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岩手フロンティア懇談会(平成20年12月11日)

ID番号 N11680 更新日 平成26年1月17日

対象地域:県北広域振興圏
開催場所:久慈市

県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」懇談記録(県北広域振興圏)

  • 日時 平成20年12月11日(木曜日)13時30分から15時00分
  • 場所 久慈地区合同庁舎 6階 大会議室

開会

和嶋局長
どうも皆さん、ご苦労さまでございます。これから県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」を開催させていただきます。
本日ご出席いただきました県北広域振興圏管内の皆様、また県議会の先生方にはご多忙のところお越しいただきまして、大変ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。私は、きょうの進行役を務めさせていただきます久慈地方振興局長の和嶋と申します。よろしくどうぞお願いいたします。

知事あいさつ

和嶋局長
それでは、開会に当たりまして、知事からごあいさつお願いいたします。

達増知事
皆様、こんにちは。今日はお越しをくださいまして、本当にありがとうございます。この県北広域振興圏で農業、水産業、工業、地域づくりなどさまざまな分野に携わっている皆様から直接お話を伺う機会である「岩手フロンティア懇談会」を開催させていただきます。
今日は、私は浄法寺塗のネームプレートに久慈の琥珀染という出で立ちなのでありますけれども、県北の地域振興ということについて、この懇談会は、いわば作戦会議のようなものでございまして、ぜひ皆さんの日ごろの活動の中で感じていること、また皆さんがこの地域で志していること、そういった意見など伺いながら、県としてどういうふうにやっていきたいかということの参考にさせていただきたいと思っております。
また、これからの話なのですが、夢県土いわての総合計画が私の任期中に終わりまして、そしてその次の長期計画をつくらなければならないということになっております。その作業はもう今年から始まり、審議会のほうにも答申のお願いをしているところでありますが、10年後の岩手に向けて、ただ漠然と10年後を予想するのではなくて、県民の皆さんそれぞれに自分が10年後にこういうことをしたい、10年後にはこういうふうになっていたいというビジョンを教えていただいて、それを全県束ねて、岩手は10年後こんなふうになっていくのだ、こういうふうにしていかなければならないのだというような形で10年計画をつくっていくといいのではないかと思っておりますので、そういった関係のご意見もいただければ非常に参考になります。どうぞよろしくお願いいたします。

和嶋局長
どうもありがとうございました。
それでは、本日ご出席の皆様から一言ずつ簡単に自己紹介をお願いしたいと思います。名簿の順に従って、阿部さんのほうからひとつお願いをいたします。

阿部誠
本年、社団法人カシオペア青年会議所理事長を務めさせていただいております阿部と申します。
会社のほうは九戸村でブロイラー関係の仕事をさせていただいております。今日は、会社のブロイラー関係のそういった部分とまちづくりという点からご意見をしていければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

和嶋局長
ありがとうございました。では、上山さん、お願いいたします。

上山りえ
軽米町から来ました上山りえでございます。
我が家では、野菜と花卉の複合経営をしております。あと産直関係に携わっております。よろしくお願いいたします。

和嶋局長
どうもありがとうございました。栗橋さん、お願いします。

栗橋裕
洋野町種市から来ました宏八屋の栗橋です。私は、公認会計事務所に25年勤務し、顧問先約300社の監査、税務の業務を担当してきました。その後、民間会社に5年、1社目は分社型の経営の会社で、東北一円を拠点に23社持っている会社です。もう一社は、青森県内に5拠点を持っていました。その両社の経営の手伝いをしてきました。現在は八戸、岩手県内の25社の相談役として、主に経営の相談を受けております。また、久慈地域食産業ネットワークの委員にもなっております。
以上です。

和嶋局長
田中さん、お願いします。

田中卓
久慈市のNPO法人やませデザイン会議の議長を今年度から務めさせていただいております田中と申します。本日はよろしくお願いいたします。
やませデザイン会議というのは、いわゆる中間支援のNPO法人として、この地に誕生させていただきまして、18年目を迎えさせていただいております。
いろんなことに首をつっこみながら、皆様にいろんなことをいただきながら地域と共に活動いたしております。本業のほうは在宅介護のヘルパーを派遣する会社を経営させていただいております。その辺に関しましても、発言させていただきますのでよろしくお願いします。

和嶋局長
ありがとうございました。それでは、田村さんお願いします。

田村英寛
久慈市侍浜町で牧場の経営をしております田村英寛でございます。よろしくお願いします。
うちは酪農、乳牛ですね、それと肉牛の繁殖で、今年度から日本短角種、これにかなり期待をしまして、繁殖で30頭ほど今抱えてやっております。それと今お手元に牛乳とヨーグルトがございますけれども、これは我々酪農家の有志で会社を立ち上げまして、プラントを建てて自分たちで搾った牛乳、生そのものですけれども、それを商品にして頑張っていると、そういうことをしております。よろしくお願いいたします。

和嶋局長
どうもありがとうございました。では、三浦さんお願いいたします。

三浦学
東亜エレクトロニクスの三浦と申します。
私どもの会社、一戸の奥中山に25年前に……。もともと私は東亜電化という会社からスタートしましたが、今は弟にみんな任せて、次のステップということで、東亜エレクトロニクスをやったわけですが、それをなぜやったかなということにつきましては、貿易摩擦で大変悩んだ時期がありまして、岩手県でも仕事がなくなったということで、私はメッキをやっておりましたが、このメッキの加工の後先ということで組み立てをやる仕事をしようかなと、あるいはそれを今度はプレスとか切削とか、そういう仕事をやることによって、今までの従業員を解雇しないで仕事ができないかなというような発想でつくった会社でございます。もうそろそろ私自身も終わりに近づきまして、次の世代の人たちにバトンタッチするということでやらせていただいております。
そういう意味においては、10年後の未来をどう夢見るかという知事さんのお話を承りましたが、いずれ若い人たちに働く場、そして次の夢を持たせようと、そんなことでやらせていただいております。
以上です。

和嶋局長
どうもありがとうございました。なお、本日は管内の県議会議員の先生方にもお越しいただいております。ご紹介申し上げます。
工藤大輔議員でございます。
五日市王議員でございます。
先生方にはお忙しいところを大変ありがとうございました。よろしくどうぞお願いいたします。

懇談

和嶋局長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。先ほど知事からあいさつございましたけれども、今県では新しい長期計画の策定に取り組んでおります。そういうことで、本日の懇談はこの新しい長期計画の策定に向けて、皆様から地域の立場から、岩手でしたいことをテーマとして、これからの岩手について自由にご意見等を伺っていきたいと思います。
そういうことで、まず初めにとりあえず第1巡目としては、日ごろの活動と岩手でしたいことについてということでお一人ずつご発言をお願いしたいと思います。進め方としては、一通り皆様からご発言をいただきまして、その後自由な形でフリートーキングというふうな形にしたいと思います。
そういうことで、初めにまず5分程度でお願いをしたいと思います。これも名簿の順の阿部さんのほうからひとつお願いいたします。

