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「がんばろう!岩手」意見交換会(平成26年11月18日 釜石地区高等学校)

ID番号 N32175 更新日 平成27年1月22日

日時

平成26年11月18日(火曜日) 14時30分から15時45分

場所

岩手県立釜石高等学校 会議室

出席者

  • 参加者(敬称略)
    平松 航大(岩手県立釜石高等学校2年)
    玉木 瑞帆(岩手県立釜石高等学校2年)
    石川 凱生(岩手県立釜石商工高等学校1年)
    大瀧 美輝(岩手県立釜石商工高等学校2年)
    小國 夢夏(岩手県立大槌高等学校2年)
    山崎 大悟(岩手県立大槌高等学校1年)
  • 県側
    達増知事
    東大野秘書広報室長
    佐々木沿岸広域振興局長
  • オブザーバー
    互野 恭治(釜石高等学校長) 
  • 司会
    吉田 祥(釜石高等学校・副校長)

 

開会

吉田副校長

 定刻となりましたので、始めさせて頂きます。ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
 本日御出席頂きました生徒の皆さん、また県議会の小野県議には御多忙のところお越しくださいまして、誠にありがとうございます。心から感謝を申し上げます。私は、本日の進行役を務めさせて頂きます岩手県立釜石高等学校副校長の吉田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 

知事あいさつ

懇談会の様子1

吉田副校長

 それでは、開会に当たりまして、知事から御挨拶をお願いいたします。
 

達増知事

 皆さん、こんにちは。お忙しい中、お集まりを頂きまして、ありがとうございます。定期試験とかいろいろ忙しい時期だと思います。また、この場を提供し、司会をして頂きます釜石高校の校長先生、副校長先生ありがとうございます。また、同伴して一緒に来て頂いている先生方もありがとうございます。そして、小野県議会議員さんもありがとうございます。
 県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会と言いますのは「がんばろう!岩手」、これは東日本大震災津波の後、この復興の現場あるいは様々な分野、活躍している皆さんの話を直接聞いて岩手県の復興政策に役立てようという趣旨で始めたものであります。高校生の皆さんは、それぞれ学校の勉強をきちっとして学業を修めてくれる事自体が岩手の復興に役立つ事なのですけれども、それだけではなくて様々なクラブ活動や生徒会活動や、また地域活動などプラスアルファの活動で岩手の復興、そしてそれぞれの地域の復興に貢献をしてくれていまして、大変頼もしいと思っています。
 去年NHKの朝ドラで「あまちゃん」というのをやっていましたけれども、あれも高校生が地域起こしの主役になる、大震災の後は復興の主役になるという話でありました。やはり地域にとって高校生パワーというのは大変頼りになるありがたいものでありまして、そういった高校生の「生の声」を今日は聞かせて欲しいと思ってやって来ました。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。それでは、本日の懇談会の進め方についてですが、この後、出席者の御紹介をさせて頂きます。その後、御手元に御菓子を用意しておりますので、召し上がってリラックスして頂いた後に皆様から自己紹介をお願いしたいと思います。その後、今後の抱負をお願いし、そして最後に自由に発言を頂く時間を設けたいと思っております。
 それでは、本日御出席の皆さんを御紹介いたします。生徒諸君は、起立して自己紹介を簡単にお願いしたいと思います。
 岩手県立釜石高等学校、平松航大さんです。
 

平松航大

 平松航大です。釜石高校の生徒会長をやっています。今日はよろしくお願いします。
 

吉田副校長

 岩手県立釜石高等学校、玉木瑞帆さんです。
 

玉木瑞帆

 玉木瑞帆です。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 岩手県立釜石商工高等学校、石川凱生さんです。
 

石川凱生

 石川凱生です。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 岩手県立釜石商工高等学校、大瀧美輝さんです。
 

大瀧美輝

 釜石商工高校の生徒会長を務めています大瀧美輝です。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 岩手県立大槌高等学校、小國夢夏さんです。
 

小國夢夏

 小國夢夏です。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 岩手県立大槌高等学校、山崎大悟さんです。
 

山崎大悟

 大槌高校生徒会会計を務めています山崎大悟です。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 県からは達増知事。
 

達増知事

 よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 東大野秘書広報室長。
 

東大野室長

 よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 沿岸広域振興局、佐々木局長。
 

佐々木局長

 よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 でございます。また、本校からは互野校長も同席いたしております。よろしくお願いします。
 なお、本日は県議会の小野県議にもお越し頂いております。
 

小野県議

 よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 それでは、皆様の御手元に飲み物と御菓子を準備しておりますので、お召し上がり頂きながら懇談頂ければと思います。どうぞ御手元のまずお茶を開けて頂きまして。
 

東大野室長

 緊張し過ぎるとしゃべりたいことがしゃべられなくなるので、そんな手順にして頂きましたので、遠慮なく。
 

達増知事

 御菓子は今回凄い盛りだくさんで、数が多いですね、さすがだな。この地域はスイーツが充実していますからね。
 

吉田副校長

 この御菓子ですけれども、洋菓子喫茶の「かめやま」さんという所で作られまして、当初4品というお話でしたが、5品用意して頂いております。御手元のプリントに「かめやま」さんの歴史と御菓子の紹介が記載されておりますので、後でじっくり御覧頂きたいのですが、「かめやま」さんも震災の時に被災されまして、何とか店舗と工場が残って、そのおかげで今頑張ってやっておるそうです。御菓子召し上がってください。どうぞ食べてください。
 食べながら聞いて頂ければ、御菓子の中には「復興の鐘」という御菓子もございますし、「虎舞もなか」とかいろいろあるようです。
 小國さん、御菓子どうぞ。
 

小國夢夏

 ありがとうございます。
 

吉田副校長

 どうぞ。
 

達増知事

 いろいろ地元の材料を使ったりもしているのですね。
 

吉田副校長

 そのようですね、はい。「浜千鳥」さんの酒粕を、「復興の鐘」に利用されているようですし、ソバとか米粉とかで作られているようですね。「かめやま」さんは、その当時唯一学生が入店を許可されたお店だったそうです。そこまではちょっとよく分からなかったのですけれども。
 

