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岩手フロンティア懇談会(平成21年12月22日)懇談記録

ID番号 N5378 更新日 平成26年1月17日

懇談会の様子1

  • 対象地域:県北広域振興圏
  • 日時:平成21年12月22日(火曜日)
  • 場所:二戸地区合同庁舎
  • 出席者
    参集者 岩脇 ヨシエ(成谷自然食の会 会長)
    上野 誠(社団法人大野ふるさと公社 職員)
    木藤古 修一(有限会社総合農舎山形村 所長)
    小松 遊平(株式会社岩手屋 専務取締役)
    松田 昌子(食の匠(手打ちそば))
    山舘 章子(株式会社結 代表取締役)
    県側 達増知事
    東大野久慈地方振興局長
    佐々木二戸地方振興局長

「農商工連携が拓く県北の可能性」をテーマに、県北地域で地元農産物の加工、販売や地域の食文化の普及など様々な分野で活躍されている方々と知事が懇談しました。

開会

佐々木二戸局長
それでは、ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」を開催いたします。
本日は、ご出席いただきました県北広域振興圏管内の皆様方には、ご多用のところ、また雪等足元の不自由なところをお越しくださいまして、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
本日の懇談会のテーマでございますけれども、県北広域振興圏では農商工連携をしながら、地域の特徴ある農林水産資源を生かした取り組みを行うことが地域をより活性化していくことにつながるという考えのもと、このたび策定いたしました、いわて県民計画にも食産業振興を重点施策の一つとして位置づけられているところでございます。本日は、皆様から「農商工連携が拓く県北の可能性」をテーマとしてご意見等をお伺いしたいと考えております。よろしくお願いいたします。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます二戸地方振興局長の佐々木でございます。よろしくお願いいたします。
また、私の隣は久慈地方振興局長の東大野局長でございます。よろしくお願いします。

知事あいさつ

佐々木二戸局長
それでは、開会に当たりまして、知事から一言ごあいさつをお願いします。

達増知事
皆様、こんにちは。今日は皆様、それぞれお忙しい中、このようにご足労いただきましてありがとうございました。皆様には、日頃より地域の振興、また産業の振興をそれぞれの地域や分野で活躍をされていて、岩手全体のこの振興にも貢献されていて、改めて御礼を申し上げたいと思います。
「岩手フロンティア懇談会」、このフロンティアという言葉の使われている由来でありますけれども、広域振興局体制で県北、県央、県南、沿岸と岩手を4つに大きく分け、そのそれぞれを新しいフロンティアとして、その市だけでは、あるいは県という枠組みではできなかったようなこと、できないようなことをこの新しいフロンティアの中でやっていこうというものであります。この県北の食関係の地域資源というのは大変すばらしいものがたくさんあって、県内外津々浦々伝わっていけばいくほどご愛顧いただけるようなものばかりではないかと思っております。ぜひ、今日は皆さんの日頃の活動や今後の展開などを伺いながら、県の政策にも生かしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。

懇談

懇談会の様子2

佐々木二戸局長
それでは、本日ご出席の皆様方から一言ずつ自己紹介をお願いしたいと思っております。氏名、職業等簡潔にひとつよろしくお願いいたします。名簿順に、あいうえお順の名簿ということで岩脇さんからお願いしたいと思います。

岩脇ヨシエ
久慈市山形町の岩脇ヨシエです。職業は、昭和57年から雨よけホウレンソウづくりをしております。あと、地域のお母さん方と一緒に平成6年に自然食の会を立ち上げて、地域の郷土料理なんかを宅配したり農家レストランをやっております。どうぞよろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
では次、上野さん、お願いします。

上野誠
社団法人大野ふるさと公社の上野と申します。洋野町の大野キャンパスの中にあります農産物直売所の担当をしております。私は、現在の仕事も含めまして農協とかスーパーなどに勤務して、農産物や農業者との関わりは20年近くになります。本日は、そうそうたるメンバーの中で一人浮いてしまわないように、あと緊張しておりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございます。
では、木藤古さん、お願いします。

木藤古修一
総合農舎山形村の木藤古といいます。久慈市の旧山形村で第三セクターとしてできてから16年経ちましたけれども、今日はこのジュースであったり、今回初めて美味非常食という缶詰が三鉄さん中心で出まして、このPRでちょっと来させていただきました。よろしくお願いします。
 

佐々木二戸局長
では、小松さん、お願いします。

小松遊平
ここ二戸市で南部せんべい屋をやらせていただいております株式会社小松製菓、南部せんべいの巖手屋と申します。今年で創業62年になります。260人の仲間と一緒にせんべいづくりをやらせていただいています。盛岡のほうではタルトタタンというケーキ屋でお世話になっております。どうぞよろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
では、松田さん、お願いします。

松田昌子
軽米町は小軽米で手打ちそばの販売をしております。注文を受けてからつくってお届けしています。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
では、山舘さん、お願いします。

山舘章子
一戸町奥中山にあります株式会社結、福祉事業所「奥中山高原結」の代表をしています山舘と申します。法人も福祉事業所もまだできてから2年も経っていない本当にひよこの会社です。今日はよろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
それでは、早速懇談に入らせていただきます。本日の懇談は、皆様から農商工連携が拓く県北の可能性ということをテーマにしてご意見等をお伺いしたいと思っております。まず、皆様方が取り組んでいるといいますか、仕事や活動内容、またそうした中で日頃から感じていること、あるいは思っていること等お話を願えればと思っております。
今度は少し順序を変えて、まず農業者でもあり指導農業士でもあります岩脇さんからひとつ始めたいと思っていますし、次は2番目に松田さん、それから3番目に上野さんにいって、4番目が山舘さんで、5番目が木藤古さん、そして最後に小松さんという順序でやりたいと思っていますので、よろしくお願いします。
岩脇さん、お願いします。

岩脇ヨシエ
私は、雨よけホウレンソウを、55年の冷害を機に県のほうの補助とか村のほうの補助をいただいて始めましたが、その当時はすごいお値段もよくて随分仲間もいっぱい増えていましたが、この頃、近年五、六年ですか、値段のほうも低迷しましてやめる農家も多くなり、また高齢者の方々が多くなって、もうなかなかうまくやっていけないというのが今の現状で、あと取引のほうも相対販売のほうがちょっとあればもっともっと地域がホウレンソウで食べていけるかなと思いますが、なかなかそういうのもうまくいかないということ。
あと、地域の高齢者世帯が多くなって仕事場がないと、なかなか若い人方からも農業に参入してもらえないというのが現状で、なかなか働き場所といいますか、そういうのもなくて唯一ここにおられる総合農舎さんのほうで皆さんが働ける人は働かせていただいているということで、なかなか仕事がなくて、息子さんたちを呼びたくても呼べないというのが現状です。
あと、地域で今17年から農家民泊研究会というのを立ち上げまして、仙台のほうから野外活動とか修学旅行で来ていただいて5月はすごい町も賑やかで、町のほうにもお金を落としていただいているという、それで地域も5月はすごい活気が出てきました。まず、いろいろ結構来てくださった生徒さん方も喜んでもらえるし、また1回来てくださった学校は2年3年と来てくださいますので、多くの方々から5月と言わず一般の方からも来ていただけるような宣伝をしていただいて地域をちょっとこう盛り上げていければ、それ以外に今はないのかなと思って、よそから来ていただいて地域を明るくしたいというのと、あと高齢者が多くなって雨よけホウレンソウのハウスがいっぱいここにちょっと余っているような状態で、そこにも来ていただいて活用していただければなと思っています。また、私たちの町では中学校も閉校というか、統合になりまして春からもう空いて、教員住宅も結構空いているところがありますので、そういうところを活用して来てくだされば私たちも手助けをして、できるだけ応援したいと思いますし、遊休農地もそういうものによってよくなるのかなと思っています。
また、自然食の会ですけれども、私たちがこの会を始める前はすごいぼうぼうの山のようでしたが、ソバの作付もすごく多くなり、時期にはソバの花がきれいになりましたし、また多くの方からも来ていただいて、地域で採れる産物を食材にしたものを食べていただくというので、なかなか地域に大型バスなんかも入らなかったのが、私たちがこの会をつくったことによって来てくださるようになる、地域のみんなで喜んでおりますので、これもずっと支えながら地域の郷土食というものを発信したり、またこれからの子供たちにずっと絶えることなく伝えていけるような活動をしていきたいと思っています。
いろいろな面で県のほうからも手助けをいただきたいことがあると思いますので、何とぞひとつよろしくお願いいたします。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。

