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希望王国岩手放課後座談会(平成21年2月17日)

ID番号 N11712 更新日 平成26年1月17日

訪問学校:花巻東高等学校
開催場所:花巻市

希望王国岩手放課後座談会(訪問学校:花巻東高等学校)

  • 実施日 平成21年2月17日(火曜日)
  • 場所 花巻東高等学校

開会

大森教頭
達増知事様には100年に1度の経済危機、未曾有の大不況による対策・施策で公務ご多忙の中、本校にお運びをいただき、生徒にとっては一生の思い出となる授業を展開してくださり、学校としてもたいへんありがたく光栄に思っているところでございます。
それでは、出前授業に引き続きまして、「希望王国岩手放課後座談会」をただいまから始めさせていただきます。

知事あいさつ

大森教頭
最初に、達増知事様よりごあいさつをちょうだいいたします。よろしくお願いいたします。

達増知事
皆様、こんにちは。学年末のこのお忙しい時期にお邪魔をいたしまして大変恐縮です。知事は教育問題に関して、県民からいろいろ直接、岩手の教育は今どうなっているのかとか、どうにかしなければならないのではないかとか、県民は教育に関して非常に関心が高いので、いろんなことを言われることが多いのですけれども、実は教育委員会という制度もあって、余り中身の政策について知事の手元でやっているわけではなく、私学助成というのは知事部局のほうでやっているわけですけれども、ただいわゆる教育行政というような、そういう中身の話については普通にしていると全然手ごたえがないまま日々過ごしてしまうのですけれども、それでどうしようかと考えた一つが授業をさせてもらいながら学校の現場の様子を教えていただき、こういう先生方やご父兄との懇談も行って、教育政策に関しては直接知事から何かを命じることは余りないのですけれども、ただ重要な判断を迫られたときに変なことにならないようにするには、やっぱり現場の感覚というのを常に把握していることが有効なのではないかなと思って、こういう出前授業のようなことと、それに引き続く放課後座談会をやらせていただいております。
本当にお忙しい中、特にご父兄の皆様にはわざわざおいでいただいてありがとうございます。先生方にも貴重なお時間をいただいてありがとうございます。ぜひ皆様が日ごろ感じていらっしゃることなどご意見など伺って、県の政策に役立てることができればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

大森教頭
ありがとうございました。

校長あいさつ

大森教頭
引き続きまして、本校の第6代校長、就任6年目になります小田島順造がごあいさつを述べます。よろしくお願いいたします。

小田島校長
では、ごあいさつを申し上げたいと思います。
今日は本当に公務ご多忙のところ本校にご来校いただきまして、また生徒にはすばらしい授業を展開していただきまして、生徒たちの心の中に今日の記憶がしっかりと、生涯忘れられないこととして刻まれたことだろうと、こんなふうに思っております。本日は心から歓迎を申し上げます。
本校には知事さんは初めてということで、若干学校の概要についてお話を申し上げながら懇談に入っていただきたいと思いますが、本校は創立54年目になり、半世紀を迎えた学校でございます。もともとこの花巻市内には2つの私立高校がございました。1つは昭和31年に創立された花巻商業高等学校、そして翌年32年に創立された谷村学院高等学校、これは女子高でございます。当時は大変生徒数の多い急増期の時代でございましたので、それぞれ学校が創立され歩んでまいったのでありますが、40年代以降になりまして生徒減少、そういう中で昭和55年ごろには丙午、こういう年を迎えて生徒減という非常に苦しい経営を強いら、そういう状況の中で花巻市が昭和56年、学園都市構想という、計画策定の中で大学・中等教育の整備事業に入って、その当時は花巻市内に5つの高等学校がありましたが、4つの学校があれば子弟の教育はできると、これが花巻市の教育委員会の考え方であったわけでございます。
そういう中で、私立高校2つが競争しているようでは充実した教育にはならないということで、教育長みずから両法人をある意味で説得をしながら、そういう中で花巻東高等学校という統合の中で誕生した経緯がございます。これは、建学の精神の違う学校というのが統合するということで全国にもあまり例の無い、そういうふうなことでかなり話題を呼んだ経緯もございます。
今統合されましてから27年ぐらいたったと思いますけれども、そういう中で今、文武両道を目指しながら、私学としての位置づけを明確にしながら、先生方一丸となって頑張っているところでございます。そういう学校でございますので、まずその辺をお含みおきいただきながら、今日はご懇談をいただければ大変ありがたいと、このように思っております。
いずれ後の教育関係につきましては、懇談の中でお話を申し上げながら進めさせていただきたいと思います。以上であいさつといたします。どうもありがとうございました。

大森教頭
ありがとうございます。さて、懇談に入る前に今日の出席者の自己紹介をしていただきます。なお、知事さんに分かりやすいように校長先生より時計回りでお願い申し上げたいと思いますが、せっかくお茶が入っておりますので、どうぞお召し上がりいただいて、よろしくお願いいたします。

小田島校長
それでは、改めまして、私が本校の校長の小田島でございます。今、本校に学んでいる生徒は618名、職員は61名、こういう中で私どもの任務は、生徒には安全で安心して学業に専念できるような学校環境をつくっていく、それから先生方においては働きやすい、そういう環境を整えながらということを一つの私自身の信条としながら、今この任に着いているところでございます。いずれ私が私学人として今年で39年目を迎えました。そういう中で、校長職6年ということで、常にこの使命と責任を感じながら日々過ごしております。よろしくお願いいたします。

