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岩手フロンティア・フレッシュトーク(平成19年12月27日)

ID番号 N11704 更新日 平成26年1月17日

対象地域:県央広域振興圏
開催場所:盛岡市

県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」懇談記録(県央広域振興圏)

  • 日時 平成19年12月27日(木曜日) 9時00分から10時20分
  • 場所 盛岡地区合同庁舎 8階 大会議室

開会

宮舘局長
皆さん、おはようございます。それでは、時間ちょっと早いですけれども、ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を開催させていただきます。本日は、年末で大変お忙しいところをこのようにお集まりをいただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます盛岡地方振興局の宮舘と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

宮舘局長
それでは、開会に当たりまして、達増知事からごあいさつ申し上げます。

達増知事
皆さん、おはようございます。暮れも押し迫って、それぞれお忙しいところでありましょうけれども、このようにお集まりいただきまして、ありがとうございます。
県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」といいますのは、一種の作戦会議でございまして、岩手をこれからどういう方向に持っていくか、そのために何をすればいいかということを決めていくためにいろいろ参考になる意見を伺いながら、私もこの場でいろいろ考えるという、そういう企画でございまして、フレッシュトークは特に若い世代の皆さんに集まっていただいて議論をしてもらう、そういうものであります。
岩手の現状、今年は参議院議員選挙とかもありまして、改めて今我々の仕事や生活、日本の経済や地域の生活がどうなっているかというのを振り返る一年だったと思います。知事選挙、県議会議員選挙など統一地方選挙もありまして、そういう議論が盛んに行われました。そういう中で、やはり岩手においても経済の低迷、そして医師不足問題でありますとか、いろいろな生活不安、そうした課題が今年明らかになったと思います。
そして、来年からはその課題一つ一つにきちんと取り組んでいきながら岩手の暮らしや仕事を着実によくしていく、そういう来年の年明けからのスタートになると思っておりまして、そのためのいろんな意見、ビジョン、思いなどをお聞かせただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

宮舘局長
それでは、本日ご出席をいただいております6人の方々のご紹介を申し上げたいと思います。
特定非営利活動法人いわてNPOセンターの中間支援事業部の次長をしておられます早坂良和さんです。
それから、そのお隣が特定非営利活動法人劇団ゆうの青年隊の代表をしておられます小川千春さんでございます。
そして、盛岡市内の定期観光バスのバスガイドをしておられます岩手県交通株式会社の高橋文恵さんでございます。
お隣が福祉事業所におけるソフト開発等をやっておられます株式会社ワイズマンの江釣子卓磨さんでございます。
技能オリンピック全国大会メカトロニクス部門で2年連続敢闘賞を受賞されておられますニチコン朝日株式会社の中村崇之さんでございます。
それから、八幡平市で特別養護老人ホームりんどう苑で生活相談員をしておられます奈良美佳子さんです。
今日は以上6人の方にいろいろ意見をお伺いしたいと思っております。

懇談

宮舘局長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。
本日の懇談ですが、ただいま県で策定をしております「新しい地域経営の計画」の地域編というのがございますけれども、これをもとに岩手県が考えております県央広域振興圏、この盛岡市を含む8市町村になると思いますけれども、この振興策など最初に私のほうからご説明を申し上げまして、その後で皆様から岩手の未来像を考える上での仕事、それから生活等にかかわる各分野について自由にご意見をお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、お手元に資料がありますので、これについて簡単にご説明をいたします。新しい地域経営の計画案の概要というものでございます。左のほうにこれまでの岩手県の取り組みと県を取り巻く社会経済情勢がどのように変わってきているかということについて簡単に書いております。これまで岩手県は社会資本がおくれていたということで、この整備に力を入れて進めてまいりました。そしてまた、同時にこれを活用して県民生活の向上あるいは産業の振興、これに向けたさまざまな施策を展開してきたところであります。その結果といたしまして、北上川流域、皆さんご存じのように自動車産業等が集積しております。あるいは福祉の面、それから環境政策の面でもいろいろな進展があるといったところであります。ただ、最近では本県を取り巻く社会経済情勢がいろいろ変わってきておりまして、皆さんご承知のようにもう岩手は世界と直接つながっていると、そういう時代になってきておりますし、また人口が平成9年から岩手県は減少に転じておりまして、平成16年には140万人を切ったというふうなことがあります。それから、高齢化も進み、17年度では24.6%まで上がってきているというふうなことでございます。
また、地域コミュニティー、これは中山間地域、特に山間部あるいは過疎の地域ではコミュニティーの問題等もいろいろ言われてきているわけであります。それから、分権改革が進んでいる。いろんなこういった経済の変化、社会の変化に対応してどのようにこれから岩手県で取り組んでいったらいいのかということをこれから考えていかなければならないということであります。
その下に本県の現状と今後の課題とありまして、県民所得あるいは雇用情勢、これ厳しい状況にあるということです。平成12年に岩手県の1人当たりの平均所得は260万ぐらいありました。その後ずっと減少してきておりまして、17年度では230万ぐらいになっていると、年間にして10万ぐらいずつ1人当たりの所得が減っているというふうなことで、この7年間で計算しますと140万人の7年ですので、大体2兆円近くが失われてきているのではないかというふうに思っております。
それから、雇用情勢も有効求人倍率が今岩手は0.75倍ということで、全国は1をもう上回っておりますので、求職者1人に対して求人が少ないというふうな状況が続いているということでございます。
それから、人口流出の転入、転出というのも県内外出たり入ったりする人がいるわけですけれども、出ていく人が多くなっているということで年間で6,000人ぐらい社会減が出ているというふうなことであります。
それから、医師の数が足りないあるいは地域偏在があるというふうなこととか、県、市町村の財政が非常に厳しくなってきているというふうなこともあります。
こういったことを踏まえて、今後どのようにしていかなければならないかということで、課題として産業経済基盤あるいは安心、安全な地域社会をつくっていくためのいろいろな取り組みが必要だとか、特に県内での県北・沿岸地域との格差の問題、こういったものに取り組んでいく必要があるだろうというふうに考えているところであります。
右のほうに地域経営の考え方、今回の計画の主な内容について書いておりますけれども、いずれ県だけ、あるいは行政だけではなくて、これからは県、企業、NPO、いろいろな方々と一緒になって地域の力を高めていく、そういう取り組みが必要だろうと思っておりまして、県民一人一人が確かな希望を抱くような県土づくりが求められていると思っておりまして、危機といいますか、現状が非常に危機的な状況にある面もあるわけですけれども、これをぜひ希望に変えていく必要があるだろうということで、県としては2つの大きな戦略を考えております。1つは、新地域戦略、4つの広域振興圏を県内に設定していますけれども、これを、コミュニティーを重視しながらしっかりとした圏域にしていくということであります。それから、もう一つは岩手ソフトパワー戦略、岩手のすぐれた文化あるいは岩手の精神、こういったものを県の内外に発信し、定着させていくということで、岩手県の魅力を高めていく必要があるのではないかというふうに思っております。
具体的計画の中身が政策編とか地域編とか改革編というふうに書いておりますけれども、この盛岡広域振興局管内は県央というこの地域でございます。4つの地域圏の中の県央広域振興圏の計画ということで、この具体の中身は後ろの裏のほうのページを開いていただきたいのですけれども、改革ということでまとめております。
圏域の目指す将来像ということですけれども、盛岡を中心とした都市部と、それから周辺の農山村とが広域的に連携し合いながら北東北三県の拠点としての機能を担う地域にしていきたいと考えているところであります。現状は、書いてございますので、後でごらんいただきたいのですが、将来展望を北東北の拠点にふさわしい魅力のある圏域にしていきたいというふうなことで、産業面では観光とか、あるいは交流の拠点としての役割を深めていきたいというふうに考えているところでございます。
右のほうに圏域の基本方法と重点施策というふうに書いておりまして、大きくは2つの基本方向を定めて、その基本方向に基づく8つの重点的な取り組みをしていきたいというふうに考えておりまして、1つは地域の自立、これを支えて地域経済基盤を確立していきたいと、IT産業とかものづくり産業とか、あるいは地場ですね、農林業とか、そういったものの振興を図っていくということと、それからすぐれた自然、温泉資源とかありますので、これを生かした滞在型の観光、それから社会資本整備もやっていくということであります。
それから、もう一つは快適で安全、安心な地域社会を形成していくということで、ここは比較的保健、医療、福祉等の資源には恵まれている地域でありますけれども、こういったものの充実を図りながら、さまざまなサービスを提供していく必要があると思っておりますし、また資源を有効に活用しながら、環境負荷の少ない循環型の地域社会をつくっていきたいと一応の施策として考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
簡単に4圏域の計画等についてご説明申し上げました。それでは、ここからは資料を中心といたしまして、皆さんとの意見交換を進めていきたいと思っております。進行は知事にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

