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「がんばろう!岩手」意見交換会(平成28年8月19日 宮古地区)

ID番号 N51739 更新日 平成28年10月27日

日時
平成28年8月19日(金曜日)10時30分から11時52分

場所
宮古地区合同庁舎 3階 大会議室

出席者(敬称略)

 ・ 参加者(敬称略)
   宇都宮 聖花(三陸鉄道株式会社 社員)
   吉水 和也(宮古ひまわり基金法律事務所 所長)
   高橋 清隆(岩手アカモク生産協同組合 代表理事)
   大澤 澄子(岩泉乳業株式会社 専務取締役)
   橋本 充司(菓子店 志たあめや)
   辰巳 ちあき(田野畑村地域おこし協力隊 隊員)

 ・ 県 側
   知事、沿岸広域振興局副局長、秘書広報室長


 

開会

保室長
 本日、御出席の辰巳様が少し遅れるという御連絡が入りましたが、定刻となりましたので、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催したいと思います。
 今日は、「人と人とのつながりで復興のその先へ」をテーマにして、この宮古地区でお仕事や地域の活動で、地域の振興に向けて取り組まれている皆様に御出席いただいています。本日は皆様大変ありがとうございます。
 私は、今日の進行をさせていただきます県の秘書広報室長の保 和衛と申します。どうぞよろしくお願いします。

 

知事あいさつ

懇談会の様子1

保室長
 それでは、早速ですが、開会に当たりまして知事から御挨拶を申し上げます。

達増知事
 皆さん、おはようございます。県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会は、岩手の各地域、また各分野の最前線で活躍されている皆さんのお話を伺って県政の参考にしていこうという取組でありますけれども、特に東日本大震災からの復興ということが大きなテーマであります。
 昨日、改造内閣の復興大臣政務官の務台政務官が岩手入りされて、それに先立って今村新復興大臣も就任直後、県庁を訪問されました。また、地元の方でも今日の午後、山田病院の落成式があるようにさまざま復興関係も動きがあるところでありまして、いろんな大きな事業がどんどん進んだり、また次々に完了しているところがある反面、仮設住宅生活の長期化や、またそういう生活面と並行して経済産業関係でも復興が長期化するなど、なかなかことが進まず大変な所もあるところです。そういう様々な変化がある所と、また変わらない所が同時にある中で、段階に応じた復興施策を推進していくためのヒントになるように、今、それぞれの分野、またそれぞれの地域で皆さんが最前線で取り組まれている活動について今日は伺っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。
 あと議会の方からも今日は御参加いただいていまして、どうもありがとうございます。

保室長
 それでは、本日の懇談会でございますけれども、この後、私の方からお一方ずつ出席者の皆様の御所属とお名前を御紹介しますが、その後、自己紹介をお願いしたいと思います。その後の2回り目で、本日のテーマに沿って復興についてのお話をいただきたいと思います。さらに、その後、自由懇談の時間も設けますので、よろしくお願いします。
 それでは、県の関係も含めまして、本日の出席の皆様を御紹介したいと思います。
 それでは、皆様のお手元の名簿に沿って、三陸鉄道株式会社の宇都宮聖花さんでございます。

宇都宮聖花
 よろしくお願いします。

保室長
 よろしくお願いします。
 宮古ひまわり基金法律事務所所長の吉水和也さんでございます。

吉水和也
 よろしくお願いします。

保室長
 岩手アカモク生産協同組合代表理事の高橋清隆さんでございます。

高橋清隆
 よろしくお願いします。

保室長
 岩泉乳業株式会社の専務取締役、大澤澄子さんでございます。

大澤澄子
 よろしくお願いします。

保室長
 岩泉町の菓子店、志たあめやの橋本充司さんでございます。

橋本充司
 よろしくお願いします。

保室長
 間もなく到着すると思いますけれども、田野畑村の地域おこし協力隊の辰巳ちあきさんも御出席の予定でございます。
 県からは達増知事、それから沿岸広域振興局の鈴木副局長も出席しております。

鈴木副局長
 よろしくお願いします。

保室長
 また、少し奥の方にお座りでございますが、本日はこの宮古地域の選出の県議会議員でございます城内よしひこ議員、それから、佐々木宣和議員、お二方にも御出席をいただいています。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、少しアイスブレークということで皆様のお手元に飲み物とお菓子を用意しておりますので、それに手をつけながら進めさせていただきたいと思います。
 まず、このお菓子の説明ということで、鈴木副局長の方から御紹介をしたいと思います。

鈴木副局長
 それでは、お手元に準備させていただきましたお菓子は、本日御出席いただいています橋本充司様の志たあめやさんで製造、販売している岩泉小唄というお菓子でございます。志たあめやさんは天保3年ということで、1832年創業という老舗のお菓子屋さんでございます。こちらのお菓子は、昔から岩泉で親しまれ、歌われてきました岩泉小唄がございますけれども、それを聞いた職人の方が唄をイメージして作ったお菓子ということで大自然の中で育んだ岩泉のミルク、この風味がふんわりと口の中にひろがる非常に優しい甘いお菓子のおまんじゅうになっていますので、どうぞお口にしていただければと思います。

保室長
 改めてサイダーの方の説明もお願いします。

鈴木副局長
 そうですねサイダーにつきましても、本日御出席いただいています大澤澄子様の勤務されている岩泉乳業株式会社様で販売している龍泉洞地サイダーでございます。今、日本で地サイダーブームということで、全国でさまざまつくられており、正式な統計はございませんけれども、この地サイダーは全国に100種類以上あるだろうと言われていますけれども、その中で本日は龍泉洞の地底湖から湧き出る水を使用しましたサイダーを提供させていただいています。甘みが抑えられていますし、また炭酸も控えめで非常に爽快感あふれる飲み物になっていますので、どうぞ御賞味いただければと思います。
 以上でございます。

保室長
 では、今、御提供いただいたかりんとうについて橋本さんから若干コメントをいただければと思います。

橋本充司
 すみません。許可も得ずに追加で持ってきてしまいました。このかりんとうは、岩泉の志たあめやのヒット商品になりつつある商品で、今年の3月にJALのファーストクラスの機内食のデザートに認定していただきました。紆余曲折あってなのですけれども。
 私は、実は大阪出身なのですけれども、全国的にこのかりんとうの形というのはほぼなくて、この三陸沿岸地域だけこの渦巻きで平べったい形なのです。それで、僕がこの地域に来た時はオリジナル商品かと思って見ていたのですけれども、他の店もこんな感じで作っているので、郷土のPRにもなるかと思って、どんどんヒット商品にしていきたいというところでJALのお話もあって、三鉄さんも来ていただいていますけれども、ジオ菓子に認定してもらって、三鉄の駅とJRの駅でも最近売っていただいていて、大変頑張らなくてはいけない、志たあめやにとってありがたい商品になっているので、お帰りの際にでもお口にしていただければと思います。