懇談

懇談会の様子2

吉田副校長

 食べながらで結構ですが、それでは早速懇談に入らせて頂きたいと思います。
 着席の状態で発言して頂きたいと思います。先ほどもちょっと自己紹介も頂いておりますが、御一人3分くらいで、今皆さんが学校や地域で取り組まれている事などをお話し頂きたいと思います。2人ずつ学校毎にお話し頂いた後、知事からお聞きしたい事や感じた事等をお話しして頂くような形で進めて参りたいと思います。先ほど自己紹介も少し少なかったようですので、自己紹介も少し加えてお願いしたいと思います。
 それでは、名簿の順で平松航大さん、玉木瑞帆さん、順番にお願いしたいと思います。着席のままで結構です。
 

平松航大

 釜石高校2年の平松航大です。自分は生徒会長をやっていて、現在沿岸地域だけではなくて内陸のほう、または横浜とか都会のほうの学校ともボランティア活動に一緒に取り組んだりして、今週末22日にも一緒にボランティア活動する予定になっています。
 主な活動としては校内の風紀の向上など行っていますが、ボランティア活動は本当に特に重点を置いて活動しているところです。あとは主に学校行事の運営などが私達の仕事です。主な仕事としてはこのぐらいなのですけれども、自分の生徒会の仲間は個人でも積極的に活動している人や、海外研修やサミットなどが開かれた時に参加する人が多くて、自分も時々参加するようにして、釜石高校は多くの地域と交流しながら現在の釜石の復興の様子、このぐらい進んだとか、まだこのぐらいしか進んでいないとか、そういった事を発信している途中なので、今日は細かいお話をたくさん伺って、これからの活動の糧にしていけたらと思っています。よろしくお願いします。
 

吉田副校長

 それでは、玉木さんどうぞ。
 

玉木瑞帆

 釜石高校2年の玉木瑞帆です。私は、中学校の頃に生徒会を務めていて、生徒会の活動で全国生徒会サミットというものに参加して、そこから……
 

達増知事

 そういえば中学生のがやっていましたね。
 

玉木瑞帆

 はい。そこから様々なサミットに参加して、8月には福島県で行われた「ハイスクールサミットin東北」や、9月には「鎌倉カイギ」という催しに参加してきて、今はそのサミットに参加した経験を生かして震災を経験した自分に活動をという事で岩手県の沿岸を走っている三陸鉄道を利用して被災地を旅して防災意識を高めるようなツアーを開くという企画を今全国の人達と協力しながら行っているところです。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 知事、それではお尋ねしたいこと、感想等お願いします。
 

達増知事

 平松君が生徒会としてはボランティアに重点を置いていきたいというボランティア活動は、具体的にはどんな活動をするのですか。
 

平松航大

 今週末に行われる横浜市瀬谷区の方のボランティアは、釜石の仮設住宅を訪れて炊き出しをしたり、また御花を植えて美化活動とか、そういった事が主です。
 

達増知事

 岩手県の復興計画は全部で8年計画になっていて、3年、3年、2年という、最初は基盤復興期間、そして今年度から来年、再来年度までが本格復興期間、最後の2年間は次の段階への調整の2年間というふうになっていて、復興のためにいろいろ壊れた物を直したり、新しく作ったりする事業、防潮堤とか、新しい公営の住宅、県営や市営の住宅、町営の住宅、そして高台移転や低地のかさ上げの造成、あとは壊れた小中学校や病院を直したりするというのも今年、来年、再来年の3年間がピークなのですよね。ということは、その間仮設住宅などでの生活はまだまだ続く、早い人はもう今年にも次のステップに進めるのだけれども、まだまだ仮設住宅生活が長期化する人達も多いので、そういう皆さんの生活をいかに支えるかというのがこの本格復興期間の大きな課題の一つなので、そういったところをそういう炊き出しとか、御花を植えるとか、そういうボランティア活動で参加してもらえるというのはとても意義のある事であります。
 玉木さんは、三鉄で被災地を旅するツアーを、それは高校生同士で内容を考えているのですか。
 

玉木瑞帆

 そうです。
 

達増知事

 どんな内容を盛り込んでいるのですか。
 

玉木瑞帆

 まだ内容は詳しくは決まっていないのですけれども、三陸鉄道で旅をするという事は必ず被災した場所を見るという事になるので、被災した場所で、ここではこのように復興が進んでいるとか、まだここは復興が進んでいないというような事を県外の人達にツアーで実感して頂いて、南海トラフとか今予想されているので、そのために自分達が出来る事という事と、あと来てもらって岩手の事を知ってもらうという事を重点的にこれから内容を考えていきたいと思っています。
 

達増知事

 釜石―盛間で南リアス線のほうを考えているのですか。
 

玉木瑞帆

 現時点では北リアス線も考えています。
 

達増知事

 なるほど、良いですね。私は、知事であると同時に、三陸鉄道株式会社の会長も兼ねていて、三陸鉄道を利用してもらうというのも助かるので、ぜひぜひその調子で頑張ってください。
 

玉木瑞帆

 ありがとうございます。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、次に石川凱生さん、大瀧美輝さん、お願いしたいと思います。
 石川さん、お願いします。
 

石川凱生

 釜石商工高等学校で副会長をやっています1年、石川凱生です。僕は中学校の時、子ども街づくりクラブに友達に誘われて参加して、復興についていろいろ検討してみました。そして、震災時の事を思い出して、電気が止まり、電気は大切だと思い、今は電気電子科に入り、電気工事士や電験三種の資格を取得しようと勉強を頑張っています。
 学校での役割は生徒会の副会長です。立候補した理由は、中学校の時は凄く真面目で、駄目でした。でも、高校に入り、自分の未来を真剣に考えなくてはいけないと思い、変わろうと思って責任のある生徒会に入ってみようと思ったからです。今副会長になり、学校行事である商工祭を迎えて、初めての経験もあり、大変な事や辛い事もありました。でも、一生懸命頑張り、会長や生徒会の人、商工祭実行委員と協力して商工祭を成功する事が出来ました。今後は、学校として地域の震災復興に向けたボランティア活動を考え、取り組んでいきたいです。
 以上です。
 