達増知事
それでは、自己紹介的な話も織りまぜながらそれぞれの仕事や暮らしの現場から岩手はどうなってほしい、どういうことをすればいいのではないか、また特に県央広域振興圏、盛岡広域ですね、そこをひとつポイントにして話をしていただけるとまた助かります。必ずしもこの広域のことでなくてもいいのですけれども、自由に話をしてもらえればと思います。
では、もう一度同じ順番で早坂さんからお願いします。

早坂良和
簡単に自己紹介をして、少しお話すればいいのですね。

達増知事
そうですね。

早坂良和
私はいわてNPOセンターという特定非営利活動法人の中間支援事業部におります早坂良和と申します。主立った仕事としましては、今年度は地域づくり、地域福祉と呼ばれる分野、あとは高齢者の社会参加活動の推進の事業、あとは県内各NPOの活動支援といった中間支援といった機能を推進するための事業のほうを担当しております。また、最近ですと企業のCSR、社会的責任をどう果たしていくかというところのアドバイス的なものも仕事としております。
岩手県の現状なんかも地域福祉ですとか、高齢者の社会参加活動というところで随分見てまいりました。そういった中で、まず県央における広域の部分ですと、恐らく例えば沿岸部、県南、県北の方とは高齢者の方の意識自体が随分違うのです。65歳以上は高齢者と一般的に定義される世代になった際に、これからどう生きようかというところが意識として随分差があると。

達増知事
県庁OBの人とかもいますしね、この辺には。

早坂良和
ええ。積極的に何か活動をされようという方は県央には実は多いのですが、そこの意識レベルというのが個人で何かしようというところになかなかとどまりやすい。沿岸ですと、そもそも、いや、もう何もしたくないという方もいらっしゃるわけですが、県央ですと何かしたいという意識の方がいらっしゃる。ただ、それを組織化するというところには実は支援が必要であったり、どういったことを実際にはしたいですかと聞き取りながら支援をしていくというところが県央では随分必要なのかなというところを感じております。
地域づくりの地域福祉部分ですと、どうしても結いの精神の強いところと弱いところの差はやはり見られます。その辺をコミュニティーとしてどう形成していくのか、そのための支援というのは恐らく行政の、例えば担当課というところの縦割りの部分ではなくて、横断的な施策として展開していく必要があるだろうなと感じております。ちょっと簡単に主立ったところということでのお話です。この後にだんだんというところでよろしいでしょうか。

達増知事
はい。
では、小川さんお願いします。

小川千春
NPO法人劇団ゆうの小川千春と申します。よろしくお願いします。
私は、小学校6年生のときからこの劇団ゆうに所属しております。昨年まではなでしこ幼稚園のほうで幼稚園の先生として勤めていたのですが、ことしから劇団ゆうの職員として滝沢村にあります滝沢ふるさと交流館の職員として勤めております。知事とも先日こういう格好でお会いしました。

