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岩手フロンティア懇談会(平成20年10月24日)

ID番号 N11681 更新日 平成26年1月17日

対象地域:県央広域振興圏
開催場所:盛岡市

県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」懇談記録(県央広域振興圏)

  • 日時 平成20年10月24日(金曜日)15時00分から16時30分
  • 場所 盛岡地区合同庁舎 8階 大会議室

開会

望月局長
それでは、ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」を開催いたします。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます盛岡地方振興局長の望月でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

望月局長
それでは、開会に当たりまして知事から一言ごあいさつを申し上げます。

達増知事
皆様、きょうは県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」ということでご出席をいただきまして、ありがとうございました。
この岩手フロンティア懇談会といいますのは、いわば作戦会議のようなものでありまして、県のほうで去年から私のこの任期4年間に対応する4カ年計画「いわて希望創造プラン」という4カ年計画に基づいて、県民の暮らしや仕事をよくしていこうということでやっております。中でも、特に経済面、岩手が直面している県民所得の低迷、雇用の場の伸び悩み、そういったことに伴う人口の流出、また社会的な問題としては医師不足の問題、そういう問題を克服して危機を希望に変えていくというのがこのいわて希望創造プランのテーマでありますけれども、きょうでありますと盛岡広域を舞台に一体どういったことがあるのか、こういうご時世であります。行政だけですべての問題を解決はできず、むしろ問題解決のかぎは行政以外のところにあるのではないかというような時代でもあると思います。民間活力あるいは市民社会の中にある力、そういったものを引き出す、自主的にそういった力がわき上がるコーディネーター、お手伝いのような役を行政が果たしていくような形がむしろこれから主流になるのかなという感じもしております。
この盛岡広域は、特にいわて全体の牽引役ということも期待されていると思いますので、いろんなアイデア、また自分がやって成功しているケース、自分の周りでうまくいっているケース、そういうのをいろいろご紹介いただきながら、そういう作戦会議のようなことができればと思っております。
また、今月、10年計画くらいの新しい長期計画をつくろうということで、県の総合計画審議会に諮問をしたところであります。現在の夢県土いわて総合計画という12年計画がもうすぐ終わりを迎えますので、その次の10年くらいの計画ということを、これは県民みんなで考えていきたいと思っております。一部審議会の中だけで決めてしまうのではなくて、県民それぞれが10年後、こういう自分でいたい、10年後にこういうことをやっていたい、こういうふうになっていたい、そういう県民一人一人の希望を集めて束にすることで10年後の岩手の姿をビジョンとして描けるのではないかと思っておりますので、きょうはそういう10年後に向けてのヒントになるようなお話も伺えればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

望月局長
それでは、本日の出席者の皆様をご紹介申し上げます。
盛岡商工会議所青年部会長の兼平賀章さんでございます。
社団法人八幡平市観光協会事務局次長の海藤美香さんです。
JA岩手県青年組織協議会会長の岩崎隆さんです。
岩手医科大学放射線科の医師で野菜ソムリエの宮田恵さんです。
NPO法人いわて子育てネット副理事長兼事務局長の両川いずみさんです。
NPO法人しずくいし・いきいき暮らしネットワーク専務理事の堂前義信さんです。
なお、本日管内選出の県議会議員であります佐々木博先生、同じく高橋昌造先生にも出席いただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

懇談

望月局長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。本日の懇談は、先ほど知事のほうからも話がございましたが、皆様方から新しい長期計画の策定等に向けまして、岩手でしたいこととか、今後こんなことができたらいいなとか、そういったさまざまな意見、提言をいただきたいということで開催しております。
皆様方の自己紹介も兼ねまして、お一人様5分程度で、一通りまず1回お話を伺えればと、こういうふうに思っております。名簿の順に兼平さんからお願いしたいと思います。どうぞ、座ったままで。

兼平賀章
きょうは、盛岡商工会議所青年部の会長ということで出席させていただいております。会議所青年部というのはよく間違えられるのは、青年会議所とよく間違えられるのですけれども、全く違う団体でありまして、あくまでも商工会議所の青年部ということなので、間違わないようにひとつよろしくお願いします。
我が青年部の活動としましては7つの委員会がありまして、代表的な委員会の活動では、毎年親会のほうでさんさ踊りをやらせていただいていますけれども、青年部のほうでは前夜祭と青年部の予算だけで前夜祭のほうを盛岡の駅前の滝の広場で毎年やらせていただいています。これは親会のほうからは1円も補助をもらわず自分たちでTシャツをつくったり、出店をつくったりして資金を集めて、それであとは同じ仲間から広告収入を得ましてうちわを配ったりして、そういうお金で前夜祭のほうをやらせていただいています。同じように今年からは、さんさの期間中は金田一駐車場の前をお借りいたしまして青年部のブースを今年初めて設けさせていただきまして、対観光客へのPRということで、我々がつくったさんさのTシャツとか、あとははんてんとかをつくって、あとそのほかにビールとかのこういう祭事的なものを出させていただきましたけれども、いろいろそういう形で活動をさせていただいています。
あくまでそれは会員が出し合っている予算だけでやっておりますので、一部県のほうからも補助が青年部のほうにも出ておりますので、青年部のいいところというのは若いですので、非常に活動的だと、親会のほうは割と年寄りが多いものですから、なかなか口は出すけれども、行動に移さないというのが親会の悪いところでして、それらを我々青年部のほうで活動に移していくというような形でやっております。
現在会員は約90名です。県内の青年部では一番人数は多いですけれども、当然盛岡ですので、営業所さんが多いですので、その分予算もありますので、いろいろな活動ができるということです。
続きましては、簡単に会社の説明もさせていただきます。手前どもの会社は盛岡のここから東に約3キロぐらい行ったところに盛岡中央工業団地という工業団地がありまして、この工業団地というのは旧盛岡市では唯一の工業団地です。ここの中で青年部ということで麺をつくらせていただいております。
うちの会社の特徴としましては、売り上げの95%をスーパーとコンビニエンスストアさんとの取引で行わせていただいています。その中でも取引先の本店所在地が県外に本店を置く会社さんとの取引が全体の9割を占めさせていただいています。ですので、手前どもとしましては、他県からお金を9割稼いでくるというような形ですね。そういう部分では地元に貢献しているのかなと思っております。

