのです。なので、町単位ではなくて、小さな行政区単位での開催をすることで、みんなが歩いて集まれる範囲でのコミュニティーづくり、それからそれと一緒に健康づくりというのができるのではないかなと思っているので、今後はそういった取り組みに力を入れていきたいなと思っております。
 先ほどから何度も出ている高齢者の居場所づくりというのが私たちもすごく大事だなと思っているのですけれども、なかなか現状として、地域の公民館、行政区単位の公民館というのが使われていたり使われていなかったりするというのがありまして、それは公民館の役員さんの人手不足だったり、高齢化だったり、やっぱりふだんお仕事を持っている方だと忙しくて公民館を開けられないという問題もあるのですけれども、そうなってしまうと高齢者がずっと家に、家から出てこない、つまり健康づくりもなかなかできないという問題がありますので、何とかして集まる場というのを私たちもつくって、そこで運動教室を開催することで健康づくりをしていきたいなとは思っています。
 一応今後の課題というのは下のほうに書いたのですけれども、まずは公民館がなかなか使えない。あとは、活動資金とも書いたのですけれども、もともと高齢者を対象にした活動なので、受益者負担で行うというのが結構難しいなと思っていて、今は補助金に頼っている状況はありますかね。でも、今のところニーズがあったところには、大船渡市さんの配慮もあって、行って活動できるような状況はあるのですけれども、長く続けていくにはやっぱりちょっと新しい仕組みづくりが必要かなとは感じているところであります。

高橋室長
 ありがとうございました。
 それでは、知事、お願いします。

達増知事
 黄川田さんは、陸前高田市、この11地区それぞれで話し合う場をつくっているということで、出てきた意見を批判しないですか、ここ今ちらっとスローガンで「笑顔はぐくむ高田町~出る杭は大切に~」と書いてありますけれども、話し合いの場で出てきた意見というのは、それはみんなの共有の財産なので、ある特定の人だけのものではなく、みんなの話し合いの場で、我々の中からこういう意見が出ましたというふうにみんなが思ってくれればいいのだと思うのです。そうすると、そういう意見が足りないのは寂しいし、それだけでいいのかという。ほかにもいろいろ意見が出て、いろんな意見が出ましたというのをみんなの共有の財産として、更にそれをまとめていければいいのだと思うのですけれども、復興を進めていくに当たって、この原理原則としては住民の皆さんの考えとか意思をまずベースにしてということなのですけれども、そう簡単ではないなというふうに思っているし、また実際そうだと思うのです。やはり行政からの働き掛けとか、あるいは行政との関係だと、つい要望する、応えるとか、そういう関係になりがちなので、行政と違う、横からといいますか、そういうところからアレンジする活動というのは大事なのだと思います。
 熊谷さんのところの運動教室を中心とした活動は、大変大事で、必要とされているのだと思います。受益者負担、世の中にはスポーツジムというお金を払って運動するような仕組みもあるわけですけれども、結局みんながみんなそれを利用するというふうにならないからこそ、やっぱり公的な健康増進活動というのは必要なのだと思います。放っておくと運動しないような人たちに運動してもらうというためには、きめ細かくそういう人のそばまで行って働き掛けることが必要なので、町から更に細かい行政区を根拠にしたいというのは、なるほどなと思います。