達増知事
ホウレンソウは東京の市場で価格がどんどん下がっている感じですか。

岩脇ヨシエ
そうですね。何か生産者も多分多くなっていると思いますし、この地域ではずっと通年にやれればいいのですが、寒い時期はやっぱり出せないというので何か落とされるみたいですね。ずっとやっぱり続けられれば値段のほうも安定した価格になると思いますが、出しても11月いっぱいですね。あと、冬の間、寒締めホウレンソウはやっておりますが、なかなか皆々やれるというわけではないですね。この頃二、三年学校給食のほうにも使っていただいて、地域でつくったものを子供たちに食べていただけるというのも私たちはすごく喜んでおります。

達増知事
この手打ちそばで豆腐と卵をつなぎに入れるというのは、商品開発で最近やるようになったのですか、それとも昔からそういうのがあったのですか。

岩脇ヨシエ
私たちは、最初卵は使わない、豆腐はずっと使っていましたね。豆腐を使うことにちょっとなめらかさが出ておいしいということで、結構評判もよくて、1回食べてくださったお客さんはもうずっと買ってくださるというような感じです。
 

佐々木二戸局長
どうです、そばの注文はどのくらい。

岩脇ヨシエ
そばは、これから年末の年越しそば、今はお歳暮用品に使っていただいて、結構12月いっぱいでは1,000ケースぐらいは出ています。季節、生物ですので、私たちは3月いっぱいまでということに限定してやっております。
 

佐々木二戸局長
遠いところはどこまで行っていますか。

岩脇ヨシエ
沖縄にも行きます。地域の娘さんが行っているというので、地域のものを食べさせたいと。
 

佐々木二戸局長
主にやっぱり地域、近いところですか。

岩脇ヨシエ
いや、関東にもずっと行っていますし、北海道にも行っています。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
では、松田さん、ひとつお願いします。

松田昌子
私は、昨年から軽米町の食生活改善推進員の会長を務めさせていただいております。食改さんの会長としては、雑穀の料理を広げたいなと思っています。雑穀の炊き方保存の仕方で手軽につくれるので、そういう方法を普及させたいと思っています。匠としては、私のそばのつくり方を軽米町の皆さんに知っていただきたいなと思っています。私個人としては、昔は観音林から市ノ沢に抜ける道路沿いにそば屋を欲しいなと思ったのですけれども、今家を新築して、家で食べてもらえたらいいなと思うようになりました。今は手打ちそばの生そばを販売しているのですけれども、今度食堂というか、そばを食べてもらえるようにするためには、今の手打ちそばの工房を厨房に変える必要があります。厨房に変えてしまうと今度手打ちそばの生そばを販売できないので、もう一個工房が必要だなと思うとちょっと考えてしまいます。山形の「自然食の会」このチラシを見て、私も「ざるそばで食べられる手打ちそば」ってこういう事ができたのかなって思いました。茹でたりしなければならないので、手間がかかると思いますけれども、ざるそばで食べていただけたら嬉しいなと思っています。そして、自分がそういうふうにした場合は近所のお母さん方にも手伝ってもらえそうなので、ちょっと考えてみようかなと思っています。ソバも4年前から植えています。けれども、なかなか普通の農家の皆さんと同じようには採れなくて、買ったほうが安いのではないかと感じていますけれども、ソバを植えている農家さんのあの苦労とか大変さを思うと、自分もやっぱり植えていてよかったなって思っています。
 

佐々木二戸局長
面積はどのくらいあるのですか。

松田昌子
2反歩。10月前半は父ちゃんと2人で鎌で刈って、後半は昔ながらのまどりでこうやって実を落とします。ずっとそれで1カ月終わってしまいます。やっぱりソバ島を立てて、天日干しして収穫したおソバは、何か甘味とか、風味とか違うのかなと感じています。
 

佐々木二戸局長
大体間に合いますか、それ2反歩で、年間。

松田昌子
いえ、間に合いません。だから、大体隣近所のお母さん方が植えていますし、観音林の人とかも植えているので使わせてもらっています。
 

佐々木二戸局長
そばの販売なんかはあれですか、先ほどお話聞きましたけれども、遠いところからどこに行っています、主にどの辺。

松田昌子
遠いところですか、1週間に1回お届けしているところの娘さんが、埼玉にいるので埼玉県、愛知県、北海道等に送らせていただいています。おそばが届いていてもつゆ、ネギがなかったら食べられないだろうなって思って、そういうのも入れて、バッケみそも入れました。2回目頼まれて送ってバッケみそ入れなかったのですよね。そうしたら、あれが好きだったのにと言われてしまいました。
 

佐々木二戸局長
それでは、上野さん、ひとつお願いします。

上野誠
私は、直売所の担当として、産直のほうが平成12年に開所したのですけれども、それから約10年余り同じ場所で担当として働いております。それで、開所当初から毎年少しずつ活動の幅を広げていっておりますけれども、地元のスーパーへの出荷とか、山菜のセットの地方発送、それから学校給食へも現在は出荷しておりますし、インターネットを使った販売のほうもしております。今年から本格的に農業体験と民泊のほう、産直の会員さん方が中心になって始めております。私が思うことは、開所当初から四、五年は売り上げのほうも順調に伸びておりまして、加工品の販売やら何やらで売り上げも順調に伸ばしてきたのですけれども、やはり全国各地で産直も増えてまいりましたし、近隣のスーパーとかというところとも競合していく中で、やはりここ数年は停滞してきています。その大きな原因と言えば、開所から10年になりますけれども、会員さんの高齢化、これはかなり目立ってきまして、当初はばりばり働いて歩く姿も勇ましかったのですけれども、ちょっと足を引きずりながらカートを押して出荷するというような、そういった方も増えてきておりますので、できればそれに次に替わる方が増えてきてくれればいいのですけれども、やはり産直一本だと生活していくところまで至らないということで、今後産直の経営に関して言えばその辺が今のところ大きな課題かなとも思っております。
それから、先ほど岩脇さんもおっしゃっていたのですけれども、洋野町もホウレンソウと生シイタケの産地なのですけれども、ホウレンソウは首都圏のほうと契約栽培している方もありますので、その方々は一定の単価で収入を得ておりますが、それ以外の方は相場に左右されます。それから、中山間地域ですので栽培できる野菜も限られてきますので、その辺のところで、私ども産直でもいろんな野菜を販売はしておりますけれども、家庭菜園だとか、兼業農家の方がほぼ8割方で、専業的に農業をしている方が少ないものですから、その辺の影響もあって、現在は今後どうやっていこうかというところでいろいろ考えております。
 