望月局長
あと何かご意見ありますか。

兼平賀章
はい。手前どもの会社は、今非常に環境を重視した活動というのをいろいろやっていまして、お手元の資料の中に、これ県でやっているエコ8パックというもの、これにもエントリーさせていただきまして、来月の2日に県の代表選考会がありまして、この中にもエントリーさせていただいております。
うちの会社の特徴としましては、昨年環境省さんのほうがやっております中小企業のCO2の排出量の作成するものの作成根拠を認証していただきまして、手前どもの会社が環境報告書を作成することができるのを認定していただきまして、お手元の資料の環境報告書という形で、これ昨年の分ですけれども、今年つくらせていただきました。これも県のホームページのほうに今度たしか載ると思いますので。
手前どもは何をやったかといいますと、今まで燃料のA重油を年間110万リットルほど使っておりましたけれども、これを木質バイオマスのボイラーに昨年4月替えさせていただきまして、油のかわりに今木を燃やしておるということです。これが工場全体から出るCO2の昨年1年間で約6割のCO2を削減することができました。その内容はこの環境報告書というやつに書いておりましたので、後で見ていただければありがたいと思います。
あと今うちの会社が小麦を使って商売させていただいているのですけれども、やっぱり一番先が心配なのが食料危機ですね。これなぜかというと、今世界じゅうで食料危機ということが起きております。一番の原因はバイオ燃料をつくるために、燃料のトウモロコシをつくるために大豆の作付面積、小麦もそうですけれども、そういう形で面積がどんどん減っていって、食べるべきもので燃料をつくるようになりましたので、そのおかげで穀物相場が上がりましたよね。食べられない国もたくさん出てきました。
あと日本においては、当然穀物が上がったわけですから、それを飼料にして家畜のえさにして食べるので、えさ代が高くて採算が合わないという理由で高くなるし、当然肉も高くなる、卵も高くなるという中で、今注目浴びているのが飼料米ではないかなと私は思っています。今、田んぼの約4割が休耕田になっております。一部の説によると、その4割の休耕田に飼料米を植えると輸入飼料に頼らず、かわりに飼料米でそれを食べさせて卵をつくったりすることもできると。県のほうでもそういうことの実験をしているようなので、知らない方もおりまして、この飼料の後ろのほうに今県がやっている、まだ実験段階だと思うのですけれども、飼料米の生産利用事例というのも添付しております。一番後ろには、飼料米を食べさせてつくった卵が入っておりますので、これも見ていただければと思います。
飼料米をつくることによって、農家の収入がたくさん上がりますので、収入がふえれば当然お金を使うこともふえると思いますので、岩手県のためには、私は休耕田の利用というのが今一番いいのではないかなと思います。何をやるにも所得がないと消費はできませんので、まずやっぱり米農家の収入を上げるのが一番なのかなと思っております。

望月局長
ありがとうございました。
次に、海藤さんお願いします。

海藤美香
私は、八幡平市の方で社団法人八幡平市観光協会に勤めております。八幡平市は3年前に旧西根町、松尾村、安代町の3町村が合併してできた市であります。観光協会も約半年後に合併しまして、当時の3町村の観光協会では松尾八幡平観光協会、私が所属していたところが社団法人の格を持っていたので、いわゆる吸収、統合させていただき、松尾八幡平を八幡平市に改名したというのが現状であります。
市町村合併は行政として、いろいろ大変だったとは思いますが、私自身、以前、安比高原で広報宣伝部に配属され、若干広報宣伝活動、営業活動に携わっていたので、この合併は本当によかったなと思っております。松尾八幡平時代の八幡平を説明するに当たって、一部八幡平の頂上は安代町ですよ、行く途中までは松尾村ですよ、はたまた裏岩手縦走の説明をしますと、岩手山は西根町なのですと。また、奥産道のお話があったりすると、裏側には網張とかですねと言っても、説明途中で観光客があれっというふうに思われたりしたような状況が多々あったので、観光に携わる者としては八幡平市となって本当によかったなと実感しております。
八幡平市といえば第1次産業と観光がメーンの市であり、私自身、いろいろ難しいことは余り考えておりませんで、目先のことに追われる毎日で恐縮なのですが、今年は地震の影響で大変な状況に陥っております。でも、実は地震の前に、ガソリン高騰というのが八幡平市は一番打撃が大きく、自分もそうなのですが、車がなければ何も身動きができない土地に住んでおります。保育園の迎えだってそう、小学校の迎えだってそう。昔は歩いたと言われる距離、今は怖くて、子供は車で送迎している家庭がたくさんあり、自分たちの生活がどんどん、どんどん厳しくなる中、第一に観光やレジャーに使うお金を皆さん絞るわけです。当然それが連休明けからひしひしと観光業にとっては痛手とはっきりわかるぐらい観光客が少なくなりました。
八幡平といえば高山植物が150種類も一気に咲きます。尾瀬などに行きますと、一つの花を見るために1キロ、2キロ、3キロ歩いてやっときれいだなと見ることができるそうですが、八幡平はヒールでない限り、革靴でも遊歩道を歩き150種類ものきれいな可憐な高山植物を楽しめるのが売りなのですが、だれも出かけてきてくれなくなりました。そして、2回の地震が起き、八幡平市は地盤が固いので大丈夫ですよと伝えるものの八幡平を思うお客様からは「大丈夫だったの」という温かいお電話をちょうだいする。イコール、やっぱり宮城県側と一関市と同じあつかいで、全然離れているのですよと言っても、岩手県は岩手県になります。2回目の地震は、県北という表現になり、「たしか八幡平は県北でしたよね」、「そうです」と答えるしかできない。実は行政の中では県央、盛岡地方の方に入れていただいており、悪いことがあると嫌なときだけ県北、県北は事実なのですが、県北の施策を練るときには、あなたは盛岡に行きなさいとはじかれる中途半端な場所になってしまう。逆に考えるとどっちにも転べるという利点でもあるのですが・・・。今の八幡平が大変だということで、本日の機会は本当にありがたいなと思っております。
観光協会は大体事業費として3,500万くらい、実は市のほうから補助金を頂戴しています。独立した社団法人でありますが、会費額は年間約400万円ぐらい、ほとんど補助金に頼っている状況です。正社員は5人、さらには八幡平の頂上の山頂レストハウスの管理委託を県から八幡平市が受け、私ども観光協会で再委託させていただき、観光案内とともに両県のお土産やら観光を紹介しています。
山頂レストハウスの営業も先ほどの観光客が来ない状況です。商売ではなくて、車の駐車台数からいきますと、この時期、秋は毎日大型バスが60台、八幡平山頂に来ていたのですが、今年は先週まで駐車台数が6台とか、10分の1にまで落ちていたほどひどいのです。ただ、そこは個人のガソリン高騰による現象ではなくて、エージェントの募集ツアーが全く催行されていない。イコール八幡平もそうですが、十和田湖のほうも同じ影響を受けておりまして、十和田八幡平国立公園全体で落ち込んでいる現状なのです。エージェントなどでは十和田湖までのルートを2泊3日くらいのツアーにして集客をはかっていたということ、ツアーが全く催行されていないという現象が車の台数でわかります。
山頂の駐車場も私ども観光協会が管理しているように思われており、普通の駐車場より割高で、普通車で430円、大型バスだと1,630円頂戴しています。「これからの観光を考えると観光協会さんやめなさいな」と意見されますが、実は環境省のほうで運営しており、全国一律の駐車場運営だと聞いております。自然環境を守るためのお金を使っているのですよと私どもが説明しても、「岩手県八幡平市さん、こんなことやっていたらだめだよ」と言われるのも現状です。食べるのも大変な時ですが、八幡平市は観光、そして第1次産業で食べている市でありますので、その辺のところ皆さんに提言できたらなということで、今日は参りました。よろしくお願いします。