高橋室長
 ありがとうございました。
 御出席の皆さん、お菓子のほうをどうぞ。
 では次に、畠山さん、お願いいたします。

畠山 朋也
うまくお話しできるか、ちょっと不安なのですが、安心して暮らせる地域づくりについてなのですが、自分が仮設等の支援を通して感じてきたことをお話しできればなと思います。
 以前から現在まで取り組んでいることということで、私は平成23年11月から生活支援相談員をさせていただいているのですが、それまでは福祉とか地域とか、そういったものについて無関心というか、何も関係ないところからそういう仕事を始めて、仕事を通して学んできたというようなところなのですが、住田の仮設は、特に大船渡や高田とか大槌のほうから来て、ばらばらの状態から少しずつ、行政とか、社協とか、邑サポートさんとかが少しずつコミュニティーをつくってきたということで、地域の成り立ちというか、コミュニティーの始まりというか、そういったものをちょっと見ることができたかなと思っていまして、仮設の関わりを通じて、やっぱり人とか地域が元気になる秘訣というか、もとになる源というのが、支援する側が助けて元気になるのではなくて、仮設の住民の方々がお互いに助け合うということで、そういう力、元気が出てくるのだなということが非常に印象的なものだったなと思っていました。その助け合い、支援の仕組みとかサービスの仕組みというのも大事なのですが、助け合いの関係をつくるという応援の仕方も非常に大事なのだなと思いましたので、これからも、すぐれた支援やサービスも必要なのですが、そういった地域の力が育まれていくような活動ができればなと思っていました。
 今現在取り組んでいることで困っていることは、東海新報さんの記事にもあるのですが、行政のほうで仮設住宅の方々に今後に関する説明会を行いまして、平成32年の末をめどに仮設の供与を終了するという方針を出して住民説明会を行ったのですが、今までは仮設の中のコミュニティー支援が主だったのですが、これからは再建の支援のほうに移行していくということで、今までも再建意向調査とかは、アンケートとかは行ってはいたのですが、それを基に、あと新たな意向調査も行いつつ、支援をしていくということで思っております。
 今後なのですけれども、より世帯ごとというか、きめ細やかなニーズというか、相談、困り事というのは出てくると思いますので、この世帯だと弁護士相談、この世帯だとファイナンシャルプランナーとか、いろんな世帯ごとに対応していくような支援が必要かなと思っております。
 住田町は後方支援ということなので、高田市さんとか大船渡市さんとかは仮設を出た後のフォローをずっと行っていくという活動だと思うのですが、住田町は仮設の支援で学んだこと、得たものというのを、今度は町内のいろんなところで生かしていければなと思っております。仮設の支援チームの邑サポートさんも仮設の支援、最初は大学の同級生のチームだったのですが、今は仮設の支援を通して、町内のさまざまな地域のコミュニティー支援を行っているということなので、少しずつ広がりを持って活動していければなと思っています。
 あとは、先ほどの居場所づくり、高齢者の居場所づくり等のお話もあったのですが、社協としては、介護保険事業とか地域福祉事業とかいろいろ事業は行っているのですが、今よりあいカフェという事業に力を入れていまして、地域の方々が気兼ねなく集まれる場所づくりをしようということで、社協が中心になって開くカフェ、コミュニティーカフェと、あと住人の方が主体になって開く地域型カフェというのを展開しておりまして、その活動もつなげていければなと思っております。