阿部誠
それでは、私のほうから。まず、本年度カシオペア青年会議所という団体の理事長をやらせていただいておりますので、そちらの活動のほうを少し話しさせていただきたいなと思っております。
我々カシオペア青年会議所、世界、日本と、こういった規模で団体が多くあるのですけれども、明るく豊かな社会をつくるといった、簡単に言うとそういった目的のもとに活動させていただいております。今年でいえば、地域食産品を生かした鳥肉とか、そういったものの名物料理をつくろうとか、そういったもののコンテストをやったり、そういった事業のほうをやってきました。あとは環境を意識したというか、そういった部分の啓蒙活動もしております。
先ほど達増知事さんのほうでネームプレートが漆だといったことがあるのですが、我々カシオペア青年会議所も実はこういうネームプレートがございまして、ここは漆塗りのおわんがあるということで、各地に行ったときにはこれは漆塗りだよということで、我々の地域のものを幾らでも皆様に知っていただこうというふうな形の啓蒙活動をしております。
また、マイ箸といった部分でも各地でマイ箸を使おうと、なるべく漆塗りのマイ箸を使おうということで、そういったものを使いながら、環境意識を涵養していこうというふうな活動もさせていただいております。
ことし理事長職という部分でいろいろな団体さん、協議会さんのほうの会合にも出席させていただきましたけれども、やはりひとつ問題だなと思ったのは、各団体さんの高齢化、そして若い方はなかなか参加していただけないといった部分をほとんどの団体さんからいただいております。そういった状況の中で、やはりこの地域を愛していかなければならない、自分の育ってきた地域を愛することのできる方々をどんどんつくっていかなければならないなと、そして地域のリーダーを育てていかなければならないといった部分が非常に強く感じられます。
そんな中で、子供たちといった、そういった青少年教育のほうも、やはり自分の育っている、自分の地域を愛する浄法寺漆とか、そういった自分の地域を知りながら、自分の地域に誇りを持てるような、そういった部分の涵養をどんどんしていかなければならないなと感じております。
そして、今回八戸との広域連携という部分もございますが、我々カシオペア青年会議所含めて久慈青年会議所さん、八戸青年会議所さん、そして十和田青年会議所さん、鹿角青年会議所さん、三沢青年会議所さん、そしてやませデザイン会議さんにも入っていただいているのですが、そうした岩手県と青森県、秋田県の6個の青年会議所のほうで南部州デザイン会議というのを実はもう10年ぐらい前からつくっておりまして、こちらは、県をまたいだ上で南部藩というものを地域の特性をどうやって生かしていこうかというふうな交流の場を考えようということで活動をしております。ことしは、各場所の郷土芸能を伝承している、子供たちが郷土芸能をやっている団体さんを集めてやろうということで、4団体ぐらい集まっていただいて、南部州芸能子供キャンプみたいな形で開催させていただきました。1泊2日でやったのですが、おのおのの芸能を見ていただく、子供たちに見ていただく、そして夜は、この南部州というものは、南部藩というものをもっとよく知ってもらおうということで勉強会をやったり、交流会をしたりして地域を愛する心をはぐくもうというふうな活動をさせていただいています。

和嶋局長
どうもありがとうございました。では、引き続き上山さんお願いします。

上山りえ
我が家の経営は野菜、ナガイモ4ヘクタール、種芋1ヘクタールです。あとゴボウ2ヘクタール、ニンジン30アール、辛味大根50アール、漬物用は10アール、あと花卉ハウス100坪が13棟です。それにはスプレー菊12棟、一輪菊1棟、露地で小菊、夏お盆用が10アール、秋彼岸用が10アール、アスパラ10アールぐらいの経営面積をしております。息子夫婦と4人でやっております。あと雇用は延べ200人ほどやっております。長男夫婦が6年度から就農していまして、平成10年の年に一回私たち夫婦と家族経営協定を結びましてやっていました。そして、その協定は息子夫婦とキャラホールで盛大にやったことがあります。それからずっと年を経て、今は2回目の協定をしまして、私たちが今度は経営主から外れて、息子が経営主になっている状態です。
それで、今我が家ではエコファーマーを雇用しているのですけれども、エコファーマーを認定受けたのがナガイモとゴボウ、ニンジン、トマトを認証していただいております。それをきょう何とか宣伝したいなと思って、全部今は有機肥料だけでやって、農薬は本当に使わなければならないときに一、二回ほど使っております。
あとはエコファーマーをとったことを認められたというか、去年は緑白綬褒章を東京へ行って受章してまいりました。これからもこういうエコファーマーを、消費者の方も何かぴんと来ていないというところがあるみたいで、これからそれを進めていきたいなと思っております。安全な野菜、安全に食べられる野菜を孫たちにも食べさせてあげたいというところから進めております。
以上です。

和嶋局長
どうもありがとうございました。上山さんは毎日農業賞と、いずれいっぱい表彰されています。
それでは、栗橋さん、お願いいたします。

栗橋裕
皆さんもご存じだと思いますけれども、まず現状分析をし、今後の展開をするにどうしたらいいかというのをお話ししたいと思います。
仕事している中で感じているのは、以前はほとんど黒字経営で赤字が少なかったのです。それが最近は逆転しております。この原因はいろいろ考えられますが、皆さんも分析はしていると思いますけれども、大きな要因として、自分なりには金融機関の融資体制が変わったというのが大きかったと思います。金融先を経営実態に応じて5段階に分類しました。借り入れを申し込む際には担保至上主義の破壊により収益返済しか認めない。利益を出してください、出さない企業には貸しませんという方向に完全転換してしまったということが大きいと思います。
それから、もう一つは新会社法が制定されました。何もしない会社は淘汰され、消滅していきますよ、だめな会社のふるい落としの時代になってきたと私は思っております。では、どうするかというと、正しいアクションを起こした会社だけが生き残り、さらなる発展につながるというふうに言われているのですけれども、現状を把握しないで旧態依然の経営を展開している会社さんが多いです。さらに、同族会社で世襲制の事業を継承している。これは弊害が出ているという状況です。このような状況が続けば、現在ある会社は時代に取り残され、淘汰されると思います。そうなると、雇用はもとより倒産、廃業に追い込まれます。いいものを持っている企業だけが吸収され、その吸収をする企業は資本力のある大手企業さんの資本が入ってきます。地元企業がなくなると非常に心配しております。これが現状です。
このような状況を打破するにはどうするかということなのですけれども、金融機関の融資体制や新会社法の制定の経過を理解した上で、岩手県の他県にない資源を生かし、具体的にはいろいろあるのですけれども、地域が協力し合って共同の生産から仕入れ、製造、販売、運送までの体制をとるのがいいのかなと思います。さらに、有形固定資産の共同使用等、企業間の連携をスムーズに機能させ、その後各企業や新たに事業を始めたい方、経営者の2代目、3代目、親が余りにも強くて自分の頭を出せない方、それから経営を頑張ってやってきたが、淘汰された企業の魅力ある部分の人や物を引き継ぐことや、能力のあるのに今の会社では発揮できない退職する従業員などに声をかけ、賛同できる人を集め、一つの共同企業体を設立したらどうかなと思っています。同族会社や世襲制の事業経営者の弊害が出てきているために、将来はその中から職人社長ではなく、世の中に供給するような時代を味方にする人を、自己表現をできる社長を起用し、地元に優良な共同企業体を構築する、その結果将来はだれでも社長や幹部になれるという可能性が出てきて、夢があり、自己啓発に励み、仕事が楽しくなり、人、企業、地域も元気になっていくという、そういう構造をつくってあげるのが一番いいのかなと思っております。
以上です。