保室長
 ありがとうございました。では、ぜひファーストクラスに乗ったつもりで。
 それでは、今御到着されました田野畑村地域おこし協力隊の隊員、辰巳ちあきさんでございます。

辰巳ちあき
 遅くなって申し訳ございません。辰巳でございます。

 

懇談

懇談会の様子2

保室長
 それでは、召し上がりながらで結構でございますので、進めさせていただきたいと思います。
 最初に、それではお一人2分ぐらいで自己紹介をお願いしたいと思います。順番は着席の順ということで宇都宮さんの方から始めたいと思います。
 それでは、宇都宮さんからよろしくお願いします。

宇都宮聖花
 三陸鉄道から参りました宇都宮聖花と申します。今日誕生日で22歳になりました。出身は宮古市です。今年の4月に入社して、会社としては女性2人目の運転士を目指して日々勉強する毎日を過ごしています。宮古商業高校を卒業して、およそ3年間関東にある西武鉄道で西武新宿駅と高田馬場駅の方で駅係員として勤務をしてきました。その後、今年の2月に地元の方に戻ってきました。現在の業務内容としては、宮古駅での駅務、お座敷列車の車掌の見習いと久慈の運行本部の方で車内清掃や車両の連結解放作業と給油、給水作業などの構内作業もしています。地元に戻ってきた理由としては、3年間地元を離れてみて、改めて宮古市やこの沿岸の地元の良さに気付いたというのが大きな理由です。海や山など自然の美しさ、澄んだ空気やおいしい食材の宝庫だというところに改めて気が付きました。そして、震災から今年で5年がたつのですけれども、自分にできることは何かというようにいろいろ考えて、この三陸鉄道に入社して、少しでも地域振興や活性化に貢献できればという思いで日々業務に当たっています。本日はよろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、吉水さんお願いします。

吉水和也
 宮古市内で弁護士をしております吉水と申します。もともとは宮古市田老の出身で、そこから地元の宮古高校を出て東京大学法学部を出まして、その後中央大学の法科大学院を出て、しばらくは東京で弁護士をしていたのですけれども、田老で実家が被災したということもあり、あと東京にいてもいろいろと被災地の弁護士の活動を聞いて、やはり地元で被災者の力になりたいと思って、こちらに3年ほど前の平成25年の7月に戻ってまいりました。
 東京にいたときは原発の被災者の弁護団などもやっていたこともあるのですけれども、こちらはこちらで原発とは違ったいろいろな問題がありますので、今日はぜひその辺のお話をさせていただければなと思います。よろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、高橋さんお願いします。

高橋清隆
 海草アカモクを専門にやっています岩手アカモク生産協同組合でございます。設立したのが平成10年でしたから、今では18年目になっていますが、2009年に岩手県の推す食財に山ブドウ、イサダ、アカモクを入れていただきまして、それから弾みがついてだいぶ認知度が高まった時に津波が来まして、それ以降4年間は休業していました。原料がなかったために休業していたのですが、昨年から山田湾の方と、あと今年は普代村の普代湾からもアカモクを調達して、今首都圏のスーパーに卸しています。手前どもの不徳のいたすところで、残念ながら岩手県のスーパーにまでは卸していませんで、生産が追いつかなくて、少しそこを頑張ろうと思っている矢先ですが、震災前と比べてアカモクの需要が広がってきているのが事実で、今はサプリメントもアメリカにも行っていますし、各地域、京都、福岡、鎌倉、あとは被災した熊本の方でもアカモクをやり始めて、アカモクの機運も高まっている中で岩手がアカモクは一番という形にしていこうと今目指しているところです。本日はよろしくお願いします。

保室長
 では、大澤さんお願いします。

大澤澄子
 岩泉乳業株式会社の大澤澄子と申します。出身は東京でございます。勤めていました銀行で主人と知り合いまして、その後、主人の地元であります田野畑村に参りました。娘が2人おりまして、東京でそれぞれ働いていますし、現在は横浜でそれぞれの生活をしています。
 震災前の2010年7月から岩泉乳業に勤めていまして、6年がたちました。今回直接知事とこういう懇談をさせていただける貴重な機会をいただきまして大変ありがとうございます。
 また、震災では幸い人の被害はありませんでしたが、それ以外に愛犬と全てを失ってしまいました。避難所での生活、それから仮設住宅で4年弱の生活を経て、今田野畑村の災害公営住宅、田野畑村は全て一戸建てになっていまして、そちらで生活しています。たくさんの仲間や、職場の同僚、そして全国の皆様から本当に温かい御支援をいただきまして、我が家では感謝をすることを忘れないということが合い言葉になっています。
 避難所生活や仮設住宅での生活も貴重な体験、貴重な経験と思っていますし、個人的に落ち込む性格ではないので、その状況も二度とない経験だと思って、その状況でそれぞれ自分ができることをやってきたつもりでいます。そこを踏まえて、復興につきましては今与えられている場所、与えられている職場で一人一人が全力を尽くすことが復興につながると思っています。本日はよろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、橋本さんよろしくお願いします。

橋本充司
 岩泉町のお菓子屋、志たあめやの橋本と申します。よろしくお願いします。私の出身は大阪でして、大阪で就職活動をしていたのですけれども、東京の事務所で働くことになって、東京で5年半ほど働いていました。そのときに普通のサラリーマンというか、営業マンをしていたのですけれども、営業の仕事というのが結構口八丁、手八丁で商品をできるだけ高く、できるだけ多く売るというようなことが仕事になっているわけで、やっている中でだんだん、だんだん、相手も本当に喜んで、自分も喜べるようなことでお金をいただくようなことをしたいといろいろ考えている時に、そういう仕事ってあるのかなと考えていたら、町おこしというのがもし仕事になるのであれば、一つそれが条件に見合うのかなと思ったのですけれども、転職で町おこしというのもなかなかどんなものかイメージができずに悶々として過ごしているときに例の震災がありまして、東京も結構揺れたのですけれども、その中で岩手、宮城、福島の映像情報を見ている中で、さすがに何か手伝いというか、手助けをしたいというようにすごく強く思うようになって、もともとのその営業の仕事もそんな気持ちでやっていたものですから、本当に何か、何か、何かと思っているときに、2年ほどたったときにたまたまいつも晩御飯を食べに行っていた定食屋さんの記事でいわて復興応援隊というのを岩手県がやっているということで、募集記事ではなくて、そういうことをやっているよという記事があって、いても立っていられず、電話番号が書いていたのでそこに電話して、あれよあれよという間に復興応援隊に合格して、前の仕事を辞めて、岩手に来ることになりました。
 いわて復興応援隊として岩泉町役場の経済観光交流課で観光の仕事のお手伝いをすることになったのですけれども、いろんな人となかなかベクトルが合わない中、1人、この人だったらと思って一緒に仕事ができる相手がいて、その人と結構怒られながらも暴走するように仕事をしていたのですが、その人と今年の5月に結婚しまして、その方が実はお菓子屋の長女でございまして、私もいわて復興応援隊を辞めて、お菓子屋の方を手伝うという、人生がどうなっているのだかよくわからないような、そんな歩み方をしています。お菓子屋も観光客も減ってきていて、お客さんが少ない中、どうにかしていかなくてはいけないというところで、新しい目線で、しかも外の目線で何かてこ入れできないかということで今頑張っていますので、また志たあめやの方もよろしくお願いします。
 以上です。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、辰巳さんお願いします。