高橋室長
 ありがとうございました。
 では続いて、松本さん、お願いします。

松本 崇史
 改めまして、陸前高田市社会福祉協議会の生活支援相談員の松本です。
 まず初めに、畠山さんと私、同じ年に入職、生活支援相談員として活動して、ほぼ同期ということで、お互い福祉の仕事を今までしてきたことがない者同士なのです。この2人がこういう場に出ているということが正直感慨深いというか、畠山さん、今すごく緊張していると思うのですけれども、彼は社会福祉士という国家資格も受験して見事取得して、一歩遅れているのですけれども、本当にこういう場に、お互い情報共有しながら成長、切磋琢磨しながらこられたというのをすごくうれしく思っています。
 一応私のほうで資料をざくっとつくってきましたので、それを見ながら説明できたらいいのかなと思っています。全部しゃべると多分時間が足りないと思うので、ざっくり、ざっくりと話したいと思います。
 生活支援相談員の活動としては、先ほど畠山さんのほうも言っていただいたので、余り重複しないようにとは思うのですが、仮設住宅などを訪問しながら、変化に気付きながら解決を行っていくということをしています。やっぱり陸前高田市としては、住田町さんと違うという意味では新しいコミュニティー形成支援というところだと思うので、その辺からこういうことをやってきましたというのをちょっと簡単に説明したいと思います。
 まず、仮設から災害公営住宅に入るに当たって、住民の方々は結構不安だと思うのです。新聞報道でも結構、鉄の扉だとか、脅されるところもあると思うのです。今までなれ親しんでいない高層マンションのような形での生活、今まで一軒家で暮らしてきた方たちがそういうところで暮らすということに不安を抱えていると思っていました。実際そういう声も聞いていましたので、資料のほうにちょっと書いているのですけれども、入居する前に災害公営住宅の見学バスツアーということを開催いたしました。この辺は行政の方たちとも連携させていただいて、まずどんな感じなのだろうというのを見ながら、ほかにも入居が始まっているところの人たちのお話を聞きながらイメージしていただく機会等をつくっています。その場で入居する方たち同士での交流会というのも行っています。
 同じような趣旨として、県営の災害公営住宅では、内覧会で交流会というのを行っています。入居前に内覧会というのが県営では行われまして、そこで集会所をちょっとお借りさせていただいて、ボランティアさんによるコーヒーサービスだったり、入居予定者の方々にどういうことやりたいですかみたいな話をお聞きしました。そういうことで、不安だけではなくて、希望というか、ちょっといいイメージを持って入居していただけたらなというふうに思っています。
 あと、入居してからということでは、市内の災害公営住宅においては、内覧会がもう本当に直前に行われ、そこでもやっぱり交流会を行っています。そこでは、階ごとに分かれて、お互いが自己紹介をし合うという機会も設けています。そうすることで、よくある声として、隣に誰が住んでいるか分からない、そういった声を少しでも解消、これ1回やったからといって、正直完全に解決できるとは思いませんが、ここでしか出てこない仕事で忙しい若い人たちと、本当におじいちゃん、おばあちゃんが会う機会というのはこういう機会でないとつくれないということで、正直行政の方たちには無理を言って、この機会をつくらせていただきました。
 県営災害公営住宅においては、共益費の説明会のときに行わせていただいて、そのときには大船渡地域振興センターさんもそうですし、まちづくり協働センターさんのほうにも、話し合う場づくりのプロなので、お手伝いをしていただいて、行うことができました。本当に良かったなと思っています。
 災害公営住宅に入居してからは、まず自治会長のほうが決まったりしているのですけれども、どういうことをやったらいいかわからないだとか、今まで自治会活動をやっていなかった方が自治会の役員になることがあったりしたのです。そういうことで、ほかのところどういうことをやったらいいかなという声を聞きまして、情報交換会みたいなのも行っています。まず、自治会長を独りぼっちにさせないために活動しています。
 そのほかには、住民主体活動の立上げ支援として、入居者の方たちのサークルづくりというか、集まる場づくりというのを行っています。県営栃ケ沢アパートでは、ラジオ体操の立上げというのを行いました。内覧会交流会のときに、入居者の方たちからラジオ体操をやりたいという声を聞いていて、数名の方たちは、私たちの目線として、この方は多分外に出てこないよなという方たちも含まれていましたので、そういう外に出ない方たちがこういうラジオ体操のような場所で知り合うことができたらいいなということで、数回、社協主催で行いました。そのときに、参加している住民の方たちと相談しまして、「でも、私たちいつまでもできないんです」みたいなことを正直に話しながら、そうすると「いいから、いいから。私たち、自分たちでやるから」ということで行ってくれて、今では毎日、年末年始問わず、土日休日も問わずやっています。本当に住民の力というのは、地域の力というのはすごいなというふうに改めて感じました。正直ここまで活発になるとは思っていませんでした。