菊池教諭
教務を担当しております菊池と申します。よろしくお願いいたします。
教科は英語を担当しております。今日「マイ・フェア・レディ」のお話をいただきました。どうもありがとうございました。クラブの方は平成11年度に岩手県インターハイがございまして、アーチェリー部をぜひつくってほしいというお話がアーチェリー協会の方からあり、創部いたしました。そして、個人の部で1人インターハイに出場させました。その後練習場等のいろいろ問題がありまして、危険なスポーツですので、注意して監督をしなければなりません。今年も4名生徒が入部し、頑張っております。よろしくお願いいたします。

松岡教諭
本校の生徒指導、生活指導を担当しております松岡と申します。生徒の東北ナンバーワンになるという、それこそ、声の出し方、生活等、とにかく東北の中では私自身もうちの学校の生徒の態度といいますか、声出しとか返事というのは、すばらしいなと感じ取っております。いろんな先生方の指導がありますけれども、そういう形でもっともっとよりよくしていきたいというふうに思っております。教科は保健体育、それからクラブ活動はバレーボール部の部長をしております。あと同好会ではスキー部の顧問をしております。今日はよろしくお願いします。

上田常勤講師
東高にお世話になりまして2年目になります上田と申します。以前は千葉県の中高一貫校で家庭科を担当しておりました。知事も今日は東高の生徒のすばらしさに感動していただいたのではないかと思っているのですけれども、私も毎日喜びにあふれる日々を過ごしております。
ただ1点だけ担任としまして、一部の生徒なのですけれども、経済状況が大変に厳しいということを重大な問題だと思っております。今日はないものねだりをするのではなく、現実的に何かヒントになるようなことがいただければと期待しながらここの席に着かせていただいております。よろしくお願いします。

伊藤副会長
2学年のPTAの担当で、PTA副会長であります伊藤と申します。
仕事は食料品販売と飲食店をやっています。

佐藤会長
PTA会長をやっています佐藤と申します。子どもが学校にお世話になったお礼のつもりでPTA会長を引き受けましたが、気づいてみますと4年間PTA会長をやっています。子どもがお世話になった学校ですので、微力ながら一生懸命PTA活動、学校の方に協力できるように頑張っております。
今日は達増知事さんと座談会ということで非常に楽しみにして来ましたので、よろしくお願いいたします。
 

佐々木副会長
花巻東高校のPTA副会長を務めております。さらに、1学年PTAの会長を仰せつかっております佐々木と申します。また、花巻東高校スポーツ後援会の幹事長もさせていただいています。今日はどうぞよろしくお願いします。

菅原教諭
菅原と申します。本校には昭和61年から20数年間お世話になっております。
教科は地歴・公民とありますが、専門は歴史のほうです。それから、校務分は2つ担当させていただいていますが、進路の方では、本校では進学と就職と2つに分かれておりまして、就職指導の方を担当させていただいております。本校では在校生の30%台の生徒が就職を希望します。岩手県内に在籍している高校生も大体同じぐらいの数の就職希望者が例年あるようです。その生徒たちの就職のお世話をさせていただいております。
それから、もう一つは教育相談というところで、いろいろな課題を抱えながら学校生活を送っている、そういうふうな生徒さんや親御さんの相談のお手伝いをしているというところです。教育相談につきましては、週に1度スクールカウンセラーの専門の先生に来ていただいておりますので、その橋渡しをしたりというふうなことをさせていただいております。クラブは軟式野球部の部長を務めております。今日はよろしくお願いたします。

伊藤教諭
総務を担当しております伊藤と申します。教科は保健体育で、昭和51年にこの学校に奉職し、2年目から野球部の方に携わり、監督・部長・副部長ということで、高野連加盟校の中でもう最古参のほうに入っているのかなと。そういう中で、昭和31年の開校以来初の春のセンバツに出場できるということは、奉職中に子どもたちが夢を実現してくれてよかったなと、私自身も高校時代に甲子園に連れて行ってもらって、あの舞台を子どもたちにも踏ませてあげたいなというつもりで子供たちと接してまいりました。
今日は、生徒たちが知事さんの授業にうまくついていけるかなと思って心配していたところなのですけれども、立派に務め上げてくれて、この希望王国岩手というところで生徒たちの姿を見て、実に頼もしいなと思ったところでした。私も地元を離れて4年間だけ大学生活を東京で送ったわけですけれども、長男ということもあって岩手に帰ってまいりました。親として自信を持って子に「岩手に帰ってきなさい」ということを言えない父親でして、何ともふがいないなと。私の子は大学を卒業して首都圏で勤めて生活しているのですけれども、決して岩手を嫌っているわけではありません。何とか帰ってきてこの親の近くで生活してくれないかなと思っているところでございます。

大森教頭
私は教頭を仰せつかっております大森と申します。在職33年目になります。その間、私学の盛衰を身をもって体験してまいりました。昭和50年代に始まった少子化による学校財政の困窮から始まり、法人経営者の交代劇・校名の変更、さらには校長先生もお話しした、他に例を見ない私学同士の合併。実際には私が勤めていた学校は吸収統合されたというようなことで、その関係で閉校式も体験させていただきました。
そして、その後、安定したかに見えておりましたが、今度は校舎からの立ち退き問題等もございました。そしてまさに夢のような新校舎建設、さらに学校ならびに教育改革とその実践等々、その間私学として学校の独自性を追求しながら魅力を整えて中学生に選ばれる学校づくりがある程度功を奏してきて、生徒が主役の学校ができつつあるのだと思っております。
今日は大変不つつか、不慣れですが、この懇談会の進行役も務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
以上が学校側の本日の出席者になります。ここで、懇談に先立ちまして知事さんに本校の学校経営の骨子や概略について、若干校長から説明をしていただいて、そしてご理解をいただいた上でこの懇談に入らせていただきたいと思います。
校長先生、よろしくお願いします。

