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「がんばろう!岩手」意見交換会(平成24年11月26日 気仙地区高等学校)

ID番号 N5340 更新日 平成26年1月17日

懇談会の様子1

日時

平成24年11月26日(月曜日)14時45分から15時45分

場所

岩手県立高田高等学校会議室

出席者

  • 参加者(敬称略)
    及川詩央里(岩手県立高田高等学校)
    高橋 敦浩(岩手県立高田高等学校)
    松野 貴也(岩手県立大船渡高等学校)
    及川くるみ(岩手県立大船渡高等学校)
    西條 翔汰(岩手県立大船渡東高等学校)
    佐々木瑞帆(岩手県立大船渡東高等学校)
    及川 葉子(岩手県立住田高等学校)
    吉田紗夏季(岩手県立住田高等学校)
  • 県側
    達増知事
    稲葉秘書広報室長
  • 司会
    中村 明徳(岩手県立高田高等学校副校長)

開会

中村副校長
ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
本日御出席をいただきました生徒の皆さん、また大船渡市長様、陸前高田市様には御多忙のところお越しくださいまして、まことにありがとうございます。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます岩手県立高田高等学校副校長の中村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

懇談会の様子2

中村副校長
それでは、開会に当たりまして、知事から一言御挨拶をお願いいたします。

達増知事
皆さん、こんにちは。きょうは高田高校、大船渡高校、大船渡東高校、そして住田高校から生徒の皆さんに、代表の皆さんに来ていただきました。
県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会ということを大震災が起きてから岩手のあちこちでやっています。主に沿岸地方でいろんな漁業とか、商業、工業、地域の福祉、いろんなお祭りをやる先達の人たち、いろんな地域で活躍している人、頑張っている人たちと意見交換をしながら、県として復興をどういうふうに進めていくかを考える、その参考にする企画としてやっています。
そして、きょう初めて高校生の皆さんとこの意見交換をやるのですけれども、高校生の皆さんはまず大震災の被害を受けたその当事者でもあり、改めてお見舞いを申し上げます。そして、その被害を乗り越えて地域の中でそれぞれの勉強、クラブ活動、生徒会活動、そういう学校生活を頑張りながら地域の大人たちにも希望を与えてくれている、そして学校を卒業し、将来に向かって進んでいく、それがまた岩手全体の希望でもあります。そうした高校生の皆さんと意見交換することは、岩手全体の復興にとっても非常に重要であると考えて、きょうはお邪魔した次第であります。
きょうは戸田大船渡市長さんと、それから陸前高田市の代表の方にも来ていただいていて、それぞれの市の中で地域の皆さんと一緒に活躍し、またオール岩手としても注目されるような活躍もし、さらには全国的にも、世界からも注目されるような活動もしてもらっていて大変心強く思っています。きょうはぜひそういった普段の活動、また今考えていることなど聞かせてもらって、岩手全体の復興の参考にしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。

中村副校長
ありがとうございました。
それでは、本日御出席の皆さんを御紹介いたします。
岩手県立高田高等学校、及川詩央里さんです。

及川詩央里
よろしくお願いします。

中村副校長
同じく高橋敦浩さんです。

高橋敦浩
よろしくお願いします。

中村副校長
岩手県立大船渡高等学校、松野貴也さんです。

松野貴也
よろしくお願いします。

中村副校長
同じく及川くるみさんです。

及川くるみ
よろしくお願いします。

中村副校長
岩手県立大船渡東高等学校、西條翔汰さんです。

西條翔汰
よろしくお願いします。

中村副校長
同じく佐々木瑞帆さんです。

佐々木瑞帆
よろしくお願いします。

中村副校長
岩手県立住田高等学校、及川葉子さんです。

及川葉子
よろしくお願いします。

中村副校長
同じく吉田紗夏季さんです。

吉田紗夏季
よろしくお願いします。

中村副校長
県からは達増知事、稲葉秘書広報室長でございます。

稲葉室長
よろしくお願いいたします。

中村副校長
なお、本日は戸田大船渡市長様、陸前高田市企画政策課横手様にお越しいただいております。

戸田大船渡市長・横手
よろしくお願いします。

懇談

中村副校長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。
生徒の皆さん、初めに自己紹介を兼ねまして、お一人3分くらいで、今皆さんが学校や地域で取り組まれていることなどを御紹介いただきたいと思います。よろしいでしょうか、今皆さんが学校や地域で取り組まれていることなどをお話しいただきたいと思います。
それでは、名簿の順で及川詩央里さんからお願いします。