吉田副校長

 それでは、大瀧さんお願いします。
 

大瀧美輝

 釜石商工高校総合情報科2年の大瀧美輝です。今年度の9月から生徒会長を務めています。
 出身は唐丹町で、震災当時は中学1年生でした。中学生の時は震災の状況や教訓などを伝える事を主としていました。例としては、千年超えの伝言、唐丹町の人々が伝え、繋ぐ大津波の記憶に地震が起きた後、どのような行動をとったか、祖母から教えられた「津波てんでんこ」という言葉を未来へ伝えていきたいという事を記しました。このほかにも中学生フォトブックプロジェクトに参加し、被災地の状況を写した写真に思いを込め、釜石駅などに展示しました。高校生になった今も震災をたくさんの人へ伝える事を大切にしています。また、震災を伝えるとともに支援への感謝も伝えるようにしています。
 今月行われた文化祭のテーマは「感謝」でした。震災で支援してくださった方々に感謝の気持ちを伝えるため、全校生徒の手形を使い、世界の「ありがとう」を文字にしました。文化祭の中の商工マーケットでは、来てくださったお客様や商品を買ってくださったお客様へ感謝の気持ちを態度と声で表現しました。商工マーケットのほかにも本年度はチャレンジショップという商業実践を行いました。私は商工祭の準備のため、参加は出来ませんでした。選抜メンバーで構成されたチャレンジショップ班は水沢商業高校の「ござえんちゃハウス」や、宮古商業高校の宮商デパートに参加しました。どちらの高校でも釜石ラーメンや藤勇の醤油や味噌などといった地元企業さんの商品を販売しました。釜石の物を広められて良かったと言っていました。
 このような商業実践により、少しでも釜石が様々な面で活性化していけばと思っています。釜石の復興には若い世代の元気が必要だと思います。釜石商工から少しでも元気を発信出来るような活動をこれから考えていきたいと思います。本日はよろしくお願いします。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 知事、お聞きしたいことや感想をお願いします。
 

達増知事

 では、大瀧さんのほうから質問をしますけれども、商工マーケットでどういう品物を今回は売ったのですか。
 

大瀧美輝

 班毎で甘い物と辛いものとしょっぱい物の班に分かれて売りました。商品としては、各県のおいしい物を皆さんに届けて笑顔になってもらおうというテーマでやりました。
 

達増知事

 岩手県で沿岸の県の広域振興局やその関係のところで働いている女性職員が集まってスイーツとか弁当とか工夫しようという企画があるのですけれども、甘い物はどんな物を売りましたか。
 

大瀧美輝

 どら焼きやプリンなども売りました。
 

達増知事

 プリンというのは、地元で作っているものですか、それとも……
 

大瀧美輝

 いや、違う県のものです。
 

達増知事

 なるほど、なるほど、いろんな県の物を売るという手法ですね。
 

大瀧美輝

 はい。
 

達増知事

 それもおもしろいですね。
 石川君は、1年生で副会長ということで、生徒会役員は1年生でほかにもいますか。
 

石川凱生

 はい。
 

達増知事

 会長さんは2年生ということで、2年生はいろいろ経験があって、会長さんとかやっていて、1年生は行事も初めての行事なのだろうけれども、1年生の参加具合はどんな感じでしたか。
 

石川凱生

 みんな初めてなので、ちょっと戸惑いながらも頑張ってやりました。
 

達増知事

 商工マーケットもそうだし、非常に本格的な、中学生の文化祭とか、成果発表会とかも、それはそれでおもしろいし、有意義だけれども、高校の文化祭というのはかなり本格的に物を売ったり、地域の人達とも本格的なやりとりをするので、初めての経験というのは凄い新鮮なところがいっぱいあると思いますけれども、どんな感じでしたか。
 

石川凱生

 中学校と比べてみんな盛り上がって楽しそうで、初めての事なのですけれども、盛り上がれて成功出来たので、良かったです。
 

達増知事

 釜石商工高等学校ということで、商業関係、工業関係、専門的な事を学んでいるその専門性を生かした文化祭での発表とか、また地域への貢献とか、そういったところが頑張れるところだと思うので、ぜひぜひその調子で頑張ってください。
 

石川凱生

 はい。
 

吉田副校長

 それでは、次に小國夢夏さん、山崎大悟さん、お願いします。
 小國さん、お願いします。
 

小國夢夏

 私は、今年、主に3つの活動をしてきました。1つは、NPOカタリバが行っている「放課後学校コラボスクール」というところで、通う生徒はみんなコラボと呼んでいます。コラボスクールでは、小中学生には授業があります。そして、高校生には授業は無いのですけれども、自習室とかがあります。それに加えてマイプロジェクトというものがあります。マイプロジェクトというのは、高校生が地域のために何が出来るかというのを考えるプロジェクトなのですけれども、それを考える場をコラボスクールは作ってくれています。私もそこに通ってコラボで頑張っている先生達にアドバイスをもらいながら、大槌では何が出来るかとか、そういうのを考えて今は活動しています。
 そして、2つ目には奥尻島視察に行きました。友達に誘われて行ったのですけれども、20年前になって、私はまず奥尻というのがどこにあるかも分からなくて、それでこの機会に奥尻をよく知る事が出来ました。そして、まさかあんなに遠いとは思っていなくて、ちょっともう二度と行けないのではないかなというぐらい遠かったのです。2時間新幹線に乗って青森までとか、そこからまたヘリコプターでとかがあって。でも、凄い貴重な体験で、奥尻島で出会った友達と「また会うべし」と約束をしたので、また行きたいと思っています。
 3つ目は、学校で行った他校交流で、たくさん県外から大槌高校に来てくださる高校さんが多くて、いろんな質問をしたり、その質問の中で仮設住宅の事とか、震災当時とか、逆にそういうのを聞かれたほうが私は結構、うれしい訳ではないのですけれども、何か自分の思いが伝わるのかなと思ってというので、私は凄い楽しみにしながら他校交流を行ったりしてきました。
 以上です。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、山崎さん、お願いします。
 

山崎大悟

 私達が学校で取り組んでいる事の一つに復興研究会というグループがあるのですけれども、まず復興研究会というグループなのですが、大槌高校の中で特に復興に関心や興味がある人達が集まって、自分達から復興に携わっていこうというグループで、その中の一つに定点観測という活動があるのですが、定点観測というのは震災前にあった写真をもとに、同じ場所、方角から写真を撮って震災から復興するまでを視覚的に捉えられるように写真に残して、それを市民の方に見てもらって感想などを頂いています。今までは神戸大学の学生の方々と一緒に活動してきて、先月には神戸大学の方々の招待で新潟に行ってきて、今月は神戸に行ってきて、これからの活動について学んできたり、その2つの地域で起こった震災について学んできました。
 そのほかにも「まちづくり」という活動があって、この活動は去年から始まっていて、今年で2回目になるのですが、東京大学の教授の方々と大槌町役場の総合政策課の方々などと一緒に活動していて、現在は3つの計画があって、今月の末には、その一つに郷土料理を高校生なりにアレンジして、それを提供して岩手の事を知ってもらおうという活動で東京に行ってきて、それを振る舞ってくるということがあります。
 以上です。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、知事、お聞きしたいことや感想等お願いします。
 