佐々木二戸局長
加工なんかは入っていないのですか。

上野誠
加工品ですか。
 

佐々木二戸局長
ええ。

上野誠
野菜を使った加工品もあります。漬物とかみそ類、それからお菓子にも、ケーキやクッキーなどもつくっている方がありますので、加工品のほうもございます。
 

佐々木二戸局長
そっちは増える傾向はないのですか。

上野誠
加工品のほうは年々増えてはきております。それで、売り上げのほうもまず野菜類について増えてきております。

達増知事
大野キャンパスだと地元の人と、あと外から来る人、お客さんはどんな比率。

上野誠
比率的に言えば、夏場に観光客とか体験のお客様がありますので、八戸市を中心にその町外の方が約7割から8割近くおります。地元といっても人口が少ないですので、地元だけに向けて販売しているとちょっと今後は大変だなというふうに思っております。
 

佐々木二戸局長
よろしいですか。ありがとうございました。
それでは、山舘さん。

山舘章子
私は、2007年の3月まで奥中山にあります特別支援学校で教員をしていました。奥中山の魅力を伝えられるような店を、あとは人と人が温かい心で結ばれるようなそういう店を、あとは障がいを持っている方も生きがいを持って働けるようなそういう店をつくりたいという思いがありまして、一戸町のコミュニティービジネス支援事業というのがありまして、それを活用してお店をオープンしました。私は、カフェというのをオープンしたのですが、料理が全然得意なわけではなくて、オープンするに当たってはそれを一番知っている主人が大反対したのですけれども、本当に強い思いだけで勢いでオープンしてしまいました。ちゃんとその後、福祉事業を始めたいという思いも最初からあったのですけれども、店としてきちんと収益を上げられるようでなければ利用者さんたちが来られてもお給料渡すことができないので、1年間個人の店ということでやりました。おかげさまでお客様もぼちぼち来てくださっていて、これなら大丈夫かなということで翌年の6月に法人の設立を行いまして、その3カ月後に、2008年の10月に福祉サービスをスタートしました。障がい福祉サービスですね。あえてスタート当時は、利用者さんが4名で、社員も4名でしたけれども、現在は手帳を持っていらっしゃる利用者さんは10名で、来月から11名になるのですけれども、あと社員は短時間労働のパートさんも含めて10名で運営しています。結カフェでは、看板メニューの大判焼き、あと県産食材、地域食材をふんだんに用いた定食メニューや手づくりお弁当の提供、あと喫茶を行っています。今はクリスマスシーズンで近隣の学校や施設からのクリマス会用のお弁当等大量注文を受けていまして、おかげさまで忙しくさせていただいています。
福祉事業をスタートさせてからは働く人が増えたので、喫茶で提供するスイーツ類も多く手づくりできるようになりました。奥中山は特産品で牛乳があるのですけれども、その牛乳を使って生キャラメル、ケーキ、プリン等をつくっておりまして、今年初めからは産直や物産展での販売も始めています。ただ、生キャラメルは今ちょっと流行が早くも過ぎていまして、花畑さんもそうみたいなのですけれども、なので生キャラメルという商品だけではなくて、ほかの牛乳を用いた商品に転換していきたいと思って、今はキャラメルのラスクなどの試作をして、年明けてから販売の予定です。
あと、結の職員なのですけれども、私も小中の子供の親なのですけれども、保育所の子供のいる母親が大部分です。あえてそうしたわけではないのですけれども、たまたま福祉事業を始めるときに福祉や、あと飲食業の経験がある方で求職中の方を探したら全員が子育て中の親だったというだけなのですけれども、ただ就学前の子供は本当にしょっちゅう病気をしますので、インフルエンザの流行とかありましたけれども、皆さんかわるがわるお休みとる方が出てきて運営は大変になるのですけれども、自分自身が子育て中に、その当時はちょっと核家族だったために1回仕事を退職しないといけないというような経験をしたものですから、子育て中の女性が安心して働ける職場をつくりたいという思いが強くありまして、いろいろ工夫しながらやっています。実際はそういう親ばかりでやっていると、本当に保育所の行事のときとかはもう全員が休まなければならないとかということになって店が回らなくなるので、最近では50歳以上の本当に子育てを終わられた女性の方に短時間の勤務で来ていただいていて、みんなで助け合いながら運営を行っています。
店としても、会社としても、私はもう経営者としても本当に未熟なのですけれども、今思っていることは、社員満足度の高い会社に成長していけたらいいなということを思っています。お客様も福祉サービスの利用者さんも同じくらい大事なのですけれども、社員満足度が高ければお客様にも利用者さんにもよいサービスが提供できるのではないかというふうに思っています。私の中では身近に、目標と言うと本当におこがましいのですけれども、お手本にしたい会社がありまして、その会社が今日いらっしゃっている巖手屋さんなのですけれども、特別支援学校の在職のときから生徒の職場実習とかでお世話になっていまして、今も福祉事業所の利用者さんが先月も実習でお世話になったのですけれども、本当に感謝と創造というのを社訓にされていて、創業者の小松シキさんの思いとかを大事にしながら、真心込めて人に思いやりを持ってそうやって商品をつくられているというところが、たびたび製造しているところにも入れていただいたこともありますし、あとは今私が受け持っていた生徒も就職させていただいているのですけれども、その子から聞く話とか、あとは直売所とかでのおもてなしとか、ホームページとかからも伝わってきて、私自身買い物するときに、南部せんべい買うならほかの会社ではなくて巖手屋さんのものを買おうといって裏見てから買っていますし、何かやっぱりそうやって地域にとっても、お客様にとってもなくてはならない会社だと思うのですけれども、結も本当にまだ駆け出しなのですけれども、コミュニティービジネスとして始めたことを忘れないで、地域のためになって、地域の方に愛されてという、なくてはならない会社に成長していけたらなと思います。あの店がないと困るのだよねというふうに地域の方が言ってくださるような存在になれればなというのが夢です。
あと、今は地元のものを使ってということで、本当に小さくやっているのですけれども、いずれ県全体にとか、全国にとか発信していけるようなものをつくっていけたらと思っています。去年ここの振興局が主催でスキルアップセミナーをやってくださって、地元の食材を使ったドレッシングのつくり方を教えていただいたのですけれども、今それを商品化しようとしていまして、岩手町のブルーベリーとか、あとは奥中山のシイタケを使ったドレッシングをつくって販売することになっていまして、今最終のラベルの調整中をしていました。あわせて、私の場合は障がい者雇用を上げていくことの一助になったりとか、障がい者が安心して働ける場をつくったり、サポートしたりということが何か自分自身のライフワークになっていくのかなというふうに思っています。
すみません、長くなりました。

達増知事
障がいがある皆さんは、どういう仕事をしているのですか。

山舘章子
一緒につくっています。お菓子を一緒に製造していますし、ちょっと難しい工程の部分は職員がやっていますけれども、キャラメル包んだりとか、こん包したりとか、あとお弁当とかだと簡単な芋の皮むきとかはできますし、盛りつけとかそういったことは一緒にやっています。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
では、木藤古さん、お願いします。

木藤古修一
これが去年発売したジュースなのですけれども、去年9.6トンのヤマブドウの仕入れをして、今年は6.6トンというふうに仕入れて何とか商品開発をということで今、春にはアイスクリームも考えていますけれども、よそに頼んでつくってもらっているものでロットが大きいし利幅がない。凸版さんに頼んで1回ロット4万5,000本、うちの工場小さな工場でやっと2億の売り上げになったのですけれども、注文もらってからコロッケとかハンバーグを必要な分つくるという感じでやってきて、初めてここにチャレンジして外注で苦戦しているという、なかなかお客さんに向かって発信していかないと売れない。今回美味非常食ですけれども、これは自分のところの中で缶詰を1ロット100缶くらいのロットでつくって、結局はよそに原料出してつくってもらうとお金が残らないし、働く場所もない。結局これの場合だと、自分のところの工場で今29人いますけれども、自分のところの地元の材料使って地元の人間たちの雇用の場も確保しながら、必要最小限つくりながらロスのないようにというのがいいのかなと。ただ、16年経って工場が古くなりまして、機械なんかも古くなって取っかえ引っかえやっておりますけれども、1年2年で工場がもうということではないけれども、徐々にまた経営的にはすれすれの中で次の工場というか、補充していく、働く場所を確保しないと次につなげていけないし、今の雇用の人数を維持できないのかなと、ここが一番のネックではあるのですけれども、安いものではないし、ちょっとした機械ですらなかなか苦戦しているというところが正直、工場を拡張したりするに何かいい手だてがないのかなと。50%出資が久慈市なもので、市長さんにもそれとなくこうしているのだけれども、そんな簡単に、はい、わかったって工場を、ではつくりましょうということもあれですけれども、少しずつ貯金しながら、自社でつくって、雇用の場も確保しながら何かやっていきたいなと。
すみません、今いきました、どうぞ食べていただきながら、6種類のうちの3種類を今よそってもらいました。