 ただ、ラジオ体操がほかの公営住宅でやって全部うまくいくかというと、そうでもなくて、ほかのところでやって全然続かなくてというところも。でも、それが悪いというわけではなくて、その団地ではほかの活動が生まれていったり、本当に地域ごとに差があるなということがあります。なので、そういう地域を知ることというのが本当に大事なのだろうなと思っています。
 同じように、隣に下和野団地マージャン会というのもありますが、同じような感じで立上げを行っています。
 資料をめくっていただいていると思うのですけれども、済みません。説明していなかったです。
 次なのですけれども、市民交流プラザというのを社協のほうで運営していまして、市民交流プラザというのが市営の災害公営住宅の100戸以上のところに設置されていまして、気軽に住民の方たちが寄ってこられて、専門職の方たちが相談に乗ってくれるという場所になっています。そういうところをお借りしながら、私たち生活支援相談員はそこを拠点にもしているので、そこのプラザを利用しながら一緒にお昼ご飯を食べる会なども開催しています。独り暮らしの高齢者でも、みんなと一緒にお昼ご飯を食べる機会ができたらいいなという思いを持って開催して、それに協力してくれる方たちがまたここでもいて、正直私たちは何もしていなくて、食べに行くだけみたいなところもあるのですけれども、もちろんお手伝いするところ、丸投げすることなくなのですけれども、メニュー決めだったり、調理だったり、配膳なんかは入居者の方たちが中心になって行っていただいていて、本当にありがたいなと思っています。
 また、ちょっとページめくっていただいて、出張市民交流プラザというのも行いました。これは、県営の災害公営住宅として栃ケ沢アパートが陸前高田市にはあり、市内で一番大きい災害公営住宅で、300戸の住宅なのです。市営の大型の災害公営住宅には市民交流プラザというものがあるのですけれども、県営には設置されていなくてでもやっぱり同じような課題はあるということで、出張型ということで去年度行わせていただきました。市営、県営という壁なく、住んでいる方たちは同じ市民ということなので、県営でも同じようなサービス、こういうプラザの良さというのを味わっていただきたくて行っています。この企画でも地域の方たちには御協力いただいていますし、市の職員の方たちにも本当に協力していただいて開催することができました。とりあえず私たちがやっている活動としては、駆け足ではこんな感じです。
 今後意識してやっていきたいなということは、やっぱり新しいコミュニティーということで一生懸命やっていますけれども、何でコミュニティー形成を行うかということをちゃんと意識して活動していかないとなというふうに改めて思っています。なぜコミュニティー形成を行うかというと、陸前高田はもともと本当に隣の隣に誰が住んでいるかよくわかっていて、お互いがお互いを支え合えるコミュニティーがあったと思うのです。それがこの震災によってコミュニティーが崩れてしまった。それによって、お互いがお互いを支えることがちょっと難しくなってきているところもある。なので、新しいコミュニティーを私たちがつくっていくということ、そこを何のために、コミュニティーをつくることを目的とすることなく、安心、安全に暮らせるためにコミュニティーをつくるのだということを忘れずに、ちょっと忘れがちなところがあると思うので、そういうのは特に思っています。
 そういう観点で言うと、安心、安全に暮らすというのは、被災しているところだけに限らず、過疎になっている地域だってありますし、被災を受けていないところでも、本当に高齢者ばかり集まっているところでは、安心、安全に暮らすために、ちょっとお互いがお互いを支え合うのが難しくなってくるというところも出てきていると思います。そういったところでもお互い支え合えるために、私たちが新しいコミュニティーをつくって、お互い支え合えるようなコミュニティーをつくるために、私たち働き掛けていかないといけないのだなと思っていますし、その思いに地域の方たちは絶対に応えてくれるというか、地域の方たちに教えていただくことのほうが多いと思っていますので、そういった活動をしていきたいなと思っています。