達増知事
その節は。

小川千春
ありがとうございます。私は岩手県のこういった大きな話に自分が入れるような立場ではないような気がするのですが、私たちの活動は岩手県の子供たち、県内の子供たちにミュージカル活動を通じて夢と感動を与えたいということで行っております。それが岩手県がこういったことに、未来にどうつながるかというのはちょっとわからないのですが、でも実際のところいろんな地域の子供たちと接してみて、やはり子供自身地域によって随分と違うなというのは感じております。
先日23日の日に奥州市の胆沢区で公演してきましたけれども、胆沢区の子供たちは指導に行って7年目なのですが、800人の会場に900人のお客さんが入って、地元の胆沢の町民劇団がすごく歴史があるのですが、それよりも追い越したような思いで子供たちのミュージカルのほうが大分地域の方に熱烈に人気が出てきたような感じです。
長年やっていて、子供たちというのは全然やる気がないと言ったらあれなのですけれども、やろうとする意識が全くなかった子たちだったのですが、やはり舞台を通じて、活動を通じて涙を流して、最後は感動して終わるというふうに毎年少しずつ気持ちが育ってきているなというふうに見ています。この活動が子供たち一人一人にとってどうかという、長い人生の中でどういった経験になり、きっかけになり、そして自分の将来につながるかというのを考えて、そこを大事に思って私たちはこの活動を進めているので、それがこの岩手県のほうに加われればすごくうれしいのですが、そういった子供たちへの活動ですね、そういったものを応援できればいいなという願いは持っております。
まとまらないのですが、自己紹介として以上です。

達増知事
フランダースの犬のときにはパトラッシュをやっていたわけですね。

小川千春
はい、そうです。
奥州市でやった23日もフランダースの犬を町の子たちと……

達増知事
そういえば最近新聞で見たなと。

小川千春
はい、犬で出てきました。

達増知事
ピーターパンもやったそうなのですけれども、それは東京でやっているピーターパンのミュージカルと同じやつですか、それともオリジナルで。

小川千春
いいえ、オリジナルにしてやっております。

達増知事
いいですね。

小川千春
子供たちも出れるようにつくって。

達増知事
なるほど、そうか。これからの4年計画の総合編のほうに岩手ソフトパワー戦略というのがあるのですけれども、文化的魅力や道義的信頼を岩手の力にしていくということで、その関係で文化芸術振興基本条例というものをつくろうと思っているのですけれども、ミュージカルというのはその重要な柱になり得るものでありまして、地域の活性化とか、あといろんな波及効果があると思います。総合芸術ですからね、歌もあるし、踊りもあって、ドラマも部分もあり。ですから、ぜひぜひ頑張ってほしいと思います。

小川千春
ありがとうございます。来年度は洋野町さんからもお話が来ていて、やはり地元の子供たちをぜひとも出してほしいということで、来年度はその予定を今計画しているところなのですが、やはり親御さん、また地域の方が近所にいるとなんてことない子がその日に大きな舞台でいっぱい明かりを浴びて堂々と発表するという姿がとてもやっぱり地域の大人の方にも感動をすごく与えるということで、洋野町も2回目なのですけれども、ぜひやりたいというお話をいただいて今計画しているところなので、そういった輪が広がればいいなというふうには思っております。

達増知事
私は高校のときに文化祭だったか出し物で「ジーザス・クライスト=スーパースター」のイエスキリストの役をやって、でも歌とせりふはほかの人がやって、ただそれに合わせて十字架にかかったりする、そういう役をやったのです。
では、高橋さん。マイスターですよね、認定証を渡したので。

高橋文恵
そうです。ありがとうございます。岩手県交通から参りました高橋文恵です。
私は入社して今年で9年目になりますけれども、昔から旅行に携わる仕事をしたくてこの仕事を選びました。
ことしから新入社員の指導員としてついてはおりますけれども、まず指導員になって思ったことが、入社した新人ガイドですか、それ以外でもそうなのですけれども、岩手県の人が岩手県のことを余りよくわかっていないということがすごく感じております。例えば観光地にお客様をご案内して、お客様が自由行動をとった際に、お客様が観光地の方に質問をしても、観光地の方が答えられないというのが結構お客様から指摘されるところになっております。
あとお客様に言われることが、岩手県は面積が広いので、交通がちょっと不便で、こういうふうに観光バスで来る分にはいいのですけれども、個人的に新幹線で来ていろいろなところを見て回るというときに不便ですよというふうにお客様にも言われています。
ただ、今年になりましてから、やはりテレビの影響でどんどん、どんどんお客様が多くなって盛岡に定期観光バスも去年、おととしに比べれば倍以上のお客様が定期観光バスにも乗っていただいております。定期観光バスの乗務のときには私どもガイドはあねっこ衣装を着ておりまして、そういったあねっこ衣装などもお客様にはとても好評をいただいております。やはり定期観光バスに乗るお客様には写真一枚お願いしますというふうにお声がけもいただいておりまして、これをもっともっと、この衣装をPRしようということで、去年東京、あと横浜のほうに私がPRしに、各エージェントを周りにあねっこ衣装で地下鉄などにも乗ってPRしてまいりました。
あとは仕事をしていてちょっと残念なところというのが春から秋にかけてはお客様にたくさんお越しいただいているのですけれども、今のシーズンはぐっとお客様がどうしても少なくなってしまいます。そういうときにお客様に冬場は何をしているのですかというふうに質問されますけれども、私どもは冬場はバスのお掃除、あとはこの時期を利用して老人福祉施設に慰問研修ということでお邪魔をさせていただいております。
どうしても雪があるから、気温が岩手県は本州で一番低いということから、お客様が少なくなってしまうのですけれども、ただエージェントさんのほうでは、冬だからこそ温泉ですとか、あとは東北地方、岩手県もひっつみですとか、そういった温かい料理をもっともっとPRしていけばいいのではないかなとか、そういうご意見もいただいております。
まとまりませんが、とりあえず岩手県のことを、自分の県のことを知るのが一番今の課題なのかなと思います。