小田島校長
それでは、座ったままでお話し申し上げたいと思いますが、知事さんもご存じのとおり、本校は私立学校でございます。なかなか私立学校の歩みは難しい部分も踏まえながら現在に至っているわけですが、まず私立学校が公立と違うということは、公立とは設置者が違う。私立高校においては創立者は個人であるか、グループによってつくられており、公立と違うのは建学の精神、教育の理想とする目標を掲げて、そういう中で学校経営がなされている、いうなれば私立学校は人づくりでございます。独自性と自主性というようなことが私立学校にはあるわけですけれども、具体的にいえば仏教の精神を取り入れて、そういうふうな教育、人間づくり、あるいはクリスチャンの精神を取り入れた学校づくり等々、そういうふうな中で、本校の建学の精神は感謝・報恩・奉仕・勤勉・真摯という5つの校訓を掲げております。
まず、人間の資質として、これを完全に磨き出すことによって、品性のある、品格のある、そういう人間をつくり出すことができ、養うことが、はぐくむことができるだろうと。そういうことで何と言っても本校の教育の根底にあるのは人づくり。具体的には礼儀がきちっとできる、しつけ指導です。これを根底に据えた教育を行っております。それをきちっと身につけることによって、次のものが生まれてくると、こういう考え方です。
そういうことで、ここに項目を挙げればクラブ活動の奨励・クラブ振興、これを通して全人教育ということになります。あるいは学力向上、それから国際化に伴った国際理解教育、あるいはエコスクール、そういうものを柱にしながら現在教育活動を展開しているわけですが、特にも今度は高等学校の指導要領の改訂も踏まえて、昨年の12月末に告示されましたけれども、あの中にうたわれているのが正しい言語の使い方、今非常に乱れているので、それが入る、それから道徳教育を重視する、これが今度の高校教育の改訂に大きく登場したと、そういうふうなことから、その辺を踏まえてやはり言葉遣い等々も考えながら読書指導にも力を入れていく。読書はやはり活字の中から物を覚えていくという、言葉遣い、表現の仕方、こういうことで本校は一斉に全校生徒が朝10分読書をして、それから授業に入るというような、それを習慣化して、そういうことを主な教育の柱としながら現在進めて、学校全体では文武両道を目指して今一丸となって頑張っているところでございます。

大森教頭
ありがとうございます。

懇談

大森教頭
それでは、先ほど知事さんからもお話がございましたが、実は今日の懇談会は知事さんが県政運営の柱として教育に大変関心がおありで、重点項目にも掲げられているとお伺いしているわけでして、この岩手の教育に係る今後の課題や提言、これについて保護者を交えた学校関係者からお話をお聞きしたいものだということでおいでになられました。
そこで、この懇談の切り口、コンテンツを、本校の教育活動の取り組みの中から、岩手の教育を標榜してみてはいかがかと思うのですが。そこで、時間にも限りがございますので、今校長先生よりお話のあった中から、まずクラブ、スポーツ振興と岩手の教育あるいは人づくり、人材育成と岩手の教育、そして国際化・国際理解教育・国際交流活動等々も含めての岩手の教育と、あるいはエコスクールを本校は目指しているわけですけれども、エコとこの岩手の教育、このあたり、あるいは時間があれば読書教育のことにも触れていきたいとは思うのですけれども、なかなかそういう時間もないかもしれません。いずれにせよ知事さんにも適宜懇談の中に加わっていただいて、そして最後にまた知事さんからまとめのコメントをいただくというふうな形で進めさせていただければと思いますが、よろしいでしょうか。

達増知事
はい。

大森教頭
それでは、最初にスポーツの振興と岩手の教育ということについて、先ほど佐々木副会長さんからもお話がございましたが、本校にはスポーツ振興の一翼を担ってもらっておりますスポーツ後援会というのがございまして、その設立者でもあり、また幹事長もお務めいただいておりますので、この設立の意義について触れていただきながら、また地域の活性化などについても口火を切っていただければと思いますが。佐々木さん、よろしくお願いいたします。