辰巳ちあき
 改めまして、辰巳 ちあきと申します。田野畑村では、今年初めて地域おこし協力隊の募集をいたしました。私は住所も田野畑村に移しまして、6月1日より観光振興担当として仕事が始まったばかりです。宮古に一人で車を運転してくるのは今日が初めてだったもので、言い訳になりますが、遅くなって申し訳ありませんでした。
 私ともう一人地域おこし協力隊で採用された移住・定住の担当の者と、役場の職員、村の方々、それこそみんなが一緒になって手探りで私たちの住まいや環境を整えてくださっています。
 私は東京に生まれて、千葉の船橋というところで成人まで暮らし、今回岩手に来るまでは東京都の江戸川区に住んでいました。私は、実は現在57歳なのですけれども、46歳のときに仕事を辞めて東京海洋大学に入学しました。大学部の学部4年間、それと大学院の修士コースでは海洋政策水産経済学研究室に所属しまして、漁村地域におけるスクーバダイビングのビジネスモデルを作るということについて研究を行っていました。実は、その研究の中で実証フィールドとして、田野畑村においてダイビング事業を立ち上げるということを計画していたのですが、まさに始まろうとしたその年に東日本大震災が発生して、私は研究を続けることができなくなってしまったということです。別のフィールドも考えたのですけれども、復興した時にダイビング事業の計画をぜひ実行したいという村の強い希望に感激して、大学で事務などの仕事をしながらその時を待っていたという形です。5年かかったのですけれども、不思議な縁で地域おこし協力隊に応募して、今回採用していただきまして、今は張り切って仕事をさせていただいているところです。本日はどうぞよろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、一通り皆様からお話しをいただいたところで、本日の本題ということでございます。お一人様大体4分ほどで復興、今日は「人と人とのつながりで復興のその先へ」ということがテーマではございますけれども、日頃復興に関しての様々な取組を通して感じていらっしゃること、あるいは課題や今後の展望、そのようなことにつきましてお話を伺っていきたいと思います。
 先ほどの順番のとおりにまた御発言をお願いしますが、今回はお二方ずつのところで一区切りを入れまして、その都度知事からコメントをするというような形で進めさせていただきます。
 それでは、また最初に戻って、宇都宮さんお願いします。

宇都宮聖花
 まずは、皆様のお手元にあるパンフレットを少しだけ紹介させていただきます。今三陸鉄道の方では、企画列車等も運行しています。現在、土日、祝日にやっているのがかいけつゾロリの企画列車になります。こちらは、今月の28日まで運行するのですけれども、どの日も予約でいっぱいで、お子さんと親御さんにも大変御好評いただいています。
 あと震災学習列車の方は、主に全国の修学旅行で来た学生たちをメーンに企画している列車です。こちらの震災学習列車の方は外国人のお客様にも乗車いただきたいということで英語版のパンフレットの方も作成しています。
 あと三鉄フロントライン研修というのは、先ほどの震災学習列車は学生向けの列車なのですけれども、こちらのフロントライン研修という方は主に大人の方、自治体だったり、団体のお客様をメーンにした列車となっています。
 あと駅―1のパンフレットもあるのですが、私が表紙に載っているのですけれども、こちらの方は八戸から南は気仙沼までの各市町村のお店や居酒屋さんなどを紹介している冊子になっていますので、もしどこかに出かけた際、食べるところに迷った場合は、こちらの方をぜひ参考にしていただけたらと思います。あとは御覧いただければと思います。
 三陸鉄道は、全国初の第三セクター鉄道として開業から32年間地域の皆様とともに地域に根差した鉄道運行を行ってきました。5年前の震災で北リアス線と南リアス線ともに壊滅的な被害を受けましたが、震災発生から2日後には北リアス線の久慈-陸中野田間で運転を再開しました。その後、運転区間を順次拡大しました。それから、全国はもちろん、クウェートなど国を越えて皆様から御支援をいただいて2014年の4月6日には全線で復旧しました。現在三陸鉄道は久慈-宮古間を走る北リアス線と釜石-盛間を走る南リアス線の2路線に分かれて運転をしています。2年半後にはJRから宮古-釜石間をつなぐ山田線が経営移管をされるということで、久慈-盛間が一本につながります。そして、総距離が163キロという第三セクター鉄道では日本一長い路線になります。今後は、既存のお座敷列車やランチ&スイーツ列車という列車の他に新たに三陸鉄道の目玉となるような企画を考えて、お客様に乗っていただくようにしていくことが大きな課題だと考えています。
 2013年にNHKで放送された「あまちゃん」の効果もあって、三陸鉄道の知名度は全国区になりました。「あまちゃん」人気は現在も根強く、全国のお客様に御利用いただいています。今後も多くのお客様に利用していただけるように、今度は私自身が運転士となり、三陸鉄道、そして沿岸地域を盛り上げて、地元はもちろん全国からお客様にいらしていただけるようにしていきたいというように思っています。
 さらに、県、市町村と連携して三陸鉄道が懸け橋となり、沿岸地域の活性化や震災からの復興に貢献できればと考えています。これからもお客様の笑顔と希望を運ぶ鉄道を目指して走り続けたいと思っています。
 以上です。