和嶋局長
ありがとうございました。田中さん、お願いいたします。

田中卓
私どものやませデザイン会議、名前もちょっとヘンテコなんですが、やませというのはこの地域の、東北地方に住む皆様方はご存知でしょうが、夏に入ってくる冷たい海風のことで、いわゆる農作物が被害を受けるのがやませのせいだと言われております。
近年はそういうこともないのでしょうけれども。
我々この地域に住んでおりますと、あるものを受け入れていこうと。だめなものを探しても何も解決にならない。
私たちが一番考えるのは、本当に自分たちが今何に困っているのか、困っていることをみんなで共有すると、それがチャンスになる。我々が目指している活動というのは、そこが一番重要です。ですから、やませデザイン会議って何やってる団体なの、とよく言われます。いろんな所に首つっこみますし、いろんな人たちと常にネットワークを組んで活動しています。
私たちが目指しているものは、私たちが何かをして全てを解決しようということではなくて、そういう問題意識を持って、自分たちがそれぞれどんなことができるのだろうかということを一緒に考えてくれる仲間を持つことが我々の団体の活動の中心になっています。
今年は三陸鉄道さんの支援によって昨年度から普代村を会場にしてやませ朝市と名付けまして、有志の方に集まっていただいて、朝市をやらせていただいております。月1回の開催ですけれども、1年目を終わった時点で、このような催しを地元の方だけではなかなかできない。やっぱり継続していくのが必要であるというふうなご意見をちょうだいして、今年2年目を迎え、1月に終了しました。月1回の日曜日の午前中だけの開催ですけれども、いろんな地域の方が集まってというだけではなく、私たちもやってみて初めてわかったのですけれども、いろんな観光事業をやったのですけれども、地元の者だけではなく多くの方が来て、小さなビジネスチャンスだったのですけれども、それまでは誰も注目していなかったし、誰も活用していなかったわけです。地元の人に喜んでいただくというだけではなく、自分のコミュニティの中だけにこもっていると、そういうチャンスが見えてこなかった。大事なのは、普代村の青年会議所さんも一緒にやっていただいて、また来年度以降も何とか、ということでいろいろ話も出てきているんですけど、そういった、少しずつ小さなことを積み重ねながら、我々が目指しているものを形にしていくということが必要なのだろうなと。今までは、こういったことがありますので、皆さんやってみませんかというのをある程度予算がついてきたりとか、セットされたものをやってきたが、今からは私たちはこういうことをやりたいんだというのを声に出し、しかもそれはある程度自分たちの中で基礎を持っていて、ここまでは何とか自分たちで出来たんだけれども、これを継続するためにお互いに力を出し合ってやっていければいいなというふうな形をそれぞれが求めていかなければならないと思う。
自分たちだけが頑張ってもどうにもならないところはあるのだけれども、思い切ってこれ以上はもう無理ですと、頑張りましたけれども、これ以上は無理でしたからというふうなことをはっきり申し上げて、結果として周りの方たちが、そんなに大変だったら自分たちもそれぞれこういうふうな形で力を貸してもらったよ、というふうなお話しが出来るようになって、形になって…形にさせていただいたというか、皆さんにやっていただいたということがありますので、いろんな意味で、自分が自分がということではなくて、いろんな所を協力しながら、少しずつでも歩を進めていくということが大切だと思います。

和嶋局長
どうもありがとうございました。次に、田村さん。

田村英寛
私は畜産しかわからない男でして、そういう話になりますけれども。やっている中身は先ほど言ったように乳牛と肉牛と……肉牛は繁殖だけですけれども、そういう経営をしております。将来は日本短角種を一貫肥育までやって、できればステーキハウスみたいなものまでできないものかなというふうなことを考えております。
今年大変な激動といいますか、激震が走ったといいますか、我々畜産業界にとりまして、今までかつて経験したことのないような急激な物価の高騰、燃油の高騰、そしてまたすべての資材の高騰ということで、年末をどう迎えるかというのが皆さん非常に大変な思いをしていますけれども、時代というものは動くものでして、先物相場等が急激に上がっておると、原油もそうですし、穀物もそうでありますし、そういう時代の大きな波といいますか、動きといいますか、そういう中で経営を持続するというのが大変なわけですけれども、そういう部分で我々、自分たちが生産したものを消費者に直接お届けできるような、一つのシステムづくりといいますか、そういう形の中でそういうリスクを少しでもなくしたいというふうな思いでやっております。そうはいっても、言えば格好いいのですけれども、中身的には非常にこれも大変だよというふうなご報告です。
ゆめ牛乳というネーミングで今、世に出しておりますけれども、少しずつ浸透させてもらって、我々酪農家が直接スーパーとかいろんな販売店に行って、直接消費者の方に手渡して販売するというのが少しずつ認められております。
そういう中で、方法はそういうことでやっているのですけれども、私はぜひ今回知事さんにお願いといいますか、これはお話ししたいと思っているのは、農業の食料の自給率がなぜ日本は上がらないかということは、工業が強いからそういうことになっているのは確かなのですけれども、我々地元、現場にいる者が農地の集積がなかなかうまくできないということが根幹にあるなと思っています。なので、これは財産的な部分がありますので、非常に大変なことではあると思うのですけれども、効率化を進める上では絶対農地の集積がなければだめだと。いわゆる点在農地を各農家が行ったり来たりしているようなものが、今の農業体系なのです。これを県の施策というよりは国の方策でやるべきだと思うのですけれども、そういうことをいろんな手段はあるかとは思うのですけれども、そういうことを今真剣に考えていただきたいなと。
結局我々の親が開拓者で入って開田してやってきたのだけれども、今はもう山と化しているというところがいっぱいあるのです。結局食料自給率を上げる、えさの自給率を上げるというのだけれども、政策と現場が一致していないという部分が非常にあると私は思っているのです。その辺を県として真剣に考えていただいて、そういう効率化のできる農業といいますか、それを真剣に考えていただきたいなというふうに私は思っております。北海道的でなくてもいいのですけれども、集積すればまとまる農地がうまく利用されない、こういう現状を何とか考えていただきたいなと思っております。
それと牛乳の話に戻るのですけれども、来年の3月からまた原乳原価が10円上がるという格好になっています。そういうふうな中で、どうやって商品転嫁をするかということを考えているのですけれども、県の補助なんかをいただいて酪農家サイド、いわゆる牧場の現場にHACCP認証制度というのを設けまして、これは多分日本初なのですけれども、HACCPの認証を県と各地区の保健所さんとか、洋野町さん、それから農事組合、そういった方々に認証していただいて、本当に牧場に衛生マニュアルをきちんとやった農場の牛乳をゆめ牛乳として送り出すということで付加価値を増して、10円値上げの分を消費者にご理解いただくと、そういういろんな取り組みをやっております。