東大野久慈局長
これはわざと温めていないので、そこら辺の説明を。

木藤古修一
そうですね。これはちょっと中身なんかも、八幡平のミネラルウオーターとかも入っていまして、災害時に、これ三陸鉄道を守る会の草野さんのプロデュースなのですけれども、このヤマブドウのジュースの第二弾がこの美味非常食ということで、スプーンとおしぼりと、2人で、水も入って、災害がちょっと多かったもので、1日経てば迎えに来るから、緊張して、さあ、どうしようという気持ちを、おいしいものでも食べてちょっと待っていようという企画で、冷たくてもおいしいものということでかなり試作を重ねました。大変いいものが大塚シェフのおかげでできたと思います。

達増知事
おいしいですね。

木藤古修一
ありがとうございます。温めればもっとおいしいのですけれども、冷たいままで今回。
 

佐々木二戸局長
災害だから寒い、冷たいまま食べるという話ですか。

木藤古修一
そうです。
 

佐々木二戸局長
皆さんでまず食べてみて。

木藤古修一
どうぞ。このリゾットは岩手県産米ですね。雑穀も岩手県産。キノコは山形町産の原木シイタケ、シチューのほうは久慈のヤマブドウを使っていました。ミネストローネ、スープは短角牛入りという、できるだけ地元の食材を加えながら。

山舘章子
質問してもいいですか。

木藤古修一
はい。

山舘章子
賞味期限はどのくらい。

木藤古修一
2年ですね。ただ、水が1年なもので、セットは1年。1年無事に事故も災害もなかったら、みんなでよかったねということで食べてくださいと。うちとすれば1年待たないでどんどん食べてもらわないと回っていかないということなのですけれども、できるだけちょこちょこ食っていただきながら。

達増知事
いずれ食べるものですからね、保存していてもいつまでも保存できないから、どうせならおいしいのというのはいいと思いますね。

木藤古修一
まだまだこれはシリーズ化ができると思っていました。こういうのがあればいいのにねというのであれば、それはどんどんシリーズとして加えてつくっていく。これは自分のところで工場でつくるから100缶単位で少しずつつくっていけるのが強みかなと。ボンカレーみたいなパウチがつくれないもので、一時最初そういうレトルトのパウチがいいでしょうということだったのだけれども、あえて缶詰しかできない工場なのですけれども、容器のかわりに缶でカパッと災害時に、ふた開けるだけでもう食べられるよねというのがこの企画の、そうでなければこれが美味非常食のあれが出てこなかったのですけれども、缶詰しかつくる機械がないもので、あえて。

達増知事
いわゆるパッカン式で簡単に開けられるような缶みたいな。
 

佐々木二戸局長
お茶も変わったところでご紹介します。これ松田さんのほうで、ひめほたる、松田工房で作成したそばと……

松田昌子
そばとくず粉で。
 

佐々木二戸局長
それから、袋に入ったのが新商品、いつでした、12月の……

達増知事
テレビのコマーシャルやっている。

小松遊平
これ後で私申し上げますので。
 

佐々木二戸局長
正式名称何て言うのですか、そば・くずきりというのですか。

松田昌子
そば・くずきりとつけたのですけれども。

達増知事
そばの香りとくずきりの口あたりでおいしいですね。ウイロウのような。
 

佐々木二戸局長
もう少しお話をどうぞ。

木藤古修一
おれもう終わったつもりでいました。また、次しゃべることもないものでこの辺にしておきます。
 

佐々木二戸局長
では、小松さん、お願いします。

小松遊平
私がやっている仕事の内容と、それから農商工連携を踏まえての提案を若干させていただければいいなと思っています。
日々民間企業の私どもは人事生産性ということを考えながらやっています。1人1時間当たりの生産性ということですね。聞いたら今日のギャラというのが余り期待できないと思っていましたら、全く出ないものだそうです。交通費のみだそうです。近くですから歩いてくればただです。それで、そんなわけでうちどもの商品のPRをさせていただいて、長い目で見て採算を合わせるしかないなという判断のもと、この新商品を配付させていただきました。ただで食べていただいて、うまいと言っていただきまして、二戸キヨスク、10個入り525円であります。数年前に和菓子を手がけまして、軌道に乗せられませんでした。結局お菓子で本体がおかしくなったら困るということで、お菓子はやめました。それから、ケーキをやったら景気がよくなるかという話でやったのがタルトタタンのケーキ屋です。今クリスマスケーキで忙しいようです。こんな時代背景ですので、大きなことを狙ってはいけないなということで、ちょこっとだけということでチョコ南部、これ結構いいようです。せんべい屋同士の同質間競争というのでしょうか、価格競争による貧乏合戦を避けたいなということで、仕入れ先、お客様、そして第三者にいいという三方よしを願ってつくった商品です。チョコ南部は、生南部、パイ南部、そして三弾目なのです。二弾目のパイ南部は残念ながら不発に終わりました。失敗だそうです。パイ南部が失敗、余り面白くなかったのですけれども…。
申し遅れましたが、私の仕事は商品開発と直営店の運営企画であります。役職は専務なのですけれども、なんにも専務、取り締まられ役と言われています。今年は県北・沿岸振興ということで、田野畑村さんと共同開発で田野畑牛乳せんべいというのを新発売させていただきました。これなかなかいいようです。田野畑村さんでは杜仲茶の効能に着目しまして、栽培を始められたようです。最近まで大手企業さんと杜仲茶商品の開発に取り組んでいたそうですけれども、ところが大手企業さんがやめてしまったそうです、途中で。杜仲茶がメタボに、それから高血圧に効果があるということで、うちどもの会社で試作をずっと続けているところでございます。来年は杜仲茶せんべい新発売の予定です。つまらないことを申し上げました。
私から農商工連携での提案ということで、少し私どもの立場から離れるかもしれませんけれども、今現実この二戸地区で起こっている問題でということで、そんなことでのご提案ですが、例えば工業団地の進出に関してですが、外から誘致してくる企業への優遇ということだけでなくて、それ以上に地元企業の育成と優遇措置のお願いができればいいなというふうに思っております。地元企業は、経済の風向きが変わっても逃げない企業ですので、県北・沿岸振興の面からも地元の活性化というのが非常に大切と思いますので、ぜひお願いをできればと。工業団地という一つの商品、この工業団地の商品の稼働率、それから商品力といいますか、用地の利用価値と、それから価格のバランスといいますか、その商品力というのは、誘致企業をお客様としますと、全国の工業団地、誘致競争の中でどうなっているのかという、そういう視点も必要なのかなと思います。ぜひ地元企業の優遇の措置もお願いできればありがたいなと思っております。
それから、次の提案は、岩手県立福岡工業高校への食産業学科創設の提案です。現代の地域社会に役立つ実学の教育機関に近づいていったらどうかという提案ですけれども、近年やはり輸入商品の増加、BSEの問題、食品表示の偽装問題、食に関する問題が多発しています。私どものような地方メーカー、そしてホテル、スーパーさん、量販店など食品を扱うところではトレーサビリティーの問題、やってみればこれは非常にコストがかかります。昨今では、新型インフルエンザなど菌の衛生面の対応、食品アレルギーの問題など、消費者庁ができるほどに食の安全、安心に対する社会の要求が大きく変化してきています。また、エコシステム、環境問題なども世界的な大きなテーマになって、それらに伴ってそれらの知識や情報がますます大きく求められています。しかも、スピードと厳しい基準が求められている時代のように思います。しかしながら、現在の教育機関ではそれらの要望に対応できる形になっていないように思います。かつて工業技術が日本の産業を支えていた時代には全国に工業高校ができたわけですが、今日は食産業のそれが求められている時代のように思います。宮城大学でフードビジネス科、環境システム科、ファームビジネス科の3つの学科から成る国内で唯一の食産業学部が大変な人気を呼んでいると聞いています。同校の学校案内、これ開いてみますと卒業生の就職先、これが著名企業が多く、現代社会に求められている人気学部であるということが推察できます。福岡工業高校の場合は、学術的な研究とか、スペシャリストの養成ではなく実社会の食産業に役立つ基礎知識の習得、セミプロの人材を輩出していただけたら地域の食産業に大きく貢献できるのではないかと思います。ましてや岩手県立大学の創部、こういうふうなことは考えられることなのかなと思います。高校の食産業学科というのは、全国を見ても例がない先駆けだと聞いております。岩手県を食産業学先進県と位置づけて発信されたらいかがかとご提案を申し上げます。
ここ二戸市は、戦後民選になって第1号の知事さん、国分謙吉さんの出身地です。農業知事さんと呼ばれ、わらじで初登庁したというエピソードが残っています。農業出身の知事の出身地で食のことや農業のお話がされることは意味があるのかなとも思っております。食のことが全国的にも意識がそちらに向いているのですけれども、それらがなされていない。これは漫画本のビッグコミックです。この本の中で人気を呼んでいるのが「玄米先生の弁当箱」ですけれども、まさに一般の方々の食に対する関心が非常に高い時代になってきているような感じがいたします。そんなことで、食に対する教育機関ができたら素晴らしいのだろうな、多くの方々が恩恵こうむるだろうなという気がいたしました。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。かなり提案までいっぱい出てきまして、ありがとうございます。
では、続きまして、今まで皆さんの取り組みとかいろいろこれまでそういった活動の中で感じてきたことをお話しいただきましたけれども、翻ってこの地域の農林水産物を活用してこの県北地域の将来を見たときに、こんなのがあればいいのかなとか、そういった将来の、こういうことはやっていただければいいとか、私はこういうことに取り組みたいとか、そういう思いがありましたら少しお話し願えればと思っています。また、そういった中でその実現のためにはこういうことがあればいいとか、そういったのをお話し願えればなと思っています。松田さんが食堂を出したいとかという話がちらっとありましたけれども、見通しはどうなんでしょう。