保室長
 ありがとうございました。
 では、吉水さんお願いします。

吉水和也
 時間も短いので、いきなり本題で申し訳ないのですけれども、私からは県の方に要望という形でお願いがあるのですけれども、去年、一時期震災関連死ということで訴訟の報道が出ていたかと思うのですけれども、震災に関連して亡くなった方に対しては災害弔慰金というお金、お見舞い金が出るのです。ただ、その震災に関連して亡くなったかどうかというのを本来は市町村がやるのですけれども、今は県の方にその審査を委託してお願いしてやっているのですけれども、そこで審査したものが2件あって1件はもう県の審査が問題ないということになったのですけれども、1件について県の審査の結果が覆ったというのがあったので、そこのところで今復興局の方ともいろいろお話しさせていただいたのですけれども、今のところ県として審査基準自体を見直すところまでは至っていないようなのです。ただ、弁護士側からすればその審査基準自体にも何か問題があるのではないかという意見を持っている方もかなり多くおりまして、そこを一度見直していただいて、そしてより被災者の方の再建というか、せめて亡くなってしまった方の少しでも遺族の心を癒やすために役立ってもらえればいいと思います。
 災害弔慰金に関してなのですけれども、審査基準の話とは別に、たくさんの審査を県の方でされているわけじゃないですか。そうすると、自然と震災によって亡くなったと思う方が当然申請しているので、どういう状況で亡くなったかというのは県の方ではその情報の蓄積があるはずなのです。これ自体は、震災によって亡くなったかどうかはそれぞれ違うので、いろんな方がいらっしゃるのですけれども、どういう場合に震災によって亡くなったと認められて、どういう場合に認められないかというのを公表してもらえれば今まで申請しなかった人であっても、これだったら自分も認められるかもしれないという形で申請が増えて、よりいろんな人の生活再建に役立つとか、あとは情報を公開することで、逆に今後の震災の時もこういう状況で亡くなったのだから、そういう状況をなくすためにこういう対策をとればいいという、その今後の防災のためにも役立つと思うのです。
 ただ、これも復興局の方とお話しさせていただいたこともあるのですけれども、なかなか岩手県だけでそういうことをやるというのは考えていないようで、被災3県でどうこうという話をされていたのですけれども、ただやはりそこで別にそこを足並みをそろえる必要はないと思いますし、逆に今山田町だけは地元で全部審査しているのですけれども、山田町の事例を出してしまうと地元の人だと誰々さんのところの事例だとすぐわかってしまうので、逆に岩手県単位であれば多少情報を出しても、恐らく個人情報として特定までは至らないと思うのです。だから、ぜひ岩手県の方にお願いしたいと思っています。
 この後少し時間があれば詳しくお話ししたいと思うのですけれども、他に仮設住宅から今後移転される方の問題で、やはり最後まで残ってしまう方についてどういう対策をとっていくか、仙台だと個別に専門家のチームを組んで、弁護士とか社会福祉士、社会保険労務士、あと社会福祉協議会など、そういう専門家のチームを組んでサポートしていたりするところもあるようなので、今後、最終的には市町村がやるべきことなのかもしれないですけれども、その辺どうしていくかということをお話しさせていただきたいということと、あとは震災で被災した方、家が半壊以上の方であれば国の方からお金が出て、あとは3分の1が県かな、お金が出て、貸し付けを受けられる災害援護資金貸し付けという制度があるのです。この制度は、まず利用件数が岩手県は宮城に比べて圧倒的に少ないということと、あと借りた方が今後返せなくなった場合や亡くなった場合に免除されるかどうかというあたりの基準が不明確なのでなかなか借りにくいという方もいらっしゃるようですし、あとは亡くなった場合の対応について個別の市町村で取り立てがきついのではないかというような事例もあるようなので、もし時間があったら、その辺のお話もさせていただければと思います。

保室長
 わかりました。
 では、知事の方からお願いします。

達増知事
 三陸鉄道にようこそ。運転士候補ということで、その志望が実現するといいですね。頑張りましょう。

宇都宮聖花
 ありがとうございます。頑張ります。

達増知事
 三陸鉄道は今や復興の象徴になっていますし、また、復興からさらにその先の地域振興の牽引役という役割を期待されていますので、先ほど話にもあったように宮古-釜石間も三鉄になれば本当に岩手の顔として大きく沿岸をカバーすることになり、全国的にも、全国の第三セクター鉄道のトップを行くような存在にもなるので、頑張っていきましょう。

宇都宮聖花
 ありがとうございます。

達増知事
 吉水さんは、実は復興のかなりの部分は法律問題でありまして、特に一人一人の復興、被災者イコール復興者ということで、被災された方々一人一人がそれぞれの生活の再建や、なりわいの再生、あと勉強すべき人たちはしっかりと勉強できるようにするなどということのかなりの部分は法律事項でありますので、そこを手当てしてくださっているというのは本当にありがたいことであります。
 震災関連死、災害弔慰金の審査のことは私もいろいろと報告は受けているのですけれども、改めて担当の話も聞いてみなければと思いますし、しっかり取り組んでいきましょう。貸し付けの問題もそうですね。制度は利用した方がよく、かつ利用できるところはどんどん利用した方がいいわけですし、そのために問題があるのであれば解決していく必要があるので、これもしっかり取り組んでいきましょう。
 そして、仮設住宅に最後まで残る人たちのケアというのは、やはりそれぞれ事情があって仮設住宅の次の住まいに移るために時間がかかっていて、そこには一人一人様々な事情があって時間がかかっているということで、また経済的な理由だったり、家族関係だったり、それぞれ複雑な事情、より深刻な問題で時間がかかっているわけですから、よりケアが必要だと私も思っています。いろいろ阪神淡路大震災の例など、どういう深刻な問題があるのかというようなことを行政でも勉強したりしていますけれども、やはり、復興というのは一人一人が復興していかないと復興にはならないと私も思っていまして、いろいろ壊れたものを直したり、新しく作るだけでは復興にならず、被災者が復興者としてきちっと復興を果たしていくように県も市町村と連携をしながら仮設住宅に長く残っている人たちのケアをしっかりやっていきたいと思います。

保室長
 それでは、続きまして高橋さんからお願いします。

高橋清隆
 現在、アカモクがようやく出荷ができて、去年から年間通して首都圏のスーパーに途切れることなく出荷ができました。大手スーパーのヨーカドーさんはじめ都内に展開しているマルイさん、いなげやさんなどの中堅どころの客層がいいスーパーマーケットの方で定着が図れるようになりましたので、ここはこの勢いのまま続けていこうと思っています。
 2年前に宮城県のアカモク業者と共同パッケージで拡販を仕掛けたのが一つのきっかけになりましたし、岩手県だけでなく地域を越えた枠組みのアカモクという一つの素材でつながりが生まれるようになってきました。現在は、北海道大学のOCIというところがアカモクで減塩効果ないし介護系の機能改善みたいなエビデンスの取り掛かりも始まっていますから、そこには約50社の大手企業も参画しているので、またそういった部分でアカモクが他の企業様、地域でつながりを持って拡大が見込まれてきています。その中で、アカモクはやはり天然素材で今まで岩手県はキャパが多かったのですけれども、資源が復活するには時間がかかっているのも今回のことで事実ですし、主要であるワカメ、昆布は養殖で、2年後には復活が成し遂げられましたが、アカモクも今後は市場規模が固まってから養殖というステージに踏み切りたいと見込んでいます。その時には、水産部の方にも協力をお願いしまして、ぜひそのときは協力をお願いしたいと思います。
 今、アカモクは、地域に広まってきている部分もありますので、この10月18日に全国アカモクサミットというのも開催されることになりまして、より一層アカモクのキャパというのが広がりそうなのです。それとはまた別に、サプリメントの方も研究がずっと進んでいますから、今は大手企業さんの方が研究されている段階ですが、向こうが本当に事業化になれば、それこそ原料が必要になってくる部分がありますし、生産基地として岩手県を目指していきたい。今は事業として成り立ってきましたので、次はここの地域に産業化としての末広がりを目指していきますから、その時にまた流通や産業経済の方からの御支援などもいただきたいと思っています。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、続いて大澤さんからお願いします。

