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岩手フロンティア・フレッシュトーク(平成20年2月4日)

ID番号 N11703 更新日 平成26年1月17日

対象地域:沿岸広域振興圏
開催場所:釜石市

県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」懇談記録(沿岸広域振興圏)

  • 日時 平成20年2月4日(月曜日)13時30分から14時45分
  • 場所 釜石地区合同庁舎 4階 大会議室

開会

海野局長
それでは、ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を開催いたします。
本日、ご出席いただきました皆様は沿岸広域振興圏内管内の皆様方でございまして、ご多忙のところお越しくださいまして、まことにありがとうございます。心から感謝申し上げます。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます釜石地方振興局局長の海野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

海野局長
それでは、開会に当たりまして、知事から一言ごあいさつ申し上げます。

達増知事
皆さん、こんにちは。お忙しいところを今日はこのように集まっていただいて、ありがとうございました。
「岩手フロンティア・フレッシュトーク」ということで、これは一種の作戦会議のようなもので、最近はテレビでも作戦会議とかをやっているのですけれども、いわば地域の振興、また産業の振興、そうしたことについて県としてどういうことをやっていけばいいか、あるいは地域の側でどういうことをやるといいか、そういう話をしたいということが目的であります。
そして、このフロンティアという言葉がついていますのは、この沿岸広域圏というのを1つのフロンティアにして、今ある市町村のラインを越えて、また県とか市町村とかいう、そういう行政の壁も越えて、民間、団体、企業、個人、そういった人たちが自由にいろんなことをしながら、この広い地域がフロンティアとしてどんどん発展できないかなという、そういう考えで「岩手フロンティア・フレッシュトーク」という名前にしておりますので、そういう新しいところを開拓していくような感じで自由にいろいろ話していただければと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

出席者紹介

海野局長
それでは、本日ご出席の皆様をご紹介いたします。
まず、陸前高田市のほうから、漁業を営んでおります佐々木節さんでございます。
それから次に、住田町から、農業、酪農を営んでいます泉田舞さんでございます。
釜石から、新日本製鐵株式会社釜石製鐵所の堤浩二さんでございます。
同じく、釜石から、社団法人青年会議所理事長の平野嘉隆さんでございます。
田野畑村から、農業を営んでおります熊谷宗矩さんでございます。
同じく、田野畑村から、体験村・たのはたネットワークの楠田拓郎さんでございます。
それから、岩手県のほうからで、今挨拶しました知事でございます。
それから、その右隣が総合政策室長でございます。
その右隣が大船渡振興局長でございます。
それから、私の左が宮古の振興局長でございます。
以上です。よろしくお願いいたします。あとは座ったまま進行させていただきます。