和嶋局長
どうもありがとうございました。最後になりましたが、三浦さんお願いいたします。

三浦学
現時点でやっていることをちょっとお話しさせていただきたいなと。会社は一戸にありますが、やっぱり県北地域は工業が余りよくない。工業はこの地域で発展しないほうがかえっていいのかなと、効率だけ求めるより農家、食べ物のほうをきちっとやったほうがいいのではないかなと、いろいろなものがいっぱいこっちにありますよね。これの施策については県で一生懸命やられているというお話。
それで、優秀な人間は農業に入らないで、例えば関東だとか中京地域に行っている。しかし、ご存じのように今あそこでのリストラというのでしょうか、人員整理が結構あるわけです。あの人たちは住むところもなくなる。そういう意味におきましては、我々のところの場合においては住む場所がある、食べ物はそれなりに食べることができる。そうすると、金銭的な問題だけだと、向こうと比べてですね。しかし、金銭的な問題を今まで一生懸命やってきたけれども、しかしそうではなくて心のケアをきちっとやらなければいけないと。これにつきましては先ほど田中さんがお話ししました。
これも知事が話しました。やっぱり子供のときから、小学生のころからでも、やっぱり植物に対する気持ちを持たせなければいけない。私どもの会社の中で、一戸の中で木を植えさせているのです、新入社員が来ると。それで植えさせる。そうしますと、正直言いまして農業高校を出ていても草取りもスコップの使い方も余り得手でないのです、今は。それは機械でやられるからだとは思いますけれども、しかし現実的には手を汚して仕事をしなければいけないな、そしてそれが育ったのを見る喜びを与えなければいけないなと皆様方感じていると思います。
ということは、やはりこの地域に森林がいっぱいあって、その森林が死にそうになっています。そうすると、やっぱりここらのいろいろな木を植えたやつを育てるやつ、これ現実的にはリストラにかかったメンバーたちがこっちでそういう気持ちの仕事場をつくってやる、食べ物自給率が少ない地域もその人たちに食べるものはこういうふうにしてつくればいいよということを教える場ではないかなと。今まで工業だけ一生懸命やってきた、日本の部分が、それを変えるのが岩手ではないかなと思ったりしています。土地がありますし、逆に言うとどっちかというと余り派手さがなかった、おくれていたためにというと語弊がありますが、気持ちにおいては非常に自然の豊かさがまだあるのではないかなと。その人たちを育ててほしいなという感じがいたします。
また、先ほど来そういうことする場合において、農業にしましても、工業にしましても、大学の先生たちを利用するということ。これは先ほど自分たちは行かないということであります。やっぱり積極的に行って話をしなければいけないのではないかなと、来なければどうにもならない、向こうに教えるとかなんとかではないのですよ、向こうも知らないのですから、一緒になって勉強していかなければいけないのではないかなと思っております。また、ある大学の農学系の先生は、農業は集約するとだめだよという話をしていました。何なのかなと、効率を余りにもしてもまずいよと。これはどういうことかはわかりませんが、コストの面は結構あると思いますよ。しかし、コストよりおいしい品物が食べれる、安心したものを食べれるというものをつくってやればいいなということを考えておりました。
私は、自分の会社のところもいろいろなことを若手の人たちが積極的にやっておりますが、いずれにしても地域、私は一戸に来て25年、地域の発展を一番願っておりまして、その人たちに一戸の町長とかいろいろと無理なことを話させていただいておりますし、多分研究所というか、そういう窓口をつくってほしいなと、県南にはあるのですが、こっちにはない。これ別に工業のをつくるということではなくて、農業でも何でもいいのですが、そんなので積極的に発揚できるような場をつくればいいのではないかなと、こう勝手ながら思っているところです。
以上です。

和嶋局長
どうもありがとうございました。一応一通り皆様の活動というか、やられていることを中心にご提言等もございましたけれども、お話をいただきました。
これからは、ひとつフリーで意見交換をしていきたいと思います。まだ言い足りない部分、あるいはもっと補足したい部分だとか、あるいは新しい計画に向かって望みたいこととかいろいろあろうかと思います。そういうことで、また肩書きとして、例えば田中さんはやませデザイン会議の議長さんをやられていますけれども、ご自分では福祉関係の仕事をされていたり、そういうふうなことでふだん感じていらっしゃることといろいろあろうかと思います。いずれどんなことでもいいですので、これは別に何かを決めるとか、何かを方向づけるというものではなくて、皆さんのいろいろな意見を聞いて、後で参考にするということの趣旨でございますので、田中さんからでよろしいですか、福祉の仕事をされているようですから、そちらのほうでもし何かふだん感じていたり、あるいはやりたいことなり、提言等ございましたら。