高橋室長

 ありがとうございました。
 それでは、知事、お願いします。

達増知事
 まず、畠山さんのほうは、住田町内で主として仮設住宅に暮らしている皆さんの支援ということで、やはり再建意向調査ですよね。次どうするのか、いつ移るのかということが今大事になっているのだと思います。県全体でも決まっていない、またなかなか決められない人たちというのはある程度いるという報告を受けているのですけれども、ともすれば、行政の側からすれば、災害公営住宅とか持ち家再建のための土地を造成したところへの移転みたいな、そういう住宅政策の対象みたいに見てしまうところがあるのですけれども、でもそういうところへの移転が決まっていない人たちというのは、住宅政策的に問題があるというよりは、収入とか、あるいは何か病気を抱えているとか、家族の関係とか、そういうところで様々な課題に直面しているわけなので、やはりそういったところを発見して、きちっとそこに手当てが行くようにするというのは、生活支援相談員の方々がうまくやってくれないと、行政が行き届かなくなるおそれが出てくるので、本当に頼りにしていますので、よろしくお願いしたいと思います。
 そして、災害公営住宅に移った皆さんについては、新しいコミュニティーづくりという大きな課題があって、私も実感します。この岩手沿岸地方、伝統的な漁村コミュニティーとか、漁村でなくても町場のコミュニティーとか、そういう中で町内会とか自治会とか行政区とかがあって、それが津波によって破壊されて、新しくつくらなければならないということで、やっぱり新しくつくるというのはほとんど誰もやったことがないことで、自然にそれをやれと言われてもそう簡単ではなく、やれない、できないことのほうが多いのだと思います。ですから、やはり新たなコミュニティー形成支援というのは必要で、またそれなしだと、まず防火、防災で困るわけですよね、いざというとき。ふだんからの助け合いのためにコミュニティーが必要なのですけれども、特にいざというときの防火、防災、そういう危機管理上、やはりふだんから隣近所の人たちを知って仲よくなっていないと、いざというときに困るということで、やらなければならないわけですよね。
 防火、防災は自治の原点でもあって、およそ自治というのはそのために発生したと言っていいのだと思います。消防団活動なんていうのがコミュニティー、地域にできてくると、消防団が中心になってお祭りを企画運営したりなどするので、そういう防火、防災上の必要性、いわば危機管理というのが文化の域にまで高まったのが自治というものだと思うので、それを災害公営住宅の中につくっていかなければならないということで、ラジオ体操みたいにまず参加する人たちに、参加する自体、そこから得られるメリットというのがまずあったほうがよく、ラジオ体操は健康増進ということでわかりやすいのだと思うのですけれども、人によってやっぱり、でもラジオ体操は嫌だなとかいう人がいたり、災害公営住宅によって、でもラジオ体操いいねという人が流れをつくるところもあれば、流れができないところもあるということだと思うのです。そこは文化なので、やっぱり公営住宅ごとに、コミュニティーごとに違ってくるものだと思うので、それぞれに合わせるのは大変かと思いますけれども、でもこれもやはり頼りにしていますので、是非この調子でお願いしたいと思います。