松田昌子
見通しは、土地もないのでうちの父ちゃんが敵ですね。「そういうのをやれば、おれいるところなくなる。」って言いますけども、そば打ち道具は父ちゃん手作りのものです。。
 

佐々木二戸局長
お仲間さんもいらっしゃるという話もさっきありました。

松田昌子
はお。いるんですよね。二、三人はそば打ちをできます。100%のそばなのでちょっと自信持っていいのかなって思っています。先日南郷村さんのほうにそば打ち体験に行ってきました。廃校を利用した山の楽校さんです。二八そばで、おばあちゃんが教えてくれました。打ち粉に片栗粉が入っているように感じました。ニ八そばで300グラム入り700円なので私より200円も高いなって思い帰ってきました。工房もう一個つくってと考えるのですけれども、家を建てたばかりで今の工房にちょっと手を入れるのもなあって思ったりすると前に進めない状態です。
 

佐々木二戸局長
何かそういった建物なり、施設なり支援してくれるグループがあればね、また。

松田昌子
そうですね。明日から2日間軽米の中央公民館でそば打ち体験します。新春交賀会にはそばを頼まれています。そのときは近所のお母ちゃん2人に手伝ってもらい3人で行こうかなと思っています。市ノ沢さんは廃校になった学校を使っているんですね。晴高児童館ももう使われていません。あそこはどうかなって、通って歩く度思っています。
 

佐々木二戸局長
立地条件さえよければね、道路のそばとかですね。
木藤古さんが地元食材を使ったいろんな商品開発もしているようですし、全国に売り出している、非常食も売り出したようですから、将来何か考え方なんかありましたら。

木藤古修一
さっき話ししたのですけれども、こういうふうによそに送り込んでつくってもらうと地元にお金が残らないし、働く場所もなくなる。このジュースも結構在庫がまだありまして、ジュースを自分たちでストレートのジュースを充てんしたり、ゼリーも自分たちで工場でつくって販売しようかなというふうに新たに思っていました。その機械なんか、振興局さんのほうにぜひ、1月15日が締め切りということで聞いていましたので、それまでには、今、どの機械がいいのかなって、例えばホウレンソウが大きくなって背が高くなって安くなる、市場が安くなる。そういうときにホウレンソウを粉末にしたり、加工したりしてできればいいかなということで、ちょっと今高い機械を当たっているのですけれども、ホウレンソウを入れると粉末になる。ホウレンソウの粉末ができる。安く売らなければならないような時期に、その地元で地元の人たちがいつでも売れるような保存のきくような商品をつくっていければ安売りしなくていいし、働く場所も出ると。そこら辺が果たしてこれくらいの機械にこれくらい妥当なのかというと、どうなのか、そこら辺が今いろいろと悩んで、地元の雇用と地元の素材を何とか付加価値を高めるためにうちの会社として何ができるか、いろいろと悩んでいるところではあります。年内中にはまとめまして、局長さんのところにこれを買いたいのですけれどもというふうにお願いに行きたいなと思っていましたので、お願いします。

達増知事
ホウレンソウを粉にしたやつは、その後どういうふうに使われるのですか。

木藤古修一
業務用とかで結構使えると思うのですよね。一般的にはみそ汁に、冷凍、フローズンで入れたりするのもあるし、粉末になるとクッキーであってもいろんなものに添加できる。うちはその粉末にできないから自分たちで地元のホウレンソウをカッターで砕いて冷凍保存してギョウザとか、ひっつみとかに加えているのですけれども、やっぱり便利さとか、その栄養成分とか、色とかというのを求めると粉末にできる機械があれば、例えば山野草であったり、岩手の山に行ったらいろんな雑草があるのですけれども、薬草に効くようだとか、そういうものを粉末化していろいろと岩手発で、久慈発で考えれればいいかなとは思っているところですね。
 

佐々木二戸局長
粉末にすると小松製菓さんのほうで使えるようになるのですか。

木藤古修一
嫌そうな顔していましたけれども、ぜひそのときは久慈のホウレンソウなどを使ってせんべいを。

小松遊平
また、別途相談をさせていただきたいと思います。
 

佐々木二戸局長
一昨年から軽米のホウレンソウ、これも失敗して伸び過ぎたやつをカナン牧場さんでパンに入れてあれしたね。ホウレンソウだけではなくてニンジンとか何かも、いわゆる規格外のやつを入れてもらったりしているのもあります。
小松さん何か、先ほどいろいろと将来のお話をいただきましたけれども。