望月局長
ありがとうございます。皆さんのお手元に絵はがきを配ってございますが、実は風評被害があるので、こういったものをつくりまして、県外の方々に地方発信しております。皆様もぜひこの絵はがきを出していただいて、大丈夫ですよということでご協力いただければということでございます。よろしくお願いします。
では、次に岩崎さんお願いします。

岩崎隆
岩崎です。私は、盛岡市玉山区で農業をしております。水稲がメーンなのですけれども、そのほかに野菜、大豆、あとは肉になる牛の子牛の部分を繁殖という形で生産しています。また、自宅に農産加工施設があって、みそと菓子と総菜の製造販売許可をいただいて、農産物という形のままで販売するのではなくて、1次加工だけではありますけれども、形を変えて付加価値をつけて販売していくというような取り組みをしております。また、米に関しましてはJASの有機を全部とりまして、3分の2は県外に行っております。そして、3分の1は県内、主に盛岡市の消費者の方に買っていただいております。
次に、組織の紹介ということで、JA岩手県青年組織協議会とあるのですけれども、皆さんよく聞くかどうかちょっとわからないのですけれども、いわゆる農協青年部、JA青年部でございます。5月1日に県内のJAが合併をしまして、現在8JAなのですけれども、私たちの組織はまだ昨年度までのJAの体制と一緒で16のJA青年部から県の組織が成り立っています。私たちというのは農業をしている、または農業にかかわっている青年が農協という、JAというところをよりどころとして、農業を通じて地域社会に貢献していくということを目的にしてできた組織でありまして、全国組織まであるのですけれども、全国で大体約7万6,000人ほどの盟友がいます。県内は2,279人という農業者で活動しております。
主な活動といたしましては、小学生や中学生、または幼稚園児であったり、保育園児を対象としました学童農園や農作業体験を通じて食農教育を行っております。また、消費者に対しまして地元のものを食べましょうということで、地産地消運動の推進をしていますし、また私たちが手づくりで看板をつくり、地域の方に対する農業であったり、そういう自然を残していきましょうというような訴えかけをしていますし、また主に国政になるのですけれども、そういう政策に対して提言であったり、またはそれにつながるような農政運動も行っております。また、みずからのそういう農業の技術であったり、経営感覚であったり、またそういう情勢などを身につけるといいますか、学ぶために研修会、またはさまざまなそれぞれの活動であったりを発表するような大会等も開催しております。特にも一番最初に言いました食農教育という部分で重点的にここ数年は活動を展開しております。
皆さんも生活する中で、身近に感じるのはガソリンであったり、そういうものが高騰をして、今は落ちついてはいますけれども、またそれに伴ってですね、先ほど兼平さんからもお話があったのですけれども、食品も値上がりしているわけなのですけれども、実は国産の農畜産物というものの価格というものは上がっていないのです。むしろ下がっているような現状にあります。
そういった中で、私たち生産者は、原因であったり、先ほど出ました飼料であったり、または資材、肥料も上がっています。特に肥料に関しましては、高いものは2倍に上がり、また来年度春に使うものに対しましても、今は契約上では日本に入ってくることになっているのですけれども、それも中国であったり、インドであったりのほうから原料が入らないということで、そういうことがまずある中でも、これまでも私たちの農畜産物を食べていただいて応援してくださった方たちのために、やめるわけにはいかないとの思いで、人によっては生活費を切り詰めたり、そういう部分でコスト削減を超したような形で生産をしているのが農業の現状です。特にも畜産の方なんかは具体的に何人というのはちょっと把握してはいませんけれども、私の知っている方でも10人ほどえさが高くなってから、いわゆる離農という形で農業をやめてしまいました。先ほども飼料米というようなお話があったのですけれども、飼料米というのは豚とか鳥であればいいのですけれども、牛にはなかなか栄養価……乳質が下がったり、肉質が安定させられないということで、やはりちょっとその部分は研究機関等で品種改良であったり、そういう技術体系というものをもう一度見直していただきたいと思いますし、また実際酪農家であったり畜産農家、特に牛を育てることによって農業をしている方たちからは米ではなくて、ぜひ遊休農地が岩手は全国でもたしかかなりの多いところに位置づけられていると認識していますけれども、そういうところにトウモロコシを何らかの形で植えるというか、飼料を……

達増知事
デントコーンでもいいのですか。

岩崎隆
ええ、デントコーンです。それがやっぱりないと牛乳の質が下がったり、肉質が海外から入ってくるのにも劣るぐらいの肉質になってしまうのです。そういうことからも、特にもそういう国産の飼料であるとか、あとは飼料用米と一緒に新規需要米ということで、いわゆる米粉なのですけれども、これも県内でも幾つかは取り組まれているのですけれども、なかなか……飼料米であったり米粉に関してなのですけれども、国は進めるのです。ただ、現場とするとそれが確実に消費されるという形が体系でできていない中で、ただ国からの補助金であったり、そういうもので進められることは進められるのですけれども、このままいくとやっぱり昨年34万トンを政府に買い入れしてもらいましたけれども、米価が下がったわけです。上がることはないのですけれども、そのまま今来ているのですけれども、これが何らかの形で主食用に回るというのが一番現場とすれば怖いことです。そういった意味で、これは本当は国に言うことだとは思うのですけれども、ただ県としてもぜひ米粉であったり、飼料米であったりの部分を重点的に取り組んで、これを岩手でつくったものを他県に持っていくのであれば、そこで、細かい話ですけれども、燃料がかかるわけですよね、そういうエネルギーが必要なわけです。だから、地元でつくったものは地元でそういう体系化するような仕組みでぜひとも、私たちこれからも消費者の皆さんのために一生懸命、大げさに言うと食卓を守っていこうという思いでいますので、ぜひいろいろとご支援いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