大澤澄子
 弊社の岩泉ヨーグルトは、知事からもヒットではなくホームランというように評価していただいていますので、私自身も岩手を代表する商品だと自負しています。おかげさまで業績も順調に推移していまして、第三セクターの赤字も解消していまして、このまま順調にいってほしいというのは本音のところです。
 そして、現在新たな取組としまして、今日、サンプルで皆さんにお持ちしたのですけれども、龍泉洞の化粧水を開発して販売を始めたところでございます。この開発ということも新聞、テレビ等で皆さん御存じかとは思いますけれども、普段、全くそういうことには携わっていない女性社員が開発した化粧水ということで、私もその開発リーダーとして半年間やっていました。この天然ミネラルを豊富に含んだ保湿力が自慢の化粧水に仕上がりまして、この保湿力というのは化粧水メーカーの方も驚く数字で、その原因がどうして保湿力がこの数字が出るのかわからないというのは、やはりいろいろな経験値からすると龍泉洞の水のせいではないかという話もありました。
 龍泉洞の地底湖をイメージしたこのブルーのボトルなのですけれども、これは手にとった方が龍泉洞、岩泉に帰りたいと、岩泉を思い出したり、岩泉を御存じない方もこのブルーのボトルで気持ちを爽やかにしてくれるものと思っています。
 課題になるかどうかわかりませんけれども、沿岸に存在する企業が元気で、活発で末長く継続されること、そのために何をすべきかということを日々考えているところではあります。今後の方向としまして、個人的にはキーワードは地域と考えています。岩泉乳業は地元産、岩泉町産にこだわっていろんな商品をつくっています。化粧水は龍泉洞の水、牛乳、ヨーグルトは岩泉町産を使っていましたが、現在、少し原料が不足していまして、やむなく生乳に関しては岩手県産という表示に切り替えるという断腸の思いではありますけれども、そういう状況になってしまいました。
 岩泉乳業は、そういう意味でも地元の方や地元の酪農家の皆さんに支えられていまして、酪農家あっての岩泉乳業でございますので、この酪農が産業が衰退しないように後継者対策や、販路の拡大、商品開発を地域の皆さんとよく相談をして創意工夫してまいりたいと思っています。創意工夫して、地域の皆さんと相談することが地域の活性化、ひいては岩手県の活性化の一歩につながるものと確信しています。
 また、今後に期待するものとしまして、沿岸は何といっても海だと思っていますので、青い海があって、青い空があって、龍泉洞のブルーは透明度世界一と言われていますので、そんな爽やかで明るい地であることをますます発信できればいいと期待しています。
 最後に、ピンチはチャンスというように当たり前のことでよく耳にはしますけれども、まさにそのとおりに考えていまして、従前の考えにとらわれるのではなくて、新しい発想と新しい視点を持つことを心掛けたいと思います。乳業メーカーでこの化粧水というのもやはり新しい発想・展開だと思っていまして、本来であれば龍泉洞の化粧水は龍泉洞の水を使っていますので、龍泉洞の水の販売会社、岩泉産業開発というところがあるのですけれども、そちらの女性社員もメンバーとして入っていましたが、いざ販売というところになった時点で岩泉ヨーグルトの販路、全国展開しているその販路に乗せるという意味で、全く新しい発想で食品ではない化粧水の販売を始めて皆様から注目をしていただいています。御支援いただいた全国の皆様に少しでも恩返しができるように、また次に新しい発想、新しい商品の開発に努めていきたいと思っています。
 本日サンプルではなくてボトルで皆様にとも思ったのですけれども、おかげさまで当初製造いたしました5,000本が完売してしまいまして、弊社のヨーグルト工場まつりでは1日に500本販売ができたのですけれども、開発された会社の方がそういうイベントで50本売れれば売れたというイメージだったところが1桁違うというところで大変驚かれていまして、地域の皆さんや県内の方の注目度の大きさがうかがえるというお話もいただきましたので、それを励みにこれからも頑張っていきたいと思います。
 以上です。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、知事からお願いします。

達増知事
 そうですね。まず高橋さんのアカモクですけれども、東日本大震災で中断した格好になったのは本当に残念なのですけれども、非常に可能性豊かな地域資源ということでみんなで力を合わせてここまで来たという感じがします。そのまま食べてもおいしいわけですけれども、サプリで、機能性で多くの大手企業も注目ということで、養殖に乗り出すというのは一つまた新しい段階に入る話ですし、また加工やサプリにするとか、産業化も地元でということですよね。非常に可能性が広がることですので、やはり県としてもそういうところまで含めて取り組んでいきたいと思います。1次産業、さらに2次産業のところも地元でやってという6次産業化の考え方からいってもいい方向性だと思います。
 大澤さんの龍泉洞の化粧水もそのとおりで、ヨーグルトもそうですけれども、やはり1次産業から、さらに2次産業のところまで地元でということで大変いい方向性だと思います。龍泉洞というのは、岩手を代表する観光地で、全国のテレビでもやはり時々情報番組や、バラエティー番組で取り上げられる日本を代表するそういう観光地でもありますので、この龍泉洞の持っているブランド力というのは非常にいいと思います。また、龍泉洞の水が今まで活躍してきたブランド力と、あとは岩泉ヨーグルトのまさにホームラン的なブランド力で、併せてロケットスタート的な売り出しができたのではないかと思いますので、ぜひこの調子で頑張っていきましょう。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、橋本さんお願いします。