達増知事
岩手の人が岩手のことを知らないので、知るようにしたほうがいいというのは本当にそのとおりだと思っていまして、私も知事選挙の準備をしている最中、また知事になってから本当に今まで知らなかったことがいかに多いかということで自分で驚いているのですけれども、やっぱり岩手の人が岩手のことを知るというのはすごい大事ですね。それが県内での観光振興、岩手の中で岩手の人があちこち行くというのにもつながるし、また外から来た人へのおもてなしやサービスも普通の人がいろいろ教えてあげたりできるようになると全然違うでしょうから、大事だと思います。これは農業とか、あとほかの工業とか、いろんな産業でもそうでありまして、こういう産物が岩手はとれているのだなとか、こういういいものがあるのだなとか、こういういい会社があるのだなとか、こういういい商品があるのだなというのもお互い知ればもっとビジネスが回転していくので、ぜひここは力入れていきたいと思います。
当面来年は平泉の世界遺産登録が見込まれていますので、まず平泉について徹底的に知ろうというようなキャンペーンを1年ぐらいがんがんやろうと思っていまして、平泉をきっかけに、それにゆかりの県北や沿岸にも平泉関係のものがあるし、またきっかけにして平泉と関係ない歴史や文化のそういう発掘作業も来年からどんどんやっていこうと思っていますし、そうやって地域のお宝を発掘ということで、こういう農産物がとれますとか、こういういい会社がありますというのにつなげていこうと思っています。
あと交通はネックなのですけれども、ただ世界のあちこちと比べればかなりいいわけでありまして、私もアメリカで大陸横断旅行とかしたり、あとヨーロッパやアジアで一人旅のようなことをやったのですが、やっぱり地元の路線バスに乗ったりするわけですよ。街を歩くときも地元の路線バスに乗るというような、そういうのは地球の歩き方という雑誌があって、ここはこのバス路線を利用すると便利だとか、ここにすごい安い宿があるとか、そういうのは地球の歩き方という本になってあるのですけれども、岩手の歩き方みたいなのがあるといいなと思いますよね。そういう安い県内旅行のガイドみたいなやつとか、あと穴場、普通の人が行かないような、観光客が行かないような穴場紹介みたいなもの。多分今はインターネット上にはあるのでしょうね、何かそういう感じの。ありますか、そういうサイト、ブログみたいなやつとか、岩手の穴場紹介みたいなのを知っていますか。

高橋文恵
わからないです。

達増知事
何か既にありそうな感じがしますが、本屋とかで置いてあるとだれの目にも触れやすいけれども、サイトの中というのは関心ある人しか入っていかないからその辺工夫が必要かもしれないね。
では、ワイズマンの江釣子さんお願いします。

江釣子卓磨
株式会社ワイズマンの江釣子と申します。よろしくお願いいたします。

達増知事
あそこのビルで働いているのですか。

江釣子卓磨
そうです、マリオス裏に自社ビルありまして、そちらのほうで働いております。
当社の事業内容としましては、医療、高齢者福祉、介護保険関連のほうでの事業所でお使いいただくソフトウエアの開発から販売、サポートまで行っております。私の業務としましては、ソフトウエアの開発の部分を担当させていただいておりまして、入社して4年目になるのですけれども、まだまだこれから勉強していくところもたくさんあるところでございます。
このような場でお話しする機会をいただくとはちょっと思っていませんでしたので、ちょっと困惑して、すごく緊張している部分はあるのですけれども、今回のテーマの中でちょっと私興味があったというか、気になっているところとしましては、雇用情勢のあたりの関係とか、その辺のことがちょっと気になっているところとしてあります。
私は岩手県立大学のソフトウエア情報学部のほうでソフトウエア開発について勉強しておりまして、在学中に学んだことを生かして就職先を見つけたいなと思って就職活動してまいりました。多分私だけではないと思うのですけれども、就職活動をしてみるとなかなか県内で学んだことを生かした仕事ができるという場が少ないのかなという印象がありまして、実際にそういう産業、人材を必要としている場自体が少ないのか、もしくは必要とはしているのだけれども、学術機関との連携というところが余りうまくいっていないのかなと、要因としてはいろいろあるのかなと思いますが、就職活動をしていた立場としてはそういう問題があるのではないのかなというふうに思っておりました。
そういった点に関して、今回いろんなお話ができたり、聞けたりしたらいいと思っております。
短いですが、よろしくお願いいたします。

達増知事
そういう中でワイズマンさんというのはベストの1つだと思いますが、岩手全体、これ日本全体もですけれども、やっぱり企業側に給料を払う余裕がないので、本当はそういう人材に働いてもらってどんどんいろんなことを会社側もしたいのだろうけれども、なかなか給料を払う、つまりたくさん雇える余裕がないということがあるのだと思います。でも、うまくいっている会社はワイズマンさんを初め、ないことはなく、そういうところは採用する余裕があり、厳選して採用しているのだと思うけれども、ぜひそういうところで活躍してほしいと思います。
同期卒業生、ソフトウエア情報学部の皆さんは大体どんなところに就職していますか。

江釣子卓磨
そうですね、やはりソフトウエア開発、コンピューター関連の企業に勤めている場合が多いのですけれども、ぱっと見渡してみると県外就職で首都圏のほうに勤められている方とかがどうしても多いです。

達増知事
お金的に向こうのほうに人を雇う余裕のある企業が多いのだろうけれども、でもまず一人一人にとっては稼いで食べていくことがまず肝心なので、まずは働いて稼いでいろんな経験積んで、技術も身につけて、やがて岩手の中に働ける場ができたら戻ってきてもらうとか、あるいはそういうお金を払う余裕のある会社が余りないのであれば、そういう会社をつくってしまえばいいというところもあって、Uターンとか、あるいは県外出身者が岩手に来るIターンというやつでもいいのだけれども、そういう企業ですよね、給料を払えるようなものをつくってしまうというグローバル化の時代は本当にいい事業の、そういう信頼できる企画があれば世界中からお金が調達できるという時代でもあるので、今世界全体としてはお金は余っているのですよね。お金が余っているから、それが原油に殺到して原油高になったりしているし、世界中であり余って使い道を探しているお金をぜひぜひ岩手に呼び込んで、そういうビジネスチャンスをつくっていきたいですよね。そういう新しいビジネスチャンスは第1次産業もいいし、また第2次産業も可能性大いにあるし、そしてそういうソフトウエアとか、第3次産業的なほうもいろんなチャンスがあると思うので、そういうチャンスを県としても切り開いていきたいと思います。
では、中村さんお願いいたします。