望月局長
ありがとうございました。では、宮田さんお願いします。

宮田恵
宮田と申します。岩手で生まれまして、岩手で教育を受けまして、中学まで県北、沿岸にいたのですけれども、きちんと教育を受けさせてもらって、岩手県にはとても感謝しています。
私は20年間放射線科医、あと田野畑村で診療所に勤務しまして、それで放射線科というのは体の中を画像で見るのですけれども、大分日本人の体は変わってしまったなというのを画像を通じてわかっていました。地域に子育てをしながらとか、あとおじいちゃんの介護、終末期医療をしながらいろいろ考えることがありまして、別にベジタリアンでもないですし、料理が得意なわけではないのですけれども、目的を持って野菜ソムリエになりました。
私は、全国に視野を向けて活動しているつもりなのですけれども、岩手県のためにできることは何かなと思って1枚書類つくってきました。やはり食料という問題は今までの方々もたくさんお話ししていましたが、私切実に考えております。食と健康ということは今さらながら言うまででもないと思うのですけれども、食産業と保健行政で、方向性に随分違いがあり過ぎるなと思ってみていました。健康日本21というのを耳にしたことがあると思いますけれども、1日に何千歩歩きなさいとか、野菜を何グラム食べなさいとか、そういうのが外食産業に全然響いていないですね。むしろ売れるものだけで、あと安いものを輸入して、とにかく味をつけて出す。家庭の中でも調理をするような状況でもなくなってきて。ということは生活習慣病というのは何も本人が悪い生活をしているつもりではなくて、社会の変化が日本人の身体の変化をもたらしたのではないのかなと考えています。
そこに黒い写真、CT写真なのですけれども、こういう画像診断を見ながら仕事をしているのですけれども、この内臓脂肪は自給率の何%かなとか、肥満の方がふえて、その肥満体が日本の食材でできているわけではない。そういったことにものすごく私は違和感を感じます。それで自給率も40%か、あるいはそれ以下、食の安全のほうも質から量の問題に変わってきたのではないかなと思います。食は、やはり健康の大きなファクターではないかと、あと人々が一番興味ある領域なのではないかなと思っています。例えばがん予防のために野菜を400グラム以上食べましょうというのは、これは別にとってつけて言ったわけではなくて、きちんと疫学調査をもって長年研究して、やはり野菜を食べなければがんの発症とか、もちろんそのほかの生活習慣病も多くなるということはわかり切っているわけなので、そこを岩手の野菜、果物から情報発信ができないのかなと思っています。
その下に箱が3つ重なったものがあります。予防医学ということで、予防医学というのは1次から3次予防まであります。医療機関の中だけにいると、病気になった人がそれ以上悪くならないための、重症化予防にかかわる3次予防、あと検診、早期発見、早期治療にかかわる2次予防までですね。医師の仕事としては、そこまでしか認められません。広く国民とか県民に向けて病気にならないようにする活動、人々の心をとらえ、どんな人もそういう気持ちになる楽しい、わかりやすい一次予防医学をするために私は野菜ソムリエになりました。未来に結実する予防医学が私のテーマなのですけれども、例えば健診してもデータだけ悪いですよと言われて、その次の改善努力がなければまた同じことの繰り返しなのです。5年、10年先に結果を出すための結実という意味でこのパンフレットに書かれている未来で結実する予防医学というテーマを使っています。
ただ、私は野菜ソムリエは個人の活動であり、医者の仕事もすごく忙しくて、活動支援がないとこれ以上やっていけない状態で、しかもほとんどは岩手県内でのボランティア活動なので高校の食育とかもやりましたけれども、全部持ち出し、年次をとって活動しています。それでも要望があるので、頑張っているのですけれども、これ以上のことは難しく支援のほうを何かの形でお願いしたいなと思います。
それで、食料自給ということで右側のほうにいきますけれども、具体的に何ができるかなと思って書いてみました。これは楽しさの部分だけなのですが、本来は食料自給率向上委員会とかやってみたいのですが、今できることということで調理用トマト、ここの写真載っていますが、これは厨川にある東北農業試験場で開発されたものです。トマトというのは大体サラダでしか召し上がらないと思うのですけれども、調理用、イタリア料理などは熱を通して食べることが多いですが、日本でもイタリア料理は大分普及してきましたけれども、実はこれらは輸入用の缶詰を使っているのです。ということは、缶までも、ごみまでも輸入してくるということで、しかもその缶詰は何億円市場らしいのです。
東北農業試験場の先生とやりとりしているのですけれども、その方々も普及に非常に熱心な先生です。調理用トマトは、いろいろな方に試食していただいたのですけれども、特にイタリア料理のプロの方に高い評価があります。であれば岩手の新しい食文化として外食産業によって何か利用できないのかなと考えています。
このトマト、健康志向が高まっている中、リコピンという成分を聞いたことがあると思います。これはさらなる健康という点で、健康志向が高い方は裕福な方が多いので、そういう方にターゲットを絞っていろんな食品とかも提案できるのではないのかなと思います。このトマト、旬に限定のものなのですが、こうして見ていると岩手県は半年ぐらいしか野菜生産できていないなと思います。冬に寒締めホウレンソウもありますが、年中あるトマトの中から旬とは何だろうということを発信できるすごくよい機会だなと思っています。
いわて優等生野菜というのを私が勝手につくったのですけれども、純情野菜に対していわて優等生野菜というネーミングがあってもいいのかなと思います。
そこに調理用トマト研究会というものを、私が勝手につくったのですが、クッキングトマト博士は東北農業試験場の先生で、クッキングトマトドクターは、僭越ながら私で、あとはそのほかも、役者はそろっていますので、あとは行政が舞台をつくっていただくだけだと思います。もし来年から始めるのであれば、今しなければならないことは種の確保です。種がどれだけあるかということも、そこまで考えて取り組まなければならない。私も勉強してみて、やっぱり農業は難しいなと本当に痛感しています。
そして、あとはそのプロセスをみんなに発信するということがすごく希望につながるのかなと思います。小さなことかもしれませんけれども、それが1つとか3つとか5つとか、そういうことが県民への大きな希望の発信になるのではないかなと思って考えています。
以上で終わります。