達増知事

 小國さん、そのコラボスクールのマイプロジェクトではどんなプロジェクトをやるのでしたか。
 

小國夢夏

 最近までは、赤浜に私は住んでいるのですけれども、大槌町のお年寄り、じいちゃん、ばあちゃんが元気無いのではないかというので、高校生が「お茶っこの会」というのを開いて、じいちゃん、ばあちゃんの会話の相手になるというので元気にさせていこうという活動をやっていたのですけれども、実際2、3回やってみたら何か結構元気だったというのがあって、ちょっとそのコラボスクールの先生達と話し合いながら、ちょっと変えようかみたいな話をして、今は進行中です。
 

達増知事

 なるほど、なるほど。やってみなければ分からないという事がありまして、やることで分かるという事があり、それがやらないまま、おじいさん、おばあさん方がどうしているのだろうかななんていうふうな教室とか、離れた所で考えていても分かることではなく、実際飛び込んでみなければ分からないし、また飛び込んでみればすぐ分かる事でもあるので、非常に良い学びをしているなというふうに思います。
 それから、他校交流で、津波からその後の復興のプロセスの中で、大変な経験だけれども、それはまた貴重な経験でもあって、災害が多い日本ですから、いろんな人達に体験、共有する事で凄く役立ててもらえるから良いと思います。何か印象に残っているやりとりというのは、どんなのがありますか。
 

小國夢夏

 去年に引き続き、2回目の静岡県の沼津西高校さんが来てくださった時に、大槌の観光付きの交流会だったのです。観光の時に城山体育館があるではないですか。その城山体育館から景色を見て、復興、大槌変わったかなと聞いたら、少し変わったという、前通れた大きい道が盛り土で通れなくなっていて、そこ変わったよねという話になっていて、でもほかは平らになってきたねという、何かそういう会話をして、県外の方からどう見られているのかというのが私も住んでいて気になるので、同級生ですけれども、凄い貴重な意見だなと思って、今後もいろんな意見をもらえるような交流会をしていきたいなと思っています。
 

達増知事

 山崎君は、1年生で生徒会執行部会計という事で、復興研究会ですね。
 

山崎大悟

 はい。
 

達増知事

 大槌高校は、私も津波直後、大槌高校、避難所になって地域の皆さんが避難したり、県立大槌病院も避難させてもらって、大槌高校の中で一時的に診療するとかもやり、大槌高校にはそういう震災から復興のいろんな経験があるのですけれども、そういう先輩が多分記録していたり、あと先輩の発表というのも聞いた事があるけれども、そういうのを引き継いでやっているのですか。
 

山崎大悟

 最初の頃は、3年生の方々とクラス全員で考えていた活動なのですけれども、その活動をしていく中で復興の話をしていくと辛いという人もいたりして、このままだと良い活動にはならないのではないかという事で、去年から志望した人だけ始めていて、現在は3年生が作ってくれたパンフレットがあるのですけれども、それをもとに、その中から幾つか自分達が興味ある事を選んで活動しています。
 

達増知事

 なるほど、なるほど。そういう先輩達から引き継いで、そしてまたそれを後輩達に引き継いでいくという事がとても大事だと思うので、その調子で頑張ってください。
 

吉田副校長

 それでは、続きまして御一人3分くらいで、皆さんが地域の復興を含めてこれからの岩手に望む事、自分の夢や将来どのような事をしていきたいかなどをお話し頂ければと思います。
 それでは、名簿順でまた参ります。平松航大さん、玉木瑞帆さん、お願いします。
 

平松航大

 自分は、将来学校の先生として多くの子供達に授業する立場に就きたいと思っているのですけれども、授業だけではなくて自分のふるさとの事について多く話せるような先生になりたいと思っていて、自分が高校生、中学生だった時の大きな出来事と言えば、やっぱり東日本大震災だと思っています。震災の事は、自分達の被災、実際に災害を体験した世代がしっかり後世に受け継いでいくというか、語り継いでいかなければいけない事だと思っています。
 一番震災について気になっているというか、個人的にどうなるのだろうと思っているのが防波堤、防潮堤の事で、世界一と言われていた防潮堤が30分、1時間くらいで壊れてしまったという話を聞いて、今一番気になっているのは、防潮堤はもう一回、また大きな物を建てるのだろうかという事が気になっています。個人的な意見としては、またいつ起こるか分からない地震なので、防波堤はまた作って頂きたいと思っています。
 震災の時、自分はここの甲子地区に住んでいて、実際に波を体験するという事は無かったのですけれども、自衛隊の方がたくさん自分の地域の学校に訪れたりして、また自分も毛布を集めて送ったりとか、学校に避難して来た方々のトイレ掃除、食事の配給などをしたりして、自分の身近な所でたくさんの人が被災しているという事を実感して、この現状をしっかり次の世代に語り継いでいくというのが自分の夢で、目標になっています。これから、まず自分が波を体験していない地域にいて、実際どのような事があったのかとか、これからどうなっていくのかという事をあまり分かっている事が少ないなと感じる事が最近多いので、これからどういう予定で復興を進めていくのかという事を聞いてみたいと思っています。
 以上です。
 

吉田副校長

 玉木さん、お願いします。
 

玉木瑞帆

 私は、将来はNPOで中高生など学生のための活動をしたいと思っています。私は、いろいろなサミットに参加してきて、自分が活動していくのも良い経験だとは思っているのですけれども、活動をしていく上で自分達の事を支えてくれる大人の方々がとても格好良いと思っています。自分もそのような周りを支えられるような人になりたいと思って、NPOで学生の人とかを支えられるような活動をしたいと考えています。
 震災についてですが、私は中学校が高台にあったので、津波自体は見ていないのですけれども、自分の父親が海のほうで仕事をしていて、それで会社が被災したので、自分の身近に感じる部分もある程度はあります。まだあまり津波の怖さというのが実際に体験した人よりはそんなに自分が経験していないから、その怖さが実際には分からないのですけれども、後世に伝えていくにはどういうふうな工夫をしたら良いかとか、そういうのを今少し考えています。
 それで、海のほうとかで今復興の作業をしていると思うのですけれども、市民としてはどのくらいまちの復興の状況が進んでいるかが分からないので、何か広報等でこのまちはこのくらい進んでいますみたいな情報を公表して欲しいなとは思っています。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。知事、お願いいたします。
 