中村崇之
ニチコン朝日株式会社の中村崇之でございます。会社自体は紫波にありまして、コンデンサーという電気部品をつくっております。コンデンサー自体に関してはちょっと先ほどお配りしていただいた資料のほうを見ていただいて、非常に小さいものをつくっていますというところです。
私自体は……

達増知事
これ。

中村崇之
はい、そうです。それの左側のページの……

達増知事
こっち。

中村崇之
はい。直径4ミリとか小さいです。私自体こういう工場で働いているだけの人間でして、ちょっと今日このような場に呼んでいただいて、何を話したらいいかというのはちょっと思いつかないですけれども、ものづくりについてちょっとお話をさせていただきます。
紫波もそうですし、北上のほうもそうですし、工業地帯というのはあるのですけれども、どうしても都心部とかにある大企業さんの下請になってしまう工場が多いです。そうなってくると、工場自体の経営とかを本社のほうから言われて安い人材でコストを下げてつくらなければいけないというふうになると、正社員ではなく派遣の方、パートの方とかを雇ってその場しのぎという形で工場を運営していくというのが最近多く見受けられます。そういう形で会社のほうで採用していくと、若者というか、若い人たちも職をどんどんかえていったり、この場所でずっと働いていこうという気になる人が少ないというような感じを私自身は思っています。そうなってくると、どうしても目先の魅力ある都会とかそういう華やかな部分に引かれて、県内ではなく県外のほうへ若い人たちがどんどん流出していっているのもあるのではないかなということも考えたりするのですけれども。
若者に関して言えばなのですけれども、企業自体若い人たちをどんどんとって、どんどん教育してという、活動をするというのが大手企業さんですとあるのですけれども、こういう県内の小さい会社ですとかになると、そんなことをやっている余裕がなくて、今を乗り切るので精いっぱいで、先に、未来に対する投資というのをやりづらい状況にあるので、そういう未来に対しての投資というのをやりやすい体制というのをつくっていただけると小さい企業とか、そういうところは楽というか、いいのではないかなと思います。

達増知事
まず、研究開発とか、あるいは改良開発みたいなことを本気でやるというのは、やっぱり正社員になってきちっと採用されていないとなかなかそこは本気になるのが難しいのでしょうね、いわゆる非正規雇用みたいな形だとなかなかそういう会社の長期的な先のことを考えての工夫とか、そういうのはやる余裕はないのでしょうし、それはイコール自分にとっても新しい技術とか、知識とかを身につける機会がないということなのでしょうけれども、技能五輪に出場というのは、ニチコンさんはしょっちゅう出しているのですか、技能五輪は。

中村崇之
技能五輪は今年も出るのですけれども、今年で4回目か5回目です。岩手県大会があるということで、前年度の大会から参加してはどうですかという感じでお話をいただいて、そこから継続して参加しているわけなのですけれども、技能五輪に出るのもお金がかかるのです。

達増知事
また特別な練習をしなければならないのでしょう、技能五輪の場合は。

中村崇之
そうですね、その職種といいますか、その競技一つ一つ違うわけですから、それのことを知っている人を呼んできて、それについて専門的に教えてもらわないとできないという状況です。

達増知事
いいきっかけにはなると思うので、あとは会社としてそういう教育訓練やる余裕がないところを公、行政のほうで何かカバーできないかとかいろいろ考える必要はないかと思いました。
県もものづくり人材育成というのは力を入れていかなければならないと思って、まずは県立工業高校のカリキュラムの充実とか、県が直接やれるようなところから始めているのですけれども、だんだん企業と連携しながらそういう人づくり、人材育成というのを進めていかなければならないというふうに感じました。

中村崇之
私自身、岩手県立産業技術短期大学校さんの産業技術専攻科さんとちょっとかかわり合いを持たせていただいて、そういう行政側と、県と企業が連携して教育にちょっとかかわらせていただいているのですけれども、その取り組み自体はとてもいいと思うのですけれども、生意気なことを言うのですけれども、形としてはいいのですが、もっとしっかり細かいところまで目を配ってやってほしいなと、きっかけをつくっていただけるというのはとてもありがたいことなのですけれども、きっかけをつくっていただいたその先までしっかりサポートしていただければもっといいのではないかと思います。

達増知事
ありがとうございました。
奈良さん、お願いします。

奈良美佳子
私は奈良と申します。現在八幡平市にあります特別養護老人ホームりんどう苑という高齢者施設に勤務しております。私ども施設の経営主体が社会福祉法人安代会と申しまして、施設だけではなく在宅介護、また保健サービスとか、デイサービス、居宅介護支援事業所等々をやっておりまして、施設サービスと在宅サービスとを合わせて八幡平市、特に旧安代町地区の地域福祉の一翼を担っております。
私は現在生活相談員として勤務しておりますが、主な仕事は入居されています高齢者の方々の生活相談にかかわる部分と、介護福祉士とか社会福祉士とか将来福祉を担う方々の研修生の教育、ボランティアサービスのパイプ役等々仕事は多岐にわたっております。
まだ私も福祉の仕事について6年目ということでまだまだ若いところでありますけれども、自分の目から福祉というものを見たときに安代地区ですか、自助とか互助の精神というのはすごく強いと思いますが、それを支えるサービス、インフォーマルなサービスであったり、フォーマルなサービスであったり、欠如している部分が多いのかなと、すごく在宅生活を維持する上で互助とか自助の精神もすごくもろいものがありますし、それが施設に申し込みされる方々のニーズの大きさにあらわれているのかなと思います。
また、交通の不便さもちょっと感じておりまして、安代地区内を行き来する交通手段が全くなく、個人タクシーが2つあったのですが、1つの個人タクシーはやっている方は高齢ということで廃業されまして、現在は1つの個人タクシー業者しかございません。その1つの個人タクシーも来週には廃止ということで、全く交通手段がなくなってしまうところでございます。本当であれば今年なくなる予定であったのですけれども、地域の商店の方々が高齢者の方々のためにもなくしてほしくないということで、商店でお買い物された際には100円券をお渡しする、それでつないでいるという形でございます。八幡平市のほうでも来週からバス交通のほうを開始しようかというお話が出ているようで、それにはすごく期待しております。
ここにもありますけれども、医療支援の地域偏在ということがすごくじかに肌で感じております。3つありました診療所が1つが医師が確保できないということで閉鎖され、今は2つの診療所で地域の医療を担っておるところでございますけれども、それもいつまでなのかというすごく不安な部分も抱えて高齢者の方は生活されていると思います。そういった面を今後どうするかというのは、私たち若い世代に託されているのかなということも感じますし、こういう機会、私は福祉のことだけしかわかりませんけれども、福祉だけではなく、いろんな企業の方とこういった場で、岩手のことについて語れる機会に参加できて大変うれしく思っております。
以上です。