田中卓
今こういう環境のもとで、非常に高齢化が進んで、私どもは在宅のおたくにヘルパーを派遣する自宅介護ということをやらせていただいているのですが、3Kの極みと言いますか、非常に評判がよろしくない業種で、なかなかヘルパーのなり手がいません。
ただ、一定のサービスの提供を受けることができるという介護保険という制度はあるのですが、やっぱり例えば盛岡の中心部であるとか、あるいは東京などと違って、非常に過疎の地域、しかもいわゆる老老介護だったり、単身世帯が非常にふえているのです。そういった方たちが、あまり好きな言葉ではないですが、限界集落と申しますか、そういう、地域の中でもさらに交通の便がよくない所に点在されているというのがこの地域の現状です。
いわゆる、例えば介護、そういったことに対して当然、一定の規制はありますし、一定の基準のもとに行われるわけですが、最終的には保険者、いわゆる地方自治体であったり、県であったり、そういう枠組みの中でどういうふうな、こういう地域に対しては介護の方針を、こういうふうなことをやっていこうということが非常に大切になってくる。どちらかというといろんなことを伺い立てれば立てるほど、かえって答えは現実論で、最終的に危なくない、増やさないという範囲で答えが返ってくる。そうじゃなくて、先ほども言いましたけれども、実際に現場は困っている。困っていることを解決するように、原理原則では解決出来ない部分、そういったことも一緒に考えていただけるような枠組みであるとか、相談の窓口であるとか、そういったものを作っていただきたい。
先ほど三浦さんもお話しになっていましたけれども、この地域が好きで、やっぱり離れたくないのです。この地域に元気になってほしいなと思えば、その地域、その地域に合ったある程度オーダーメイドの箱が必要になってきておりますし、そういったことをやはり一緒に考えていただける、振興局さんはその窓口になるのですけれども、そういったことを例えば県北・沿岸のを一つの圏域ととらえるならば、一緒に考えて、一緒に汗を流して、一緒に失敗したり、成功したりというふうなことをやれる窓口というのを近くに確保してほしい。例えば会議などで呼ばれると場所は大概盛岡です。片道高速使って1時間半、下使っていくと2時間かかる。行って帰ってくると4時間、それに2時間の会議がかかる。地域的なハンデ、確かに一方ではハンデなのですけれども、一方で見れば利点だと、そういう面もあわせ持っておりますので。インターネットとかいろんな形でいろんなことが出来て、いろんな所と相談出来るような形でつながりを持ったりすることも出来ます。ただ、やっぱり一緒に考えながら、一緒にああでもないこうでもないというのをともにやっていける体制を少し考えていただければ、いろんな意味でかなり変わってくると思います。それはある限られた分野だけではなく、いろんな可能性があると思います。我々も豊かになりたいというのは常に考えておりますし、かといってこの町に大きな工場が来て、どんどん、どんどん従業員を募集して、などというのは今は考えにくい形ですし。今ある環境を、地の利…不便なんですけど、逆に言うと地の利だと思いますので、そういったものをなんとか生かして、いわゆる県北方式、あるいは岩手方式と言ったらいいのか分かりませんけど、そういうふうなちょっと変わった活動をしているぞ、と。そういった検討機関があればいいかなと。私どもも、大学の先生たちといろんな形で情報交換しながら、いろんなお知恵を拝借してるんですけど、そういったノウハウを積み上げていくことが大事ですし、そのノウハウ自体を、どんどん若い人たちに継承していかなければ、幸せになっていけないのかなと。ともに考えてともに行動できるような体制を、私自身が望んでいますし、そのような活動をしていきたいと思います。

和嶋局長
ありがとうございました。
では、栗橋さん、先ほどいろいろお話ありましたけれども、これからどんなことが必要なのかとか何でもいいです。

栗橋裕
私は、先ほどの食産業ネットワークにかかわっていますので、できれば岩手県内の各企業さんに出向いて、今の現状を把握した上で、どういうことがこの企業さんにとって強いところか、弱いところか、現状分析していって、できれば先ほどお話ししたような共同企業体に一緒にやっていきたいというのは、やはり1社だけではこれからは事業を継続するのは非常に難しいと思っております。資本力も必要なわけですから、企業では。ところが、今までの企業さんはほとんどの方が資本金は、例えば1,000万円で始めても積み立てが20倍、30倍ありますかと言われるとほとんどないです、私が見ている会社さんは。では、それをどうしてやっていくのだというと、どうしても利益が出ると節税対策だということで物を買ったりしてしまって内部留保ができない状況になっているわけです。これを打破するためには、1つの企業をつくって、そこに各拠点を入れていきたいと思っています。そこから利益を出したら、その利益の分配を各経営者さんがいただいて、残りを企業さんに残して、自己資本率を高めないと、これから企業は銀行さんも同じように自己資本比率を高めなさいと、高めない場合は監督庁にだめですよと淘汰されているわけですから、やっぱり企業として残るためにはそこが一番重要だと私は考えております。そのためには、資源を共同に活用していかないと、どうしても資本力があるところには負けていくと思っております。
ですから、具体的に言いますと、これからやりたいと思っているのは食産業ネットワークの会議でもお話ししていますが、私が県のほうの方からできれば情報をいただいて、直接企業さんに出向きます。経営者と従業員の皆さんと話し合いし、信頼関係を持っていって、いいところ、悪いところを探していきます。いいところを伸ばして、悪いところは削る。それでも淘汰された場合は、先ほど言った企業体に移行していくとか、あとは行動力があって、実体のない経営指導をして、将来の計画を立てさせて、予算をつくってない企業さんも多いということで、できれば予算をつくらせて、それで実行させて、いい企業体をつくっていければ、地元にもある程度の企業ができて、そこが企業ができたことによって、県外からも情報が入る。県外から情報が入るということは、県外から情報が入るということは、県外に物を出すのも一括して出せるというシステムができると思っております。

和嶋局長
今いろんなコンサルタントの業務をやられておるようですけれども、どうなのでしょうか、回ってみて何を一番感じますか。

栗橋裕
やっぱり企業さんは大変だというのは言っています。資金繰りがもう回せないと。私が今現在やっているのは建設屋さんですね。1社は曳き家をやって、1社は別な仕事をしている。ここのいいところは、一緒に行動をさせてやっていきたいなと思っております。
それから、修理業は車の修理業もありますし、機械の修理業もありますし、建設機械を専門にやっているところ、そこも一つの工場を1カ所にまとめて、そこに皆さん、お客さんを入れていくというふうな小さいことなのですけれども、少しそういうふうな拠点をつくり上げていきたい。説明すると、いいな、やってみたいなという方がほとんどなのです。やはりこれからは自分が5年後どうなるか、やっていけるのかなという不安を持っていると思います。ですから、私が提案するとほとんどの方がやってみたいということで今進めていますから、少しずつでも進めていきたい。それで、大きな企業体……大きな企業体といっても分社型ですから、ここには専門のものを専門に一つ一つ持っていって、それを収納するまとめ役が本社機能であるというふうにしていきたい。本社のところには金庫さん、金融関係さんも来ますし、商社の方も来ますから、そこによって情報の判断誤りないようにして、各分社のほうに流してあげるというふうにつくれば強い企業ができる、そこで雇用もできると考えております。