達増知事

 それぞれ体験に基づきながら、将来の希望も方向性を見定めていて大変良いと思います。
 それから、防波堤や防潮堤の件については、釜石の場合には、まずは湾口防波堤というのをもう一回ちゃんと作り直すという事があり、そして陸上の防潮堤もそれなりの物を作り、直して作って、プラス緑の小高い緑地帯というか、緑の丘みたいなものもあわせて三重に津波を防ぐというのが釜石のまちの基本計画になっています。そういう釜石の市街地の部分の復興計画や、また鵜住居とか、あとは唐丹のほうとか、それぞれ地区毎の復興計画は、釜石市のホームページにまず市の復興計画の紹介というコーナーがあり、あとそれがいつ着工していつ完成する予定とかというのは県のほうが見やすいですかね。
 

佐々木局長

 県のホームページにもあります。結局市で作る復興計画は市で公表しているものですから、それは市のホームページ、あるいは復興釜石新聞にもありましたよね。あれには、災害公営住宅の予定地が全部唐丹でも鵜住居でも、それから市内東部でも、こちらの野田、甲子でもちゃんと示してあって、今年、来年でかなり8割ぐらいまでは出来るのですけれども、災害公営住宅がここに建ちますよというふうなものについては示されているので、ぜひこれは市のほうに直接問い合わせても良いですし、ホームページで見ても良いですから、積極的に御覧頂ければ、その状況については分かると思います。ただ、問題はその先なのですが、いろいろ資材とか人手が不足してきて予定通りに進めないという、これは釜石市に限らず宮古も大船渡も同じ状況なのですけれども、東北の沿岸一斉に復興に向かっているので、オリンピックもそれに輪をかけて工事が始まっているという状況で、なかなか予定通りには進みにくいなと。さっき知事から話があったように、まだまだ仮設で生活をせざるを得ない人達が思いのほか多いというのが実態だと思います。ただ、今年、県営の災害公営住宅に限ると27、28年度がピークで、大体7、8割。平田にもありますし、上中島にも今作っていますけれども、そういう事で着々と進んでいるという事です。
 

達増知事

 これは、大槌町もそうで、それぞれ市町の計画がホームページで見ることが出来、分かりやすいイラストもあって、復興の出来上がり図、復興した暁にはこういうふうになりますという立派な絵も作ってあるので、それを見ると参考になると思います。大槌町もこの本格復興期間、今年、来年、再来年のところでかなりがっと進み、何も無かった所から土地のかさ上げ、盛り土が始まって、いよいよまちが出来ていく、住宅地が作られていくという段階に入っていますので。それがいつまでかかるというようなのは、1つは県の復興ロードマップ。県の復興ロードマップというのは、もうこれは南は陸前高田から、北は久慈、洋野町まで全ての岩手県の沿岸被災地、復興地ついて、事業毎に設計はいつからいつまで、工事はいつからいつまでというようなのを表にまとめたものがあります。より詳しい地域毎のは、市や町も発表しているかと思いますけれども、そういうのを参考にしてもらうと良いと思います。
 あと2人とも、平松君も玉木さんも津波の経験という事で、津波そのものは直接経験してないという事だったのですけれども、東日本大震災は一人一経験、一人一人にそれぞれの東日本大震災があり、極端を言えば東京にいて、実家は岩手のほうにあるのだけれども、そこから離れて東京にいて、大きい揺れは経験したけれども、津波というのはテレビで見ただけで、すぐふるさとに飛んで帰りたかったけれども、なかなか、新幹線は止まるし、道路も通れなくなって帰れなくて不安で、1週間、2週間経ってようやくふるさとに戻って家族の無事を確認したとか、そういうのはもう一人一人違う経験があって、まずは自分の経験を大事にして欲しいと思います。津波そのものの様子がよく分からなかった不安みたいなものとかも含め、そして今に至っても津波そのものについての事がよく分からないので、そういうのはもっとこれから調べてみたいなというような、そういう問題意識とか、それがとても大事な事なので。津波を直接経験したりとか、そういう人達もまたそれぞれのまず自分の体験というのを大事にし、でも同じ家が被害を受けたというケースでも、これももう何万人の人達がそういう家に被害を受けたという経験をしていて、これもまた人によって違うわけです。まず、自分の経験を大事にし、それをしっかり自分のものにしながら人とも共有したりするのですけれども、ほかの人の経験についても、やっぱりいろいろ聞いて参考にしていくというのが大事だと思います。
 そして、津波は岩手県には過去も来ていて、例えば陸前高田市の場合は、明治の大津波でも昭和の大津波でも高田のまちや、それから気仙町という江戸時代からある陸前高田の中心部分というのは、津波の被害を受けなかったわけですよ、明治の津波、昭和の津波では。そういう経験に基づいて、ここには津波が来ないと決めつけてしまっては、それは間違いになってしまうわけで。だから、自分の経験を大事にしつつも、やはりそれが全てではないという事もちゃんと分かって、こういう時にこうすれば良い、どうすれば良いとかというのは、いろんな人の経験プラスそういう過去の歴史とか、あるいは科学的な理論とか、そういういろんなものを参考にしながら、自分なりに将来こういう時はこうするのだなというのを選び、決めていくという事をしていかなければならないわけです。私自身そういうことをしているわけです。これは、なかなか自分一人でそういうのをやっていくのは大変なので、県ではそれぞれ役割分担をして、みんなで話し合いながら、こういう時はこういうふうにしましょうという事を話し合って決めてやっています。それが釜石市や大槌町でもそれぞれ防災計画の見直しという事で、今度津波が起きた時はこういうふうに避難しようとか、そういうのをまた改めてみんなで話し合って決めてやっていくというふうにしていくし、学校毎にもそういう避難の仕方とか、改めて工夫をしているところだと思うので、もう一回まとめますと、津波の経験というのは、まず自分自身の経験というのを大事にしながら、ほかの人の経験もいろいろ話を聞いて、でもそれだけではないという問題意識を持ちながら、いろんなケースを参考にしつつ、そしていざという時どうするかというのはみんなで話し合って決めていくという事ですね。
 