懇談

海野局長
それでは、早速懇談に入らせていただきますけれども、懇談に入る前に、お手元に配付しております「いわて希望創造プラン」、これについて若干ご説明いたしまして、その後皆様から岩手の未来像を考えるための、皆様の仕事とか生活等にかかわる各分野について、いろいろと自由なご意見を伺えればと思っていますので、よろしくお願いいたします。
それでは、資料に基づいて若干説明させていただきます。この「いわて希望創造プラン」でございますけれども、先日公表、策定いたしまして、平成19年度から22年度までの今後の4年間、重点的、優先的に取り組んでいく政策などを総合計画の後期実施計画という位置づけで策定したものでございます。
資料の最後、3枚目のA3の資料をまずごらんいただきたいと思います。これが「いわて希望創造プラン」の概要、構成になっております。左側のほうにはこれまでのその取り組み、それから現在本県を取り巻く社会経済情勢の変化等について記載しておりまして、それらを踏まえて現状と今後の課題が下のほうに記載になっております。いずれ本県の現状につきましては、回復が遅れている県民所得、雇用情勢、歯止めがかからない人口流出、全国との格差が拡大する医師数、財政状況の逼迫というふうな現状にありまして、それらを以下の3点、力強い産業経済基盤の構築、安全、安心の暮らしを支えるセーフティネットの充実、それから県北・沿岸圏域の振興という3点の課題について掲げております。
右のほうにいきまして、それらを解決するためというか、解消するためというか、地域経営の視点ということで掲げておりまして、いずれ本県のすぐれた地域資源を生かした取り組みを地域社会の構成主体すべてが一体となって展開していく。いわば地域経営といった考え方を基本としてこれから取り組みを進めていきたいというふうに考えています。その重点目標として、県民一人一人が確かな希望を抱く県土づくりというテーマを掲げまして、目標としては県民の所得と雇用、安心な暮らしを守るという課題に対して、県民所得の向上、それから雇用環境の改善、人口転出への歯止め、地域医療の確保を重点的な目標として掲げ、これからいろいろ施策をやっていきたいというふうに進めています。
そのための戦略として、危機を希望に変える2つの基本戦略ということで、1つ目には新地域主義戦略、それから2つ目として岩手ソフトパワー戦略、これらを展開していくと。そういうことで先ほど言いました重点目標に向かって進めていきたいというふうに考えています。そのためには、下にありますように政策編、地域編、改革編という3編にわたるいろんな方向性を示しております。1つには、県全体の政策推進の方向性を示す政策編として6本の柱の政策を掲げておりまして、その新地域主義戦略の中で4広域振興圏という、明確な顔を持った圏域を進化させるというふうにありまして、それらの確立に向けて地域編として4つの圏域の将来像、基本的方向を示しております。それらを支える改革編ということでの構成になっています。
今回この地域編の中で沿岸広域ということで、資料の2枚目に戻っていただきたいのですけれども、ここに目指す将来像という項目がございます。そこにはさまざまこの沿岸圏域が今後目指す姿、こう掲げておりまして、それを1つにまとめますと、下の箱にありますように三陸から世界へ羽ばたく産業が躍動し、海陸の交流拠点としての機能を担う地域というフレーズを掲げております。
具体的には、次のその裏側になりますけれども、圏域の振興施策の基本方向として掲げておりまして、2つの基本方向と11の重点施策をここに掲げております。1つ目の基本方向につきましては、地域の自立を支える産業の振興ということを掲げています。この中身は、いずれこの地域は海外に向けての企業等があります。そういう意味を含めて、海外市場も視野に競争力のある食産業の集積形成に向けた取り組みを行いますということと、活力あるものづくり産業の展開と雇用拡大等を進めるというふうな中身。それから、地域資源等を活用しながら地域へのさまざまな活力創出等を進めますという方向性を持ちまして、重点施策として以下に掲げる6つの項目分野でいろいろさまざまな施策を展開していきたい。
それから、2つ目の基本方向につきましては、安全、安心な暮らしができる三陸地域の形成ということで、近い将来来るであろうという地震、津波に対して防災意識の高揚、普及啓発、それから防災対策施設の整備等、それから当然便利で快適な住民生活の維持向上のための生活基盤の整備、これらを進めるということと、それから安心して健やかに生活ができるように、少子高齢化への対応や保健医療の充実強化などを初めとする定住環境づくりを進めますという基本方向をもちまして、重点施策として以下5つの項目でいろいろ施策を展開していきたいというふうに考えております。
これが非常に雑駁ではございますけれども、一応先日策定しました「いわて希望創造プラン」の概要とその中身でございます。この辺も踏まえながら、あとは今の自分らの仕事なり生活なり、そういう中で将来どうなればいいかというあたりを皆さんからいろいろさまざまなご意見を伺っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。いずれ時間的に非常に短い時間ですので、できるだけ多くの意見をいただければなと思いますので、まことに申し訳ありませんが、意見につきましては簡潔明瞭に数多く言えるようによろしくお願いいたしておきます。意見の途中、それぞれ知事のほうからも少しコメントもいただきながら進めていきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、早速皆さんからのご意見を伺います。最初は、順番からということに、どっちからいきますか、北から下がりますか。それでは、楠田さんのほうからお願いします。

楠田拓郎
体験村・たのはたというところの楠田と申します。よろしくお願いします。
うちでは、さっぱ船アドベンチャーという漁師の船に乗るプログラムですとか、あと北山崎という景勝地がありますので、そこの自然を案内するネイチャーガイドですとか、そういった、今は海を中心とした景観とか自然を使った体験型観光というのを進めています。今回このお話をいただいて、沿岸のその新しい地域経営ですとか、そういうお話ということで、今まで、今年度までは一般観光客を相手がメーン、今年に入ってからも変わらないとは思うのですけれども、その中で、こういったうちで、1月に頑固漁師と子どもふれあいキャンプというイベントを冬休みの期間、子供を1週間集めて泊まりがけでというプログラムをしたのですけれども、その観光客だけではなくて地域の、今回この場合は宮古から久慈、田野畑から1時間くらいで来られるエリアの子供たちを集めて田野畑の自然に触れ合ってもらったり、田野畑のお年寄りと一緒に漁家で生活をしてもらったりとか、そういったことをしたのですけれども、近くにいる子供たちにその地元のよさを知ってもらって、それを知った上で大きくなって東京へ出ていくとか、それはその子の自由なのでいいとは思うのですけれども、何も自分の地域のことを知らないで出ていくよりは、自分の地域がどれだけすばらしいかということを知ってもらって、出ていって大きくなって、また東京に住みながらこっちに里帰りしつつ遊びに来たりとか、そういったことでこの岩手沿岸と内陸、東京や仙台とか、そういったところの交流が生まれたりとかということで、仙台に出ていった子の友達が田野畑のよさをその友達から聞いて遊びに来てもらったりとか、そういったことができれば、今後つながっていけばいいなということで、子供を集めるイベントとかをしていまして、12月ぐらいからちょっと新聞とかで見て、小学校、中学校で修学旅行とかだけではなくて、山の子は海に行って体験型をするとかという、その教育改革というのですかね、そういったのもあるということでこれからどんどんそういった、自分のところでない地域を勉強させようという話がどんどんあるのかなと思って、そういったのも田野畑で受け入れて田野畑が発信していけばいいかなという足がかりとして今こういったプログラムをしております。長くなりましたが、以上です。