高橋室長
 ありがとうございました。
 それでは、お待たせしました。鈴木さん、お願いいたします。

鈴木 軍平
 震災後から現在までの取組ということですが、まず末崎町は2011年の大震災で死者は42名、それから全壊が大体五百何棟ということで、大被害を受けたところです。それで、末崎町には5地区に仮設ができまして、大体300人ぐらいの皆さんが仮設に入ったというその状況の中で、アメリカのハネウェル社という大企業なわけですが、これは航空機部品とか、それから空調、そういったものの部品をつくっている大会社から、3,000万円の寄附を、これは職員の募金と聞いていましたが、そういった3,000万円という大金で末崎町に居場所というものをつくるということで、通称居場所ハウスというものが建っております。
 それで、2013年6月、震災から2年ぐらいたっているわけですが、その後に今お話しした6月にオープンしました。その中でこの居場所というものはどういうものなのかといえば、やはり皆さんなじみがないものですから、まず我々は居場所に来てもらうということ、居場所とはどういうものなのかというものを知ってもらうということで、無作為に集め、その人たちのいわゆる孤立の防止とか、心身のケアとか、そういったものを防止するために、まず今言ったとおり無作為に様々な催事、それから講習会、研修会というものを実施しまして、皆さんの今言った防止等を図れればいいのかなと思ってこれまで来たわけですが、その間も平成28年6月に、実は災害公営住宅もできました。防災集団移転も完了しましたので、これでやっぱり皆さんとコミュニティーの創出を図るということが大事だなということで、被災した皆さんを居場所ハウスに呼んで、今言った心のケアと孤立の防止を図れればいいなということで2回実施しております。2回というのは、これは今言った防災集団移転が終わりました。ただ、災害公営住宅はまだ全部入居していないということで、また6月にやって、次の年の3月に2回目をやりました。その中では、もちろん皆さんに、防災集団移転は特にも戸建てですので、表札を記念品として差し上げたり、そういったことで今言ったコミュニティーの創出を図るということで実施してきたところです。
 それで、現在は古民家の再生ということで、陸前高田市の気仙町から古民家を移設して建てたわけですので、その中で、まず1つはコミュニティーカフェの活動をすると。そして、皆さんに来てもらって、それぞれのつながりだったり、交流の場所になってほしいなということで、木曜日が休みで毎日やっているということですし、これは資料も差し上げましたが、こういった状況で皆さん楽しんで交流している、つながりを持っているということでは、かなりいいのかなと思っているところです。
 あとは、その当時、震災になりまして、食べる場所というものがなくなりました。それで、では食堂をやりましょうということで、今4名、前にもお話ししましたが、4名の人を雇用しまして、食堂を開設しております。これは木曜日休みですけれども。それからあとは朝市、これもやはり買い物する場所がなくなりました。ということで、朝市をやりましょうということで、朝市を毎月第3土曜日にしていますが、これもかなり盛況でありまして、毎回新しい顔が見えるということでは、かなりやって良かったのかなと私たちも思っているところです。ますますこれは継続していく必要があるのかなと思っています。
 それで、農園も開設しておりまして、これも被災者の人たちにも震災当時は関わっていただきましたが、今はほとんど食堂の食材になっているということです。ただ、やっぱり野菜等々も買っていただければいいのかなということで、居場所ハウスの前に直売みたいな感じで毎日設置して買っていただいて、皆さんの生活の手助けになっているのかなと思っているところです。
 あとは、やはり季節の行事、こういったものも大事なのかなということでは、ひな祭りとか鯉のぼり、今年もやりましたけれども、こどもの日の鯉のぼりまつりとか、あとは何といったって伝統文化も地域の独自の文化ですので、そういったものも継承していくことが大事なのかなということで、納涼盆踊りというものを実施しまして、これもまた帰省客の皆さんが帰ってくれば、また地域の人たちも皆さん喜んで参加して楽しんでいるというところです。ビアガーデン等もやるわけですけれども。
 それからあとは、高齢者と言ってはなんですけれども、年配の皆さんの知識、技術、そういったものもやっぱりこれは大事なのだなと。郷土のそういった食事といいますか、そういったものもこれは伝える必要があるのかなということで、高齢者の方の様々な知識を持っている人に来ていただいて、例えば、がんづきづくりとか、ゆべしづくりとか、かまもちづくりとか、そういった講習会とかを実施しているところです。
 あとは、生け花教室とか、実は健康サロンというのも毎週水曜日実施しております。これも盛会でありまして、毎回十二、三名ぐらいが参加して、皆さん様々なゲームをしたりして楽しんで帰っているというところです。
 あとは、健康についてはノルディックウオーキングとか、手芸。手芸教室は、これはやはり皆さん昔からやっている技術もありますので、そういったものを活用しながら、皆さんで交流を図りながらやっているというところですし、健康については、実はここに来ている熊谷侑希さんにも健康体操をやっていただいて、毎月1回ですが、そういったことで健康づくり、交流つながりをやっているというところです。
 あとは、歌声喫茶とか、郷土の歴史を学ぶ会ということで、これはやはり末崎町民は郷土を知る必要があるということでは、郷土の歴史を学ぶ会というか、これも実施しております。
 あとは、元教員とか保母の皆さんの御協力を得まして、やはり共稼ぎ親子とか、そういった方々もおりますので、学童に支障のないように、わらしっこ見守り広場というものを開設しているというところです。
 社会情勢もありますので、介護報酬とか、それから何といっても、私たちの周辺には、私たちのところは高台ですので、先ほどからお話ししているとおり、防災集団移転と、それから災害公営住宅、合わせて100世帯ぐらい移住、移転してきておりますので、その中で様々な暮らしの困り事、そういったことがあるのかなということで、これは行政書士さんをお願いして、それから元看護師さん等々をお願いして、困り事相談会を実施しているというところです。
 私たち、今年の6月で5年を迎えます。それで、町民をお迎えして5周年記念感謝祭を開催したいなと思っています。その中では、コミュニティーの創出ですか、それから孤立防止、それから何といったって生活不活発病というか、そういった病気等々もありますので、そういったものが防止できればいいのかなと思っておるところです。
 困っているというのは、こういうふうに活動すると、人材育成ですか、それから確保というものも、先ほど来申し上げているとおり、高齢者ですので、そこらをもう少し考えながらしていく必要があるのかなと思っておりますし、あとは何といったって、これ実は助成金を活用しながらやっているわけですが、やはりこれも限りがありますので、自主事業をやりながら、自主事業の一つは、これは食堂もそうですが、もっともっとそれらも改善、充実させながら実施していく必要があるのかなと思っておりますし、今後については、今お話ししたとおり、もう100世帯ぐらい高台移転していますので、そういった人たちの心というのはまだまだ道半ばですので、そういった人たちの心身のリフレッシュですか、それから最終的には、言ってはなんですけれども、自殺の防止とか、そういったものを防止するようなことをやっていければいいのかなということでは、まずいずれ家から出せということで、無料のシャトルバスを出すとか、食事を配達するとか、そういったことをしながら、皆さんでつながりを大事にしながら、声を聞きながら、この居場所ハウスというものを継続していきたいなと思っているところです。