吉田副校長

 次は、石川凱生さん、大瀧美輝さん、お願いします。
 

石川凱生

 復興する時に岩手の望む事は、人口を増やす事です。そのために、まず人を引きつけるために岩手に行きたくなるような観光スポットが地域毎に欲しいと思います。「あまちゃん」で県沿岸北部が活性化しているように、県沿岸中央部や県沿岸南部もそれぞれ何か欲しいと思います。
 次に、そのまちに住んでいて快適で良いなと思う何か、例えば自然がきれい、遊べる所がたくさんある、子供が遊ぶのに安心していられる、物が揃っていて買い物が楽など、地域毎に離れたくなくなる何かが欲しいと思います。
 次に、しなければいけないことは、そのまちで暮らして生きていくためにはお金が必要です。だから、働かなければなりません。そして、会社を増やして働ける場所を多くしていく必要があると思っています。
 一番しなければいけないことは、震災を受けた地域は震災の恐怖があると思います。だから、全て震災の恐怖を無くす事は無理ですが、安心して暮らすために震災への対策が必要だと思います。例えば避難場所までの道のりも分かるように、避難場所までの道路に色を塗るなど、そのような工夫が必要だと思います。今復興は、正直言えば自分の住んでいる釜石を含めてあまり進んでないと思います。だから、これから良い方向に進んでいって欲しいと思っています。
 以上です。
 

吉田副校長

 大瀧さん、お願いします。
 

大瀧美輝

 私は、震災前より活気のある岩手になって欲しいと思います。岩手にはたくさんの良さが隠れていると思います。私が住んでいる所は田舎ですが、田舎ならではの良いところがたくさんあります。青い海が広がり、緑の森がたくさんあります。海では、ウニやアワビといった高級な物をはじめたくさんの魚やイカが採れます。田舎暮らしが流行している今、この田舎の良いところをアピールしていったら良いと思います。地域によって良いところは様々なので、それぞれの地域の良さを広め、岩手に住みたい、岩手に就職したいと思う人が増えればと思っています。そして、活気のある岩手になって欲しいです。
 将来は地元に就職し、活気溢れる釜石に少しでも役立ちたいと考えています。自分が今学んでいる事を生かし、経済活動を活発にしたいです。先ほど話したように、釜石の良さの中に海産物があります。その販売を促進するための生鮮食品としてのみならず、加工食品として、特にも健康に良い部分をアピールしながら健康食品としても工夫していければと思っています。生産者と加工会社、そして消費者を上手に繋げていけるよう、マーケティングやマネジメントなど、今学んでいる事に一生懸命取り組んでいきたいと思います。
 以上です。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、知事、お聞きしたい事、感想等をお願いいたします。
 

達増知事

 石川君が人口の問題、そして大瀧さんから活気のある岩手という事で、まさに岩手県が今県としても取り組んでいる大事な事を指摘してもらったと思います。
 石川君から、まず人を引きつける地域の魅力を作っていくという事、そして働く場、お金を稼げるような働く場を作るという事と、あとは安心して暮らせる震災対策をきちっとやるという、それは本当にそのとおりでありまして、県の復興計画でも、まず安心して暮らせる安全の確保から始まって、そしてなりわいの再生と言って、そういう働く場を再生していくという事を復興の基本にしています。プラス人を引きつける地域の魅力が大事というのは、本当にそのとおりで、それを一番最初に出してもらったのは若者の感性だなと思います。
 この間の土曜日、日曜日、「いわて若者文化祭」というのをやりまして、ステージ発表や展示ブースで岩手県内いろんな団体に盛岡に集まってもらってそういうのをやったのですけれども、地域の魅力というのは究極的には人間の魅力だと思います。それで、文化活動とか、あとスポーツとか、そういう人間力を発揮する、そういう人達がたくさんいて頑張っていると、その地域の魅力というのは凄く高まっていくと。もちろん前提としてちゃんと働いて稼げる経済力があるというのは大事で、そしてその経済力を高める基本は、大瀧さんが言っていたように隠れている良さを、地域の良さをちゃんと発掘して、それを商品にしたり、サービスにしたりしていく事だと思います。
 「あまちゃん」も久慈のまめぶだとか、琥珀だとか、世間にほとんど知られていないような、実はこういう良い物もありますよというのが地域起こしになるという、そういうお手本だったと思いますけれども、釜石、大槌にも海産物はじめ全国有数、世界に通用する物があるので、そういう地域の良さをどんどん発掘して商品やサービスにしていく事が大事だと思います。
 ちなみに、先々週から先週にかけてフランスに出張して復興報告会というのをやってきたのですけれども、そこに来てくれたジオパークを推進している研究者でマルティーニさんという人がいて、フランス人のマルティーニさんという人がいて、その人は釜石にしょっちゅう通っていて、釜石の「鉄の歴史館」にあるアンモナイトの化石の模型というのかな、あれを釜石にプレゼントするというきっかけを作った人なのですけれども、このマルティーニさんという人はフランスのジオパークを推進する先頭に立っていて、また世界ジオパークというのをやる先頭にも立っている人なのですが、釜石に何回も来ているうちに、ジオパークという考え方、ジオパークの構想が出来ていったというのです。「ジオパーク」というのは地質公園と、直訳すればなるのだけれども、特徴ある地形、リアス式海岸とか、そういう特徴ある地形がどう活用されて、そこにどういう産業が起きて、鉄工業とか、水産業とか、そういう産業が起きて、そしてまた人々がどういう文化、伝統を育んでいるか、虎舞とかですよね。そういうのが釜石、大槌も含めて、この界隈に非常に見本のように地質と人間、社会とが関わり合いながら、そこに産業や文化が出来ていく様子というのが非常に良い例がこの辺にあって、それでこういう形で地域を見詰めて、地域を活性化していくという事をフランスでもやろう、世界にも広げようという事で、このジオパークというのを進めているという事を教えてくれました。だから、この釜石、大槌のあたりの自然と、そしてそこで人々が育んできた産業や文化というのは、もう世界に通用するものなので、そこはまず誇りを持って、自慢しながら進めていってもらえば良いと思います。
 