小松遊平
どんなことを申し上げればいいでしょう。何について、今お伺いした中でですか。
 

佐々木二戸局長
地域食材といいますか、先ほどは食産業の人材育成の話は提案いただきましたけれども、来年に向けてまたうちのほうもいろいろ検討はさせていただきます。

小松遊平
とりたてて要望というのはないのですが。
 

佐々木二戸局長
要望というよりも何かこう、アイデアとか、もっと新しい……。

小松遊平
いつも考えているのは、つくってから売るということではなくて、売れるものをつくるという考え方でやっています。つくったものを売る気になると、どうしても安売りとか、いろんな条件面での競争になりますので、利益がなかなか残りにくくなると思います。ですから、一番大変なのが売るということが一番大変だと思いますので、売ることから物事を考えていくようにすれば非常にぼけないで、ぶれないでいけるのかなと思います。
あと、付加価値を得るにはブランドや独自性などだと思います。オンリーワンですね。オンリーワンの商品を作る場合には、商圏が問題になると思います。特殊商品になると商圏が大きくないと成り立たないと思います。ですから、ビジネスモデルをつくるということが大事になってくると思います。例えば、インターネットや通販のような業態で全国の方を商圏にしますと、値段だけではない、素晴らしさをわかってくれるお客様が出てくると思います。同質間競争をさせられるようなところに納めている間は何か貧乏が続くような気がします。やはり独自性、自分たちの本当に心を込めたいいものをつくったら、それが評価され価値として買っていただけるというシステムが大事なのかなと思います。何かうまく言えませんでしたけれども、農業は素晴らしい自然環境をつくり、ふるさとを守り、それから人も育てるという、非常に素晴らしい役割を果たしながらも経済面でご苦労されているという場面が多いようです。ですから地元の産物で商品をつくるというのは、貢献度の高いことなのかなと思います。こういう地方といいますか、田舎に雇用が起こる、そしてそのよさがお客さんに商品としてお役立ちできるというのは価値のあるありがたいことだというふうに思います。ますます連携を強めながら、情報を一緒に共有しながらやれるような形になれば素晴らしいと思っています。
 

佐々木二戸局長
上野さん、何か。

上野誠
私農業という農の立場から話をしますと、今巖手屋さんのほうからも話があったのですけれども、今まで農業というのはつくったものを売るということ、産直も含めてしてきたわけですけれども、これからは売れるものをつくるように農業のほうから変えていかなければ、なかなか一般市場とかというところで勝負しても難しいところがあると感じております。それで、県北のこの地域特性を生かしたような農産物をこれから開発する必要もあるのではないかと感じておりまして、特に産直なんかでは野菜ばかりではなくて果物が売れる。ある産地に行きますとやっぱりそこが流行っている、集客力があるというところもありますので、今洋野町ではリンゴ農家が6軒ぐらいしかありませんけれども、果樹と言ってもそれぐらいで、やませもありますが、この地域特性を生かした果物とか野菜、それがなおかつお客様のニーズをこれからいろいろ調査、市場のほうの調査とか情報収集をしていかなければならないのでないかと思っておりますけれども、その辺のところを県の普及センターとかを中心にして、その調査とか栽培の指導、この地域でこういう野菜がこの地域ではつくれて、これが売れるのではないかというようなアドバイスをいただければ、市町村単位でなくても小さな産直という単位からも少しずつ始められるのではないかなというところを最近考えております。
それで、一般市場に向けて販売するとなかなか競争に勝てないという部分もありますので、地方発送などから口コミでも広げていって個別の市場を狙って、安くしなくても売れるようなそういったことも必要だと思いますので、その大消費地からの顧客の獲得に関わるこのコストというのが関わってきますので、流通の部分ですけれども、その辺の援助などもしていただければ助かるなというふうなところも考えております。

東大野久慈局長
上野さんのところで産直の販売データを農家さんにバック、提供して……

上野誠
提供しております。

東大野久慈局長
して、その先はどうなって、効果はどんなふうな。

上野誠
うちのほうでは、産直のレジはポスのシステムで一応動いてはいるのですけれども、産直専用のソフトといいますか、集計するソフトが販売されているのですけれども、それが高くて、300万とかという単位で販売しているので、それがちょっと手が届かないので、地元の近くの会社に頼んで安い金額で一応集計するシステムはつくったので、それを毎月販売したお金と一緒にその明細を、単品のホウレンソウが何個売れたとか、そういう一応データは生産者に渡しているのですけれども、実はそれを計画として個人的に計画を立てていくというところまではなかなか指導できていないところです。本当であればその辺の、どの時期にどういった野菜が必要かとか、市場のほうでこういう野菜を求めているというのをこちらから指導していければ、本来であればそれが一番いいのかなと思いますけれども、その辺のところを私どもだけでなかなか情報を集めるのも難しいので、その辺のところも県のほうからも指導していだたければと思っております。
 

佐々木二戸局長
そのソフトというのは、いわゆる全国で販売されている産直用のソフトなのですか。

上野誠
はい、そうですね。スーパーなんかで使っているものよりももう少し品目が細かいのですよね。スーパーでは、ホウレンソウ1個だけなのですけれども、産直の場合はだれだれさんのホウレンソウというふうになりますので、ホウレンソウが100個とかになるわけです。ホウレンソウだけで。そうすると、この容量もありますし、その集計のシステムにも100倍とか200倍の情報、集計のあれが必要になってくるみたいです。
 

佐々木二戸局長
いわゆる商品掛ける人数分が必要なわけですね。

上野誠
そうです。
 

佐々木二戸局長
これはあれですか、リアルタイムというか、日々ではなくて1カ月単位で、今ある独自につくったやつは。

上野誠
日々の集計はできますけれども、会員に配付するのは1カ月単位です。

達増知事
入力はバーコードでやるのですか。

上野誠
そうですね。バーコードを読み込ませてレジのほうにデータをとる。

達増知事
そういうソフトがまた商売になるのですね。産直向けのそういうソフトが。

上野誠
結構産直用のソフトというのもいろんな会社で販売しています。

東大野久慈局長
そのデータ生かしてもらえれば先ほど上野さんが言った、巖手屋さんもこの趣旨のことをおっしゃっていましたけれども、つくったものを売るではなくて売れるものをつくるにつながっていけるということですね。

上野誠
そうですし、先ほど言ったとおり野菜でもやはりブランド化していかなければ、同じホウレンソウでもなかなか差別化ができないというのもありますので、そういった野菜とか果物が今後つくっていければなと、先のことを考えての話ですけれども。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
山舘さん、将来の話も先ほどお伺いしましたけれども。