望月局長
とりあえず一回りしてから、両川さん、お願いします。

両川いずみ
私は、中間支援型のNPOや男女共同参画のNPOとかかわりながら、今は子育て支援のNPOのいわて子育てネットの活動を中心に動いております。いわて子育てネットは岩手県の子育て環境向上のために県域で活動しております。お手元に資料つくってきましたけれども、後で暇なときにでもこんなことしているのだなと見ていただければと思います。
その中から、二、三かいつまんでお話ししたいと思います。
はじめに子育て支援拠点事業について。当法人ではアイーナにあります子育てサポートセンターと、盛岡市のつどいの広場KOKKOというところを岩手県と盛岡市から依託を受けて運営させていただいているのですけれども、そこをやっていまして本当に不安げなお母様がいらっしゃるたびに少しずつ元気になっていくというところを見ると、やはり今の時代、子育てにはそういった場所が必要なのだなということをいつも実感しております。遊び道具があるので、遊び場かなと思われる方があるかと思うのですけれども、ただの遊び場ではないのですよね。子供が子供らしく成長していくことと、それから親が親として、また社会人として育っていくヒントをいっぱい提供したいと思っております。人は県の宝ですので、子育て支援拠点事業は人材育成の初めの一歩の場だと私たち考えて取り組んでおります。
そういった意味でも子育て支援にかかわる者というのは、やっぱり常にコンピテンシーを高めていく必要性というのをすごく感じております。子育てサポートセンターでは、岩手県内の80カ所の子育てサポート支援拠点に向けて指導者向けの講習会などの参加を呼びかけているところです。子育て親子が気軽につどえる場所が家からベビーカーで行けるよう小さくてもいっぱいできればいいなということと、それから先ほども言いましたように支援者の幅広い支援力を向上させることとサービスを充実させていくということが岩手の未来に大きくかかわってくるのではないかなと思っております。いずれこういった事業というのは、単独でそれぞれができないので、今行政さんとそれぞれの立場を理解しながら進めていっているところです。
またそういった支援施設に出てこれないお母さんの存在や、お母さんの様子からもっと早くから子育ての助言や、情報提供などの支援をしたらもう少し楽に、または間違わずにという言い方はおかしいのですけれども、迷うことなく楽しく子育てできるのではないかなと見受けられるお母さんもいます実際に、産後うつや、育児のうつ等も多くなっています。引きこもっているという例も聞いております。それから、痛ましい事件も起きているという現状もあるわけです。いずれ未来を担う子供たちを育てるにはお母さんに安定をさせる、心身ともに安定させるということがやはり一番重要なのだろうなと痛感しています。
それでは、いつから子育て支援というのは始めたらいいのだろう。それは、産前・産後からの支援、手厚い支援というのが一番必要ではないかなとつくづく思っております。産前産後のケアの部分から始まって、上の子供さんがいればそちらの子供さんの支援とか、幅広く手厚く家庭支援することで安心して産める、育てられるということと思います。それから、地域の支援を受けながら成長することによって、子供たちが地域への愛着といいますか、やっぱりここはすごくいいねと、みんなに育てられたねという、そういった温かなつながりができてくるのではないかと考えます。
行政の対応は保健センターで乳幼児健診は、もちろん国のほうですすめている「こんにちは赤ちゃん事業」という、生後4カ月の赤ちゃんがいる家庭を全戸回るという事業が始まります。そういった訪問型と、滞在型が事例として出てくるようです。世田谷区と、武蔵野大学と連携で行っている産後ケアセンターというのあります。資料をごらんください。いずれも、一番初めのところをしっかりと支援していくということが重要という動きになっているようです。
今回提案したいなと思ったのは、国で来年度国内の数カ所にこういう産後ケアセンターを設置していくという計画があります。ぜひ岩手県も手を挙げていただきたいなと思っているところです。宿泊を伴いますので、当然食事がつきます。今先生方もおっしゃったように食の安全についても今すごく関心の高いところです。お母さんの口から岩手の安心で豊富な食材を使った給食を提供していくということが宣伝効果があるのではないかと思っています。岩手県が産み育てやすさということと、今回私はお話ししませんけれども、安定した雇用があれば全国に向けて情報発信することによって、滞在する人もふえ、岩手県の流出人口は減るでしょう。逆に移り住みたいと、岩手を選択していらっしゃる方もふえてくるのではないかと予想します。観光の視点だけでなく、人を育てるという視点も強調できる県でありたい。こんなに自給率の高い県はありません。今こそ本当に岩手の宝を十分に発揮させるときではないかと、それは世代ごとではなく、産前産後から教育を含めてやっていけばいいかなと、きょうはそんな話をしたいと思ってまいりました。

望月局長
ありがとうございました。堂前さん、お願いします。

堂前義信
堂前でございます。自己紹介という形で5分程度話させていただきます。
私どもしずくいし・いきいき暮らしネットワークの目的ですけれども、雫石町の活性化を目指して平成15年に組織されました。それで、その後、主に雫石町からの委託事業とか、指定管理を受けながら現在活動しておるところです。
一番大きい事業になりますのがあねっこバスという地元のタクシー会社さんと、それから雫石町と私どもNPOが3者協働で行った地元のタクシーを使ったバス事業を行っております。開始から4年ほどたちますけれども、おかげさまで順調に利用客が増加しており、成功しているのではないかなというふうに思っております。視察も東北はもとより、遠いところは鳥取とか四国のほうからもおいでになった市町村もありまして、日本全国この交通というもので悩んでいるのかなというふうに思っております。
視察のときにお話しするのですけれども、こういった事業というのは地元の資源によってやり方がいろいろ違うので参考になるかどうかわからないという話をしているのですが、そういった中で地元の資源、特に人なのですけれども、そういったところを含めて考えていかなければならないのではないのかなというふうにお話ししております。
あと私どもでもう一つ大きなものですけれども、今グリーンツーリズムをずっと推進しておりまして、私も農家民泊で受け入れ農家をやっておりますが、農、観、商、工ですか、今は。一体となった地域的な取り組みがないと他県とか都市部の方々に魅力を発信できないような状況にあるようです。海藤さんがお話ししたような感じでございますけれども、雫石も温泉地とかスキー場がありまして、ご多分に漏れず風評被害でお客様が減っているようです。そういった中で今は雫石町では鶯宿温泉の魅力づくり事業ということで、いろいろな施策を講じているところであります。
そこで、軽トラック市というのをやっておりますけれども、初めて鶯宿温泉で軽トラック市をやったりして、全町民挙げてこの軽トラック市というものを活性化の起爆剤にしようとして、いろんな方々とやっておるところです。盛岡のほうにもお邪魔しているようです、最近は。

達増知事
はい、朝市サミットにも来ていました。

堂前義信
軽トラ市は、全国でも何カ所かでやっているようですけれども、いつかは軽トラサミットみたいなものを雫石でやってみたいなと思っております。
それから、今年4月から、前は雫石駅が事務所だったのですけれども、中心市街地のほうに事務所を移しまして、中心市街地活性化に力を入れようと思っております。先ほど述べた軽トラック市もそうですけれども、ご多分に漏れず夜5時ぐらいになるとシャッターが閉まって人が通らないような状況ですので、そういったところを何とか地域の住民の方々と力を出し合ったり、知恵を出し合ったり、お金はなかなか出ませんけれども、そういった中で協力し合って何とかいろんな企画を実行に移して、多くの方々と交流を促進して、商店街の活性化に努めたいなというふうに思っておるところです。
その中で、まちの駅という、道の駅に似たような町おこしツールみたいなものがありますけれども、それに登録をして、今全国で一千数百カ所まちの駅というのができているそうですけれども、雫石で今年中に5カ所ぐらいまちの駅をつくって、県内でもまちの駅といったら雫石と言われるような流れにしていきたいなというふうに思っております。
あとは雫石町に南畑地区というところがありますけれども、農地分譲をする土地だったのですが、バブルがはじけて分譲が芳しくないというところなのです。そこを今、県の方々や、それから町の方々、岩手県農業公社の方々とか、地域の方々とことし南畑地域協議会というものを立ち上げまして、農林水産省の事業を受けまして、今後5年間南畑地域の活性化、交流促進、それから産業の拡大、さまざまなことに努めて定住促進を図りたいなというふうに思っております。
なかなか厳しい状況ではありますが、今年もお一方移住してこられますし、そういった流れを加速させていけるように、定住につなげられるよう頑張っていきたいと活動しております。
簡単ではありますけれども、以上でございます。

