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「がんばろう!岩手」意見交換会(平成25年2月1日 釜石・大槌地区高等学校)

ID番号 N5344 更新日 平成26年1月17日

懇談会の様子1

日時

平成25年2月1日(金曜日) 14時00分から15時00分

場所

岩手県立大槌高等学校 会議室

出席者

  • 参加者(敬称略)
    小林 友海(岩手県立大槌高等学校)
    東梅 佳菜(岩手県立大槌高等学校)
    佐々木裕都(岩手県立釜石高等学校)
    沼崎 美幸(岩手県立釜石高等学校)
    木川田菜愛(岩手県立釜石商工高等学校)
    道合 寛之(岩手県立釜石商工高等学校)
  • 県側
    達増知事
    稲葉秘書広報室長
  • 司会
    佐藤 一也(岩手県立大槌高等学校副校長)

開会

佐藤副校長
それでは、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
本日御出席いただきました生徒の皆さん、また県議会の先生方には御多忙のところお越しくださいまして、まことにありがとうございました。心から感謝申し上げます。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます岩手県立大槌高等学校副校長の佐藤と申します。どうぞよろしくお願いいたします

知事あいさつ

懇談会の様子2

佐藤副校長
それでは、開会に当たりまして、知事から一言御挨拶をお願いいたします。

達増知事
皆さん、こんにちは。学年末の忙しい時期にこのように集まっていただきまして、ありがとうございます。県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会といいますのは、この岩手県の東日本大震災津波からの復興を進めていくために、復興の最前線で活躍している皆さんと意見交換をして、岩手県のこの復興に役立てていこうという企画です。
いろいろ漁業をやっている方、商業、工業、観光をやっている方、福祉とか、それから町内会活動のような地域づくりをやっている方、いろんな方々と会って意見交換会をやっていますけれども、この学校というのも非常に大事なところであります。学びという場は、岩手県全体にとっても大変大事なところでありますので、その学びの場においてこの頑張っている皆さんの意見をぜひ聞きたいと思ってやってまいりました。
岩崎、小野、両県議会議員のお二人にもいらしていただいて、ありがとうございます。それから、この場所を提供いただき、それから副校長先生には司会をしていただいて、大槌高校には御礼を言いたいと思います。
大震災の直後に避難所として使われているころに来たことがありますけれども、みんなで力を合わせて大震災を乗り越えていこうという、そういう大きな拠点になっていたことを思い出します。あのころのような大変な厳しさというのはだんだんなくなってきているのですけれども、復興というのは岩手県の計画でも8年計画です。大変長い事業ですけれども、その長い復興を充実させて、また加速させていかなければならないと思います。きょうの意見交換会がその役に立つように期待して、挨拶といたします。ありがとうございます。

佐藤副校長
ありがとうございました。
それでは、本日御出席の皆さんを御紹介いたします。
岩手県立大槌高等学校、小林友海さんです。

小林友海
本日は、よろしくお願いいたします。

佐藤副校長
同じく、東梅佳菜さんです。

東梅佳菜
こんにちは。よろしくお願いいたします。

佐藤副校長
岩手県立釜石高等学校、佐々木裕都さんです。

佐々木裕都
よろしくお願いします。

佐藤副校長
同じく、沼崎美幸さんです。

沼崎美幸
よろしくお願いします。

佐藤副校長
岩手県立釜石商工高等学校、木川田菜愛さんです。

木川田菜愛
きょうは、よろしくお願いします。

佐藤副校長
同じく、道合寛之さんです。

道合寛之
よろしくお願いします。

佐藤副校長
県からは、達増知事、そして稲葉秘書広報室長でございます。

稲葉室長
よろしくお願いいたします。

佐藤副校長
それから、本日県議会の小野先生、岩崎先生にもお越しいただいております。
それから、皆さんのお手元に飲み物、お菓子を準備しております。皆さんには、どうぞ飲み物、お菓子を召し上がりながらリラックスして参加してください。
なお、この飲み物、こちらの「だれかのために」という、これは宮古商業高等学校の生徒さんが東日本大震災で被災された方の応援を目的に企画した商品だそうです。この場をおかりして御紹介させていただきます。どうぞ自由に飲んでいただければと思います。

懇談

佐藤副校長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。
初めに、自己紹介を兼ねまして、お一人4分ぐらいのところで、今皆さんが学校や地域で取り組まれていることなどをお話いただきたいと思います。
それでは、名簿の順で小林さんからお願いいたします。