及川詩央里
高田高校2年の及川詩央里です。私は、今年度の6月から本校の生徒会長を務めさせていただいています。
私がこれまでに行ってきた活動は、主に生徒会活動の中で県内外のさまざまな高校の生徒会の皆さんと交流をしてきました。その交流では、互いの地域の復興のために生徒会として何ができるか、何を行ってきたかなどの情報交換などをしています。
また、高田高校は陸前高田市唯一の高校として、高校の復興だけでなく、地域復興のためにさまざまな活動を行ってきました。例えば陸前高田市の仮設住宅に本やクリスマスカード、入浴剤を配ったり、JRC同好会で花を植えたりしています。また、昨年は陸前高田市復興祭にボランティアスタッフとして参加し、盛り上げることができたと思います。
今後も生徒会交流によっていただいたアドバイスや得た情報を生かし、陸前高田市だけでなく、岩手県を初めとする被災地復興に尽くしていきたいと思います。

達増知事
入浴剤はどこかほかの県の高校生がつくってくれたやつだっけ、テレビで見たことがあるような気がする。

及川詩央里
JRC同好会で手づくりしたものです。

達増知事
JRC同好会でつくったやつなのだね。

及川詩央里
はい。

達増知事
テレビで見ました。すごい活動だと思います。

中村副校長
それでは、高橋敦浩さんお願いします。

高橋敦浩
高田高校2年の高橋敦浩といいます。私は及川詩央里さんと同じく生徒会副会長を務めさせていただいています。
私は、ことしから第15代の高校生平和大使としてさまざまな地域、地元であったり、あるいは世界各国で平和活動を行っています。高校生平和大使というのは、もともと1997年にインド、パキスタンで行われた核実験をきっかけに長崎で発足されたもので、高田高校からは去年の東日本大震災をきっかけに、去年うちの高校から2人、ことしは私と釜石高校から1人選ばれまして、岩手県では核廃絶のための署名活動であったり、各地域で平和についてのスピーチなどもさせていただいています。
私はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが被災地で行っているまちの復興プロジェクトにも参加させていただいていて、県の復興案にも、私たちはまちづくりクラブと言うのですけれども、まちづくりクラブでは意見書という形で県のほうに提案したりとか、あとは商店街にモニュメントをつくったりとか、そういう活動を行っています。きょうはよろしくお願いします。

達増知事
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの生徒、児童からの提案はもらいました。大変立派な提案だったと思います。

中村副校長
それでは、松野さんお願いします。

松野貴也
僕は、大船渡高校2年の松野貴也です。
僕は、ことしの夏に開催されたコンソーシアムに参加して、そこで岩手県の将来の復興について考えさせられる機会をいただきました。そこでいろいろな意見が出たのですけれども、そこで出た意見をことしの大船渡高校の文化祭で全校の前で発表する機会がありました。また、僕は今は大船渡市の仮設住宅に住んでいるのですが、もともとは陸前高田市の出身で、ことしの夏には動く七夕祭りなど地元の祭りにも参加して伝統を絶やさないように活動してきました。

達増知事
もともと陸前高田市と大船渡市は同じ気仙地区ということで人や物の交流も盛んだったわけですけれども、三陸縦貫道路もできたり、それはまだ一部しかできてないのですが、復興道路ということでそれを完成させて、またそれぞれのまちの復旧、復興の中で、より一層つながりが強くなって一緒に復興していこう、さらにその先を目指していこうということになると思います。動く七夕は、地域の皆さんにとっても待ちに待ったという感じだったと思いますし、岩手全体でも有名ですし、県外でも大変知られたお祭りだったので、あれをことしやれたのは本当によかったと思います。

中村副校長
それでは、及川くるみさんお願いします。

及川くるみ
私も松野君と同じく、今年の夏に盛岡で行われたコンソーシアムに参加してきました。そこで、大船渡だけでなく久慈や宮古やさまざまな地区の高校生とお話をする機会をいただいて、いろんなこと、大船渡だけではなくて、皆さんに向けて同じような思いを持っているということを知りました。そこで考えた人物像などを高校の文化祭で発表することができ、そこで気仙地区の人だけでなく、遠いところから来ていただいたボランティアの方にもフォーラムに参加して聞いていただくことができ、私たちの思いを発信することができて、すごくよかったと思っています。
私も仮設住宅に住んでいるのですけれども、その仮設で私の祖母がタオルとかをリメイクして、全国に安い値段で売ったりとか、いろんな活動をしていて、それだけでなく小さなお祭りなども開いていて、復興に向けてみんなで盛り上がって、地域の方が協力して頑張って、これからもいけたらいいなと思います。