達増知事
ちょっと私から一通りコメントのような感じになるのですけれども、兼平さんのところで木質バイオでCO26割既に削減というのは、世界が2050年までに6割削減とか言っているときに既にCO26割削減というのは本当にすばらしいことだと思います。岩手全体としても木質バイオを中心に脱炭素社会ということでやっていこうということで、11月1、2日の環境王国展でもそういう方向性を確認していきたいなと思っていました。
八幡平市の観光で、ガソリン高騰の影響というのは本当に大変なのだと思います。それに地震の風評被害ということで、「がんばろう!岩手」キャンペーンで、県としても風評被害対策ということでいろいろやりたいなと思ってやっているのですけれども、ガソリン高騰というこういう根っこの部分があるので、そこはちょっと全体的な経済政策でいろいろ工夫しなければならないと思っています。
それから、燃料高騰、穀物高騰で農業のほうも打撃を受けているということで、これも本当に県のほうでも代替地元産飼料とかそういうのを進めて、危機を克服できれば非常に強い体制ができますからね、そういう肥料、飼料の地産地消の体制で競争力強化にもつながるので、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
それから、調理用トマトはいいですね。やっぱりパスタ用のソースとか、ピザ用のペーストとか、妙に輸入缶詰、瓶詰とかが入ってきていて、日本でイタリアンの数がフレンチレストランの数を追い越したというのはもう10年か20年くらい前なのですけれども、日本人はイタリア料理が大好きで、トマト味が大好きだと思うのです、美容と健康にもいいので。ですから、岩手がこれを武器にできると、これは非常にいいと思います。これは非常にいいアイデアだと思います。
あとは子育て支援ということで、人口流出を防ぐどころか、どんどん人が岩手に来るようにというのは、私も本当にそうしたいと思っていまして、きのう終わりました県議会で、補正予算で岩手の医療を守る県民運動の予算も決めていただいて、これは何をするかといいますと、直接のきっかけは勤務医の皆さんを守り、勤務医の皆さんがつぶれないようにして地域の病院も守っていこうということで、県民一人一人が自覚して夜間診療を安易に使ったりとか、あと救急診療を安易に使ったりしない。必要なときにはもちろん行かなければだめなのですけれども、かなり患者の側のエゴのようなものが医療体制を脅かしているところがあるので、県民一人一人が基本は自分の健康は自分で守るのだということを自覚しながらちゃんと近所の開業医さん、かかりつけ医を確保して、そして本当に必要な医療や、またお医者さんにかかる前の段階のいろんなケアも含めて、そういう子育て支援とか、あとここにある、お年寄りには介護とか、そういう必要なものを受けられて、いざというときにはちゃんと病院にかかれるような仕組みを県民運動的につくっていきたいと思っていまして、それも本質的には県民本位の医療福祉体制の構築ですね。ともすると専門家の側から医療体制とか、そういう保健の体制というのはつくられていくのですが、一人一人の県民、そういうのを受ける側の視点から全体を再構築してやろうと思っていて、子育て支援というのもそういう観点から妊婦さんや子供のほうの視点から、やっぱり仕組みをつくっていかなければならないと思うのです。
この県民運動がうまくいって、これは病院で働くなら岩手県だなとか、医者になるなら岩手県だなとか、そういうのを広め、そうすると子供を産むなら岩手県だなとか、子育てするなら岩手県だなというふうにもなっていくと思うので。本当は任期後半の2年間は医療福祉に専念したいなと思って、任期最初の2年間で経済問題を一通り策を打って、任期後半は医療福祉に専念したいと思っていたのですけれども、経済がなかなか、海外要因とかあって、まだまだ予断を許さないというか、かえって事態が悪化しているから、そういう経済、農業も含めて産業関係、観光もですけれども、そっちもしっかりやりつつ、あと公会計処理に関するコンプライアンスの確立という問題にもこれもしっかり取り組んでいかなければならないですし、そういうのをやりつつですが、やはり医療福祉のところで岩手はいいという評判を確立することが非常に大事だと思うので、そこは頑張りたいと思います。
雫石はいろんな材料があって、しかもそういうのを本当に生かしていてあねっこバスもそうですし、軽トラ市もそうですし、鶯宿温泉もそうですし、町の駅、あと南畑ですね、そういう地域の資源を生かした新しい活動、本当にすばらしいと思います。デマンドバスも民間業者とも連携することで、ともすれば行政と民間の利害対立とかになりそうなところを克服しているのではないかなと思いますし、ぜひぜひそういう先進事例を進めていただきたいと思います。
雫石は、「雫石でわんでい」という漫画をアキュートに連載している唐夢千代さんことそのだつくしさんに県の文化芸術振興審議会の委員になってもらって、全岩手のためにも頑張ってもらっているのですけれども、彼女も雫石のいろんなそういう最新情報をどんどん発信していて、ああいうのも広がっていけばいいなと思っていました。ありがとうございました。

望月局長
それでは、今までの皆さんからのいろんな意見あるいは知事の今のコメント、それからちょっと言い足りなかったことをまた順不同でお願いしたいと思いますけれども。
兼平さん、ちょっと言い足りなかったような感じで、どうぞ。

兼平賀章
観光のことなのですけれども、岩手県では全国でも珍しく2つの国立公園があります。これは他県から見ると非常にうらやましいのではないかなと思います。また、温泉もたくさんありまして、これほど条件がいいにもかかわらず、なぜ岩手県に来ないのかなと、日ごろこれは我々みんなもそうなのですけれども、何かやっぱり宣伝の仕方がまずいのではないのかなと。
おかげさまで、盛岡のさんさ踊りが東北四大祭りとも、五大祭りと言う人もいますけれども。実は、ことしのさんさ踊りのときもうちの青年部で出したブースに来たお客さんが青森に来てねぶたを見て秋田に行って、盛岡のさんさを見て、最終の新幹線で帰るのですというお客さんがいて、何かもったいないなと。できれば盛岡さんさに来て、ほかの岩手県のいろんな夏祭り多いですので、そういう形で岩手県だけに来ていただいて、そのまま帰ってもらったほうが岩手にとっては非常にいいわけですから、確かに他県との連携というのも必要ですけれども、盛岡のようにさんさ踊りというのは他県の人から見ると盛岡というよりも岩手のお祭りという意識が非常に高いと思いますので、それをどうにか生かしていただけないのかなと思っています。例えば踊りですので、北上のみちのく芸能まつりをですね、オープニングにみんなに見せて、終わったらそっちに動いていただくとか、そういう形で何かそれを利用して、もっと岩手のお金の落ちる仕組みをつくってもらえれば非常にありがたいのかなと思っています。
あとは、これは盛岡市のことなのですけれども、今盛岡市が玉山地区に工業団地をつくろうと。私はこれは反対だと思うのです。北上と仙台の間が特に自動車産業の誘致企業がたくさん進出しております。今これを玉山につくって誘致企業は来るのか、インターチェンジも滝沢インターチェンジが一番近いので、何か違う形でできないものなのかなというのも一つ感じております。
あとは県民、盛岡市もそうなのですけれども、人口がどんどん減っていますけれども、盛岡の場合、そこに産業というものがないものですから、地元で稼ぐお金というのは非常にないので、この自然、2つの国立公園もそうなのですけれども、盛岡は今は通過点になっているような気がするので、何か盛岡をもっと魅力的にしないと、盛岡に何かいいものがあればもっと八幡平にも人が行くだろうし、宮古とか陸中海岸に行くような気がするのですけれども。そっちのほうに行かれる方も泊まらないで直接行ってしまうような形になっているので、ここを何とか中心地にできたらなというふうには今思ってやっています。これも会議所の青年部の仕事だと思っています。よろしくお願いします。