佐々木副会長
後援会幹事長を仰せつかってから今年で6年目を迎えます。設立にあたってラジオなどにもちょっと出演したことがあるのですけれども。当初設立するときの目的というのは、やっぱり私立高校は花巻東だけなのですよね、ここでは。それから、学校も街中から場所も移って花巻の西側に来たということで、今花巻の市街地が空洞化して、こっちの方に延びているのです。そのとき、やっぱりひとつ明るいもの、要するにスポーツを通じて花巻の活性化はできないものかと、何とか発展できないのかと。特にも花巻東高校を中心にと考えたわけです。花巻東高校はスポーツが強いので、公立高校も含めた花巻市内のスポーツの上位に、岩手県の上位に食い込む選手を全国レベルまでに引き上げて応援してやろうではないかということだったのです、大きな目的は。それで、花巻東高校のOBだけではなく、他校のOBさんもみんな組織の運営にかかわっていただいています。組織は寄附行為と年会費ということで、余り高くない年会費でメンバーをかなり集めようということで、今動いて6年目を迎えました。それで、特にやっぱり手っ取り早いといえば、選手やクラブが、全国レベルになると、花巻の名が全国に知れわたり、花巻には温泉があるし、そんなことである意味の活性化ができるというのが大きな目標でした。
それで、私の子どももスポーツをやっているので分かるのですが、親としてちょっとお金がかかるのですよね。ですので父兄さんに幾らかでも助成してあげたいという精神からやって現在に至っています。
東高校は特に野球とか水泳とか陸上、駅伝が強いのですけれども、今はバレーボールも強くなってきて、ソフトボールとか、かなり強くなっている。そういうクラブに、わずかでも側面から物心両面ということで支援できればと思っているんです。スポーツをやっている指導者やコーチも花巻市内にいるのですよね、そういう人が出てきてどんどん指導してくれればいいのだけれども、そんな人も発掘しながらやっていこうという精神のもとに現在進んでいます。ある程度軌道に乗ったのだけれども、やっぱり世の中の景気でなかなか寄附行為とかそんなのが大変難しいなというのが現状です。
今回甲子園に東高校が行くので、できるだけ後援会でも頑張ってやっていこうと思っているのです。ぜひ県の方でも、かなり掛かるものですから、春の大会が一番掛かるのですよね、合宿とかやるので。その辺がちょっと辛いなと思っているのですけれども。花巻の全体見ていると、この経済悪化で全然盛り上がらないのですよね、せっかく甲子園に行くのに。花巻市内を歩いても、商店街では盛り上がりが欠けるなと、その辺がちょっと辛いなと思っていましたけれども。いずれにしてもその辺もう少し頑張って、行政とも一体となって、盛り上げて、暗いニュースばかり続くから、明るく持っていきたいなと思っていました。

大森教頭
ありがとうございます。私もスポーツ後援会の事務局長を仰せつかって、いろいろ活動させていただいておりますが。

達増知事
こういう会報を出しているのですね。

大森教頭
そうですね。このキャッチフレーズに、「私たちはスポーツ文化を通して明るく豊かで活力ある街づくりを目指します」ということで、スポーツを文化ととらえて、そしてそれを通じて地域づくりをしましょうというのがコンセプトにあります。そしてまた、勉強会も開いていまして、総会ごとにいろいろなスポーツ選手や指導者を招聘して講演会を開いたり、大学教授に来ていただいたり、あるいは盛岡商業高校の優勝したサッカー部監督とか、元プロ野球選手にプロ野球の裏話を聞いたり、いろいろ勉強させていただいております。
また、今ソフトボールの話も出たわけですが、今や強豪校に育ってまいりました本校のソフトボール部に娘さんが所属しております伊藤副会長さん、この街づくりを含めたスポーツ振興について何か感じておられることがあればどうぞ。

伊藤副会長
私も娘がソフトボールの関係で東高校にお世話になって、最初に、今でも覚えていますけれども、1年に入ったときに、いきなり父母会の中で、インターハイの準備している最中ですから、積み立てお願いしますねという話をされました。とんでもないところに来たなと一瞬。具体的にね、ソフトボールが強いというのは分かっていたのだけれども、入部した時点でそういったこと、父兄の方は準備してくださいねということを言われまして、驚きました。案の定、娘が1年生のときにはインターハイに行きましたし、3年連続で行っていますし、またそれ以外にも来月なのですけれども、新人戦で優勝しましたので、全国選抜への出場が決まっています。野球の方に隠れて目立たないのですけれども、去年から全国選抜の切符は手にしてまして。そのほかに私学ですから私学の大会がございまして、東北大会で決勝まで行きまして、決勝に行けば全国私学大会というのがありまして、それが来月1週間ずれてありまして、奈良と大阪と滋賀で大会あります。去年もやっぱり同じ時期に広島と宮崎でありまして、マイクロバスで娘が20日ぐらいかかって試合しながら帰ってくるわけなのですけれども。さっきのスポーツ後援会ではないですけれども、とても経済的には厳しいです。それでも何とか子どもたちには思う存分やってもらいたいし、ソフトボールも応援したいしということで、去年11月に、ソフトボール独自のソフトボール後援会というのをつくりまして、今、真向かいに座っているPTA会長さんに後援会長になっていただきまして、経済的面でもクラブ単位で応援していこうかなと、広く会員を募集するのと同時に、あとは任意なのですけれども、卒業生・ソフトボール部の卒業生とか、そういったものを着実に組み込んでいって、何とか東高校のソフトボール部を応援していきたいなというのが現状であります。

大森教頭
いずれにせよみんなで力を合わせてやっていかないと、なかなかサポートできないでしょうね。高校時代には甲子園に出場した経験もある伊藤先生、保健体育を指導されているわけですが、本校のスポーツクラブの現状と岩手県のスポーツ、これを俯瞰されてのご意見等何かございましたならどうぞ。