達増知事
岩手県内のいろんな高校が一堂に会して、高校から生徒が一堂に会して発表し合う場、コンソーシアムに参加したのは大変よかったと思います。
それで、復興を進める力、復興の力というのは、「地域、地元の底力+さまざまなつながりの力=復興の力」、これは公式のようなものなのですけれども、教科書には載ってなくて、最初に言い出したのは私が最初に言い出して、まだ教科書とかには載っていない復興の力の公式なのですが、「復興の力=地元の底力+さまざまなつながりの力」。今、地元の底力というのはそれがなくてはならないわけですけれども、さまざまなつながりの力というのも、これもなくてはならないもので、岩手の中でのさまざまなつながり、また岩手県外とのさまざまなつながり、そういう地元の底力とさまざまなつながりの力のちょうどそれが合わさるところでいろんな活動をしているというのは大変頼もしいと思います。

中村副校長
それでは、西條さんお願いします。

西條翔汰
大船渡東高校2年農芸科学科の西條翔汰です。僕は、昨年の5月に太鼓部に入部しました。
僕の家は海から遠いところにあるので、家は無事でしたが、地域の被災状況を見て、自分にも何かできることはないかと思い、太鼓部に入部して地域の人々を励ましたり、元気づけたりしようと思い、入部しました。
僕たち太鼓部は県のジュニアコンクールや高文祭など数々の公演を行っております。ことしは陸前高田市気仙町けんか七夕太鼓の皆さんと一緒にロンドンで公演を行ってきました。岩手県の復興と感謝の気持ちを込め、精一杯演奏してきました。自分たちのできることは、これから公演などさまざまな形でやっていきたいと思うので、よろしくお願いします。

達増知事
大船渡東高校の太鼓部の演奏は非常に定評があり、また最近さらに上手になり、強くなり、ロンドンでも公演してきたということ、大変すばらしいと思います。
太鼓というのは縄文時代から、もう何千年、何万年というくらい昔からのそういう人類の伝統なのですが、それを色濃く今に伝えているのが岩手県なので、大変岩手県らしいものでもあると思うので、そういうのを自分たちで育てて、それでこういうふうに世界で発表しているというのは大変すばらしいと思います。

中村副校長
それでは、佐々木さんお願いします。

佐々木瑞帆
3年、情報処理科の佐々木瑞帆です。私は、西條君と同じで太鼓部に所属させていただいております。昨年の5月からは部長を務めさせていただいております。
昨年、震災が発生し、そのときから、3月に行われていた太鼓の全国大会なども取りやめになり、一時はどうなることかと本当に心配しておりました。ですが、全国内外の皆様方からさまざまな支援をいただき、愛知県にある安城学園という高校から支援をしていただき、そのお礼として公演を行ったり、日本財団さんから東京での公演をしていただける機会を設けていただき、そこで公演なども行ってまいりました。
また、陸前高田や大船渡の仮設住宅などで、ボランティアで太鼓を演奏する機会なども設けさせていただきました。その際に思ったのですが、太鼓を聞いている皆さんの表情がすごく生き生きしていらっしゃって、それを見て大船渡東の太鼓がこのような皆さんに愛されていることを初めて知って、すごくうれしく思いました。
これからも被災地、そして全国の皆様方に太鼓を通じて復興していっているよということを伝えていきたいと思っております。よろしくお願いします。

達増知事
仮設住宅団地での太鼓の演奏というのもとてもいいと思います。多分体にもいいと思うのです、血行がよくなって、体が温まったりとか、気分もよくなるし、体にもいいと思います。そして、太鼓は誰が聞いてもわかりますからね、コミュニケーションの手段としても、これは全国共通、また世界にも通用するものだと思うので、ぜひその調子で頑張ってほしいと思います。

中村副校長
それでは、及川葉子さんお願いします。

及川葉子
住田高校から参りました3年の及川葉子です。
私の地元の三陸町越喜来は、震災の影響で町のほとんどがなくなってしまいました。今は仮設店舗などが建てられ、活気を取り戻しつつあります。しかし、今でもまだ仮設住宅で不便な生活を送っている人々がたくさんいます。実際私の祖父母は仮設住宅で生活しており、歩行器を使用している祖母にとってはとても窮屈な生活です。また、家を新築するのにも土地やお金がなく、地元を離れてアパートなどを借り生活している人、もしくはこれからする予定の人もたくさんいます。これから町の復興に向けて、私たち若者が真剣に向き合っていかなければいけないと思っております。