高橋室長
 ありがとうございました。
 それでは、知事からお願いします。

達増知事
 居場所というのは、そのまま英語で使われているようになっていて、すごいなと思いましたが、高齢者の皆さんにとっては、やはり健康が大事なので、その健康の維持増進のための運動教室もやられたりというところがやっぱり大事なのだなと思います。リハビリまでいかなくても、安全な歩き方とかを教われば全然違いますが、なかなかそういうのを教わる機会というのは普通にしているとないわけですが、そういう体の動かし方みたいなことに詳しくなって、健康の維持増進ができることがまず第一だと思います。
 そして、これはもう末崎を代表するような立派な施設で、養殖ワカメの発祥の地であるとか、そういう末崎の歴史を次の世代に伝えていくための施設としても非常にいいですね。高齢者の皆さんには、そういういろいろ教える役割を果たしてもらいたいなと思いますので、そういう活躍の場にもなっているというところがいいと思います。
 そして、財源の問題で自主事業、料金をいただいてサービスをしているところもあるということで、なかなか最初からうまくはいかないのだと思うのですけれども、うまくそういう料金いただいてやる部分とそうではないところがバランスよく機能していくといいのだと思います。ありがとうございました。

高橋室長
 皆様から一通りテーマに沿ってお話しいただいたところですけれども、これまでの全体を通しての感想ですとか、あるいはテーマにかかわらず御意見等ありましたら御発言をいただきたいと思います。いかがでしょうか。

黄川田 美和
 最初にお話をさせていただいたので、皆さんのお話を伺いながら、ああ、そうだなと思ったところがちょっとありましたので、少しだけお話しさせていただければなと思っています。
 今進めている事業に関しては、市の委託を受けてやらせていただいていますので、私たちとしても、協働センターが単独でやっている事業ではないのです。なので、市と一緒に協力をいただきながら、先ほど松本さんのほうからもありましたけれども、社協さんの協力をいただきながら、お声がけをいただきながらということで、地域の方と一緒に進めているという事業になっております。
 ソフトな活動というのは、なかなか目に見えてこないものなのですけれども、それを何かしら目に見える形、若しくは次の世代につなげていけるものとしたいなというふうに考えたときに、昨年度どういうことをやったかということで、ふと思い出したので、済みません、紹介をさせてください。
 話し合いの場を持ったときに、皆さん同じことをおっしゃっているのですけれども、背景が違うので、やっぱり共通ではないです。それを一つの共通のものにしたいなというふうに話を進めていく中で、それぞれの地区のスローガンつくりましょうという話になりました。昨年度話し合いの場の中から出てきたところとしては、「ふだん着で集まれる居場所とつながり」、副題として~結い文化 回覧持ってごあいさつ~という、普通の生活をこれからも地域で継続をしていきたい、そのために何が必要かという話し合いの中から居場所とかつながりというものがスローガンの中に盛り込まれたなというところをふと思い出しました。それから地域によっては、もう高齢化がどんどん進んでいるところというのがあるので、そういったところで出ているスローガンとしては、「みんなで支え、みんなに支えられ」というスローガンができています。時々若者の力も借りたいなということで、~若者の夢を力に~という副題もできました。目に見えないものなのですけれども、話し合いの場を持つことによって、地域のスローガンという見える形というものが一つできてきたのかなと思っていますし、それこそ居場所ハウスさんなんかは、場所があるということ自体がすごくいいなと思って、お話のほうを伺っていました。ありがとうございました。