伊藤教諭
私どもの学校は、本当に古い時代から陸上・水泳・野球という3つのクラブが学校の看板クラブということで定着、それから県民の方たちにも広く応援してもらったりしていたところなわけですけれども、平成12年、学校改革の中で学校の経営戦略の中にもちろん生徒を集める手段の一つと考えているところもありましたけれども、もっといろんなクラブの強化を図ろうということで、現在は9つのクラブを、強化クラブというような考え方で指導者が中学校に足を運んで、入学制をお願いしたりというようなことで大体9つのクラブは県内でもいろんな大会でベスト8ぐらいに残れるぐらいの力をつけて、本当に学校の宣伝と申しますか、そういったところで力を発揮してくれているなということを感じております。
ただ、そういう部分も確かにあるわけですけれども、大変いいことだなと思うのは、各クラブの指導者がやっているクラブだけやっていればいいという指導ではなくて、学生であっての、いわゆる勉学あってのスポーツなのだと。高校生として当たり前のことをきちっとできるように、あいさつであるとか、今朝こういった記事が地元のタウン誌のようなものに載っていたよというようなことを家内に話しされまして、何なのというようなことで見たところ、市内で新聞店を経営されている方が出しているものだったのですけれども、先週末ですか、花巻で大きな何か大会があったとき、物すごい交通渋滞になったときに、本校の明らかにクラブに所属している生徒かなと思われる生徒たちに車を止めて道を譲ってあげたら、自転車に乗っている子どもたちが横断した後に自転車を止め、降りて、振り返って、あいさつをしてくれたと。その日一日非常にさわやかに活力ある生活を送れるような部分をもらったというようなことの意味合いのことをお書きになっていましたけれども、学校の中でスポーツを一生懸命やっている生徒たちによって、周りの仲間たちがすごい活力をもらっているというようなところでは、本当に学校教育の中におけるスポーツの果たす役割は大きい、学校としての選択は間違っていなかったのかなと思っております。

大森教頭
ありがとうございます。学校改革の基礎に「礼を正し、場を浄め、時を守る」という森信三先生の教えを柱にすえ、礼節指導を師弟同行で実践してきた成果の現れでもありますね。

伊藤教諭
そうですね。それとかつては一生懸命やった生徒たちの受け皿となってくれていた場所、いわゆる出口というところでは、例えば野球の世界であれば東北の社会人野球をリードする、本当に強いチームが県内にあったわけですけれども、休部してしまったりというようなところで、現在ほとんど活動されていないという中で、今後のスポーツのあり方として、日本のスポーツを支えてきたのが学校体育であり、あるいは企業だったわけですけれども、欧米は地域のスポーツクラブが柱になってスポーツの振興がなされてきたという中で、日本はまた違った形でスポーツが発展してきたわけですけれども、日本のスポーツ自体が、今の世の中の流れを見ていると衰退していくのではないかなというふうなことでちょっと危惧されるところがあるわけです。そういう中で一企業でクラブを維持するというのは難しい時代ですので複数の会社、そういう中に、県はそういう力を果たすわけにはいかないという部分があるのかもしれませんけれども、NPO法人の野球のチームもあります。いわゆる子どもたちの受け皿となるような会社・企業が欲しいなというふうに思っております。

大森教頭
いろんなシニアチームとか、中学生・小学生の野球チームを教えている指導者に花巻東高校の卒業生が結構おりますよね。だから、指導者になったり、あるいは学校でクラブ活動して、そしてまたノンプロなり社会人なりに、そういう受け皿があれば確かにいいですよね。

伊藤教諭
はい。

大森教諭
松岡先生は、生徒部長として生徒の健全育成を考える上でクラブ活動振興についてどういうお考えをお持ちでしょうか。

松岡教諭
やはり私もいろいろと多方面からも意見を聞いたり、見て回りますと、一番必要なのは何かといった場合に、やはり人材育成、岩手県のスポーツ界が全国に行って低迷するというのは何かということを考えますと、一部のスポーツは確かに上位にいますけれども、東北大会・全国大会に行ってもやはり岩手県の道徳教育が若干他県より劣っているのかなと。ですから、全体的にスポーツをした子どもとしない子どもでは違いはありますけれども、やはり道徳教育・礼節教育というのが必要だと、それをきちっと身につけたチームというのはスポーツも強いし、それこそスポーツ振興の岩手県になってほしいなというふうに思っております。
以上です。

大森教頭
ありがとうございました。スポーツだけではなく、やっぱり人材育成という観点の中でスポーツが大事だというようなお話をされておいでのようですが、その生徒指導の立場から、例えば岩手の人材育成についての考え方なんかはいかがですか、松岡先生。

松岡教諭
人格形成に必要なものというと、やはり知育・徳育・体育というのが不可欠であるということはどこでも言われております。ところが、どこの学校でも行なわれているのは知育と体育は実施しておりますが、徳育というものをなおざりにしているのではないかと。そういうことでやはりいざといった場合、上位に食い込むチームというのは、あいさつ・会釈・言葉遣い・知力が充実してきちっとしている。それは、やはり徳育がきちんとできている子どもたちだからというふうに見ております。したがって、クラブ活動を活性、高揚させるためには道徳教育が最重要視しなければならないというふうに私は考えております。
それで、うちの学校の創立50周年記念講演に作家の岬龍一郎氏が講演なされました。そのときに「二宮尊徳の思想と建学の精神」と題して講演されました。その中に、心を鍛える5つの文字というお話をされました。その5つというのは、新渡戸稲造先生の武士道の中の「仁・義・礼」と、二宮尊徳の「智」と「信」を合わせたものでした。つまり、身を修めるのが人材育成であり、道徳教育であったというふうに私はそのとき学び取りました。ですから、先ほど校長先生もお話しになりましたけれども、やはり言葉遣いが乱れるとそれこそ思想が乱れて国も悪くなる。ですから、姿勢を正すことは心を正すことというふうにも言っております。時と所と自分の立場をわきまえてあいさつ・会釈・返事をはっきりし、態度・姿勢を正すことがやはり重要だと。そういうことで、うちの学校では先ほど校長先生が最初に知事さんの授業に入る前に紹介のときに、「立腰」という言葉が掛かったと思いますが、「立腰」というのは腰骨を立てるということになります。本校では1日に最低8回腰骨を生徒に立たせております。腰骨を立てるというのは、私も今寄りかかっていますけれども、寄りかかってはいけない、すっと真っすぐ腰をきちっと立てるということですね。毎時間各先生方の授業の始めに「立腰」という言葉をかけます。そういう訓練をして、姿勢を保たせております。それによって集中力がつく。一応先生方は各時間の最初に号令しますけれども、あとは自分で、ノートとりました、寄りかかって、背骨が曲がりました、だめだと思ったら、自分でまた腰を立てる。ですから、最低8回プラス後は自分が何回立てているか分かりません。そういう中で、集中力を増すように指導している。それと、朝は毎朝読書を10分間きちんと訓練させております。