達増知事
安代でタクシー会社がなくなってしまうところなわけですね。

奈良美佳子
はい、高齢の方が経営しておりますので、続けられないという理由で廃止ということになります。

達増知事
盛岡市内はかえって多過ぎるかもしれないくらいタクシーがいっぱいあるのですけれども、それが値下げという、全国で例を見ないような競争になっている。何か工夫するといいかもしれませんが、福島大学の教授で県の監査の委員長をやっていた人が途中交代してやめた人、あの人が最近ITを活用した2次交通のネットワーク事業というのをどこかの地方でやって、インターネットとか、そういう情報網を使って効率的に車を回して、それでバスの定期路線がなかったり、そういうところで移動したい人が移動したいときに移動できるようなシステムをつくったとかという話がありますけれども、何かそういう新しい仕組みみたいなものを少し研究してみたいと思います。

達増知事
それでは、一巡いたしましたけれども、言い足りなかったこととか、言い足りなかったことや、あとほかの人の発言を聞いて思いついたこと、言いたくなったことなどあれば自由に発言していただきたいのですが、まず早坂さんから。

早坂良和
私は、実は岩手に来たのが今年の2月で、実は宮城の出身です。宮城で社会福祉法人のほうに勤めておりまして、高齢者、障害児童、あのころですと特区事業が随分ありましたので、そういった特区事業をどうやって計画し、どう進めるかというところの相談業務などをしておりました。
実際岩手に縁があって来た際に、確かにお仕事がなかったのです。1カ月ほど働いていない期間、休職期間ございましたので、なぜなのかなとかいろんなことを思ったわけですが、人口流出とかの話があるわけですが、この岩手魅力がないのかなと考えたこともあったのですが、実はそうではないはずだと。魅力がないわけではない。だとしたら、例えば人口流出になぜ歯止めがかからないのかといった部分で、例えば岩手で暮らしたいと思った人が岩手で働くことというのは恐らくなかなかできにくいのだろうなと、有効求人倍率が0.7、というところであればなおさら、地域ということで県央、県北、県南、沿岸と4つあるわけですが、それぞれの地域でそれぞれの雇用のあり方というのが出てくると思うのです。その中で、高橋さんのところで交通というところで観光の部分について担っていると思うのですが、交流人口をふやすというところが1つ課題なのかなと思います。地域分権ですとか、道州制、随分導入の部分で盛り上がっていますが、そうなってくると岩手県として外貨をどう外から拾ってくるか、そこに雇用の場をどう見出すか、人がそこでどう暮らすかということになってくると思うのですけれども、交流人口をどのように多く獲得するかというところで、まず平泉というところが随分重要になるのかなと思うのです。まず、平泉をどう成功させるかというところで、知事の思うところというのがあるかなと思うのですけれども、その辺なんかお聞かせいただけると、ここにいる参加者の若い人間というのも随分安心するのかなというところはあるのだと思うのですが、いかがでしょうか、逆に。

達増知事
これはまだ秘密なのですけれども、まだ県庁内で検討中の段階で、実際にやるかどうかというのはまだ本決まりにはなっていないのですが、ほぼ固まった案としては、平泉の世界登録から1年間をいわて平泉年と位置づけて1年間にわたって、まず県内において平泉に関する認識を高める。何で世界遺産登録になったのかという、そういうわかりやすい説明を知事が先頭に立ってまず県内で徹底して対外的にも説明できるようにする。いわて平泉宣言みたいな、そういうのを知事が出して、世界遺産として認められる価値は大きく自立と共生ということなのです。自立というのは地方政権の拠点として中央から独立して地方主権、そういう自立のシンボルだった。あと共生という共に生きるの共生は、1つは人と人との共生ということで、藤原清衡公中尊寺建立の願文という中に蝦夷も源氏もみんな敵も味方もなく命の尊さを、死を悼む。敵味方だけではなく、人間だけではなく、鳥や獣や魚や貝に至るまで命を尊ぶという究極の平和主義のメッセージがそこにあって、これは今テロとの戦いとかやっている今の世界にとっては非常に重要なメッセージなわけです。そういう人と人との共生。
もう一つ、人と自然との共生という価値があり、これは浄土思想に基づく、浄土思想を基盤とする景観というサブタイトルが世界遺産登録の平泉の申込書についているのですけれども、浄土のイメージというのはインド、中国では人工庭園みたいな池も四角いプールみたいなイメージなのだけれども、それが日本に入ってきて自然の山、川、池を浄土のイメージにするというイメージの一大転換があって、それの1つの完成形が毛越寺の浄土庭園なのだけれども、そういう自然と人が一体となったそういう浄土のイメージというのが実はあそこの一大特徴でありまして、それは人と自然が一体となって環境問題を解決するみたいな、やっぱり今の人類にとって非常に重要な課題でありまして、我々岩手県民は岩手における主権者であり、そして昔から人と人との共生、人と自然との共生を大切にしてきた、今もそうする覚悟であり、これからもそうしていきますみたいないわて平泉宣言を出して、そういう県民意識の、自治意識の高揚みたいなものにもつなげていこうと思っています。
あと1年間にわたって、知事も平泉あるいはその周辺、奥州市とか、一関市とかに入り浸ろうと思っているのですけれども、重要な県の会議を、県庁でやっていたような会議を平泉のほうでやるようにしたり、あと東京や外国から知事にお客さんが来たとき、今までは知事室で会っていたのですけれども、それを平泉のほうで、あるいはえさし藤原の郷で会うようにしたりとか、そういうことを1年間やろうと思っています。さらに、ここからはまだ構想の段階で具体化はしていないのだけれども、いわて平泉年というやつを一種いわて平泉博という万博みたいなものとして、平泉の世界遺産登録を祝いたい人たち、またあやかりたい人たちは岩手の中にいっぱいいるのでありましょうから、いわて平泉年関連事業ということで、例えば紫波町はあそこ五郎沼というのが平泉からハスの種をもらってきたという話で平泉つながりでこの機会に五郎沼の振興を図ろうとか紫波町では考えていて、あと平泉にとにかく関係があれば義経北行紀行とか、沿岸のほうを義経が脱出して歩いたところというのが沿岸にいっぱいあって、県北のほうにもあるし、岩手のあちこちにある平泉に関係する、そういうところのイベントを1年間にわたって次々にやり、協賛の企業の参加も募って愛知万博のイメージなのですけれども、愛知万博というのは、まず政府がパビリオンをつくり、企業も出展し、そして愛知万博の特徴としてはNPOもがんがん参加して、とにかく変なものでなければ申請を受けて、よし、これはもう愛知万博の1つのイベントと位置づけ、いろんな環境NPOとか、国際交流NPOとか、いろんなそういう活動もそういう意味では劇団ゆうさんにも何かそれで一発やってもらうといいかもしれませんね、平泉年記念公演みたいなやつとか、そういうことを1年間一種万博誘致に成功したみたいな感じに岩手を1年間やる。そうすると、まず県民が盛り上がりますし、観光客もふえるのではないかなと。そこで、それこそ今まで知らなかった知識、情報を発掘して県民が共有し、外の人にも知ってもらえばまた来ようというリピーターもふえるだろうし、紫波の五郎沼にまた来ようとかという人もふえるかもしれないし、そういう本当に千載一遇のチャンスという感じで生かしていきたいと思っております。
ちょっと長くなりました。