望月局長
ありがとうございました。
どなたかどうぞ。両川さん。

両川いずみ
もう一つきょうお話しできればいいかなと思ったのがNPOと行政の協働の部分なのですけれども、今はいろんなところが協働しないとやっていけない部分があると思うのですけれども、その協働がもしかすると俗に言う下請的になって本当にNPOが苦しくなっていたりする状況があります。それから今、国から大きな事業で、緊急サポートネットワーク事業という、働くお父さん、お母さんの子供さんが急に熱を出したというときなどの緊急時のお預かりしている事業をやっているのですけれども、国の事業ですから、いつかはなくなるというのはわかっているのですけれども、なくなっても、上手に必要な事業であれば今度は県とか市とかに上手につながっていくような工夫が欲しい、それから緊急サポートネットワーク事業があるために女医さんの子育て支援のほうもうちでやっているのです。もとになるものが例えば介護であれば、保険があれば自分たちでやっていけるスタッフがあるのですけれども、全く収入源がないところで、継続的に社会の中の柱になるような仕事になる場合にはある程度その辺のところを行政と理解していただいて、継続できるような方向というのを探っていきたいなと思います。協働を進めるというだけではなくて、少し見直す時期でもあるかなと思っております。

望月局長
どうぞ、宮田さん。

宮田恵
今度は医師の立場からなのですけれども、高齢者がふえて加齢に伴う身体の変化と病気の区別をつけていない方が多くて、どこが医療の適用なのかどうかというところもやはり県民の方々も勉強していただかなければいけないと思いますし、あと子育てをしているお母様方ですね、子供の体調の不良が食とか生活スタイルにあることを忘れていて病院に連れてくる。私も何度便秘の子に浣腸したか。これは医療ではないのですけれども、そこの情報とか勉強する機会。これは私が診療所に勤務していたときに健康教室なんかも開いたのですけれども、大体熱心な方しか来ないので、何かの楽しみを与えつつみんなに勉強してもらうという機会が必要だと思います。
あともう一つ、元気な高齢者の方々が農作業をしている姿を見るととても楽しそうなのです。それが生きがいであったりもするので、生産した野菜が少しでも人に喜んでもらったりとか、ちょっと収入にもなったりすると、それがまた生きる希望につながっている姿を見ます。野菜ソムリエの立場からとしても、そういう人々がつくった農産物は、上手で愛情あふれるような野菜だったりするので、それを盛岡で売ってみるとか、それが経済の活性化ということではなくても生き方支援というところでとてもいいかなと思っています。

望月局長
ありがとうございます。
では、岩崎さんどうですか。

岩崎隆
私たちの組織で取り組んでいるのは食農教育という部分で、行政の管轄で言うと農林水産行政であったり、教育委員会さんだと思うのです。農林水産関係の行政の方は積極的なのですけれども、すべての方というわけではないのですけれども、教育委員会さんのほうはやっぱり危険性が伴う部分もありますので、例えばかまを持つにしても、刃物ということで危険性が伴うということで、場所によるのですけれども、全くだめというところもあったりするのです。
そういった中で、行政間での連携というものを深めていっていただきたいなというので、今年度からたしか総務省、農水省と文科省の3省合同で子ども農山漁村交流プロジェクトという、小学5年生を対象に農村、漁村に1週間程度民泊しながらそういう体験であったりを通して教育をしていくという事業だったかに思うのですけれども、今皆さんが出されたキーワードが全部それに詰まっているのかなという部分で、教育であったり、ひいては将来的に観光にもつながるような形とか、そういう部分を県としても積極的に取り組んでいただければと思います。

望月局長
ありがとうございます。
堂前さん。

堂前義信
まちづくりのところで1つあるのが雫石町は基幹産業が農業と、それから観光が多いですが、やっぱり公共事業をやっている建設業者の方も多くて、農業をやりながら農閑期は建設業者に行って収入を得ている方々も大変多いと聞いております。そういった中で、昨今の公共事業が減ってきているところは、回り回って商店街のほうにも影響がいく、そしてそれが観光業界のほうに回っていくみたいな、循環が途切れた形で、商店街では閉店に追い込まれている飲食業界の方々とか小売店の方が結構あります。日本全国どこでも財政厳しい折ではありますけれども、効率よく何とか公共事業を発注していただいて市町村の活性化につながっていくような施策を講じていただけるとありがたいかなと思います。建設業者の方々とNPOが協働できるいろんな企画も実行に移していけるような体制になってくればいいのかなというふうに思っているところです。よろしくお願いいたします。

望月局長
ありがとうございました。
では、海藤さん。

海藤美香
私はやはり観光のことだけになってしまいますが、皆さんがおっしゃったように岩手に人が来てくれれば、今回の平泉のキャンペーンもそうですが、玄関はあくまでも私は盛岡であってほしいし、盛岡にするべきだと思います。盛岡から岩手県内のどこに行くのかという2次交通の整備は、できれば県が主導をとって整備していただき、努力をするのは自治体で構わないと思います。
八幡平市は盛岡を玄関と考え、盛岡駅前から直行バス「八幡平自然散策バス」、皆様にお配りした資料にありますが、毎日運行しております。ほとんど市からの補助金を使って、7月1日から10月26日まで夏号、秋号で毎日走らせています。経費は、当然、バス会社さんにも泣いていただき、同じく当協会も泣いて、痛み分けをしております。チラシの裏側にある「観光拠点周遊モニターバス」、こちらは八幡平市産業振興協議会、実は振興局さん、県からのご理解をいただいて3年間、ことしで3年目になる事業で展開させていただいております。
先ほどから出ている食農部分、地産地消を推進すること、地元のものは地元で消費しましょうと、この事業に農家も含めて取り組んでまいりました。ただ、農業と産業では、すぐに連携を図れず、八幡平は広いものですから、今ひとつかみあっていません。例えばキャベツが市場に出せない部分を宿に回そうとしてもその供給システムがうまく回らずにいます。ちょっと方向性は見えたのですが、3年間ではシステム構築までいけていないという現実があります。八幡平は観光に加え、ラグビーとかサッカーのスポーツ合宿で夏場をしのげている宿泊施設もあります。

達増知事
安代のほうが主にですよね。

海藤美香
サッカーは、そうです。観光でだめだった分、スポーツ合宿で何とか今年はしのげたというのが現実です。その夏合宿の人たちにJAに出せなかった規格はずれの野菜をもっとまわしたい。民宿、ペンションに回してくださいと言っても……なかなか。