小林友海
私は、大槌高校3年の小林友海です。昨年まで生徒会副会長を務めていました。出身は、鵜住居町で、震災で家や友人を失いました。目標を失いかけた時もありましたが、生徒会活動などで他校の生徒と交流し、同年代の方々に震災の被害状況等を伝えていく中で、少しずつ震災と向き合うことができました。
私は、昨年全国ユネスコ研究大会に参加し、「STAND UP TAKE ACTION運動」を知りました。この活動は、世界の貧困を助けるために立ち上がる姿を、メディアを通して世界のリーダーに訴えかけるというものです。東日本大震災の復興に当たり、163カ国の支援がありました。その中には、発展途上国からの支援もあったそうです。私たちは、水や食料がなく、つらい思いを経験しました。しかし、同じような思い、同じような苦しみを日々味わって暮らす方々のために、そして同じ苦しみを共感したからこそ自分たちができる社会貢献を果たすことを約束し、行動していくことを決意しました。
また、先日大槌町役場職員の方々と意見交換会が行われ、私も参加しました。大槌町の人口流出は県内で最も多く、このままでは復興の遅れにつながると考えます。町の復興は、私たちが担っていかなければなりませんが、町の雇用状況や安心、安全に暮らせるのかという不安はまだ解消されていないということを私はその場で述べてきました。
震災からもうすぐ2年を迎えようとしています。今回の県政懇談会もそうですが、今までも、そしてこれからも私たち高校生が復興を担う一人として一生懸命取り組んでいきたいと考えています。本日は、よろしくお願いします。

佐藤副校長
ありがとうございました。
それでは次に、東梅さんよろしくお願いします。

東梅佳菜
私は、今年度の8月から大槌高校の生徒会長を務めています。生徒会活動の中で、県内外の高校生と交流する機会があり、震災や復興に対してそれぞれの立場から意見交換を行い、その際には、震災当時の大槌高校の避難所運営の様子のプレゼンテーションを行っています。また、大槌の被災状況と現在の状況を発信しています。震災から1年半以上経過し、被災地の中でも防災意識が低下するなど、風化が始まっているのが現状です。震災の経験を多くの人に伝えていくことが私たちの世代の役目であると思います。
昨年の夏に、TOMODACHIサマー2012ソフトバンクリーダーシッププログラムに参加しました。アメリカの企業家による講義やディスカッション、プレゼンテーションを通して、リーダーシップについて学ぶほか、ボランティア活動や現地の人々と交流しながら地域貢献について学んできました。プログラム終了と同時に、ボランティア団体が結成され、東北3県、それぞれの支部ごとで活動を展開しています。私は、昨年の12月に釜石支部が企画したキャンドルナイトというボランティアのお手伝いをさせていただきました。当日は、多くの方々が会場に足を運んでくださり、微力ではありますが、この企画に役立てたことをうれしく思いました。これからもさまざまな活動を通じて出会った仲間や周りの人たちとのつながりを大切にしていくとともに、地元の復興に全力を尽くしていきたいと思います。本日は、よろしくお願いいたします。

佐藤副校長
ありがとうございました。
それでは、佐々木さんよろしくお願いします。

佐々木裕都
私は、釜石高校2年、生徒会副会長の佐々木裕都です。釜石高校の生徒会では、桜の木プロジェクトというのを行っていますが、日本花の会という会から桜の木の苗を100本いただいて、それを釜石市とともに提案して100本植えました。震災から復興への象徴と、震災を忘れないようにという活動などを意識してやっています。ほかにもそういう震災で苦労した人とか多いのですが、やはり震災を忘れない、風化させないまま新しい目標を持ってみんなが何かに取り組んでいくことが大事だと思っています。きょうは、よろしくお願いします。

佐藤副校長
ありがとうございました。
では、続いて、沼崎さんよろしくお願いいたします。

沼崎美幸
私は、釜石高校の生徒会監査委員の沼崎美幸です。私は、大槌中学校の出身です。震災のときに避難した大槌高校で大槌高校の生徒会の皆さんや生徒の皆さんからすごくよくしてもらったので、あこがれて生徒会に入りました。
昨年度に行われたフォーラムニューリーダーは、東北6県のさまざまな高校が集まりました。その生徒会では、講義や生徒会のあり方や対応の仕方などを学びました。釜石高校では、以前からも地域清掃をやっていて、身近なことですが、釜石高校の近くに仮設住宅ができたので、その範囲も地域清掃の範囲にふやそうと思い、今年は1年生がその範囲を掃除してくれました。また、家庭クラブ委員も鈴子町という駅の近くの地域を掃除してくれました。
それから、望んでいることなのですが、今バスが大槌町、山田などから釜石に行くバスが朝に釜石高校生が乗れるバスは3本しかなく、朝大槌町から乗れる1本目のバスが6時20分ですごく早く、道の駅山田からの始発は6時でこのバスに乗る人も大変だし、次のバスが7時10分、15分で、このバスに乗ってしまうと釜石高校生は8時までに学校に着かなくて朝学習などに間に合わないだけでなく、雪が降ると8時20分の始業時間にも間に合わないときがあるため、大変な思いをしている人が多くいます。バスの本数をふやすか、鉄道の復旧など通学の便の改善をしてほしいと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございました。
それでは、続いて木川田さん、よろしくお願いします。