達増知事
体験学習というのは、国のほうでも予算を確保し事業化しようとしているところなのでチャンスだと思っています。あとは、田野畑はいろいろアーラム大学の人が研修に来るとか、そういう体験学習的な、あるいは研修とかいうのは歴史があるし、それはいいと思うのですね。やっぱり北山崎というのは、知る人ぞ知るというか、知らない人は知らないというか、そういうところかなというところがあるのですが、やっぱり近所でも子供は初めて見て喜ぶとか、そんな感じですか。

楠田拓郎
そうですね。やっぱり久慈の子も来たことがない、宮古の子も来たことがない。それこそ今田野畑の小学生1、2年生の遠足とかで北山崎に遊びに来てくださいという活動もしているのですけれども、やっぱり田野畑の子も来たことがない子が非常に多いです。なので、遠足でも何でも学校の機会を見つけて知ってもらうというのはいいことかなと思って活動しています。

海野局長
では次、熊谷さん、お願いします。

熊谷宗矩
 同じく田野畑村から参りました熊谷です。田野畑で山地酪農牛乳というプライベートブランド牛乳の生産、販売を手掛けております。今、中国産のギョーザ問題、また食品表示の偽装問題など、食品に係わる悪いニュースがメディアを賑わしています。同じ食に携わるものとして非常に気になります。我々は牛乳と言うものを通して、ただものを流通させるだけではなく、お客様と顔と顔の見える関係、その信頼関係をどう構築するか、大きなテーマとしております。今まさに県が進める地産地消にも通じるものがあると思いますが、様々な県産品に対して、県民はもちろん、県外の消費者にもファンになっていただく、プロ野球やJリーグではありませんが、大きな応援者となる岩手のファンをどう獲得していくか考えていく必要があると思います。
そのファン獲得に繋がる話になりますが、商工会青年部のほうで、三陸連携アクションという団体に参加しています。この団体は、北は種市町から南は陸前高田までの商工会、商工会議所の青年部のメンバーで組織されおり、10年ほど前からいろいろ活動しております。三陸と言う場所は本当に何処も似たり寄ったりの場所で、海から続く陸地は起伏が激しく、平地は少ない。海産物や農畜産物も非常に似たものが多いわけです。一見不便に見えるこの地域ですが、小学校の社会では必ず習うリアス式海岸を有し、その海岸美は全国的にも有名です。その知名度を生かし、地元の市町村がその垣根を越えて手を結び、首都圏に大々的に地元の素晴らしい産物や観光資源を発信できれば、先ほどの体験型観光ではありませんが、様々な分野にプラスの波及効果に繋がると思います。その足掛かりのひとつに、この三陸連携アクションも活かして頂きたい。

達増知事
リアス式海岸イコール三陸海岸というのは、日本中どこでも学校で教えますからね。だれもが1度は耳にしたことがあるわけで、そこはブランドとして既に確立しているものがあると思うのですね。ただ、ノルウェーのフィヨルドとか、あとアラスカのほうでもやっぱり海岸沿い、ぎざぎざなところがあって、すごく不便なのですよ。特に陸地の側での縦の移動というのはそれぞれすごく不便で、海の側から船で移動したりとか、あるいは飛行機で直接入ったりとかという、非常に不便なのですけれども、不便であるがゆえにそういう自然のおもしろさとか、そういうところで人がいていろいろお祭りもやっているとかというのは、それぞれ観光資源的にも工夫しているところがあって、やっぱりそういうところをどんどん発掘、発信していくといいですよね。
具体的に三陸連携アクションで何かおもしろい企画とか、あと何か逆に滑った企画とかでもいいのですけれども、何か印象に残る企画があれば教えてほしいのですが。

熊谷宗矩
 最近は飲み会、交流重視ですけれども、5年程前には三陸鉄道の各市町村単位でお弁当対決をし、宮古市の産業祭りに出展しました。ちなみに田野畑では魚の「どんこ」をメインに、「どんこ」と各駅停車を意味する「ドンコ-」を掛け合わせ、「ドンコー弁当」を作りました。今のところは交流が中心ですが、将来的には岩手の銀河プラザではありませんが、三陸バージョンの産直を首都圏でやりたいなとか話しています。海産物や農畜産物の直売所、三陸の海の幸を使った寿司屋さん、短角牛を食べられる焼肉屋さん、体験型観光を中心とした旅行代理店など、異業種、市町村の枠を超え、三陸と言う同じ旗の下にこのような協力が出来れば、地域の大きな活性化に繋がると信じます。