達増知事
朝市に出るようなやつ。

海藤美香
そうです。八幡平市に来れば、道路わきの無人直売所で、雫石もそうですが、大根が3本で100円、キャベツ2個で100円、そうゆう野菜をうまくペンション等に全部、合宿が入るよという情報と共に宿泊施設に回せたらいいなと考えたのですが、3年ではちょっと今だ構築できないでいる現状です。あと、健康と癒しの郷ということで、医療も地産地消も含めた事業を3年間展開し終結だったはずのモニターバスですが、先ほど申し上げましたように、今年は検証できる状況になっておりません。せっかく走らせたのですが、空バスと言われてしまうと、実態は確かにそうですが、まわりの環境がそれ以前に、来るはずだった滞在の人たちが来れない状況になっていることをもう少し緩和的に、見てもらい、当然私ども自治体も検証し、正すところは正し、簡素化しますし、チラシ表の「自然散策バス」に対する費用だけでいっぱいいっぱいの現実もあるので、もう少し長い目で見ていただきたいというお願いも今日はしたいなと思って来ておりました。
先ほどのトマトの例ですが、外資系からの依頼で地元の八幡平市の人たちが加工用トマトをたくさん作付したと聞いています。本当に岩手の食材が評価され、外資系の加工物が岩手の食材にかわるくらいのことを県で仕掛けられたら最高だなと思って聞いておりました。
今年は観光では、雫石さんも同じですが、全ての事業を、検証できる状況ではないところを苦しい県の財政の中、何とか来年も面倒見ていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。来年はお客さんが復活するように、私ども今も一緒に頑張らせていただいておりますので、検証できるお客さんが来た時点で冷静な目で判断いただきたいと思います。よろしくお願いします。

望月局長
ありがとうございました。
時間がそろそろ予定した時間近づいてまいりました。あとお一方かお二方、ちょっと言いそびれてしまったとか、もう少しこれは言っておきたいというのがございましたら、あと1人、2人お願いしたいのですが。
堂前さん。

堂前義信
先ほど両川さんのほうからちょっとお話がありましたけれども、NPOのことでございます。雫石町は、今10団体ほどNPO法人ありまして、今私のところに相談に来ているのが3団体あります。実は相談してきている3団体もそうなのですが、活動資金の面でまだ心もとないということで二の足を踏んでいるような状態でございます。活動に対する思いとか、会員さんたちも集まってはいるのですけれども、なかなか果たしてやっていけるのだろうかと不安に思っているところありますので、行政のさまざまな分野の中で、できれば積極的に門戸を開放していただくというか、協働できる部分をなるべくいっぱい出していただいて、軌道に乗るまでの間でも結構ですから、まだまだ支援が必要ではないのかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいなと思います。

望月局長
ありがとうございました。
両川さん。

両川いずみ
今のお話のところですね、先ほどのお話では県庁、行政さんがコーディネート役というお話もありましたが、それはケースバイケースでお互いになれるかもしれません。行政さんも、私たちももちろん、コンプライアンスは当然なのですけれども、協働事業を行うときにNPOは、どちらかといえばフットワークが軽く動きやすくと考えるのですが、行政さんの方で制度的にだめとかということになるとすごい窮屈で動けなくなってしまうことがある。どのような制度になっているのかわからないのですけれども、目的を達成するためにどうしたらいいのですか。それは相談すればいいのでしょうか。

望月局長
まず、そうですね。

両川いずみ
相談して、そしてそれに照らし合わせてできることとできないことと、話し合って実際に実になるようにやっていければいいなと思っていましたので、それは担当課とか直接関係するところの方々とお話しすればよろしいでしょうか。

望月局長
はい。

達増知事
予算を伴う事業というのが柔軟性がないのです。役所そのものには柔軟性がいろいろあると思うのですけれども、まさに今話題になっている会計検査院の指摘で問題になっているのが、目的外使用というようなことで、ある公共事業の関係出張経費という中に人事で人が交代した、その人が戻ってきて引き継ぎをするときの旅費を認めないみたいな話になっていて、やっぱり税金を使ってやる事業というのはかなり不自由になると思います。だから、目的が明確になっていて、柔軟性ということにこだわらなくていいような事業をみんなでやるときには、そういうのは非常に頼りになるのだと思うのです。
ということで、公の予算に頼らなければ頼らないほど自由度は増すという、そういう傾向があると思うのです。だから、そこのところを役所側とNPO側とで認識を共有しながら、協力、連携していくといいのではないかなと思います。
去年NPOの連合体みたいなNPOネットワークの皆さんと県とで連携協定を結びまして、県の側でもNPOリテラシーみたいなものを担当課だけではなくて全庁的に高めようということで頑張っているところです。

望月局長
あと来年度予算が12月ごろには案が固まりますので、その前にこのあたりを直してほしいとかという話があれば、全部固まってからだとなかなか難しいものですから、早目に相談していただければ。今は各課でもできるだけ柔軟にという発想はあると思います。

両川いずみ
私たちはお楽しみのようなものであれば全くボランティアでもできるのですけれども、何でもボランティアでは、社会的必要性が高く継続してやっていくとき、やっぱりちゃんとしたものにならないのです。お互いに財政の厳しいときではあるのですけれども、その辺のところの考慮をいただきたいと思います。

望月局長
はい。

海藤美香
先ほどお話がありましたように、私ども大変な時期ですが、今、法人制度改革というものに皆さんもぶつかっていると思います。大変な時期にこういったことも進めなければいけない。これは総務省主体で指導していますが、その法人制度で観光というのが見当たらないのです。私はぜひ、知事さんにお願いしたいのは、法人制度改革という国の法律には従います。けれど一般、公益法人を選ばなければならず、基本になるところに観光という言葉はないので、岩手県ならではの方針で検討、審査をしていただきたいと。本日出席の皆さんもすばらしい活動をしている。やっぱり岩手県は1次産業と観光と人が結びついて、初めて岩手県のよさがPRできるのだということが今回の結論と思われますので、法人制度改革についても岩手県ならではの見極めをしていただくようお願いしたいと思います。

望月局長
ありがとうございました。
まだまだご意見ちょうだいしたいのですが、あらかじめ定めておりました時間に近づいております。まだ言い足りない方は、私どものほうにメールでも手紙でも結構ですので、ちょうだいできればと思います。とりあえずこの場はここで締めさせていただきたいと思います。

知事所感

達増知事
またこういう形で2回目の会議とかというふうにすぐにはできないかとは思うのですけれども、一方これで終わりということではないと思っていますので、それぞれ分野別だったり、あるいは地域別だったり、振興局あるいは県の担当部局、あるいは私に直接でもいいですし、それぞれまたいろいろ作戦を練りながらそれぞれうまくいくようにしていければと思いますので。きょうはどうもありがとうございました。

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