橋本充司
 人のつながりということで、何かあるかと考えてみたのですけれども、今日、私がこの場にいることも私のことを知ってくれている人がいて私がここに座っているような形で、やはりつながりというものに生かされている部分があって、先ほどのJALの話もそうなのですが、志たあめやのことをすごく愛してくれている町民の方がいて、その方が仕事の関係上、田野畑村のロレオールの伊藤シェフと懇意にされている方で、伊藤シェフがこれを口にしてくれて、伊藤シェフが3月にファーストクラスのプロデュースをするということで、「ではこれ使おう。」と言ってくれたということで、本当につながりというのは助かるということがあって、観光のお手伝いの仕事をしていたときにも正直こんなことをしてくださいというのが全然ないところに飛び込んでいるような格好だったので、かなりがむしゃらに働かせてもらったのですが、やはり役場の人というのはそうそう町民の方と突っ込んでいってつき合いをするというのが余り仕事上ないのですが、それも「余りそういうことをしてくれるな。」と言われたこともあったのですが、龍泉洞の近くにうれいら商店街という商店街がありまして、その商店街で頑張ってくれている年配の方にいろいろと声掛けをさせてもらって、結構企画をいろいろやらせてもらいました。去年の冬にやった企画なのですけれども、そういうがむしゃらに行くことでつながれた知り合いの今度は息子、娘世代が結構岩泉に帰ってきているのです。正直偶然だとは思うのですけれども。では、今度は息子世代に何かさせようと、彼らが今後の岩手、岩泉を担っていくわけなので、企画するおもしろさであるとか、物を考えるということで脳みそを柔らかくするではないですけれども、こちらの方でコーディネートする形で「いろいろやってみんか。」ということでやって、結構おもしろい企画ができて……

達増知事
 乗っ取り作戦などをやったのですよね。

橋本充司
 そうです。その折はありがとうございました。乗っ取りというのも、もともとは彼らのお父さん、お母さんにお願いしていた経緯があったので、それをできたことで、やはり人のつながりというのは大事だというように思いました。
 ただ、その中で行政の方に提言というわけではなく、どちらかというとメディアに対して私が思うことなのですけれども、行政にいて観光の仕事をして、今そこから離れてそういう企画にまだ携わることがあるので、やっていて思うのですが、メディア関係が結構行政寄りのことを取り上げがちな気がすごくするのです。というのは、行政のことを取り上げていれば間違いがないということもあると思いますし、去年この企画をやったから今年も行政はこの企画をやるのだろうということで、前例踏襲がすごく強い気がして、私は大阪出身なので、大阪も大したことないのですけれども、やはりテレビは大阪はすごく面白いと思うのです。お金をかけずに面白いものをつくるのがすごく上手な気がします。というのは、つくり手側が面白いものがないかと自分で探しに行っていると思うのです。「面白いことをやっているので、取り上げてください。」という人の声を聞くことももちろん大事だと思いますし、自分たちから面白いことはないかと探すのも大事だと思いますし、私と私の嫁になった人間が元々、行政で働いていたので、メディア関係の方と知り合うことが多かったですから、今、志たあめやというのも結構取り上げてもらうことにはなりましたけれども、それまでは余り取り上げてもらうことがなく、ただいろいろ調べていると天保3年なので明治維新の少し前ですね。1832年なので天保の改革の頃からやっている岩手のお店というのは結構、古い方だと思うのですね。であれば、それだけでも取材価値があるような気が僕はするのですけれども、それでも余り取材に来てなかったということを考えると、やはり面白いものを探すということをもっとメディアの人にしてもらいたい。そこから発信することで首都圏の人たちやアンテナを張っている人にそれを気付いてもらえて、首都圏の方でも取り上げられて発信されてということで、やはり観光というところに力を入れて、外貨を稼ぐではないですけれども、外から来てもらうことでお金を落としてもらうというのが一つの生きていく道だと思うので、やはり、志たあめやにしてもこれまで仏事や祝い事のお客さんで成り立ってはきましたけれども、やはり人口が減っていくのが目に見えていますし、もう現時点でどんどん、どんどん売り上げが下がっているので、観光に来てもらった人に岩手のお菓子だといって喜んで買ってもらうというのが一つ生きていく道だと私は思っているので、そういう意味では観光してくれる方々に増えてもらわなくては困るということですね。それを広げるには、やはり面白いことをこちらはしなくてはいけないし、それを発信してもらわないと、私もどう発信していいかがわからなくて、先日は知事にもチラシを持って宣伝してもらいましたけれども、そういうことをやってくれるのはすごくありがたいので、そういう柔軟なメディアの対応ということもどんどん考えていってもらいたい。今まで取り上げたものではないものでも面白いものがあるのではないかという姿勢で、新しいものをもっと取り上げてほしいというのを観光のお手伝いをしていた頃から今までずっと思っていました。
 例の乗っ取りですけれども、次の10月にまた第2弾をやることになりましたので、そちらを早速取り上げてもらえればうれしいというように思っています。
 以上です。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、お待たせしました、辰巳さんお願いします。

辰巳ちあき
 ありがとうございます。そもそもスクーバダイビングというのは、岩手県だけでなく東北の中では馴みのないマリンスポーツだと思います。漁業者さんから見れば密漁者というマイナスイメージだけが今も根強く残っていまして、まずは漁師の方々に理解をしていただくことが重要なポイントになります。ある程度理解をしてくれている方でさえも、儲かるほどの商売ではないのではないかとか、そんなに大勢の人がやってくるとは思えないというような考えを持っているようです。マリンスポーツというのは安全と環境への配慮が大切ですから、そのためのルールづくりと、あと天候に左右されるということを考慮した柔軟な対応が必要になると思います。もし村の皆さんの期待を裏切って大勢のダイバーが村に来てしまいますと、あっという間に村の設備や、海洋環境が変化してしまいますし、人が多ければ事故が起こる確率も増えますので、私の考える限りのトラブルを未然に防ぐためのルールづくりが大事だというように考えています。今は、ただ、一般ダイバーが田野畑村に何を期待しているのか、何を求めているのか、そこら辺を村に理解してもらって、それを受け入れてもらうという協力を皆さんにお願いしているところです。
 私自身ダイビングインストラクターなので、その新しい観光の目玉として、そこは専門性を生かして腕を振るうということは当然なのですけれども、仕事はそれだけでなく、観光推進全般です。先ほど少し触れましたけれども、天候に左右されない楽しめるアクティビティというのは、それを企画開発することも大事な課題だと考えています。実際に田野畑村に私が住んで村の皆さんと触れ合い、そういう機会が増えると、たくさんの驚くことに出会うのです。「都会の人は、何でそんな普通のことがおもしろいのか。」と不思議がるのですけれども、そういうことの一つ一つが村のよいところをPRし、観光素材の掘り起こしにつながるのではないかと考えています。
 また、震災以降田野畑村では、海水浴が全面禁止になっています。それを知って、さらに田野畑村には小学校、中学校にプールがないということも知りました。来年で丸6年、小学生だと入学してから卒業するまでの大事な期間を、もしかしたら一度も泳ぐこともなく、海に親しむこともなく成長するという残念な結果、沿岸域にせっかく暮らしていながら、その素晴らしさを実感することもなく過ぎてしまうというのは、私もとても残念だと思いますし、村の大人の人たちも、そこは私の気持ちと同じだということを感じています。
 観光推進とは少し違うかもしれませんけれども、来年はダイビングができるビーチポイントを作っていくのと並行して、海水浴場をオープンさせて海で遊ぶ子どもたちの姿を取り戻すという計画を私自身は立てています。
 短い話ですけれども、そのように考えています。