達増知事
三陸町越喜来は本当に大変いい町で、大津波の大きな被害を受けたのは、本当に改めてお見舞いを申し上げます。
本当にいい町だったので、ぜひ力強く復旧、復興を果たしてですね、今仮設住宅暮らしということで、歩行器を使っているような方には大変だと思います。県でもいろいろ仮設住宅については、最初砂利道で歩けないということだったので、舗装して歩行器とかそういうのでも歩けるようにしたりとか、やっぱりつくってみなければ気がつかないこともあるので、そういうのはどんどん言ってもらえればと思います。
そして、もうできて1年とかたつわけですけれども、長く住んでいると長く住んでいるなりのいろんな不便もまた出てくると思うし、そういったところはできるだけ住みやすいように、また生活していて生活のいろんな楽しみを感じることができるように工夫をしていかなければと思っています。そして、そういう仮設住宅団地での生活というのにその生活をよりよいものにしながら地元や、また広い地域の経済活動を活発にしていって、そして多くの人が働いて稼いで、またそのお金でお年寄りのこともちゃんと支えてみんなで暮らしていけるような地域を、これは県の計画は8年計画なのですが、分野によってもっと早くできるところもあるし、8年ぎりぎりかかってしまうようなところもあるのですが、とにかく着実に一年一年復興というのを充実させていきたいと思います。

中村副校長
紗夏季さん、お願いします。

吉田紗夏季
同じく住田高等学校から参りました3年の吉田紗夏季です。
私は、今度の震災で母を亡くしました。1年8カ月たった今でも現実として受けとめられない部分もあります。また、家のほうも流されてしまい、今は妹と一緒におばの家で生活しています。初めはお互い気を遣っていて、言いたいことも言い合えず、とても苦労した部分もありました。でも、今はおばとの距離も縮まり、楽しく生活しています。おばの家は広田町にあって、私が通っている住田高校からはとても距離があります。毎日朝が早く大変なところもありますが、毎日頑張って登校しています。これからは、地元の陸前高田市を復興させるために自分にできることを考え、ボランティア活動などに進んで参加していきたいと思っています。

達増知事
お母さんのことは本当にお悔やみ申し上げます。いろんな大切な思い出、大事な思い出とかを本当に大切に大事にしていってほしいと思いますし、また同時に高校生活というのは一生の中でもとってもやりがいがあって、また自分を成長させていくいろんな挑戦を集中的にやれるし、またやらなければならない時代でもあるので、その高校生活というのを充実させて、自分の将来に向けての力をどんどんつけていってほしいなと思います。そして、今学校に通うのも大変だと思いますが、地域での生活というのを大事にして、家族の皆さんや、また地域の人たちといろんなことを一緒にやったり、困難を乗り越えたりという、それがまた自分の将来に向けての物すごく大きな力になるので、ぜひそういったことも含めて充実した高校生生活を送ってほしいと思います。

中村副校長
先ほど知事がおっしゃられました復興の力の公式、皆さんの活動を今発表していただきましたけれども、それぞれがまさに今の時点での地元の底力に相当する部分だと思って聞きましたし、プラスさまざまなつながりの力、この部分もそれぞれ生徒会の代表だったり、高校生平和大使だったり、コンソーシアムでワークショップだったり、太鼓だったり、それぞれの活動、みんなの活動がそれぞれのさまざまなつながりの力に相当する部分なのだなと思って、今お話を伺ったところでした。
それでは、だいぶほぐれてきたと思いますので、続きまして同じく3分ぐらいで皆さんが地域の復興を含めて、これからの岩手に望むこと、これから自分がどんなことに取り組んでいきたいか、この2点で、こだわらなくてもよろしいですが、これからの岩手に望むこと、それからこれから自分がどんなことに取り組んでいきたいか、将来に向かってですね。そのことについて話していただければと思います。
では、及川詩央里さんからお願いします。

及川詩央里
私は、将来的に岩手をもっと多くの人に住みたいとか、来たいとか思ってもらえるところになってほしいなと思っております。それは今現在若者の上京などによって地方の過疎化が進んでいることだけでなくて、今は被災地だからとか、ボランティアをするためにたくさんの人が岩手に来てくださっているのですが、それは被災地だからという理由が大きくあるのであって、観光とかのためではないと私は思っています。なので、将来的に復興して普通の状態に戻ったときに、岩手に行きたいというふうに思ってもらえれば岩手がもっと活気づいていくのではないかなと思っています。
そして、私はそのために地元である陸前高田市を盛り上げていきたいと思っているので、高校のうちは地元の高校の代表として地元にいい情報やニュースなどを発信して盛り上げていきたいなと思っていますし、将来的には地元に就職することで地元を盛り上げていけたらなと思っています。