山舘章子
私は、日頃店でお客様と接していて感じているのが、お客様が商品を買う動機になるのは、この不況だと値段的なところも大きく影響すると思うのですけれども、やっぱりつくり手の気持ちとかがいかに伝わるかどうかというところが、すごく動機としては大きいのではないかなというふうなことを感じています。人の心を動かしたりするのは、理屈とかではなくて気持ちだと思いますし、お客様は理屈ではなくて心を受け取りたいと思っているのではないかなというのを接客して感じます。先ほどお話ししたドレッシングの話なのですけれども、既にもう定食のサラダとかで使っているのですが、やっぱりお出しするときに、このドレッシングは利用者さんと一緒に摘みに行ったブルーベリーでうちで手づくりしたドレッシングなのですよと言って一言口添えして出すと、色がきれいだとか、いろいろみんな感想を言ってくださって、食べた後に、ああ、すごくおいしいから売ってちょうだいという声が聞かれたりするので、そういう触れ合いとか、伝えるということがすごく大事なのかなというのは感じています。なので、外に物を売るときに、そういうお店とかではなくて、売るときにもラベルとかその商品につくり手の心が伝わるような何か工夫がされれば物というのは売れるのかなというようなことは感じています。
うちのところは牛乳を使ったスイーツ類をもうちょっと幅を広げてつくっていきたいなというふうに思っているのですけれども、それを販売するときにその材料の牛乳のもとになる牛の世話をしている利用者さんがいまして、うちの職員で牛舎を経営している職員がいてそこで訓練をしているのですけれども、日々一生懸命朝早起きして仕事をしている彼の働く様子をお客様に伝わるようにホームページで紹介したりとか、そういった工夫をしていくといいのかなというのは感じています。まだ全然ホームページも本当につくっただけで、更新とかも余りされていなくてちょっと死んでいる状態なのですけれども、そういったところをやっていけたらいいかなというのを思っています。なので、商品を手にするお客様が心を動かされて、なおかつ安心して購入できるような商品づくりとか、取り組みとかをしていけたらなというふうに思っています。
あとは、今メンバーが少ないので、自分たちでできることに限りがありまして、実際今提供している商品とかをつくるだけで精いっぱいな状況なので、今考えているのが地元の企業さんとコラボして、あるいはアイデアを出して、企業さんはもうもともと持っていらっしゃる確かな技術でそれを大量につくっていただいて、それを販売するというのができたらいいかなということで始め出したところです。一戸町の場合は、一野辺製パンさんとか、地元の奥中山ですと乳業さんとか、あとは麺だと戸田久さんとかあるのですけれども、今は一野辺製パンさんにキャラメルラスクをうちは試作をして持っていって、自分のところだけだと生協さんとかに出せるぐらいのたくさんの量をつくることができないので、委託でつくっていただいて大量に出すという計画を立てているところでした。そうやってコラボして商品力を高めていくというのもいいのかなというふうに思っています。そういう企業の方たちとお話しすると、うちはアイデアがねとかというふうに言われるところが訪ねていったところで何件かあったので、アイデアなら私はもう結構浮かんでくるほうなので、ちょっと最近は一野辺さんとか私電話すると若干嫌かもしれないですね。いろいろこれを試作してほしい、あれを試作としてほしいとかって言っているので、そうかもしれないのですけれども、何かいいものをつくってお互いに潤うような形になればいいなと思います。
あとは、奥中山は農業と福祉の里と言われていまして、本当に酪農とか、農業とかが地元の産業としてあるのですけれども、なかなか経営はどこも厳しいようなので、そういう農家が潤うような仕組みづくりとか、商品づくりがなされればいいなというふうに常日頃から思っています。私自身は、今は関わっていないのですけれども、農業というものに本当に関心があるので、そういうところが整っていけばなと思います。さっき木藤古さんが言われていた、やっぱり野菜が粉末になれば本当にお菓子とかいろんなものに使うことができるので、機械の申請ですか、私もしたいなと思いました。何か今私は福祉のほうの関係のここら辺の圏域の会議にも出るのですけれども、そうやってやっぱり農業を盛んにしていこうということで、農家のほうは働き手が必要だし、障がい持っている方たちはその働く場が必要だし、そこをつなげようという試みがされ始めているところなので、ちょっとそこを見守りつつ、自分もできることをやれたらなというふうに思っています。シーズン中は農業そのものをやって、シーズンオフは農産加工のほうをやってというような計画がそうなので、それが実際に形になるといいなと思っています。
あと、私は岩手県民ではなくて両親が九州人で、自分は山口、広島、横浜、東京とかを経て岩手に来て今18年とかになるのですけれども、よく両親と電話とかで話したときに両親が言うのは、岩手県の食材というのはすごくいいイメージがあるって言うのです。おいしい空気とか、実直な人柄の中で、そういう県民性の中でできた製品というのはすごくプラスのイメージがあるよというふうに言います。でも、反面ちょっとアピールしたりするのは皆さん控え目で、そういうところは弱いのかなというような話もしたりするので、ぜひ達増知事には東国原知事のようにトップセールスマンになって、岩手のものを売っていただければ嬉しいかなと思います。
 

佐々木二戸局長
岩脇さん、先ほどなかなか生産も頭打ちになってきたという話もあるし……。

岩脇ヨシエ
実は、私は64アールのホウレンソウをつくっています。そして、まず1年間に4回、5回とれますので、ホウレンソウにかわる野菜は今はないという感じです。これからも気候もやませ地域で、どんな野菜がとれるかといったらやっぱりホウレンソウ以外にないと思いますので、ホウレンソウで私たちの地域は頑張っていきたいと思っております。
あと、自然食の会のほうはこれをいろんなというか、別の商品をというのでなくて、先祖が大事にしたものを味を変えないでこのままのものをきちっと皆さんに味を届けたいと思っておりますし、地域の子供たちにも先人が守ってきたものをずっと、量を増やすのではなくて守っていきたいなと思っていますし、あと今農家レストランで予約制で、自分たちはホウレンソウ農家ですので普段はうちで働いて、予約をいただくと野菜なんかいろんなものを集めていって地域でとれたものを食材にして、それこそふるさとお膳というか、地域でとれたもののお膳を食べていただくというので、結構今は予約で月に五、六回も方々から来てくださるようになって、すごく農家のお母さん方も張り切って会員で頑張っておりますし、今、年越しそばということで地域の80代のおばあさん方も一緒に10人くらいでガヤガヤしながら、いろいろ悩みとか、交流しながらつくっておりますが、今ずっと続けるというのも、そばづくりのほうが後継者がなくてもう今地域ではなく、ほかのほうからでも入っていただければ、入ってみんなでこれを守って地域のものをやっていきたいですが、まめぶはまず子供たちも来ているし、若い人方も出ますが、30代、40代のお母さん方の、そば打ちというのはやっぱり技術持っていますので、なかなかできないというので今それが悩みの1つです。

達増知事
まめぶは、結構子供たちもつくるのですか。

岩脇ヨシエ
はい、子供たちも全部つくれますね。うちの孫も5歳ですけれども、一緒につくります。
 

佐々木二戸局長
そば打ちのほうは結構今人気がありますよね。都会の。

岩脇ヨシエ
人気がありますけれども、やっぱり……
 

佐々木二戸局長
そうか、提供するのと自分でつくって食べるのと……

岩脇ヨシエ
販売というか、お金をいただくようにはなかなか。

達増知事
私も挑戦したことありますけれども、うまく切れないし、また練ったりするのもいいかげんになってしまいますから。

岩脇ヨシエ
まず、後継者を見つけて、ここにずっと残していきたいと思って、今それが一番の悩みです。
 

佐々木二戸局長
松田さんのところに来るのはどういう人がそば打ちの勉強に来るのですか。やっぱり高齢者とか、若い人とか、それとも子供さんたち。

松田昌子
私のところは割と高齢者、子供さんだと遊び感覚だから。

東大野久慈局長
中高年なんかでも取り組んでいらっしゃる方というのは結構いるので、何か仕掛けをつくれるかと思いますので。

岩脇ヨシエ
体験に来る方は親子体験とか、興味があってか結構来ます。やっぱり販売となるとずっと1日いっぱい打ちますので、そういうのがちょっと、今私たちの年代が二、三名あるくらいで、ちょっと若い人方がないですので。

松田昌子
水まわし、練り、伸し、たたみ、切り、全部手作業なので1日やっていると肩凝りますよね。

岩脇ヨシエ
肩も私たちは凝りませんです。仕事楽しいです。自分が好きでやっています。

松田昌子
私はミレットパークにいるとき、立っていてそれこそ連休とかというと11時までに100食用意しました。それが続くと疲れましたね。

岩脇ヨシエ
私たちも朝8時ごろから6時ごろまで大体今はまず。

松田昌子
人数いっぱいなのですよね。

岩脇ヨシエ
はい、今の時期5~6人でやっています。

松田昌子
4時頃出て、2人でそば打ち、1人は厨房、3人だったかな。

岩脇ヨシエ
今現に83歳のおばあちゃんも元気でお手伝いしてもらっています。

松田昌子
そうですよね。そばつくれるというとやっぱり70ぐらいですよね。

東大野久慈局長
小松さん、1つ教えていただきたいのですけれども、今高付加価値化ということでいろいろ加工品とかつくって外に出していくのですけれども、値つけの問題なのですけれども、私前東京事務所にいて、他の県が出してくる値段とうちの県の人たちがつけてくる値段が、極端に言うと倍、半分なのですよね。要するにうちの県から出していくときには、例えば雑穀でも600円程度の値つけで出しているものを秋田の、特定の県を言ってはまずい、1,200円とか、分量同じくらいです。地域に出していくにはそこそこ続けていけるくらいの値つけで、それで出してそのままきっと東京の市場、東京というか、物産展でもそういう値つけで出していっているようなのですけれども、値つけって、あれ向こうに出して売るときに変えるとまずいですか。