保室長
 ありがとうございます。
 では、知事お願いします。

達増知事
 橋本さんは、天保以来の老舗を引き継ぐということと、また今までやったことのないような新しいことをやるという継承と発展といいますか、その両方をやるというところがすごいと思うのですけれども、ただ聞いていて思うのはそういう老舗だからこそ新しいことをやるのがインパクトもあり、効果も高いというか、両方セットになっているから非常に効果があるとも思いました。うれいら商店街も昔からある商店街、岩泉の町というのはそれこそ塩の道で江戸時代からあるわけですから、そういうところが新しいことをどんどんやるということで非常に効果があるのではないかと思います。国道455号、早坂トンネルができてどんどん便利になり、東日本大震災や復興の過程でも沿岸、内陸をつなぐ道路として改めてその価値が見直されていると思うので、観光面でどんどん利用してもらえるように県も頑張っていきたいと思います。
 そして、辰巳さんですけれども、なるほどスクーバダイビングというのは岩手はじめ東北で余り盛んではなかったというところがあるのでしょうけれども、南の海でやるイメージがあるのですが、北は北なりにやはり面白いのだと思うのです。それを盛んにしていくには環境、安全の面でルールづくりが大事というのはなるほどと思いました。ぜひこの辺をよろしくお願いしたいと思います。
 それから、子どもたちの水泳の機会がないというのは由々しいことでありますので、海水浴場も取り組んでいただけるということで大変ありがたいですが、県としても改めて水泳の機会、多分昔は海があるからプールは要らないみたいな発想があったのかなという感じもするのですけれども、今はそうではないですから、その辺もきちっと考えていかなければならないところだと思うので、持ち帰って関係担当で確認しましょう。

保室長
 ありがとうございました。
 一通り皆様からお話をいただいて、テーマに関してのお話ということでございましたけれども、ここからは引き続きでも結構ですし、テーマ以外でも全く構いませんので、自由な御発言の時間ということになりますけれども、知事の方からもコメントがありましたけれども、吉水さんの方で、後でお話ししたいということもありましたが、もし何か補足いただければと思います。

吉水和也
 一番お伝えしたかったのが、他の問題はいろいろな兼ね合いもあると思うので難しいかもしれないのですけれども、災害弔慰金のケースの公表は本当に考えていただきたいと思っていて、熊本の震災などの報道を見て、震災関連死も出ていましたけれども、東日本大震災の時も絶対あった事例ですよね。私も似たような話を聞いたことがあるのですよ。なので、その辺の情報が公表されていればもしかしたら防げたかもしれないというものもありますし、今後何か防災についてやるにしても当然行政側だけではなくて民間の方でもいろいろ対策が必要になってくると思うのです。そういう時に、情報が行政側にしかなくて、民間の人はその情報をどういう時にどういうところで震災、被災者が亡くなられたかという情報があるとないとでは全然違ってくると思うので、ぜひそこはお願いしたいと思いますし、これに関しては私の方で何か大きな障害というのはなかなか思いつかなかったので、むしろ何かその辺できない事情があれば教えていただきたいです。

保室長
 そうですね。今日は専門の職員が来ていないので、知事からもお話がありましたけれども、持ち帰らせていただいて、必ず御回答するようにしますし、知事も話を伺いましたので、改めてどうなのかということについては復興局で、しっかり・・・

達増知事
 一つ、不正確な理解かもしれないから、そういう限定付きで聞いていただきたいのですけれども、私がいろいろと報告を聞いていたものに基づいて持っている印象だと、弔慰金というものがそもそもは市町村という基礎自治体が災害で亡くなった方に対して正に気持ち、お見舞いとしてお渡しするものというところ、そこにルーツがあるので、基本的にそれぞれの市町村が気持ちとして判断して出すということが根幹にあり、さはさりながら同じ災害で犠牲者が多い場合に不公平があってはならないから少し専門家の助言を聞いて不公平がないようにしようということで審査の制度ができ、それが市町村の手に余る場合には県に審査の場をつくってもらうみたいに発展してきている中で、これだけ大規模で大勢の被害が出たときの権利としての生活再建や、権利としての失われた財産の補填みたいな、そういう観点から見ると制度としては足りないのだと思うのです。ただ、本当に根本的に制度をつくり直すためには、多分、災害に遭った人が当然受けるべき権利としての生活再建の権利や、基本的に生活再建の権利というところから裏返して制度設計をしていかなければならないのかなと感じてはいるのです。ただ、だから今の制度については、要は市町村の判断なのだから違いがあっても仕方がないと割り切っていいかというと、これだけ多くの人たちがそういう被害を受けている中で、やはり運用として権利を保障するような運用というのがやはり大事だと思うのです。という発想で運用を見直すということが大事だと思うので、そんな感じで調整していくといいと思っています。その辺はどう思いますか。理屈からすれば権利をベースにした運用、これはやって当然だろうというように思えるし、またそのとおりなのですけれども、ただ行政サイドからすれば、これは市町村の地方自治法上、煎じ詰めれば市町村長の裁量でやっていることなのだから、情報の公開など、あれしろ、これしろという制度的義務付けというのは本来なじまないはずみたいな感覚が多分あると思うのですよ。だから、その発想の転換ですよね。いわば気持ちとして首長の判断でやっているものが制度のルーツだったのだろうけれども、ただ現代において、しかもこれだけの大規模災害においては、もちろん権利の保障的な運用をすべきという発想の転換が必要なのだと思うのですよ。

吉水和也
 確かにおっしゃるように基本的にはまず市町村が第一の裁量権を持っている状況なので、当然市町村との調整は必要になってくると思うのですけれども、もちろん被災者の方に役立つ話であれば市町村の方も反対はしないと思うのですよね。もしその辺難航するようであれば、それこそ弁護士会の方で協力して調整してもいいかとは思いますし、もし必要があればこちらの方でもいろいろ調整できますので、そういう時はぜひおっしゃっていただければと思います。

保室長
 それでは、皆さんの方から何かありませんか。
 どうぞ。

高橋清隆
 全然アカモクに関係ないのですが、県庁で働いているお子さんを持っているお母さんやお父さんたちで子どもが熱を出したらすぐ帰られるような職場づくりをぜひ実行してほしい。子育てが本当にしやすいというモデルではないですけれども、率先して県庁及び振興局を含めて実施してほしいのです。1時間短く勤務時間を申請すればできるという制度があったとしても、利用しづらいという職員の方々もいるかと思うのです。そういうところが全くなく、すぐ帰りますというようなことをぜひ実現し、今後の子育ての部分からいくと共働きでは、とてもそれが大切になってきますのでお願いします。