達増知事
いいですね、非常に心強いです。また、多くの人に来たい、住みたいと思ってもらえるようにというのは本当にそのとおりです。それで、交通の便利もよくなりますし、またもともと岩手の三陸沿岸というのは大変いい魚や海のものがとれますし、世界三大漁場の一つがあるし、そしてまた国立公園でもあるし、全国有数、世界に通用する地域資源があるところです。ですから、交通の便がよくなったり、また知ってもらうとどういうのがあるか、今まではせっかくいいものがあってもあまり知られていなくて、それで人も来なかったということもあるのですが、これからどんどん多くの人に知ってもらうことで多くの人に来てもらう、また住んでもらえるようになっていくと思うので、頑張りましょう。

中村副校長
すみません、話に夢中になりました。お手元のジュースを飲みながらお話しいただければと思いますので、どうぞ、「立ち上がろう気仙」、まさにきょうのこの会にふさわしいジュースです。あけてお飲みください。
それでは、高橋さんお願いします。

高橋敦浩
私が将来岩手県をこういうふうにしたいという思いは、岩手県は他県に比べてPRするものが、よく西日本のほうとかに行くと岩手県でどんなものがあるのかというのを西日本の人たちはよく知らなかったりというのをよく耳にするので、もっと岩手県を、良いことで有名にしたいというのがあって、震災で被災した県というのではなくて、そこから立て直して、すばらしい県になったというふうに将来言われるようになればいいなと思っています。
それで、具体的に、まずは自分のふるさとの復興のことなのですけれども、先ほど知事がおっしゃっていたとおり、私も復興させるためには地元の力とのさまざまな連携、つながりが必要だというふうに本当に感じていて、つながりというのは地元の中での連携というのもあると思うし、あとは県との連携がすごく重要になってくると思っています。やっぱり情報の一方通行で、こっちから一方的に発信、ふるさとから一方的に県に発信してこうしてください、ああしてくださいというのではなくて、やはり情報の双方向にやりとりができるような環境があればよりよい復興につながっていくのではないかなと思っています。なので、きょうのような懇談会はすごくみんなの、ほかの高校生の意見も聞けるし、また知事の考えであったりとかというのも聞けて、すごくこれから頑張っていこうという気になれるいい会なので、もっとこういった場というのをふやしていただけたらなと思っています。
将来的には、先ほども言ったとおり、被災して大変な県というのではなくて、そこから立ち上がってとってもすばらしい、住むだけではなくて、本当にみんなが楽しく暮らせている県だなというふうに周りの県に思ってもらえるような自分のふるさとにしたいなと思っています。

達増知事
大震災前の年、おととし、遠野物語100周年だったこともあって、岩手県を全国にPRするに当たって、特に西日本のほうから、余り知られていないというのを逆手にとってベールに包まれた神秘の県で河童が出たり、座敷童が出たりしますというのを遠野物語と絡めて宣伝したりしました。でも、今となってはベールに覆われた県ではもうなくなっていると思っていますので、特に陸前高田市は全国の市町村の知名度ランキングで上から何番目かになっているのですよね、陸前高田市は。

稲葉室長
そうですね、陸前高田市はかなり全国的に知名度が高くなってきております。

達増知事
そのせいか、きのうは「ゆるキャラグランプリ」というのがあって、岩手県勢9つというか、9種類というか、ゆるキャラがエントリーしていて、県のほうでつくった「わんこきょうだい」も入ったのだけれども、県勢で一番成績がよかったのは、「たかたのゆめちゃん」で49位、全国で800幾つか参加する中の49位だからかなりいいほうだと思います。「わんこきょうだい」は200番台。

稲葉室長
303番。

達増知事
303番でしたからね。そういった意味では、県と陸前高田市との関係という意味では、行政の単位としては陸前高田市役所があり、岩手県庁があって、そこの間の関係というのがあるのですが、私からすれば陸前高田市は岩手県の中であって、県民ということでは陸前高田市に住んでいても、岩手のほかのところに住んでいても同じ岩手県民で、それはもう同じであります。
それこそ交通の便とかいろんな事情から岩手県庁が盛岡市にあって、そこで仕事をしていることが多いのだけれども、きょうここに来ているというか、ずっとここにいてもおかしくないのだけれども、仕事の都合上、盛岡にいることが多いみたいな感じでいると思っていて、知事は岩手県内の中に居さえすればそこが知事としてちゃんと自分のところにいるということだと思っています。県の職員もちゃんと分担しながら大船渡の県の事務所に気仙地区を担当する県職員もいて、ふだんからまず気仙地区のことを仕事にしている県職員もいるので、ぜひぜひこれからもこの地域と県とのかかわりというのは発展させていきましょう。