早坂良和
産業、観光等というところの話はわかったのですが、さっき奈良さんからお話しあったように、交通の部分でそういういろんな事業、複合的に考えていくと基本的に発展すると思うのです。先ほど雫石町のオンデマンド型の交通バスの話、ここでは出たのですけれども、ああいったもの、市町村がお金出資してできるところはいいのですけれども、そうでないところは観光とか、産業とかと結びつけていきながら交通を考えていくということになってくるのかなと思いますので、ぜひ平泉から頑張っていただければと思います。よろしくお願いいたします。

達増知事
多分具体的には年度当初の予算とか事業の中ではまだ具体化せず、世界遺産登録が決まった後でいろんなイベントとか、企画を募集するような感じになるのではないかと思いますけれども、いろいろあっていいと思います。コンデンサーを金色にコーティングして平泉記念コンデンサーとかつくったりとか、あるいはソフトウエアでも何かそういう平泉の何かが出てくるような、ソフトに全部そういうのをつけてしまうとか、1年間だけ。とにかくありとあらゆるアイデアを募集して、県のほうで認定して盛り上がるというようなふうにできないものか今検討中であります。
ほかに何か自由に意見、質問などありませんでしょうか。

小川千春
今の知事の話に立候補してよろしいでしょうか。すごくいいお話だなと思って聞いておりました。もし平泉のことを、例えば舞台でとかという形で劇団ゆうがその活動に参加できるのであれば、例えばその地域に、例えば平泉に行かなければ味わえないとか、それが見れないというようなことではなくて、やはり県北の方、そういった方にも身近に感じれるような政策であってほしいなというふうな思いがあります。だから、もし私たち劇団ゆうのほうでそういったことに携われるのであれば、例えば県北のほうまでいろいろ公演して回るとか、地元のそういった方でも触れられるような対策をひとつ考えていただければいいのではないかなというふうに今聞いていて思いましたので、よろしくお願いします。

達増知事
はい。平泉というのは突然変異的に出てきたわけではなくて、そういう人と人との共生とか、人と自然との共生というのはそれ以前から岩手にあったわけですよ、あるいは自立というのも。自立の極みは九戸政実の乱なんかも秀吉にけんかを売ったという自立のすごいシンボルだし、二戸城なんていうのはそういう一大シンボルですよね。人と自然との共生という意味では天台寺というのもあれはすごい杉の山の生えてきた杉がそこから掘り出して観音様の像があって、そういう仏様というのも自然の中から出てきたのだという、非常に仏像としては特殊なものが安置してある、非常に岩手的なお寺なのです。そもそも岩手という名前自体鬼の手形が岩についているという、そこから来ているのだけれども、あれも鬼というのは自然の驚異を象徴しているのだと思うのですけれども、そういう自然の驚異と人と人とがまず力を合わせ、自然の驚異を克服し、でもその鬼を殺してしまうのではなくて、鬼と契約を交わして共存しようという、そういう発想は非常に岩手っぽいと思います。西洋の物語とかはドラゴンを退治してめでたし、めでたしですからね。岩手の場合は、鬼は退治しないで契約を交わして、住んでいる場所は違うのかもしれないけれども、共存を図るみたいな、そういう理念、価値を共有するものであれば、何でも平泉年に参加してもらっていいと思います。
共生、共に生きるというのは、実は福祉政策のキーワードでもあって、新しい地域経営の計画、政策の6本の柱、政策編の政策の6本の柱の裏というか、表というか、こっちの新しい地域経営計画案の概要の下の欄のほう、政策編という箱の3が共に生きる岩手の実現とあるのだけれども、これは医療、保健、福祉政策のタイトルとして、共に生きる岩手の実現とやっているので、平泉精神というのは、実は医療、保健、福祉の精神でもあるので、ちゃんとそういうところにも平泉の心が波及するような格好で進めたいなというふうにも思います。
何しろ僕らはみんな生きているですから、魚介、貝類に至るまで中尊寺で命の大切さを祈ろうというのが平泉の心なので、まして人間であればみんなちゃんと大切にしましょうという、そういう精神なわけです。
ほかに何かないでしょうか。
ものづくりというのも人と自然との共生というところから出ていて、昔だったら木とか石とか、あるいは掘り出した鉄とか、そういうのに人間が働きかけて製品にしていくという、そういう人と自然が出会うところに人の生活を支えるこういうものをつくっていくという伝統は、やっぱり岩手に昔からあったと思うのです。それがいろんな伝統工芸品にもなっているし、江戸時代にはたたら製鉄とか、全国有数のそういう産業先進地帯だったところもあるみたいだし、それこそ奥州平泉の時代には舞草という、日本で一番切れる刀というのは、一関ですか、あそこのあたりで、そういう技術の先進地という岩手でもありましたから、そういうことをものづくり振興にも平泉の心を伝えていきたいです。