大森教頭
そうですね。「立腰」も「朝読書」も学校改革指導の一環として取り入れ、生徒の自主性・持続力の向上と「志を立てる」意味でこれも師弟同行で実践しておりますね。

松岡教諭
今回うちの硬式野球部がセンバツに推薦されましたのは技術というのはもちろんですけれども、そういう精神教育が他の学校より優れているのではないかなというふうに私も思いますし、地域住民の方々も述べられております。私も年間数10校の学校とバレーボールの練習試合に出かけます。そのときにその学校の教育環境とか施設を見て回り、いろいろな生徒たちと接するのですけれども、やはり強い学校というのは、強いクラブというのはあいさつ・会釈がきちんとしているし、掃除がきちっとしているのです。それでもうちの学校の野球部が東北ナンバーワンだなと思っております。そういう意味では、うちの硬式野球部が学校を活性化しているなと思います。つまり端的にいえば人格の形成というか、陶冶には、それこそ仁・義・礼・智・信を身につけさせること、道徳教育を醸成するような学校づくりが絶対必要だなということを岩手県の高等学校に提言したいものだというふうに私は思います。
以上でございます。

大森教頭
ありがとうございます。知事さんもスポーツマンであられたということで、スポーツあるいは道徳教育について今お話しいただいておりますが、何かご意見でもあればお聞かせいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

達増知事
どうしても全体とすれば生徒個人任せだったり、あるいは指導者任せ、その指導者もたまたま何か教えに来てくれている、人任せみたいな感じで学校としてそこをきちっとシステマチックにやっているところは余りないかもしれないですね。今話を伺っていて非常に参考になりました。

大森教頭
ありがとうございました。本校の先生方はもちろん絶対万能ではありませんし、それぞれ特異性はありますけれども、すべてに万能ではないですから、いろいろなクラブがあっても当然指導者のいないクラブもあるわけです。しかし、それをこの地域の、やっぱり地域力によって、校長が適任者を委嘱して、地域の人材を活用してクラブの指導をお願いするというようなことも本校では積極的に取り入れてやっているという状況でございます。
それでは、電話会社にお勤めのPTA会長さん、今本校でもサイバー犯罪とかあるいは携帯電話によるいじめ等々の問題化、これに対応すべく、この間は教職員全員で情報モラルの研修会というものを行なったわけですけれども、情報化社会における教育のあり方について何かご提言でもあればお聞かせください。

佐藤会長
分かりました。そんな大げさなものではないのですが、先般大阪の橋下知事は携帯電話の学校への持ち込み禁止、学校には必要ないと、そういうお話しされておりますけれども、携帯電話の学校持ち込みの問題はちょっと難しい問題だと私は思っています。確かに学校においては携帯電話というのは必要ないと思います、私も。ただ、その携帯電話というのは親が買い与えているものですよね。なぜ親が買い与えているかといいますと、大げさに言いますと安否確認を含む子どもの連絡方法のためなのですよね。
私は、夕方学校へたまに来ますけれども、学校の前で子どもたちが家に電話をかけて、親の迎えを待っている、そういう状況をかなり目にしております。人によっては公衆電話があるではないかと言うかもしれませんが、残念ながら、公衆電話というのはかなり台数が激減しております。ですから、公衆電話を探すのは大変なことです。
また、情報化時代において、そのものを禁止するというものではなくて、確かに使用方法を間違うとインターネットにしろ、携帯電話にしろ非常に怖い部分もあります。ですから、うまく使用する方法での指導というのがこの学校サイドにも必要なのではないかなと私は常々思っております。
例えば学校に必要ないという部分に関しては、授業が終わるまでは、クラスごとに棚か何かでも設けて、電源を切ってそこに生徒全員分保管しておく。授業が終わったら返しますよと。授業が終わってから連絡手段等で、親が買い与えているものですから、それを一概に禁止するというのも非常に難しい問題だと思いますので。あとは定期的に携帯電話の使用方法、変なところにはつながない、インターネットもしかり。こういう部分を講習会等で生徒の意識改革を進める方が、私は大事ではないかなと思っています。禁止するのは学校としては一番簡単な方法だろうと思います。ただ、禁止しても小学生ぐらいだったら禁止ですよと言ったら多分持ってこないと思いますけれども、高校生に禁止するよと言って100%持ってこないかというと、まず私はほとんどの人間が持ってくると思いますので、禁止ではやっぱり本質的な問題の解決にはならないのではないかなと常々思っていましたので、ちょっと一言お話しさせていただきました。

大森教頭
この件については、また教職員で勉強会を開いて、いろいろ生徒の使用の仕方について我々も指導してまいりたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
それから、菅原先生、携帯なんかについて日常の授業中に生徒が使ったりというような、そういう場面は、うちではどうでしょう。

菅原教諭
本校ではないですね。

大森教頭
ほかの学校の様子とかは。

菅原教諭
就職面談会などで他校の生徒と一緒になることがあるのですが、暇さえあればいじっていますね。ほかの学校さんでは休み時間は使ってもいいよというふうなことになっているようですね。うちの場合は、学校に入ったら電源切りなさいというようなことでトラブルないように指導してます。