中村副校長
それでは、松野さんお願いします。

松野貴也
自分は、今回の震災で、周りでたくさんの方が亡くなったりして命の大切さ、重さを考える機会に出会いましたと。そこで、自分は一人の医師となって、将来岩手県で働きたいなと思っています。そのために、まずふだんの学校生活での勉強を頑張っていきたいと思っています。
また、あとこれから将来にかけて、この震災を実際に体験してない人がふえてきます。自分一人だと限度はあるのですが、もっと大人になって被災体験を震災を知らない世代に伝えていくような活動もしていきたいと思っています。
個人の意見なのですが、今後浸水区域に家を建てたいという人が結構いるのですけれども、浸水区域に家を建てるのには多少制限があってもいいのかなと思います。何でかといいますと、今回みたいな震災がまた起きたときに、それで家が流されたりとか、壊れたりして、それでもう一度全国の方から寄附を募るようなことになってしまうと思います。そうなってしまうと、全国の人も岩手が何でまた同じところに家を建ててもいいようにしたのだというような意見も出てくると思うので、もちろん個人がどこに住むかは制限するのは難しいと思うのですけれども、浸水区域に家を建てるのは多少制限があってもいいと思います。

達増知事
まず、医師を目指したいというのは本当にすばらしいことで、岩手県は医師不足問題、お医者さんの数が足りないという問題を抱えていて、お医者さんにこれからどんどんふえてほしいというところでもありますし、また津波のことを体験した、そういう人が命を守るお医者さんになっていくということは本当にいいお医者さんになることができると思うので、頑張ってほしいと思います。浸水地域のことは、これはやっぱりきちんと大船渡市さんでも制限すべきところは制限しながら。

戸田大船渡市長
その予定でおりまして、今晩から住民説明会を行ってまいります。

中村副校長
それでは、及川くるみさんお願いします。

及川くるみ
私は、もっとたくさんの人に岩手のことを知ってもらって、岩手に訪れる人がもっと増えてほしいなと思います。
ずっと小さいときから住んでいると割と当たり前になってしまうのですが、ここで採れる魚やワカメはとてもおいしいので、全国の人に食べてもらえれば、岩手はすごいいいところだなと思ってもらえると思いますし、お祭りなども有名なお祭りがあるので、それを機会に岩手に訪れて、実際に岩手に訪れて、自分の目で見ていただければテレビで見るイメージとは全然違うと思うので、たくさんの方に岩手に訪れていただきたいと思います。そうすれば、復興に向けて岩手も盛り上がっていけると思います。私も将来は地元に戻ってきて、震災を経験していない人たちにちゃんと伝えていきたいと思います。

達増知事
大変頼もしいです。経験を伝えるというのは本当に大事なことで、また岩手は津波の常襲地、今までにも何度も津波に襲われたところで、そのとき、そのとき、津波を経験した人たちの言葉、直接話をして、あるいは何かに書いてとか、そういったものが岩手の沿岸にきちんと残っていて、それが防災体制の充実や、そういう安全確保のためのいろんな工夫につながっているところがあるので、今度は私たちがきちんと残して、次の世代に役立ててもらわなければならないと思います。
また、岩手のことを知ってもらう、そして訪れてもらうというのは、本当にこれは大事なことで、この辺でとれる海のもののよさというのは本当にすごいです。私も子供のころはやっぱりよくわからなかったのですが、岩手のよさというのは日本の中や、あるいは外国にもあちこち行ってみて、本当に全国有数、世界に通用する食べ物ですからね。これはぜひそこをどんどん知ってもらって多くの人に来てもらうようにしたいと思います。

中村副校長
それでは、西條さんお願いします。

西條翔汰
まず、震災の影響を受けた地域が少しでも早く復興することを願っています。今は太鼓で地元、県内や、それに県外での公演で岩手県の文化や震災に負けずに今頑張っているという気持ちを知ってもらいたいと思って太鼓での活動を頑張っていきたいと思っています。
将来的には、僕は農業に携わる仕事につきたいと思っています。そのため、進学をして農業について今以上に専門的な知識をつけ、地元で農業をやりたいと思っています。なので、太鼓と勉強の両立を今頑張っていきたいと思っています。