達増知事
 やはり、これも制度構築が大事なのですけれども、ただ制度構築には時間がかかるので、その間は運用面で命や暮らしを大切にする運用をしていくことが大事ですね。

保室長
 要望はしっかり持ち帰ります。
 その他にどうでしょうか。まだ大丈夫ですが。少し、私の方からも話しますと総務省がやっている家計調査があるのですけれども、サンプルをとっているのは盛岡市の家庭で、盛岡市は最新の統計のデータによると、ヨーグルトの消費量が全国一なのですね。それだけヨーグルトが身近に愛されているという感じなのですけれども、そういうことを一つ売りにしてもいいのではないかということを思ったのです。

大澤澄子
 そうですね。岩泉ヨーグルトは2キロ入りのホテルの朝食のバイキング用に当初は作ったものだったのですけれども、ホテルの朝食バイキングでもやはり当初はこんなものをというように門前払いも多々あったところで、その中でも何軒かは使っていただけて、そこで食べた方がホテルの朝食で食べたヨーグルトがおいしかったということで口コミが広まったというのが原点にはあるのですけれども、実際に私自身旅行でどこかのホテルに泊まって朝に食べたヨーグルトで、そこまでおいしいと思って、これを食べたいと思うヨーグルトに正直出会ったことが今までなかったので、やはりそれだけインパクトが強いものなのだというように感じていますし、当初は1キロ入りの袋で、それでは販売しましょうということだったのですけれども、そうすると今度は1キロ入りは最初は多いというお話だったのですが、だんだん慣れてくると1キロ入りでは足りないので、大容量のものがないかと。今は2キロ入りが主流になっています。そうすると、今度は加糖だけではなくて無糖のヨーグルトも欲しいという話になって無糖のヨーグルトもできているのですけれども、全国販売といいますか、イベント販売に行きますと、東京での販売では無糖が大変売れ筋商品になるのですが、県内ではやはり加糖タイプが多く消費されます。ただ、現実としてカロリーを気にされている方が無糖をそのまま召し上がるのであればいいのですけれども、カロリーを気にして無糖を食べつつも、フルーツとかいろんなものを混ぜてしまうと加糖よりはかえってカロリーが高くなるので、そういうところがカロリーを気にされる方は少し気をつけくださいというお話はよくしてはいますけれども、このヨーグルトがお盆期間中など、製造量をはるかに越える注文をいただきまして、いろんな業者さんにやむなく注文の70%というような形で納品しています。やはりヨーグルトを皆さんに召し上がっていただくためには牛の原料の調達も大変大きいですし、工場も第3工場までは作っているのですけれども、やはりまだまだ足りないというのが現状で、そういう意味では今日からインターンシップが岩泉では始まっているので、いろんな方に地元に戻ってきていただいたり、インターンシップを経験して岩泉で働こうというような形で酪農など、これからの仕事に携わっていただける人たちが増えると地域の仕事の部分においても活性化につながると思っていますし、ますます岩手の方に、9回裏逆転満塁ホームランと雑誌には知事のコメントに書いてありましたけれども、ホームランのヨーグルトをもっともっと作っていきたいです。

保室長
 最後になりますが、先ほど発信がなかなか難しいというお話もございましたし、地元の人は当たり前と思っていることがよその人には非常に大切なものだというようなお話もございましたし、そういう作るだけではなくて、生産するだけではなくてそれを2次産業にして加工して6次産業化するみたいなお話もありましたが、皆様方のそれぞれ持っている三陸鉄道のルートや、その販路、そういうことを組み合わせていって、あめを売るとか、いろんなつながりを持っていくということに関してもし何かコメントありましたら。ヨーグルトの販路であめを売るとか……

橋本充司
 本当にどんどん売っていかなくてはならないのですが、その他、よそさんも同じような問題抱えているとは思うのですけれども、何せ人口減に伴って職人、店員が少なくなっていく。うちの抱えている一番の問題、二つぐらい経理的な問題ともう一つすごく大きいと思うのが、作り手がいないことです。だから、正直これは私どもの口八丁、手八丁で商品力と歴史があるので、やはり気に入って買ってもらったりはできるのですが、ただ、生産量が間に合わないと、乳業さんのルートに乗せた瞬間に店がポシャーンとなくなる感じになってしまうと思うので、そこを何とかしないといけない。ただ、手づくりで、昔から作り方を変えていないのが売りなので、やはりその分、手間がかかるから、それができる人数がいればいいのですけれども、ほとんどいない。自動化してしまえば、その売りがよくない方向へ行ってしまうということで、今少し考えなくてはと思っているのは、自動化したところでその売りが薄まらない部分というのを模索して自動化できるようなことであるとか、包装もしなくてはいけない、これも人の手で全部やっているので、その辺をもう少し簡素にするなど考えながら、生産量を増やしていかなければならないというところです。

達増知事
 これは炭火でやっているのですか。すごいですね。

橋本充司
 そうなのです。それもおもしろい話で、岩泉はもともと塩の道が最終的に炭の道みたいになって、炭をどんどん運んでいたらしくて、いまだに炭を作っているところは少なからずあるのですけれども、そこの炭を使っているのです。一度その炭がないということで大手量販店でバーベキュー用の炭を買ってきて使ったときにとんでもないにおいになって、全部商品にならなかったということがあるので、やはり、そこの炭でないといけないというところもあり、そこでまた原価も上がってしまうのですけれども、そういうところも一つのストーリーとして語っていくことで知ってもらえるので、それも情報発信ですよね。ただこれを店に置いていても、そこはわかってもらえないので、私と嫁に当たる人間ですけれども、動画をつくって、それを見せるようにしている。本当に手づくりで、足踏みして伸ばしていったり、こういう一枚一枚の厚みも職人さんの感覚でやっていたりするというのを動画でわかってもらうようにすれば、また売り上げにつながるというか、売れるようにはなったのですが、ただ売り過ぎると生産量の方の問題があり、今志たあめやが抱える大きな問題の一つが生産量ですね。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、本日はいろいろ大変ありがとうございました。

 

知事所感

保室長
 最後に、知事の方からお願いします。

達増知事
 まだ言い足りない、聞き足りないところもあるかもしれませんが、これで終わりではありませんので。このメンバーでまた集まるということはないのですけれども、またいろいろそれぞれ私とどこかで一緒に何かをやったり、仕事したりすることが多分あると思うので、これからもぜひ県の方も使っていただければと思いますし、県と一緒にそれぞれさらにこの調子で活躍していっていただきたいと思います。今日はありがとうございました。

閉会

保室長
 皆さまからのお話につきましては、持ち帰りまして検討させていただきます。これをもちまして、県政懇談会を終了させていただきます。

 

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