大森教頭
菅原先生は本校の就職指導課長ですので、岩手の地域社会や、あるいは岩手の産業構造を支える人材育成と就業の観点から普段感じていることでもお話しいただければと思います。

菅原教諭
うちの生徒は、先ほど申し上げましたが、大体3割ぐらいの生徒が就職を希望するのですが、ほとんどが地元志向です。うちから通えるところで働きたいという人がまずほとんどです。去年の春卒業した子どもたちでは5人だったですかね、県外に就職したのが。今年は倍の10人います。これはご存じのとおり、県内ではなかなか仕事が見つからないというので、まず若いうちはといいますか、私も東京で学生時代を過ごしましたので、うまい具合に帰ってこれた口なのですが、そういうことも考えていこうねというふうなことでは相談に乗ってやったりしますね。
花巻地区は、ほかの学校の生徒の様子を見ても岩手県で一番県外に出ない地域なのです。大体40人前後です、300人ぐらいが就職を希望しているのですが。次が北上で100人前後です。ですので、この地域は比較的働く場所がある方です。
それから、あと製造以外では、花巻の場合には観光がありますので、温泉を中心としたところというふうなところでの働き口があります。そういうところでは、生徒の希望をできるだけかなえさせてあげたいなというふうなことで一人ひとり面談しながら進めているのですが、いずれ私は就職担当をして5年になるのですけれども、おかげさまで早期に離職する生徒がこの地域で一番少ないようでして、各会社さんからも非常にお褒めの言葉をいただいているところです。やはり卒業生がしっかり頑張ってくれているところでは、また次もというふうな話になってきますし、今回のように甲子園に出るというような場合には、ご寄附の方をいただきにも上がりやすいというふうなこともあったりしまして、生徒が頑張ってくれることが地域の活性化にもつながっていくのではないかなというふうに私は考えております。

大森教頭
ありがとうございます。本校はキャリア教育にも力を入れて、そういう意味では、今もお話しにあったように離職率が少ないということにもつながっているのだと思います。
今度は受け入れ側として、佐々木PTA副会長さんは会社経営されておいででありますし、また週に1回は教壇に立たれて職業訓練の技術指導等もされているわけですが、当世の若者気質あるいは今の学校教育に対して求められているようなことでもあったらどうでしょう。

佐々木副会長
私は専門業ですから、職業訓練校、県と市の補助を受けながら指導員としての仕事を一貫としてやっています。なぜやっていこうと思ったかというと、現場で働く技術者がいないのです、かなり少なくなった。というのは、高等教育がいるとかいらないとかという問題ではなくてほとんど大学を目指す。高校が大学受験のための高校になってしまったと思うのです。だから、就職して、専門業者に普通高校から入ってくると、私どもの会社では職訓に入れるわけですよ、現場の人たちを、そうしないと仕事にならないんです。そのときに一番感じるのは長く続く子と続かない子は入ってきた時点で分かります。2年間です。学科のほうを、弱い部分ですよね、要するに。学科のほうを免除で、技術面というのは就職すれば現場、現場でやってきますから、そこら辺で試験は通るのですけれども、学科免除になる。その部分で続く子というのは、さっきもちょっと話したけれども、頭のよしあしではなくてスポーツクラブで協調性とか忍耐力を養っている子どもはやっぱり耐えます。それなりの子どもは公立高校だろうと、私立高校だろうと、やはり大概の現場で働くというのは2・3年でもう離れてしまいますね。だから、やっぱり確かに勉強の方法、それから学校教育で、さっき言った道徳の問題とか、いろんなことの訓練をやっていかないと難しいなというようなことを感じます。というのは、私たちの時代は中学校卒業して集団就職ですね。今は高校卒業でまず同じような状況なわけですよね、事実上は。今はこっちに仕事がないから東京に行ってしまうような形でしょう、極端に言えば。地元の受け入れ態勢がうまくないので。その辺があるので、やっぱり学校の教育の中にはスポーツをやったりしてちょっと鍛えておくというか、忍耐・協調性。ともかく協調性が一番弱いですね。上司とのトラブル……

達増知事
仕事には不可欠ですからね、協調性は。

佐々木副会長
ちょっと怒られればもう次の日から来なくなったりとかということがありますので、その辺が学校の高校教育の中に必要ではないかなと思っています。

大森教頭
チームスポーツのよさというのは協調性とか忍耐力とか、助け合うこと、そういうものを学べる場ですものね。

佐々木副会長
その辺を指導していただきたいなと、学校には。

小田島校長
そういうのを学ぶのが本校のクラブ振興なのですよね。やっぱり根底にあるのは人づくりですね。その結果として成績が現れてくるので、そういうのがなければ学校現場ではない。
それから、今、佐々木副会長さんがおっしゃいましたけれども、忍耐力とか、学校の中で養っているわけですから、そういう意味においては、やはり私立高校というのは建学の精神があり、それを身につけさせるのが命なのです。それを踏まえた学校教育を考えているというのは、本来はもっとそういう形でどんどん、どんどん成果を上げていかなければならないということで、知事さんごらんになっているかどうかは別にして、何回となく新聞の声の欄に、非常に東高校の生徒のあいさつがいいということ、平成16年には4回掲載されています。今度甲子園に出るに当たっては3回ほど載っていますけれども、その間にも掲載されているという話も聞きましたけれども、やっぱりそれがしっかりしないと学校はぶれてしまいます。それがしっかりしているとクラブ活動もどんどん、どんどん成果が出てくる、あるいは学業においてもその成果が出てくる。冒頭申し上げたとおりに、私学の使命というのはそういうところをきちっと踏まえていけば、多少の少子化を迎えながらも評価をされるのだと、それがやっぱり私学の生きていく道だろうと、そのように考えております。