吉田副校長

 それでは、小國夢夏さん、山崎大悟さん、お願いします。
 小國さん、お願いします。
 

小國夢夏

 震災後、私に特に影響があったのは2つあって、1つ目は先ほど言ったNPOカタリバが行っているコラボスクールなのですけれども、そこで何回かイベントやっているのですけれども、その一つで「鎌倉カイギ」というものがあり、それは全国の高校生が集まる会議だったのですけれども、そこで東京の子も参加していて、私は東京とは無縁だろうなと思っていたのです。過疎化とか、そういうのは無縁だろうなと思っていたのですけれども、その子は東京にも課題があると言って頑張っていました。それは、その場には北海道から沖縄の子がいたのですけれども、課題は被災地に限らず地域毎にあるのだなというのを私はそこで知りました。それも私にとっては凄い刺激になりました、その時。
 そして、2つ目の奥尻島では、防潮堤の話などを聞いてきて、奥尻島の防潮堤はいろんな仕組みがあって、外側の海側からは水は入ってこないけれども、もし堤防を津波が越えた時は内側からは水が引ける、そういう仕組みなどありました。でも、そういうのは維持費がかかると、凄くかかると言っていて。それは、これから東北も防潮堤はたくさん建っていくと思うのですけれども、維持費はやっぱりかかるのですよね。だったら、壁というのではなくて、もう一つ別な役割を持った何かになると、凄く楽しいまちというか、観光スポットにもなるし、それでまちの活性化にも繋がる一つの方法ではないのかなと思いました。でも、これらの経験は、震災が起きなければ出来ない経験で、震災に感謝という言葉は合わないのですけれども、でもこの経験を、今まで経験した事をどう自分達は自分達なりに考えて発信していくか、町に生かしていくかというのが私は具体的にはまだ分からなくて、なので今現段階ではたくさんのことを経験して学んで、将来大学を無事卒業して、大槌に戻って来て、家族と一緒に住みながら楽しく戻って来れるまちとして、何らかの形で大槌に貢献出来る大人になりたいなと今思っています。
 以上です。
 

吉田副校長

 それでは、山崎さん、お願いします。
 

山崎大悟

 私は、地域の復興を含めて、これからの岩手に望む事なのですけれども、最近は過疎化が進んできて、どう人を呼ぶかとか、人口を増やそうとかという話になっているのですけれども、さっき知事から、究極の魅力は人間力という事だったのですけれども、まず過疎化の事を考えるよりも、その地域にいる方々に着目して、まずはその方々が安心して暮らせるようにどう対策をとったら良いのだとか、あと住みやすい場所とか、そういうのを考えて欲しいなという事と、沿岸地域では防波堤という話だったのですけれども、それが無くなって、地域の方々も結構不安になっているので、出来ればその建設を、人材が足りないのはうんと分かっているのですけれども、早く建ててもらって、地域の方々が安心して欲しいなというのがあります。
 それを踏まえて自分の夢なのですけれども、自分は大槌の役場に勤めて、実際にその復興に携わっていこうというふうに思っているのですけれども、役場の人だけだと、出来る事もあるけれども、出来ない事もたくさんあると思うので、県からはそれをサポートして欲しいなというのが、ちょっと欲張りだけれども、思いがあります。
 以上です。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、知事、お願いいたします。
 

達増知事

 県も市町村も一心同体、一蓮托生ですから、そして役割分担はあるけれども、要はそこに住んでいる住民の皆さんの生活の向上、経済の発展、そして地域の振興というのを目指しているところでは変わりないので、そこはみんなで力を合わせてやっていきます。
 小國さん、将来まだ分からない、いろいろ経験してみたいというのはそのとおりで、さっきのマイプロジェクトもそうで、やってみれば分かると、やってみなければ分からないし、やってみればすぐ分かるという事が世の中多いので、どんどんいろんな事に挑戦して経験すると、おのずと、では自分はこういう方面に進むというのは見えてくると思います。世の中、役割分担でして、自分が世の中でどういう役割を果たすかというのを見定めて、そしてその役割を果たしていくというのが人間のありようだと思います。それは、自分でこういうのをやりたいという事と、あとは周りがこういう事をやって欲しいという、周りの期待との兼ね合いの中で決まっていくので、そういう意味で何事につけやってみなければ分からないというところがあるわけです。基本的に相手がある事で、役割を果たすというのは、誰かのためになるという事で、それが本当に相手とか、あるいは誰かのためになっているか、喜んでもらえているかというのはやってみなければ分からないところがありますので、いろいろやりながら試行錯誤して、そして自分の役割というものを見定めてやっていくというふうな事をやっていけば、悪いようにはならないと思います。
 そして、大槌町の防潮堤は、それぞれ沿岸海岸線に沿って場所毎にそこに一番ふさわしい高さとか形とか、もう決められて、設計から着工という段階に入っているところですし、あとは防潮堤の高さだけではなくて、低地から高台に移るとか、低地のかさ上げをするとか、そういういろんな技術を組み合わせて安全を確保し、かつやっぱりいざという時には避難するというのを組み合わせて安全を確保するようになっていますので、ある程度の時間はかかるけれども、全国的にも、あるいは世界的にも非常に安全なまちが出来る事は請け合いなので、しっかりそういう流れの中で自分の役割を見定めていってもらえればと思います。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 皆さんから一通りお話を伺いましたので、ここからは自由懇談とさせて頂きます。ちょっと時間も少なくなりましたので、5分から7分のところで何か皆さんのほうから追加で話したい事、あるいはほかの生徒さんが話した事について何か感じた事等あれば話してみてください。平松君、どうですか。
 

平松航大

 自分は生徒会の活動の中で、ほかの地域に自分のまちの現状を伝えるという事が多くて、さっきもちょっと言ったのですけれども、実際に何があったかが分からないみたいな事の中で、知事が思う高校生にはこういう事は知っておいて欲しいみたいな事は何かありますか。
 

達増知事

 極端な事を言えば、自由に伸び伸びと自分の興味関心のある分野をいろいろ勉強したり、調べたりしてもらえれば良く、そういうのをやっているうちに、あっ、これは自分が得意なんだな、これをやれば上手くいくなとか、多くの人に喜んでもらえるなというのが見えてくるので、いろいろ思い切って自由にやってもらえれば良いと思いますし、あとは中高生によくアドバイスしているのは好きなものを増やす、そして今好きになっているものをより好きになるという、それは好きになる力を強化するという事でもあるのですけれども、やっぱり好きこそものの上手なれということわざがありますが、好きな事によってやっていると上手くいくという事が多いです。だから、何か調べるという時も、世の中の全ての事を調べようと思っても一人では無理なので、まず自分の好きなところから当たっていって、そしてだんだんそこから広げていくみたいな感じにしていくと良いのではないかと思います。あと好きな物事というのは、1つと限らずいっぱい出てくるだろうから、そういうのを片っ端からやるとかすると良いと思います。
 僕も高校時代は、学校の勉強をやって、あとクラブ活動はソフトテニスをやっていて、生徒会活動的な事もいろいろやっていました。プラス哲学に興味を持ち、哲学の本を片っ端から読むという事をやっていました。あとは、「スターウォーズ」が僕が中高校生の時に公開され、アメリカにあるスターウォーズファンクラブの会員になって、アメリカから送られてくるニューズレターを読んでいたりとか、そういう一見世の中に役に立たないような、役に立たないと思われるような趣味のたぐいとかでも、好きな事を増やしていき、また好きなものをより好きになっていくというのは大事だと思っています。
 ただ、ちょっと思えば、ボランティア活動的な何か地域の役に立つような事というのはさっぱりしていなかったなと反省するところもあり、その分今頑張っているというところがあります。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 それでは、小國さん、どうですか。
 