達増知事
この地域は、岩手県の中では温暖な地域ですし、実は農業の可能性はかなりいろいろあるところです。今復旧、復興の動きの中でも田んぼの区画を大きくしてお米をつくりやすくするとか、あとは陸前高田のリンゴみたいなこういう果樹、それから野菜とか、そういういろんな新しい作物もやっていこうという、そういう動きもありますし、岩手県でも県の農業試験場の一つがこの気仙地域にありますので、県としても農業振興の一大拠点とこの気仙地域を考えているので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

中村副校長
それでは、佐々木さんお願いします。

佐々木瑞帆
私は、県として今までの岩手県以上にもっと緑の増える町になればいいと思っています。今までの岩手もすごく緑があふれて、それで水質なんかもすごく豊かで本当にいい県だと思っていたのですが、震災が起こってから本当に地上がすごくがれきの山になりましたし、水質もすごく汚濁してしまいましたし、そういうのを見てもっと改善していけるようになればいいと思いました。そのためにも私一人では何もできませんけれども、皆さんで呼びかけて、そのように緑を一つ一つ増やしていって、もっと豊かな岩手になればすごくいい県になれるのではないかと思いました。
もうすぐ太鼓も終わらなければならない時期に来ているので、私はこの震災にかかわって人の死というものに本当に初めて触れて、人がいかにあっけなく死んでしまうかというそのことの悲しさをすごく知りました。それで、皆さんの死の悲しみとか、そういうものを一緒に共有したくて、そのような仕事、葬儀にかかわる仕事につきたいと考えるようになりました。そのためにも進学して、まずその知識をつけてから一人でも多くの方に人の死の悲しみをやわらげて共有してあげられる仕事につきたいというふうに思うようになりました。

達増知事
太鼓部の部長ですね、本当にしっかり後輩に引き継いでいってください。人の死ということを真面目に考えるというのは、これは人間が人間である証明です。歴史あるいは地学かな、高校で習ったかもしれないけれども、人類に進化する前の類人猿、いろんな直立猿人とか、いろいろ猿と人間の中間みたいな存在があり、猿と人間を区別するのはお葬式をやるかどうかというのが大きいのです。いろいろ道具を使うとか、言葉をしゃべるとか、いろんな基準があるのだけれども、仲間が亡くなったときにきちっとお弔いをするかどうかということが、人間とそうでないものの違いであって、やっぱり人間が人間である以上、人の死のことを真面目に考えるということはすごく大事なのだと思います。それはもうあらゆることの基本です。政治や行政も人の命の大切さというところが原点になっているし、お医者さんとか、看護師さんとか、あるいは介護福祉、そういう分野も人の命の大切さというのが原点になっていると思います。学校の先生の仕事もある意味、人の命の大切さ、赤ん坊として生まれてきた子供がちゃんと大人、まともな人間になっていく、命がきちんと次の命につながっていくというのをつないでいくのが学校の先生の仕事でもあるし、そこが本当に原点だと思います。
岩手の三陸から北上山地、北上高地という言い方もありますが、この部分というのは命の島なのです。これは日本列島ができる前から既にできていた塊で、だいぶ南のほうで海底にいろいろ積み重なって堆積してできた大きい島みたいな塊が大陸移動で今の日本のほうにずずずっと来て、ちょうど日本列島ができるところにくっついて、それが北上山地、北上高地から三陸沿岸の部分の塊になってあるのです。だから、ここの塊は実は日本列島よりも古い歴史を持っていて、それで古生代の地層があって、それで古生代というのは命がぶわっとたくさん進化し、そしてまたそれが積もって、それで石灰岩になったりしているのです。それで、このかいわいは石灰もセメントの原材料になるのですが、豊富にとれて、そういう地質だから緑にもすごくよくて、またそういう緑がそういう石灰を含んだ土壌と一緒に落ち葉と土壌が混ざったようなのが川から海に流れて、湾でとれるカキがまたすごく品質が高いというような、そういう古代というか、古生代とか何億年前からの命のつながりが今この地でそういう緑、川、海、そして海の生き物みたいなサイクルになっているわけです。だから、早くそこの部分を復旧、復興させて、そういう全地球規模で見てもスケールの大きい物すごくいい命のサイクルというのがこの気仙地区にはあるので、ぜひそれを日本の人たちはもちろん世界の人たちにどんどん活用してもらうようにいきたいと思います。