達増知事
今世紀に入ってから国、政府がとっている、いわゆる構造改革というのは非効率な部門を直せば、そこにだぶついていた人やお金がより効率的なところに移って、もうける、強くなるということだったのですけれども、非効率なところが公共事業の削減とか、補助金削減で弱ってきて、弱っている企業の人が、よし、思い切って新しいことをやるというのは、実態としてはなかなか難しくて、衰えているのを守るのに精いっぱいで、そして力尽きてばたばた倒れていくというのがここ七、八年だと思います。全然計画どおりにいっていなくて、そこを外国資本含めて巨大な資本が二束三文で買えるようなところをどんどん買っていくというのが実態ですよね。だから、地域の地場の企業が生き残っていく方法として、共同企業体というのは非常に理にかなったやり方なのだと思います。
ピンチのときほど集約化していかないとだめになりまして、成長していれば分社化していったりとかするのですけれども、逆に右肩下がりの場合には、大銀行だってそうやってメガバンク化しているわけですからね、ピンチのときほど集約化していくのが必要なので、これも理にかなっていると思いますし、そういうイノベーションというのか、企業のノウハウというか、そういうのをうまく岩手型共同企業体みたいな形で、栗橋さんには、引き続きよろしくお願いしたいのですけれども、こういうのを岩手全体のあちこちでどんどんやっていかないと、ただただ市場原理で今ある企業のままで市場原理の中で生き残れと言われたって、それは無理な話だと思うので、そういう共同企業体というのを県内市町村なり、行政が後押ししたり、あるいは行政も参加したり、NPOが参加したり、JCが参加したりすればと思うのですけれども、そういう協働化という発想がないと生き残っていけないのかもしれません。

和嶋局長
では、上山さん、野菜とか、花とか、非常に多角経営で、しかも一番心配されている後継者の問題も見事に家族協定を結びながらうまくやっているようですけれども、今後のさらなる夢というか、語っていただければと思いますけれども。

上山りえ
夢というか、私たちは今もう移住して5年目になるのですけれども、私たちが今幾らかの給料をもらって働いて手伝っているわけです。移住しても仕事的には何にも変わりがなくて今までどおり、菊はうちの夫がやっていますし、あと野菜につきましては雑穀全般にやったり、嫁さんは育児と畑仕事といろいろ経理のほうをやって、私は産直専門にやっています。こういうふうに大きいナガイモにつきましては市場でなく、花巻の農協と取引をいたしまして、全部一式やったり、あと契約米1ヘクタールあるのですけれども、それには土がついたまま畑からやるというのを1ヘクタールやっています。辛味大根も契約栽培しております。そういうふうにして、運送会社と契約をいたしまして、そこを利用して取引をしていて、和歌山県のほうまでゴボウとかナガイモが行っております。大きな産直があるそうですけれども、そうしたらすごく注文が来て、息子たちもこのごろ安定しているのかなと思って。本当に系統販売というか、農協出荷をネット販売というか、それをお願いしております。
それから、後継者がないという問題もあるので、いつもうちでも言っていますけれども、軽米町でも専業農家というのがそうありませんけれども、息子たちの話を聞いてみると、うちに入りたいなという話を友達がしたら、そこの親は、まだそこまで資本がないとかなんとか言っているという話も、そこのところをもうちょっと親の人たちも私たちが考えているのは、入るとなれば資本がかかります、今までの分だけ働いているととても暮らせませんので、広げなければならないということがあります。我が家でも借地が8ヘクタールで、うちの畑は3ヘクタールぐらいで、あえて休ませている畑もありますし、そういうふうに回してやっております。そういうふうにするには、やっぱりある程度時を決めて借金をしてでも、思いが入るので、ある程度親のほうも資本をかけて入るような土台をつくらなければ、これからの後継者もなかなかふえていかないのではないかなと時々そういう話もしたりしております。男女共同参画とは言っても、これから本当に家族経営協定どこでも本当はやって、調印したりすればそういう家族協定もできると思うのですけれども、さあ協定をしましょうではなく、やっていることをまた調印したりして、仲よく農家でも、そうでないのでも家庭を明るくしていけばいいのではないかなと、時々そういう話が出たりしていますけれども、なかなかどこかに出ると嫁の悪口、そういうのもあったりしているのですけれども、そういうのは出さないでやっていくほうが、人の話を聞いていると、我が家では本当に恵まれているなと私は思います。息子たちもすんなりと入ってくれて、今は息子たちに任せているので、余り口出しはできませんけれども、機械をどんどん買うというか、本当に農家やっていれば機械代を稼いでいるような状態ですけれども、でも機械がないと息子たちも大変で、私も、ならおまえそれ掘ってみろといっても大変だし、黙って任せてはいますけれども、そのところが「いやあ、すごい。いやあ、すごい」と、ため息が出るときもあるのですけれども、任せた以上は何も言わないで見守っているということでやっております。

和嶋局長
ありがとうございます。では、今度は阿部さん、今後の地域の展望なり、あるいは計画に期待したりするようなことがもしありましたら何でも結構でございますけれども、お願いします。

阿部誠
私の会社のほうを若干話しさせていただきますけれども、私のいるブロイラー関係、主に焼き鳥を刺している、そういった部分が大きいのですが、そういった焼き鳥を刺している人は約90名ぐらい九戸村で工場を抱えてやっております。
そういった中で、今いろいろ世間は雇用情勢悪いといった中にあるのですが、私どもは雇用が今後大変だろうというふうな逆の心配をしております。というのは、今焼き鳥を刺すというのはなかなか機械化ができないという中で、人の手がかかるという部分で、そして焼き鳥になかなか付加価値をつけられない状況である。というのは、やはり1本焼き鳥100円ぐらいだったら食べようかなと思うのですが、1本120円、150円になると、やはり嗜好品でございますので、なかなか手が出せないといった部分もある。今全国で焼き鳥刺している部分があるのですが、ほぼ地方でそういう刺し場というのですが、やっている。というのは人件費が安いからこういった部分に出している部分があります。
そういった中で、正社員雇用をしたいのですが、正社員雇用するとやはり単価が上がってしまう、人件費比率が高いからどうしてもそうなってしまう。やはりある程度のパートさんないし準社員雇用という形の雇用をしていかなければ、企業としてはなかなか採算をとってくるのが厳しいといったのが現状の部分です。今後付加価値をつけるという部分もやはりあるのですが、その他流通とか、さまざまな努力をしながらやっていかなければいけないなという心配がある。できれば正社員で採りたいのですけれども、一時的には採れるのですが、そこに定年までとなるとそれなりのお給料を上げていかなければならないということになるとなかなか難しいというふうな問題がちょっと今ございます。
私の会社もまだ30年ちょっとでございますので、管理者の方々はほぼスライドで定年までまだ10年ぐらい皆さんあるので、なかなか新規の管理者の方々を入れられないという状況もあって大変だなと。九戸村の人口も徐々に減っている。周りはブロイラー産業いっぱいある。低所得者というと余り言い方が悪いのですが、そういった方々の今後とり合いというか、そういうところにはなってくるのかなと思っております。ただ、正社員雇用が本当はできれば、どうすればできるかなというのを今模索しているのですが、10年後、こういった部分ができるように会社としても考えていかなければならないなというふうに思っております。
雇用の部分に関しましては、中国人の方の研修生も実は受け入れておりまして、大連方面から受け入れております。そういった部分をやりながら、何とか経営をしているというふうな状況です。岩手県は、大連さんといろいろ情報交換やっていらっしゃるので、かといって商売にはなかなかすぐつながらないのですが、そういった意味でも、これは国の問題になるのですけれども、研修生制度の見直しという部分も今騒がれておりまして、実はブロイラーの加工のほうは実習生という形で3年とれるのですけれども、焼き鳥業務に関してはまだ1年しかとれないといった法の部分がございまして、今後そういった雇用の部分も含めて対応していかなければいけないなと、そういった部分、栗橋さんなどにご相談して、よりよい方法で、本当に共同事業体というか、そういった形でやっていければなと思っております。商売のほうはほぼ9割5分関東の商売となっており地元は5%ぐらいしか出していないというふうな状況でございます。
そんな感じです。