小國夢夏

 では、良いですか。
 

吉田副校長

 どうぞ。
 

小國夢夏

 さっきの平松さんと少し似ている質問かもしれないのですけれども、高校生って小中学生よりは少し自由が効いて、でも大学生、社会人よりはお金も無くて、足も無くて、その高校生だからこそ出来る事って、何があると思いますか。
 

達増知事

 高校生は、ある決まった枠組みの中では、全国区で活躍出来るというところが高校生の特徴だと思います。甲子園野球というのが分かりやすい例ですけれども、そして甲子園野球というのは大人達をも夢中にさせる、そういう大人の社会にも通用するような事を全国レベルで成し遂げられるのが高校生。ただ、そういう高校野球とか、あとはインターハイや国体、またいろんな文化、芸術のコンクール、弁論大会とかもそうだし、あとは「鎌倉カイギ」とか、いろんなそういうスポーツ、文化、芸術ともまた違う社会的な活動というのが今いろいろ増えているのですけれども、そういった枠組みの中で全国を目指し、あるいは全国的な繋がりを得て、そしてそこで大人達をも唸らせるような活躍が出来るというのが高校生ですね。小中学生は、なかなかそういう全国というところ、あるいは大人達を唸らせるような活躍というのは難しいので、高校生ならそれが出来ると。
 大学生になると、そういう枠組みをぶち壊してとか、そういう枠に囚われずに自由にというところが大学生とか、あるいは専門学校でも良いのだけれども、高校を卒業した後の世界ですね。それは、職業人になっても良いのですけれども。特に職業人になると、一定のルールは守らなければならないのだけれども、商売でも今までに無いような商品やサービスを開発するとか、そういう枠をぶち壊す事がむしろ仕事の本質みたいなところがあり、高校生はあまりそういう枠をぶち壊す事には夢中にならないほうが先生方も安心すると思うし、おうちの方達も安心すると思います。
 

小國夢夏

 ありがとうございます。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 最後にもう一方くらいどうですか。玉木さん、どうですか。
 

玉木瑞帆

 さっき私、三陸鉄道で被災地を回るツアーを企画していると言っていたのですけれども、その三陸鉄道を使ってどこかに行くというので、今全国の、和歌山とか、静岡とか、いろんな人にどういう所に行きたいかというのを聞いているのです。ツアーって、和歌山とか静岡から来るには凄くお金がかかるし、高校生が来るとしたら凄く大変な事だと思っていて、お金はかかるけれども、でもこういう所があるから、こういう魅力があるから来たいというのが今知りたいのですけれども、知事としては岩手の三陸鉄道で行くとしたらどこが一番魅力的だと思いますか。
 

達増知事

 最近経験した例だと、「あまちゃん」ファンの人達はやっぱりある程度お金を払っても久慈に来たりとか、そこから三鉄に乗ってドラマの中にも出てきた堀内とかそういう……、堀内は普代村になりましたっけ、野田村になりましたっけ。
 

東大野室長

 普代です。
 

達増知事

 普代の堀内という駅とか、そういう所を見てみたいとかという大人達が物凄くたくさんいます。
 何か自分が求めている、まさに好きという、自分がそれを好きだと思えば、手間暇かけても、お金をかけてもそこに行くとか、会いに行くとか、食べに行くとかという事があるので、地域の魅力を発掘するやり方もそうなのですけれども、片っ端から書き出してみる事でしょうね。風光明媚な絶景を、一生に一度は見ておきたい絶景みたいな観点からすると浄土ヶ浜とか、龍泉洞とか、北山崎とか、そういった所かな。あと震災遺構、東日本大震災の事を学べるという意味では、田老の駅の周辺の防潮堤の跡とか、田老観光ホテルの跡とか、あれは一見の価値がやはりあると思います。
 

佐々木局長

 知事ちょっと良いですか。沿岸局で、三陸鉄道寿司列車というのを企画したのです。ちょうど私の隣にいたお客さんが東京から来たお客さんなのだけれども、青春18きっぷを買って、わざわざですね、年とっているのですけれども、安く、とにかく自分で乗り継ぎながら、鈍行を乗り継いでここまで来るというふうな鉄道オタクが結構いるのです。要は何を言いたいかと言えば、やっぱり情報、こういうふうなものがありますよというのを東京周辺津々浦々にお知らせすれば、それに関心を持つ人は現れるというふうな事は一つ言えるかと思います。ちょうど沿岸振興局でも、三鉄を活用したブランドを確立しようという事でいろいろ立ち上げたところなので、玉木さんからも意見を伺うように職員に言いますので、いろいろ一緒に考えてください。
 

玉木瑞帆

 はい。
 

達増知事

 そうですね、何が魅力かというのを探して発掘して宣伝するのが仕事の県職員がいっぱいいますので。
 あと今の話を聞いていて思い出したけれども、鉄道マニアの皆さんはとにかく三陸鉄道に乗る事が出来さえすれば良いという感じで、乗って来て、あまり景色も見ずに、時刻表を見ていたりとかして、とにかく乗りさえすればあとはもう何も要らないみたいな人もいて、あと何か見ているとすれば列車の中の機械とか装置とかを見ていて、あまり外を見ていないような人もいるし。本当に好き好きで、好きだというもののためにはそういう手間暇、お金をかけても良いというのがやっぱり人間だと思うので、好きになってもらえるようなものをたくさん用意する事がポイントだと思います。
 好きというのは、おもしろおかしいというだけではなくて、さっき言った震災遺構みたいな、やっぱり人としてそういうのは見ておかなきゃとか、学びたいとか、そういう真面目な好きな感じというのもあわせてですけれどもね。
 

吉田副校長

 ありがとうございました。
 ちょうど時間になりました。皆さん本当にありがとうございました。
 

知事所感

吉田副校長

 それでは、最後に知事からお願いいたします。
 

達増知事

 もう言いたい事は話の中で大体言い尽くしましたので、皆さんその調子でぜひ進んでいって欲しいと思います。ありがとうございました。
 

閉会

吉田副校長

皆さん、本日は貴重なお話を頂きまして本当にありがとうございました。これをもちまして県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。

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