木川田菜愛
私は、釜石商工高校の2年の木川田菜愛といいます。今年度の9月から生徒会長を務めさせていただいています。クラスでは、副委員長を務めています。部活では、男子バスケットボール部のマネジャーとして所属し、試合などで審判をしています。1年生のときにIBAという岩手県のバスケットボールの審判の資格を取りました。ふだんの部活や練習試合だけでなく、中学校の大会なども吹いています。年に何度か開かれる審判講習会などにも参加し、社会人になっても地域に貢献できるように積極的に参加していきたいと思います。
本校では、毎年行われている商工祭という大イベントがあり、その中でも恒例の商工マーケットというものがあります。今年度は、「復興 これ食ってがんばっぺし!」を掲げ、震災時に御支援してくださった全国の方々に感謝の気持ちをあらわすため、旧商業高校の体育館を借りてプレショップも行いました。今まで大きな自然災害が起こったことのある日本各地の名産品を自分たちで取り寄せて、その被災地のよさを発信し、少しでも復興に役立てることができたのではないかと思います。きょうはよろしくお願いします。

佐藤副校長
ありがとうございました。
それでは、道合さん、よろしくお願いします。

道合寛之
釜石商工高校2年、機械科の道合寛之です。生徒会副会長を務めさせていただいています。部活は、バスケットボール部に所属しており、キャプテンをしています。キャプテンとして、チームのメンバー全員に信頼されるようふだんの生活からコミュニケーションを大切にしています。私の家は、海からそれほど離れてはいないのですが、何とか家は無事でした。しかし、周りの家や人々が流されてしまい、少しでも自分でできることはないかと考え、1年生のころに旧商業高校の仮設住宅で行われたボランティア活動に参加しました。寒い中、とてもたくさんの人たちが見に来てくださり、温かい笑顔を見ることができました。仮設住宅では、まだ不便な生活を送っている人たちがたくさんいます。そういう人たちの笑顔を守るためにも、これからも機会があれば、このような活動を続けていきたいと思っています。よろしくお願いします。

佐藤副校長
ありがとうございます。
皆さんから順番に一通りお話しいただきました。知事からお話しいただきたいと思います。

達増知事
皆さん、学校の生徒会の役にそれぞれついて、そういう活動をしながら地域のボランティア活動に参加したり、また全国との交流や、また国際的なさまざまな勉強もしていて、大変心強いなというふうに思いました。ぜひその調子で頑張ってほしいと思います。

佐藤副校長
ありがとうございます。
それでは、どうぞ皆さん、喉が少し乾くのではないかと思いますので、遠慮なく飲みながら、食べながら、どうぞ。緊張すると喉が乾きますので。
それでは、お一人、これまた4分ぐらいで、今度は皆さんが地域の復興を含めて、これからの岩手に望むこと、これから自分がどんなことに取り組んでいきたいかというようなことをお話しいただきたいと思います。
これも名簿順で、小林さんからお願いいたします。