大森教頭
ありがとうございます。だんだん時間も迫ってまいりました。少し、コンテンツを変えまして、国際交流活動について、岩手の教育を考えてみたいと思いますが、外国語を指導されておいでの菊池学務部長さん、アメリカのホットスプリングス市のレイクサイド高校と本校は姉妹校なわけですが、そことの交流等についてでも結構ですし、お話しいただければと思います。

菊池教諭
平成5年から本格的に始めました。花巻市の事業に参加させていただきまして、毎年アーカンソー州のホットスプリングス市に行っています。2週間の短期ホームステイを中心に授業参観など行なっております。ワシントンD.C.に行ったり、今年度はヒューストン他の地区へも訪問していろいろと勉強してきております。
それから長期といいますか、1カ月ぐらいなのですけれども、それも実施しております。修学旅行でも韓国・バンクーバーでのホームステイ、大体4泊5日でしょうか。以前はイギリスの方にも行っていたのですけれども、経済状況やその他の要因がありまして、今はイギリスには行っておりません。
今年1人、ある団体の方で1年間留学している生徒もいます。このように結構交流しているわけですが、あちらから来る機会が減ってきております。以前はたくさんあったのですが、やっぱり経済状態なのか、あるいは日本に対する興味が少ないのか、ここはちょっと調査しなければいけないと思います。
今後ですが、私の考えも入っておりますけれども、長い期間、せっかくホットスプリングス市と提携しているものですので、長い交換留学ができればいいなと思っていますし、先生方の交換もあればいいのではないかなという考えもあります。
今日の授業の中で生徒の望むところに書いてありましたけれども、ネットワーク化といいますか、東高校、市町村、それから各学校でそれぞれ独自の交流をしているわけですけれども、岩手県としてひとつのネットワークをつくって、例えば遠野地区で行われているイタリアの方に行きたいのでそれに参加できるかどうか、などのネットワークもできるとおもしろいのかななんて思ったりしております。
簡単ですけれども、以上でございます。

大森教頭
ありがとうございました。知事さんもアメリカに留学をされたわけですが、海外で長く暮らされた経験もおありの上田先生、県土岩手にとって国際交流のあり方について何かご提言でもあれば。

上田常勤講師
夫が10年ほど駐在しておりましたので、一緒に暮らしておりました。ただ、国際化ということは10年いれば国際的なのか、英語がペラペラだから国際的なのかというと違うのではないかなと思うのです。前に佐藤会長が向こうのホームステイは受け入れをいっぱいしてくれるけれども、こっちは受け入れ先がなかなかないのだと話されておりました。それはやっぱり日本人というのは、特に岩手県人は構えてしまって、あんなにはできないからとてもとてもという感じになってしまうのだと思うのです。けれども、やっぱり自分をよく知って、深く知って、自分にプライドを持って、そしてさらに他人を尊重できるというのが国際化だと思うのです。
もう時間のようですから余り長い話はできませんが、例えば私はUターン組なのですけれども、帰ってきて残念だなと思うのは、岩手県人は明らかにというか、アイヌ人とか、縄文人とか、そういう人が先祖だと思うのです。その話をするとちょっと嫌がる感じの方が多いと思うのですが、自分自身にプライドを持つということ、あの方のようにはできない私だけれども、別にそれはいいじゃないと思えるようなそういうのと、それから他人を敬うという気持ち、それが毎日の先生方の地道な人材育成教育からなされていくものだと思うのですけれども、そこのところについて余り具体的な話はできませんけれども。

大森教頭
済みません、時間ないので、申しわけないです。本当に出席者の皆さんにはもっともっとお話ししたいところだと思いますけれども、時間が限られております。今までのところをまとめてみますと、要するに、どんなときでも県民・市民がともに助け合い支援し合う心を育み、そういう道徳心を涵養するのが「岩手の教育」ではないかということですかね。そんな気がしますがいかがでしょう。
ここで、最後に知事さんからまとめのコメントでもいただければ幸いでございます。よろしくお願いします。

達増知事
やはり道徳という背骨といいますか、腰ですね、きちっとあって、その上での、あるいはそのためのクラブ振興であり、また勉強、教科の授業、そしてそこから進路指導にもつながっていくということで、非常に特色ある、しかし本来みんながそうすべきなのではないかということを花巻東高校ではきちっとやっていらっしゃるということがよく分かりました。非常に参考になりましたので、県立高校の方もかなりこういうのを生かしてやっていかなければならないのではないかなという感じがいたしました。
今日の座談会、全く同じメンバーで同じように2回目、3回目という予定は今のところないのですけれども、これが最後ではございませんので、またいろいろ教えていただきながら、この岩手の教育をよくすることや、また地域をよくすることでもありますから、やはり教育がうまくいければ地域もよくなっていきますので、岩手全体をよくするためにはぜひまたよろしくお願いいたします。
今日はありがとうございました。

閉会

大森教頭
大変ふつつか、不慣れな進行役で申しわけございませんでした。達増知事様には激動激変の時代、これからもご健勝で県勢発展のため、そして地方、地域から国政を変える原動力としてご尽力くださることをご期待、ご記念申し上げております。
それでは、以上をもちまして「希望王国岩手放課後座談会」を閉じさせていただきます。本当にありがとうございました。

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