小松遊平
どうなのでしょうね。売れる値段で一番高い値段をつければ一番いいわけですので、値づけが経営とよく言いますよね。

東大野久慈局長
地域で売っている分にはもうこの値段で出しているのだから、それはそれでいかないと迷惑でしょう、変えられないでしょう。ただ、物産展で、小松屋さんみたいに大きく商売なさっているところはもうできないことだと思うのですけれども、インターネットとか物産展に乗せていくときには、そこまで持っていっているのだから、運ぶのだからといって値つけを変えて出してやるというのありではないかと思うのですけれども、それはどうでしょうか。

小松遊平
それは当然送料もかかりますし、いろいろかかると思いますけれども、うちのほうで今気をつけていることですが、ある本によれば「ブルー・オーシャン」と「レッド・オーシャン」があるというのです。レッド・オーシャンというのは同じものを、ホウレンソウ、ホウレンソウとみんなが一斉につくりますと、結局血みどろの戦いをやると。せんべい屋が同じせんべいの値引き合戦とか、量を売らんがために血みどろの戦いをやるというのが「レッド・オーシャン」と言うのだそうです。その競争をやると、残らないのですよね。「ブルー・オーシャン」というのは、差別化、どう違いを出してつくっていくかということに知恵絞りながら生かし合いをするということのようです。
やっぱり独自のもので、自分たちが価格決定権を持ってやるということが大事だと思います。物はつくったけれども、売るのに困る、在庫が寝るというのは経営を圧迫してくると思いますので、値づけの問題というのが非常に大事ですし、また高く買っていただくためにはどんな知恵を絞ればいいのかということが大事だと思います。私どもの会社で、ホウレンソウでも小麦粉でも徳性を持っていると考えています。役に立つ力、徳があるのだと、人にもあるように原料にもあり、その徳をどう価値あらしめるかということが大事だと考えています。食べ物はすべてもとは命があったものばかりです。命をいただいて犠牲にして物ができていますので、その命に対してどう価値あらしめるかというのが私たちの使命、責務だという考え方です。当社に穀物の供養碑があります。みんな一人一人がゴマ1粒、小麦粉、ピーナツなどを無駄にせずできるだけ付加価値をつける努力をしようとしております。
 

佐々木二戸局長
締めみたいな話になってありがとうございました。いずれ全国いろんな産地があって同じものをつくっているところがあるけれども、やっぱり県北らしい付加価値をつけて競争するということ、最後はそうなる。ありがとうございました。
ちょっと時間にもなりましたけれども、今までの話題以外でも何かご意見等あるいは発言等ありましたらひとつ。

小松遊平
ちょこっといいですか。
 

佐々木二戸局長
はい。

小松遊平
私こんなことをちょこっとだけ5分ぐらいいただいて知事さんに、この農商工も絡むのですけれども、やっぱりお客さんとか社会がどう動いているかというのが非常に何か関係してくるものですから、「モラル立県」というのを目指したらどうかという提案です。結局は企業も農商工もつまるところは人づくりだと思うのです。最後は人に行き着く。人というのは、心の問題なのですけれども、今、日本全国で起こっている問題というのは道徳性、モラルの低下が原因になっている問題が頻発しているという気がします。義務を果たさないで権利だけ主張していくという生き方、モンスターペアレントという言葉があるそうですけれども、そういう言葉が生まれるほど非常に道徳性が全国的に低くなっている。私の個人の近未来の予測なのですけれども、ますます事件と自殺が多くなるのではないかと思っています。北東北のこの土地は全国的に見ても自殺の多い土地なのですけれども、ますます事件と自殺が増えるのではないかと心配しています。例えばこの二戸地区の学童の肥満率が岩手県でもトップクラスに高いのだそうです。汗を流さなくてプクプク太ってきています。衣食足りて乗り越える力を失っていないかということです。経済がこれからもよくなるという、すぐ回復するということはなかなか見えにくい社会情勢のようですのでまだまだ厳しくなっていくと。そういった逆境とか、困難に出遭ってそれらを乗り越える力、我慢力とか、忍耐力とか、頑張る力、それらの力が養われにくい社会環境になりつつあるように思います。乗り越える力を持たず追い込まれた人がどうなるかといいますと、元気のいい人は犯罪、そして元気のない人が自殺ということも考えられないことではありません。非常に暗い発想で恐縮なのですけれども、昨今、特にそういう事が多くなっている気がします。
これは根底にあるのは道徳性、モラルの欠如に起因すると思います。今後ますます大きな社会問題、テーマになっていくと思います。その中でも岩手県人の県民性というのはいいほうだと私個人は思っています。質朴さとか、忍耐力とか、思いやりとか、優しさという、そういう心が残っている県だと思います。それが価値として見直されて、岩手県はいい県だよと言っていただけるような、そんな形になればいいなと思っています。昭和40年代に松下幸之助さんが、道徳は実利に結びつくということを書かれています。観光産業でも治安が悪いとお客さん行かない、マナーやルールを守らないとか、モラルが破られると非常にコストが高くつくというのですね。ですから、日本が世界に向けて、進むべき道は道徳性を高めることだと提言され全国の小中学校の校長先生に「道徳は実利に結びつく」という本を配付されています。このことをPHPさんからお伺いしました。これは日下先生の「『道徳』という土なくして『経済』の花は咲かず」という本なのですけれども、まさにそういう形になっているような気がいたします。
そういうことで、岩手県でモラル、道徳性というものを大事にしていく、モラル立県、道徳先進県という形になったら素晴らしいなという気がいたします。モラル特区とか、モラルのモデル地区とか、そういうふうなものがあったらどうなのだろうかと思います。
 

佐々木二戸局長
ありがとうございました。
あと、何かございませんか。

知事所感

佐々木二戸局長
では、時間にもなりましたので、知事のほうから一言何か感想をひとつお願いします。

達増知事
県北のこの地域資源の豊かさということを改めて感じました。それをあとはいかに売っていくかということで、ここは本当に工夫のしどころだと思いますし、県の仕事のかなりの部分がこれからはそういうところになっていくと思っております。マッチングとか、ネットワーキングとか、いいものがあるということをちゃんとそういうものを求めている人たちのところに伝わるようにするという、そういう機能を県がどんどん果たしていかなければならないと思っていますので、今日伺ったことを生かしながら県政にも生かして、これだけいいものをどんどん利用できるというのはみんなの利用者、消費者のほうの幸せのためだと思いますし、そういうのをどんどん生産するためには一定の値段の高さでどんどん再生産できる、担い手も増えるような仕組みにしないと困るのは消費者、受け手の側こそが困って、岩手からそういう生産物がどんどん出ていかないと、安かろう、悪かろうのどこからか変な毒が入っているようなものを買わなければならない羽目になるわけだから、岩手の生産者が所得を向上させていくということは、いわば消費者に対する義務なのだという、そういう覚悟でしっかり稼げるような産業、地域振興をしていきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。

閉会

佐々木二戸局長
私からも、本当に今日は大変貴重なご意見いただきまして大変ありがとうございます。
これをもちまして、県政懇談会を終了させていただきます。

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