小林友海
私は、よりスピーディーな復興ができればいいなと考えています。先ほども述べたとおり、大槌町、そして沿岸地域の人口流出は今後も大きな問題の一つとなることでしょう。雇用の確保、区画整理の進行等、より迅速的に取り組み、若い世代の方々が地域の復興に取り組みやすい環境をつくり上げることが求められると考えます。
また、大槌町の復興計画の中に、私たちが通っている大槌高校のグラウンドに小中一貫校の建設が盛り込まれています。この復興計画を耳にした際、高校の生徒全員が首をかしげたのが本当のところです。私もこの計画に納得しているわけではありません。震災直後から唯一変わらないままなのが学校でした。その学校がこれから形を変えていくというのは、何だかとても寂しい気がします。
私は、春から盛岡の県立大学へ進みます。今までとは違い、内陸から被災者の一人として現地のニーズをいち早く発見し、解決に向けて活動を展開していきたいと思っています。
そして、将来は地元に戻り、保育士として子供の笑顔を守り続けられる存在でありたいと思います。具体的には、子供たちを核に保護者や地域の方々のつながりを再構築したいと思っています。震災で仮設住宅へと暮らしが移り変わり、地域が分散され、人と人とのつながりが薄れてしまっているということをこの2年で痛感しました。これからは、復興住宅へと住まいが移り変わりますが、新たな人たちとの交流をより良く築く必要があると考えます。
震災を通じて、人と人とがつながるということは、助け合いの心や、誰かを大切にする心を育むということを知りました。ですから、自分が保育士になったときに、子供を保育するだけではなく、保育所を拠点に地域間のつながりを一層強め、そして子供が健やかに育ち、この地域を愛せるよう努めたいと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございます。
それでは、東梅さん、よろしくお願いいたします。

東梅佳菜
私は、三陸全体の防災意識を高めることが必要だと思います。昨年度、防災ミーティングに参加した際に、そのことを考えました。防潮堤などのハード面に頼り過ぎるのではなく、日ごろの避難訓練などを通してソフト面を強化していくことがこれからの岩手に必要だと思います。例えば児童生徒を対象に、学校の授業の一環として防災教育を取り入れ、地震と津波のメカニズムについて学ぶことなどが挙げられます。隣の釜石市では、小学校、中学校のときに防災教育を熱心に取り組んできたと聞きました。しかし、高校になると、今まで学んできたことを生かす場が少なくなったそうです。
そこで、高校生と子供が一緒に防災について考える機会をつくり、定期的に、かつ実践的な避難訓練などを継続することが必要だと思います。生徒会などの活動の中で、他県の高校生と交流をした際に、今被災地に必要なものは何ですかと聞かれることがよくあるのですが、その際には物資などは要らないので、実際に現地に足を運んで現地の状況を理解してほしいなと思いました。そして、現地の現状を見て感じたことを地元に戻って周囲の人たちに伝えるとともに、ソーシャルネットワークなどを利用して発信し、より多くの人に現状を知ってもらいたいと思います。
私は、被災地の風化がこれ以上深刻な問題とならないように、生徒会活動やソーシャルネットワークなどを通じて被災地の現状を多くの人に発信していきたいと思います。

佐藤副校長
ありがとうございます。
続いて、佐々木さんお願いいたします。

佐々木裕都
私は、医師不足の問題を解決することが大事だと思っています。今回の震災で、若者がどんどん減って高齢化が進んでいる沿岸地域では、今建てられている仮設住宅なども病院から離れ過ぎていて、病気で倒れたりしたときに大槌では今大槌病院が診療所になっていて全部釜石市のほうに搬送されてくるのですけれども、搬送されてくる間に何か大変なことになったりしたらいけないので、そうした地域の医療の面から高齢者を支えていくことが、まずは大事だと思っています。また、若者が地域で働く場がすくないと感じます。若者がどんどん働けるような場所がないと若者がいなくなってしまい、復興が進まないと思いますので、雇用の場をふやしてほしいと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございます。
それでは、続いて、沼崎さんお願いいたします。

沼崎美幸
私も先ほど皆さんが言ったように、雇用不足や医師不足、あとバスの本数とかも岩手県の住民の流出につながっているのではないかなと思っています。私の友達も釜石高校から何人か転校したのですけれども、家からバス停までが遠いとか、そういう理由があって、雇用問題とかもいろいろあって、やっぱりそういうのを改善していかないと人口流出はとめられないのかなと思っています。
私は、将来学校の先生になりたいと思っています。今国語の授業で東京大空襲の記念館は残すべきか、残すべきでないかという論説を教材として勉強しています。その論説では、筆者は残すべきであるとしながら、でもそれは当事者にとってはつらいものではないかと述べています。私は残すべきだと思っています。それは、津波でも同じようなことで、やっぱりつらい記憶もあると思うけれども、そういうのを当事者が伝えていかないと伝わらないものもあると思うからです。今まで3月3日に大槌町内では津波の避難訓練をしてきました。でも、そうした訓練をしてきたのに死者も死傷者もいっぱい出て、大槌の役場の人たちもたくさん亡くなりました。そういうつらい記憶があるのだよということをきちんと伝えていきたいと思い、教師になっていろんな子供たちに当時のことを伝えていけたらなと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございます。
続いて、木川田さんよろしくお願いします。