宮館局長
高橋さんのところでは、観光客の方々はどういうふうに、いきなり盛岡に来られる方が多いですか、それともどこか回って盛岡に来てとか、そこらの前後の動きはわかりますか。

高橋文恵
いろんなコースがあるのですけれども、仙台から始まって松島、平泉、花巻に泊まって、花巻に1泊して、次の日に盛岡ですとか、小岩井ですとか、八幡平とかですね。

宮館局長
来年は平泉にどっと来るでしょうから、その観光客の方々を平泉でとめないで盛岡とか県北のほうまでずっと行くようにすればいいのでしょうね。

高橋文恵
そうですね。やっぱりエージェントさんとお話ししても、平泉をこれからどんどん、どんどん売っていくと言っていたので、そこから北の部分のPRも必要なのかなと思います。

達増知事
いわて平泉年というのをやらなければならないなと思った理由の1つは、平泉が岩手県だと知らない人が結構全国的には少なからずいて、宮城県ではないかとか思っている人も結構いるので、平泉は岩手なのだというのを早い最初の段階でみんなに印象づけておかなければということでいわて平泉年という行事をすると。岩手県知事が平泉に入り浸っているとか、そういうのが伝わっていけば平泉は岩手県なのだなというふうに全国の人にわかるのだろうから、そうすると平泉と聞いたときに岩手と思い出してくれれば県庁所在地は盛岡だったなとか、北にはスキー場とかいろいろあるなとか、そういうふうにやっぱり最初の段階で印象づけたいなと思っておりますので。そうでないと平泉、松尾芭蕉、松島、宮城とか、そういう連想でいかれてしまうと盛岡以北のほうに人が来なくなってしまうので、ちゃんとこっちにつながるように印象づけようと思います。

奈良美佳子
私はもとは秋田出身なのですけれども、岩手に住むようになって自然のすばらしさを感じております。平泉でとまらずに安代にもいいところがたくさんありますので、人の手がついていない自然というのがすごく残されておりますので、こちらのほうにも来ていただければ経済格差というものをすごく感じますので、平泉でとまらず、こちらでも観光のほうをPRしていただいて、経済格差をなくしていただいて、高齢者の方や障害者の方も住みやすい地域にしていただければなと思います。
人と人とのつながりということで結いの精神、そういうのを強調されておりましたが、本当に岩手の方というのは近隣とのつながりがすごく強いなというのを見て感じております。互助の精神というのは強いですけれども、それを支えるものは、先ほども申し上げましたけれども、サービスの不足を感じていて、それを支えるものがないということでひとり暮らしの方とか高齢者の世帯の方とかの生活がすぐに崩れてしまうようなもろさというものもありますので、これから在宅福祉のほうに流れは変わっていくとは思うのですが、どういったふうに在宅福祉を充実していくかというのも、私は福祉分野ですので、お聞かせ願いたいのですが、よろしいでしょうか。

達増知事
在宅福祉は、その充実というのが基本ですから、これは国のほうの政策で医療費をなるべくふやさないようにという趣旨の中でも、だから病院に頼るのではなくて、施設というのであれば介護は介護で、特養なら特養、そしてまた施設にばかり頼るのではなくてできれば在宅という、そういう方向性は国の政策にもちゃんと出ていて、そして国からもちゃんと県ごとに計画をつくって出せということになっているので、在宅を充実強化する計画をいろいろ立てているところです。ただ、なかなか人材がポイントなのだろうけれども、そこの課題が多いので、給料が安いとか、あとなかなかなり手がいないとか、あといろんなそういう課題があると聞いていますので、その辺をちゃんとやる気のある人たちがそういう人材になっていけるような仕組みを考えていくことだと思っています。

奈良美佳子
私もすごく就職で困ったのですけれども、正規雇用がなかなか福祉のほうではないということで、今では臨時のパートというのが主になっておりまして、私もすごく就職には苦労いたしましたので、福祉の分野のそういった就職をいろいろ考えていただければありがたいと思います。

知事所感

宮舘局長
それでは、知事に最後によろしくお願いいたします。

達増知事
ありがとうございました。やっぱり平泉の話は盛り上がるので、ぜひこれを岩手全体に、そして観光はもちろんなのですけれども、ほかのいろんな産業分野や、さらに教育、児童、青少年育成とか、また福祉の分野にもきちんと結びつくような形で平泉を活用、生かしていければいいと思っております。
また、平泉はやはり1つのきっかけであって、本質的には岩手にはそういう風土があり、歴史があり、物すごいことがやれるのだと。岩手というのは川が外に向かって流れているのが象徴的で、北上川、馬淵川というのは岩手から始まって隣の県で海に流れ込むわけで、安代には田山という米代川を流れて秋田のほうに向かうそういうところもあって、東北のよその県に水を供給する岩手なのですが、平泉もやっぱり泉でありまして、平和の泉であって、岩手から湧いて出て、ほかにどんどんそういうのを広げていくという、そういう地理的、歴史的使命が岩手にはあると思っているので、ぜひぜひ若い皆さんの力も借りてそういう岩手の力を引き出して、どんどん外にもアピールできるようにしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今日は本当にありがとうございました。

閉会

宮舘局長
それでは、大変貴重なご意見ありがとうございました。我々も皆さんの意見を参考にしてまいります。
以上で県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を終わらせていただきます。本日は大変ありがとうございました。

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