松本 崇史
 居場所ハウスさんみたいなものを本当に至るところにつくっていくというのが多分理想なのだろうなと思っています。こういうのを地域の方たちで運営しているというのは本当にすごいことだなと思いますし、高齢者の活躍の場という意味でも、保健分野の観点からしてもすごくいいことだし、こういうのをどんどんつくっていけるようにお手伝いしていきたいなというふうには思います。

鈴木 軍平
 私たちも、建物があるということは確かにメリットはあるのですが、さっきお話ししたとおり、超高齢化になったときに、足がなかなかないと来られないという現状が出てきているというものですから、さっきお話しした無料シャトルバス、社会福祉法人のほうから、法人でも社会貢献する必要があるという何か国の方針もあって、ああ、良かったかなということで、無料でバスをお借りできているのですね、今は。そういった意味では、お祭り的な、催事的なものについては無料シャトルバスを出して、来てもらって楽しんでもらうということも大事なのかなとは思っている反面、私たちも人員に限りがありますので、やっぱり地域に健康サロンみたいなものをつくるということもいいのかなと。そうであれば皆さん本当に、隣近所、常に生活しているのでしょうから、話もかなり盛り上がって、日常の生活も何ぼでも潤うのかなということもまた考えていまして、ですからそこらをもう少し居場所を拠点とするのですが、もっともっと外に意識を向けてやることも、これからは必要なのではないかなと思っているところです。

高橋室長
 熊谷さん、健康サロンというお話も出ましたけれども、何か。

熊谷 侑希
 そうですね、一緒に同じ末崎町なので、一緒に頑張りましょう。

鈴木 軍平
 いずれ地元の人たちの協力を得ないとなかなか、やっぱり何といったって地元ですね。それから何ぼでもつながりながら輪が広がっていけばいいのかなということです。たまたまというか、実は今年は来館者が8,000人を超えているのですが、これは町内外、アメリカからの募金で建てたものですから、もう外国からも来たり、今度の7月4日にはノースイースタン大学から15人ぐらい来るのですが、そういったことで来館者も多く来ているわけですけれども、ただ対応もなかなか難しくて、それに説明をやるということもなかなか大変な部分もありますが、いずれ8,000人という一つのつながりを持てたということは、これからも継続する意味では、かなり私たちも勇気をもらっているのかなと、いい状況になっているのかなということで、これからもますます皆さんともつながりを持ちながらやっていきたいなと思っているところです。

高橋室長
 今日は、安心して暮らせる地域づくりというテーマでしたけれども、本当に居場所ということに集約したような感じでいろいろお話を伺いました。間もなく予定の時間ですけれども、最後にこれだけはというようなことがあれば、またお話しいただければと思いますが。大体よろしいですか。

鈴木 軍平
 1つ。これ簡単なことなのかもしれませんが、今最後に言った、私たちこれ金が欲しくて言うわけではないのですが、まず1回是非末崎町にある居場所ハウス、通称ですが、そこに来ていただきたいなということで皆さんにお願いというか、実現していければいいのかなと思いますので、よろしくお願いします。

高橋室長
 ありがとうございました。
 

知事所感

高橋室長
 それでは、最後に知事からお願いします。

達増知事
 大変参考になる意見をたくさんいただくことができまして、ありがとうございました。
 やはり復興のこの今の段階に必要とされている活動とか、また支援とか、そういうことが改めて直接話を伺う中で見えてきましたので、県としてもそういう活動や支援がうまくいくように、市、町と連携をしながらしっかり取り組んでいきたいと思います。
 復興は、畠山さんがおっしゃっていましたけれども、やはり世帯ごとに見ていかなければならないということで、1人1復興というか、1世帯1復興というか、それが復興の本質だと思うので、全体として数字がこうなったから復興終わりという話ではなくて、それぞれ1世帯1世帯がちゃんと復興をなし遂げられるように県としても頑張っていきたいと思いますので、また引き続きよろしくお願いします。
 今日は、どうもありがとうございました。
 

閉会

高橋室長
 本日は、大変ありがとうございました。
 これをもちまして、県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。
 

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