木川田菜愛
私は、これからの復興について、どうすればもっと釜石が盛んになるのか、楽しい地域になるのか考えてみました。交流施設や若者向けのお店をふやすことができたらいいと思います。市外の人たちが釜石に来て、また来たいと思えるような場所です。例えばカラオケボックス、大手スーパー、ファッションセンターなどです。そういった場所がふえることで、今釜石の地域に住んでいる人々だけでなく、遠くの地域に住んでいる人々の出入りも多くなると思います。すると人口もふえ、釜石をもっとたくさんの地域の人たちに知ってもらえると思います。私たち高校生が思うことは、施設やお店がふえれば就職の幅もふえ、復興で今まで以上に釜石を盛んにすることができるのではないかと思います。
以上です。

佐藤副校長
ありがとうございます。
それでは、道合さんお願いいたします。

道合寛之
私は、復興を進めるためにも、まずは今の現状を知ってもらい、そこの町のよさをPRし、観光客や人口がふえてくれればいいなと思っています。そして、将来的には、活気あふれる町へ戻ることを願っています。そのためには、内陸の人たちばかりに頼っているのではなく、震災を経験した私たちから変えていかなければならないと思っています。小さなことでも一人一人が行動すれば大きな力になると思います。
そこで、支援してくれた方々とともに力を合わせることによって、復興へ大きく近づけると思っています。釜石は、海産物がおいしく、有名な祭りもあり、知ってもらいたいいいところがたくさんあります。訪れた方々にいいところだと言ってもらえるようなまちづくりに、自分自身も積極的に協力して、震災前以上に盛り上げていきたいなと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございます。
一通り皆さんからお話をいただきました。知事からよろしくお願いします。

達増知事
皆さん、それぞれ自分自身の将来のこと、それから同時にこの地域の将来のことも真剣に考えていてくれて、これまた大変頼もしく思いました。
小林さん、スピーディーな復興が大事で、人口流出を何とかしなければならないと。それから、東梅さんは、防災意識を高める防災教育が大事だ。佐々木君は、医師不足の問題、それから雇用の問題。沼崎さんはバスが少ないという交通の問題や雇用の問題、人口流出の問題。木川田さんは、若者向けの店なんかが釜石に必要なのではないかと。道合君は、海産物とかお祭りとか、そういう地域の宝を生かしたものを工夫していくのがいいのではないかと。それぞれ非常に大事なポイントだと思います。
岩手県で8カ年計画で復興計画を立ててやっているのですけれども、2011年の3月11日の時点に8年かけて戻すというのではなく、過去に戻す復興ではなくて未来に追いつく復興という内容になっています。2011年から8年後の岩手のあるべき姿というのを描いて、そこに8年かけて追いついていく復興。ですから、もう2年たつから、今からだともう6年後の岩手ということになりますけれども、そこはやっぱり地元で働きたい人がちゃんと地元で働くことができという岩手であります。そのためには、地域資源を生かすということが大事です。海産物というのがまさにそうで、世界3大漁場の一つ、そういう三陸沖の漁場を控えて、またそれぞれの湾での養殖も大変すぐれた海産物を養殖することができる。それは、この北上山地、北上高地の山が非常に古い地質からできていて、石灰質が豊かだったり、またいろんな植物の成長にもいい山なので、それでそこに生えた木から落ちた落ち葉が海のほうに行って栄養になりという山と海が一つながりになって命を育んでいくという、そういう大変すばらしい場所でもあります。そこは、地質学的にもリアス式海岸は大変きれいな海岸で、国立公園に既になっているし、これをジオパークという、さらに国立公園より高度な地質公園にしようという構想があります。
そして、大震災の直前に釜石と鵜住居の間で開通した高速道路、あれをもう岩手の沿岸全部つなぐようにしますし、釜石から花巻に行く高速道路もまだできていないところがあるのですけれども、それも完成させて、沿岸の行き来をより自由に便利にし、そしてまた沿岸と内陸も行き来を便利にしていく。そういう中で、交通もしっかり道路を使ったバスの交通もですけれども、鉄道の復旧もやっぱりしっかり進めていかなければならないと思います。そうやって行き来を便利にしながら地域の持っている資源を活用して、そして地域の外との交流も盛んにして、岩手をよりよいものにしていくというのが岩手県の復興計画です。
その中で、大槌病院も安全な場所に移して建て直しますし、ちゃんと入院できるような大槌病院に戻しますし、あとは平成20年から岩手医科大学の定員をふやして、定員がふえた分、岩手県からの奨学金で卒業、お医者さんになった暁には岩手に残ってお医者さんになるという定員をふやしたので、そのときふやした定員の効果が8年かかって平成28年、まだ3年かかるのだけれども、そのころになると岩手医科大学を卒業して岩手に残るお医者さんの数がぐっとふえます。そうなってくると、岩手の医師不足というのは、今よりは大分よくなってきますので、数がふえるのは3年後ぐらいからなのだけれども、今からその人たちがちゃんと沿岸の地域医療を充実させるような形で働くようにというような計画を既にもう練っているところです。
あとは、お祭りというのがやっぱりすごく大事で、虎舞とか獅子舞とか、あといろんなお祭りが大槌もだし、釜石もだし、立派な伝統的なお祭り、そして郷土芸能があります。これは、本当に大切にしていかなければならないと思っています。そういうほかにないようなもの、そこに行かなければ見られない、そこに行かなければ参加できないというようなものが地域の魅力の中心になって人を引きつけていくというところがありますので、そういうのはある限り、この復興の先にある大槌、釜石の地域というのは絶対よくなると思っているし、そうしなければならないと思っていますので、皆さんもそれぞれ力をかしてほしいと思います。