和嶋局長
製造業が県北地方は非常に立地は少ないですよね。県北地域でこれからの製造業の立地促進というのですか、それがいいか悪いかの議論も先ほどありましたけれども、あともう一つ、地場企業のところが元気でなければ誘致といってもなかなか簡単に出てこないのですけれども、その辺のところをこれからどういうふうな展開をしていけばいいのかなというふうなところについて、もしご提言、所感等あればお聞かせいただければと思うのですけれども。

三浦学
提言までいきませんけれども、この地域では誘致企業という形で、景気の変動で結構左右されていましたよね、いずれどこも。私は、地場の企業同士でつき合いをしていかなければならないなと日々感じていまして、今二戸の振興局が結構一生懸命やって、ものづくりネットワークありますよね。あれなんか私も入っていますが、同じ地元で経営している方々と一緒になっていろいろ先ほど資本がなければできないというやつを分け合いながら、ある機会があればそこに頼むとかというような形で仕事をとっていかなければいけないのではないかなと。ただ、ご存じのようにそれぞれ器に合った仕事というのでしょうか、この地域でコート技術のやつをとりましょうといっても、それだけの人材もいるわけではございません。ということとともに、それだけのお金もないし、お金がなければ新しい人も入ってはこないだろうし、そういうジレンマ結構ありますよね。これ黙っていたらどうにもならない、それを少しずつ自分の形の中で一歩ずつ上げるためには何なのという部分もしていきたいなということで、活動まではありませんが、みんなと話し合いしております。
そういう意味で、私ども一番最初にカタログに入っておりますが、テクニア岩手という組合をつくりまして、異業種の集まりをやったのです。今その組合で技術を高めようということで、それぞれの業界の金型であろうが、プラスチックであろうが、そういうのをやっている。
私は、ここに今お話しをすると、それぞれ農業も結構ありますよね、林業も。この業種の変わった、今までの製造業の部分でない、1次のほうの方々とお話をしながら、今までと違った発想が生まれるのではないかなと、そういうのをつけていきさえすればこの地域での特色が出るのではないかなと、こう思っています。これはそれこそこの地域でブドウ園、ヤマブドウやられておりますし、それから雑穀もやられておりますでしょうし、いろいろありますよね、あれの売り方をどうする、つくり方をどうすると、いろいろそれらをみんなで考えれば一番いいのではないかなと、こう思っておりますし、当然これは県で今進めておりますので、これには我々この地域協力すべきではないかなと。そのいろいろの部分が教わるそういう機関がいっぱい近くにあれば、先ほど半日もかけてということもないようになればいいなという感じをいたしました。
それから、私ども集団就職で金の卵で関東のほうにみんな就職、定年でもう何もない。しかし、その人たちは今農業、もともと農業しかなかったものですから、我々牛を飼ったりなんかするのは当然の。その人たちがやっぱり懐かしみを感じて、今自分で東京近辺では農業をやっている人いないから、畑をただで貸すというのでやっていますよね。そういうのを使いながら、当然そのときに何をしたかというと、当時は化学肥料なんかないものだから、有機肥料でどうしましょうよということで一生懸命やっている。そうすると、それはまだ売り込みにいかないのですが、先ほど上山さんのところで新しい使い方をやっているなというのを聞いて、そういうのを広げていけばいいのかなとこう思ったり、ここで聞いていて感じて、そのためにはどういうことをみんなで力を合わせればいいのかなと、もちろんそれは県のほうからの補助もあるだろうし、そういうのを出していただければ形づくりをつくっていけばいいのではないかなと。
それから、私わからないから聞くのですけれども、田村さんのところで一戸の奥中山農協がいろいろヨーグルトとか、アイスクリームとか、もちろん牛乳もつくられている。あそこが組合つくられましたよね、農協ですね。あそこは成功されているのですか、何かいろいろ話を聞きますので。先ほど言ったように一緒にまとまればいいという話ししていながら、うまくいっていないのは何なのかなとちょっと感じたのですが。

田村英寛
やっぱり大きくなると設備も大きくなるし、動きが鈍くなり、自由にできないということがありますよね、消化する分が大きくなりますので、売るところが大きく売らなければならないわけですから。

三浦学
ということになると、先ほどのように器に合った岩手県なら岩手県だけで供給し合える、余り全国的にやってしまうと,それに専門になってしまうと利益はあるかもしれないけれども、果たしてどうなのかなと。
私も工業の部分でも、そんなに余り幅広いことをしないほうがいいと、人数決まっているのだから、お金も決まっているのだから、そんな中で生きるものを考えたいなと。
そこで知事さんにお願いしたいのは、そういう部分の岩手県の特色あるやつをどういうことをしなければいけないか、そこら哲学もあるでしょうが、自然に合った、マッチした生き方。

達増知事
おっしゃるとおり140万人の県民ですよね。もうそろそろ140万というのは不正確になってきたので、135万県民と言うほうが正確になってきているのですけれども、135万人が食べていければいいわけでありまして、国連加盟200ぐらいの国のうち135万より人数少ない国は50ぐらいあって、国の4分の1は岩手よりちっちゃい国ですから、そういう意味では岩手として、岩手の中で物をつくり、お金を回し、人が働いて、かなりの程度完結させるところは完結させられるところもあると思うんですね。おっしゃるとおり工業だけではない県ということで、農林水産業というのをせっかく今でさえ自給率100%で、頑張ればもっとできるでしょうから、その辺を中で食べるだけでなく輸出、外にも出して、そこで稼ぎ、農工商連携ですよね、そうやっていけばかなりそこで食べていけるような県になるのではないかと思います。ただ、工業、ものづくりもせっかく世界に通用する傑出した技術、技能がありますから、そこも順調に伸ばしていけばかなりゆとりが経済的に出てくるでしょうし、あとはそうした暮らしやすさにカシオペアが取り組んでいる芸能子供キャンプみたいな、そういう地域の文化、芸能というのを加味していくと、それでそれが魅力になって、また外から人が集まってきて、栄えてくるような感じになっていくのではないでしょうか。