中村副校長
及川葉子さん、お願いします。

及川葉子
私は、将来インテリアコーディネーターになりたいという夢があります。そして、地元に貢献できる人になりたいと考えています。
ほかの被災地では既に建てられている復興住宅というのを地元にも建てられたらいいと思います。復興住宅とは少ない費用、そして短期間で建てられる木造住宅です。プレハブの仮設住宅とは違い、復興住宅は100年以上も長もちすると言われています。また、復興住宅は被災者の方々のみではなく、どなたでも住むことができる住宅です。今地元を離れていた方々が将来また戻ってきたときに温かく迎えることができるような住宅をつくっていけたらいいと思います。そして、震災前よりもさらに活気あふれる町をつくっていけたらいいと思います。

達増知事
木造住宅は、住田町は昔から、住田町の森林を活用しての木造住宅づくりが盛んだったのですけれども、今回の大震災の後の仮設住宅でも住田の木材を生かした仮設住宅づくりということをやって非常に全国的にも注目されています。世界的に有名な音楽家の坂本龍一さんが緑を大切にする、木を大切にする団体のリーダーをやっていて、それでこぞって住田町に来てくれて、木を大事にする、そしてその木を使った住宅について一緒にやっていこうみたいな協力をしてくれています。大変大事な、岩手にとってもすごく大事だし、将来のそういうインテリアコーディネーターとか、そういう道に進むに当たってもすごく大事なポイントだと思うので、頑張っていきましょう。

中村副校長
では、紗夏季さんお願いします。

吉田紗夏季
私は、今回の震災で人の温かさというものを改めて感じました。私が辛いときは、近くにいた友達や地域の方々が励ましてくれてとてもうれしかったです。
私はもともと人とかかわることが好きなので、将来は美容師になりたいと考えています。4月からは盛岡の専門学校に通い、美容師になるためにしっかりと学びたいと思います。また、専門学校卒業後は、今のところはまだはっきりと考えていませんが、地元に戻り、地元の人たちとコミュニケーションをとりながら元気づけられるような美容師になりたいと思っています。

達増知事
既にかちっとした髪型でセンスがいいなと思っていたのですが、美容師志望でありましたか。盛岡は、理容美容関係の専門学校はもう北東北の中心で、青森や秋田からもどんどん生徒さんが来る、そういう一大拠点なのですけれども、勉強するにも、いろいろ身につけるにもいい選択だと思います。進路の詳しいことは先生に相談してもらうのがいいのですけれども、人と人とのつながり、理容美容というのは、そこでかちっとやってもらって、それでそれぞれの生活を豊かにし、また仕事においても、いざビジネスできちんとしていかなければいけないときにかちっと髪を決めてもらうということは、ビジネスの成否にもつながったりするし、みんなの暮らしや仕事を支える非常に大事な分野です。また、心のケアということからも理美容をきちっとやってもらうということがものすごく心の癒しになります。大震災の後もそういう理美容のボランティアの方々が避難所とか、あと仮設住宅団地とかに入って髪や、あと顔、メイクですよね、そういうのをやってくれることで物すごく心のケア、癒しになったということがありますので、すごく大事な分野だと思うので、頑張りましょう。

中村副校長
皆さん大変ありがとうございました。

知事所感

中村副校長
それでは、最後に知事からお願いします。

達増知事
きょうの意見交換会は、かなり楽しみにしていたのですけれども、予想以上にしっかりした意見や、また非常に頼もしい日ごろの活動について聞くことができて、改めて私も頑張らなければならないというふうに思いました。
そして、岩手の将来について、さらに希望を持つことができましたし、「希望郷いわて」というスローガンを岩手県は掲げているのですけれども、これは全ての県民が希望を持てるようになる、希望を持つことができる、そういう岩手にしようということです。希望を持つことができるというのは、これからどうすればいいかというのが見えてくれば希望を持つことができるのです。どうしていいかわからないというのが希望がない状態、絶望的な状況、どうしていいのかわからないのが絶望的な状況なのですが、何をすればいいのか見えてくればそこに希望は生まれてくる。だから、県としても岩手の県民みんなが今何をすればいいのか、そして次に何をすればいいのかがわかるようにしていく、そしてそれができるようにしていくということが県の任務だと思っていますので、皆さんの将来についても皆さんがそれぞれ希望を持って自分の道を進んでいくことができるように、県としてもいろいろその支えになるようなことをきちっとやり、また時にはちゃんと導きになるようなこともしていきたいと思いますので、一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました。

閉会

中村副校長
それでは、生徒の皆さん、本日は貴重なお話をいただきました。ありがとうございました。
これをもちまして、県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。ありがとうございました。

達増知事
中村先生もお疲れさまでした。

中村副校長
ありがとうございました。

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