佐藤副校長
ありがとうございました。
最初に皆さんから今取り組んでいることをお話しいただいて、そして次に岩手に望むこと、自分が取り組みたいことということで話をいただきました。いろんな観点が出てきたと思います。知事がおっしゃられた未来に追いつく復興、あるべき姿を描いて、そこに追いつくという点の重要な部分がそこにあるのだなと聞いていて思います。
それでどうでしょう。皆さん、お互いの意見を聞き合って、率直にどんな印象、感想、あるいはこういうこともあるなといったことを自由に意見交換できたらいいなと思います。どんなことでも自分が感じたことをそのまま率直に言っていただいて構いません。どうですか。
じゃ、東梅さん。

東梅佳菜
先ほど沼崎さんがバスの問題でおっしゃったのですが、きょうから大槌のバスの時刻表も変わって、ルートも変わりました。
それで、私は、家の前をいつもなら7時40分に出て、学校前には8時程度に着くのですけれども、きょうは7時8分に乗って学校前に着いたのが8時だったのです。バスの運転手さんも何でこんなに回りくどいルートにしたのだろうと言っていたりとか、地域の全員が賛成したわけではないのだろうなと思いました。なので、もう少し地域住民の意見も取り入れてから実施したほうがいいと思いました。

佐藤副校長
ありがとうございます。

達増知事
特に高校生の意見をやっぱり聞きながら決めないとだめですね。バスの行程、回し方については。

佐藤副校長
今東梅さんからバスのことについて、やっぱり自分もということありました。そのほかどうでしょうか。
はい、木川田さん。

木川田菜愛
私もバスのことなのですけれども、釜石商工のほうに行くバスで、結構雨とか雪とかの日に同じ場所から結構な人数が一つのバスに乗っていくのですけれども、すぐ満員になって遅刻して来る人がたくさんいるのです。だから、やっぱりバスの数を、近くの時間でもう少しふやしてほしいなと思います。

佐藤副校長
これも学校生活を送る上で、バスの時間というのも大事だなということですね。その他、どうでしょう。バスのことでも、あるいは他のことでも。
沼崎さん、どうぞ。

沼崎美幸
私は、大槌高校さんがやっている震災当時のことをパワーポイントで他県や他校の人たちに見せている活動がすごくいいなと思っています。実際見せてもらったのですが、すごく詳しく書いていて、当時の写真なども載せてわかりやすくできていました。それを見せられた他県の人にも外国の人にもすごく伝わるすばらしい活動だなと思いました。岩手県でも臼澤みさきちゃんがCMでそういうふうにやっているのですけれども、やっぱりそれだけでは足りないのではないかなと思って、風化しないようにしていってほしいなと思っています。

佐藤副校長
高校生も風化をさせない、あるいは語りつないでいくというような観点での取り組みが大事なのではないかという意見が幾つかありました。そのことに関して、何か思ったことがあれば、お話しいただければと思います。いかがでしょうか。
はい、小林さん、どうぞ。