三浦学
そうですね、そのような夢のある県にしていただければなと。

和嶋局長
どうもありがとうございました。では、最後の締めで田村さん、先ほどゆめ牛乳の話ありましたけれども、ゆめ牛乳は何度かだめになったのを再建されたという実績の持ち主だと。これからも、畜産でも、農業でも、この地域、特にこの岩手県でどのような展望を描いていますか。そして、また今の地域の農業の人たち、農業経営というのですか、そういうのに何が欠けていて、何を補っていけば田村さんのようにうまく事業展開できるのか。

田村英寛
傍から見ればうまくいっているのかもしれませんが、中身は火の車ですけれども。私は常に大変なときがチャンスだなというふうに思って経営しております。ですから、ことしは大変なチャンスが来ているなというふうに実際思います。それは我が経営だけではなくて、例えば岩手県としても、今いろいろここでお話ありましたけれども、自県とすれば食料自給率は100%超えている。だけれども、国を見れば全然まだ50%もいっていないという、そういう状況の中で、岩手県にはまだまだそういう資源がたくさんあります。先ほどおっしゃったように、これから雇用をする農業をやろうと思えば幾らでも展開できるのではないかなというふうなことを考えているのです。ただ、物をつくって市場に出せば、それで経営ができると思ったら、これは大間違いなのです。そういうふうに、やはり経営という農家が実は一番苦手な部分、この経営の勉強をとにかく最初にやる。私はしてもらわなければだめではないかなと思うのです。
大学の話も出たのですが、ある先生が中心になって特許スクールとか、ビジネススクールとか、いろんな希望者を募って行って、我々も参加したのですけれども、こちら県北の人間は盛岡に行くといえば2時間、2時間半やっぱりかかるのです。朝9時から夕方4時半までの講義があるのですが、やはり行きたくても行けない人がかなりあるのです。そういう部分で出前講座みたいな、本気の経営、要は我々に対しても甘いのだというふうなことを実際講義受けると、やっぱり「はっ」となるのですよね。やはりいろんなことをまた考え直すきっかけにもなっているし、やっぱりそういうふうなことを何とか県北地域でも、宮古とかでは聞いていますけれども、久慈とか二戸でもそういうことをやっていただければ。そういう経営に対しての姿勢の勉強というか、そういうことがぜひ必要だろうし、あと昔はよく先進地研修、海外研修というのがあったのですけれども、このごろ予算的なものがあると思うのですけれども、減っているということを感じています。私は希望の経営をするきっかけになったのはアメリカの酪農を見たのがこのきっかけです。アメリカかぶれになって、頭でっかちの経営になって、自給飼料がなくても牛を飼える酪農をやってしまって、今回みたいな時代が来れば大変な思いをしたのですけれども、つい何年か前、ヨーロッパを見ていまして、またヨーロッパというのは本当に理にかなった農業ですけれども、見るだけで感じているといいますか、私がもし25年前にヨーロッパを見ていれば多分今の経営はしていなかったというふうに実は思うのです。それぐらい先進地というのは左右するものだと思います。だから、私は岩手県の農業はヨーロッパを見るべきだなというふうに今時点では思っています。だから、県の職員の方々を先進地にどんどん出して、そこで岩手の農業を描いてもらって、そして目標を見るというか、そういうことをぜひすべきでないかと、していただきたいなと。

達増知事
農地集積とさっきおっしゃいましたけれども、アメリカみたいな地平線が見えるようなやつとか、あるいはブラジルのプランテーションとかそういうのではなく、少なくとも今は自分の家のそばの田んぼをやる一方、隣町まで車で行ってそこの田んぼもやるとか、そういうのを何とかしたいと。

田村英寛
そう。

達増知事
ヨーロッパ型の家族としてやっているけれども、それがちゃんと誘致企業になっているというのを目指していると。

田村英寛
日本は余りにも細切れ過ぎるというか、それはある程度集積に伴って、経営として生きられる形態が生まれてくるのではないかなというふうなことがあると思うのです。それと子供たちの教育にもっと農業の勉強を入れてほしいなと。先ほどやっぱり同じことをおっしゃっていましたけれども、絶対必要なのですよね、やっぱり土をさわる、植物をさわるということで、今の教育というのは事なかれ主義というか、責任がないような、本当の意味で人間の生き方を教えていないというか、なあなあで何とか終わらせればいいのだというような、そういうふうにしか見えない部分があるものだから、本当の自然に触れた本当の心を持った子供たちを育ててほしいなと思います。そう感じています。

達増知事
岩手を学びの場として確立するといいのではないかなと思って、現に修学旅行、学習旅行どんどんふえてきて、そういう、人間にとって本当に大事な木に登ったり、農作業したり、あとは海で魚を獲ったりというのが本当に岩手なら全部できるわけですよね。それで現に関東圏から東京、京都、大阪等からどんどん子供が来ていて、だから大人も子供も人間にとって一番大事な学べる岩手、そこから人が育つ岩手、人を育てる岩手という産業振興的なところにもつなげていければ良いかと。一番最初に阿部理事長が若い人の参加が大事だと言われましたが、若い人たちは子供のことになると、やっぱり参加したりとか、子供さんにいろいろ教えるというようなことをいろんなところでやっていく、芸能子供キャンプなどがそうだったのですが、そういうところで若い人たちを巻き込めば良いと思います。

知事所感

達増知事
上山さんは本当にもうそのままこの調子でぜひやっていって、周りに希望を与えていただければと思います。あとエコファーマーが知られてないというのはやっぱりまずいので、県としてもエコファーマーを宣伝していきたいと思います。
あと田中さんから地域振興研究機関みたいなのが県北にあればいいのではないかと。これは、田村さんからもそういう研修所機能が県北にあればという意見がありましたが、これは今、県では久慈地方振興局と二戸地方振興局と統合して、県北に一つの地域、広域地域振興体系を構築しようということで案を練っているところなのですけれども、これができれば県北で一つのそういう地域振興体制という中で、大分ここでいろいろ企画したり、また研究開発的なことも、研修的なことも県北でより簡潔にできるのかなと思っていまして、それを早くつくりたいなと思っています。

和嶋局長
ありがとうございました。

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