小林友海
先ほど沼崎さんがおっしゃったのですけれども、私も、現生徒会長の東梅もオーストラリアに行って震災直後の動きなどをパワーポイントを実際に使って発表してきましたが、オーストラリアは地震も津波もそんなにないところなので、どういうメカニズムで津波が起きるのかというのもわからない子たちが多かったのです。私たちは幼い頃から宮城県沖地震は絶対来ると言われていたので、震災に対して幾らか防災意識はありましたが、外国にいざ行ってみると地震が来て津波が来るのか、それとも津波が来て地震が来るのかという、そういった疑問を持つ子供たちもいたので、世界に向けてはもちろんのこと、県内、県外の高校生、高校生以外の方々にも、ぜひ釜石商工さん、釜石高校さんと私たちも広く伝えていってほしいなと思います。
また、私は春から盛岡で大学生活を送ることになりますが、県立大学にも大槌高校から行っている先輩はいますし、そうではなくても沿岸地域にもともと住んでいましたという学生も多いと思うので、そういった方々と協力して地域産品などの紹介を進めていきたいなと思います。

佐藤副校長
ありがとうございます。
それこそ国内だけでなくて、海外にも我々のこうした経験を伝えていくということが必要なのだということなのですね。
いかがでしょう。そのほかありましたら、どんなことでも構いません。
佐々木さん、いかがですか。どんなことでも結構です。

佐々木裕都
さっき道合さんが言っていたように、お祭りなど、そういった地域をちゃんと知ってもらうということはとても大事だと思いますし、そういったPRしていくことで人がやはり来るようになるのではないかなと思いました。

佐藤副校長
ある資源を生かさないと、復興になっていかないということがありますからね。
では、道合さん、どうでしょう。今のお話にも出ましたが。

道合寛之
海外でもこういう震災のことを伝えていることがすごいなと思い、自分たちもこういう機会があったら行ってみたいなと思いました。

佐藤副校長
それぞれの学校単独で今やっているかもしれませんが、この3校が協力して伝えていくなどということもまた必要なのかもしれませんね。
そのほか何か感じたこととかといったことありませんか。この際ですから、どんなことでもよろしいです。

達増知事
この大槌高校の避難所を通しての経験は、ものすごく貴重な経験で、これは本当に語り継いでいく価値があると思います。もう学校としての避難活動だけではなくて、地域の皆さんの避難所になって、一時は大槌病院も院長先生以下、この大槌高校を診療所にして診療もやったし、それにあわせて風邪を引いた人とかも多くの人に風邪がうつらないように、衛生的にもきちんと学校の中をいろいろ分けて、中で移動するようにするとか、とてももう最先端のというか、非常に高度な、そういう避難所経営をやっていたことを思い出します。
また、それを先生方と生徒たちが力を合わせて運営していたというところがまたすごくて、住民の皆さんもそういう先生や生徒たちに協力してお手伝いしながらやっていて、すばらしかったことを思い出します。
一方、オーストラリアの人たちみたいに、そもそも津波というのがよくわからない人たちも世の中にはいるので、そういう基本的なところから伝えていかなければならないというのもそのとおりだと思います。ですから、非常に高度な、もうプロの専門家たちも参考にするような、そういうことも伝えていかなければならないし、一方でそもそも津波とは何かみたいな基本的なこともできるだけ多くの人たちに知ってもらうということが大事なのだと思います。

佐藤副校長
ありがとうございます。
避難所経営ということもありましたが、小林さん、何か感じたことありますか。

小林友海
私も3.11の際には学校にいましたので、地震が起きてすぐに体育館の避難所運営に当たりました。そのときは、自分の家のこと、自分の親のこと、家族のこと、もちろん心配もしましたけれども、今やるべきことは心配をしていることよりも、とにかく動いていなければいけないのかなと思いました。もしかしたら、考えるよりも先に行動していたのかもしれないと思います。避難所運営として体育館を開放したり、学校自体も開放したりしてきましたが、毛布も少なかったですし、食料など備蓄もなかったので、地域住民の方々にはつらい思いをさせてしまったのかもしれないと思いました。

佐藤副校長
物資も避難者の皆さんに一度には行き渡らないで、寒い思いをした方もいたということだと思います。

達増知事
もともと学校がもうそこまでやるということは、そこまで計画されていなかったので、そのときは仕方なかったのだと思います。東日本大震災を教訓にして、今は岩手県の教育委員会でも学校が大災害のときに役割を果たしていかなければならないということで、3月11日前よりももっと備蓄の体制とかきちっとやっていこうということに今はなっています。

佐藤副校長
防災ですね、海外に向けて基本的なところから、あるいはどんなことを防災教育の視点で考えていけばいいのか。東梅さん、防災ミーティングにも参加されたということですが、何か思うところはありませんか。

東梅佳菜
防災教育といってもいろんな種類があると思うのですが、その中でも防災ミーティングで話し合った中で一番印象に残っているのが、大槌で言ったら津波により民家の上に「はまゆり」という船が乗ったのですけれども、そういう災害のときに起きたものを残すか残さないかという問題で議論がなされました。しかし、それは、今の時間だけでは解決できる問題ではないということで打ち切りになりました。宮城県の中学生は、何か震災を象徴する建物などを残しておいたほうが次世代につながるからいいと言っていたのですが、兵庫県の高校生は残していると今生きている人たちがつらい思いをするから、神戸ルミナリエのような形で残すのがよいのではないかと言っていました。岩手で言ったら県庁などの近くにそういう建物を建てて、内陸の人でもすぐ目にできるようにして、風化をさせないようにしていくことが大事なのだなと思いました。

佐藤副校長
ありがとうございます。
沼崎さんも残したほうがいいというような話をされていましたが、今のことに関連して何かありませんか。

沼崎美幸
風化させないために建物を残すことのほかに、町の人にとっていざというときに目指す建物の存在も大切だと思います。大槌町は、高いところにある建物が城山体育館と大槌高校の2つかなと私は思っているのですけれども、大槌町の避難所はどこなのかということを確立させて、住民にきちんと伝える発信をしたほうがいいと思っています。

佐藤副校長
ありがとうございます。
釜石高校さんは、目安箱というのもあるようですけれども、そういうのに何か復興に絡む生徒の意見が入るものなのですか。佐々木さん、いかがですか。

佐々木裕都
目安箱は、校内での生徒の意見を集めるものなので、今のところ復興に絡む生徒の意見は寄せられていません。今後、そのような意見が入る可能性もありますので、注意して見ていきたいと思います。

佐藤副校長
そうですか。商工さんもこの町のよさを具体的にPRするということですが、この町のよさ、お祭り、いろいろあると思いますが、生徒はいろんな声を上げるものですか。どうですか。

道合寛之
よさとかは、結構やっぱりみんな踊っている人たちも商工生でいるので、結構有名です。

佐藤副校長
そうですか。
そろそろ時間も押してきているのですが、皆さん、最後にこういうことを感じたとか、こういうふうに思った、こういうことはちょっと言っておきたいとか、ありましたらお願いいたします。いかがですか、せっかくの機会ですので。
はい、東梅さん、どうぞ。

東梅佳菜
私は先ほども言いましたが、やっぱり三陸のそれぞれの被災地では、被災を象徴するシンボルなどがあると思います。しかし、三陸だけに残すのでは、内陸の人たちは忘れてしまうのではないかと私は考えます。なので、県庁や盛岡市など、人が多く集まる場所に、そういう震災を忘れないような、象徴するような建物を建てて欲しいなと思います。

佐藤副校長
ありがとうございます。そのほかございませんか。
それでは、皆さん、本当にありがとうございました。熱心にお話をいただいたと思います。

知事所感

佐藤副校長
それでは、最後に知事からお願いいたします。

達増知事
東日本大震災のことを風化させないようにして、そして多くの人たちにいかに大変だったか、そこからどういうふうに立ち直っているか、そういうのを伝えていくという伝え方については、これからもみんなで考えて、そしてつくっていかなければならないと思います。岩手県では、春ごろに最初の記録誌を出すことにしていて、まずは本の形でどういうことが起きたのか、どういうことが参考になる、教訓になるのかというようなことを出すことにしています。でも、そういうのは、本で読むことができるとか、インターネットで検索できるとかというのも大事ですけれども、やっぱり何か見てぱっと印象づけられるということも大変大事だと思うので、そこも工夫していかなければと思います。
陸前高田の高田松原のところに、あそこは日本国政府も予算を出し、岩手県からも予算を出して、一つ記念になるような公園をつくろうという計画があります。でも、どういうふうな内容、どういう中身の公園にするかというのはまだ決まっていなくて、まだ調査費という予算がついただけだから、どういうふうにすればいいか、まずは調査するというところから今始まっています。だから、そういう国や県の正式な事業でもどういう形で記念碑のようなものを残していくかというのは、まだまだこれから決めていかなければならないということなので、きょう聞いたことを参考にして考えていきたいと思います。
そのほかにもきょうは参考になる意見をそれぞれいただきましたので、県の復興の進め方にも取り入れていきたいと思います。
あとはそれぞれの皆さんが自分自身、将来どういうふうにしていきたいかという、そういうのがしっかりあって心強いなと思いましたので、ぜひそれを大切にしながらさらに進んでいってほしいと思います。きょうはありがとうございました。

閉会

佐藤副校長
皆さん、本日は本当に貴重なお話をいただいて、ありがとうございました。
これをもちまして県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。

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