海野局長
さっきの組織名というのは、もう一回、どういう名前の組織。

熊谷宗矩
三陸連携アクション。

海野局長
三陸連携アクション、これは何年からできていますか。かなり古いですか。

熊谷宗矩
いや、最近です。五、六年の話です。10年もたっていないと思いますけれども。

海野局長
はい、わかりました。また後でそれは。では、平野さん、お願いします。

平野嘉隆
釜石青年会議所の平野と申します。昨日は江刺の青年会議所、ありがとうございました。青年会議所といたしましては、ここ数年は釜石といたしましてはもう大分会員減少ということで、活動的にもちょっと縮小ぎみということもございますけれども、やっぱり釜石青年会議所というのは地域のリーダー的な存在でありたいと私は思って今年頑張っていきたいと思っております。ここ最近は市民意識変革運動という言葉をちょっとキーワードに、住民一人一人が地域の課題に取り組んでいくための運動を展開していこうということをちょっと中心に考えてはおりました。そして、青少年育成事業、そして今年はあと環境問題ということで、地域の人たちがやっぱり環境問題というのは今ではもう一般常識的な形で考えていき、そういった運動を展開していきましょうということを今年はメーンとして考えております。昨年は釜石市民文化会館の広場のところで、6月の夏至に合わせて100万人のキャンドルナイトという運動を展開して、市民の方からも好評をいただいた経緯もございましたので、それを今年はまた拡大して、もっと市民の人たちに対しても環境問題ということをちょっと理解して展開していこうかなというふうに考えております。
あと、青年会議所といたしましては、日本青年会議所という親組織的な部分がありますけれども、最近ではビデオを作製しましたけれども、環境教育プログラムという、先人への感謝の気持ち、またもったいない運動というのを子供たちに教えていきましょうということを我々青年会議所独自でちょっと取り組んでおります。これが3年目に当たりまして、去年近現代史教育プログラムという、実は父がもしかしたら議員時代にお聞きしたかわかりませんけれども、某代議員の方が大分戦争を美化しているのではないかという、そういった実はこれビデオでございまして、もしあれでしたら観覧しますけれども、そうしたのもまたご理解をいただきながら、ちょっと進めていこうかなというふうに考えております。
そういった形で、あと知事にもご協力いただきましたけれども、マニフェスト型の公開討論会というものを全国的に団体として展開し、今年も時期的にどうなるかはわかりませんけれども、取り組んでいこうかなという感じでございます。とりあえず以上でございます。

達増知事
もったいない運動とか、あと近現代史とか、子供たちの反応はどんな感じです。

平野嘉隆
もったいない運動というか、環境教育プログラムということに関しましては、去年はたしか岩手県内で十数カ所開催しておりまして、本当に大分好評な形で開催しました。釜石ではおととしに甲子中学校というところで開催しまして、本当に父兄の方から、授業参観日に実は開催して父兄の方からはものすごく喜ばれるような、ぜひまた開催していただきたいという、そういった好評をいただいています。
近現代史教育プログラムというのは、本当に説明するとかなり長くなるのですけれども。

達増知事
では、説明はいいですから。

平野嘉隆
実際まだ。

達増知事
それを子供に見せたり上映会みたいなこともやっているのですか。それともそれぞれ家庭内でやる。

平野嘉隆
いえ、上映して説明するという仕組みになっております。日本人がもともと持っていた気持ちを取り戻しましょうという、最近ではそういったのが忘れかけているのではないかということを取り戻すためにつくられたビデオでございますので、後から渡したいと思います。

海野局長
それでは次、堤さん、よろしくお願いします。

堤浩二
新日鐵釜石で総務という部署におります堤と申します。今日はよろしくお願いします。12月1日には鉄の記念日の記念式典においでいただきまして、どうもありがとうございました。私は、実は岩手県の人間ではありません。この中で多分6人の方々、私だけだと思うのですけれども、生まれも育ちも九州の北九州の人間です。そういう意味では鉄のまちで釜石と同じような状況のまちで生まれ育ちました。そことまず対比するわけではないのですけれども、やはり釜石市、沿岸がどういう状況なのかというのを外から来た私なりの視点で、やっぱりマイイメージという話をしながら、いい点、悪い点をもう一回覚せいではないですけれども、いいところはもっと伸ばしていってほしいという気持ちもありますし、悪いところは、ネガティブなところはどんどんつぶしていけばいいというところで、釜石なり沿岸のいいところをもっとやっぱり胸を張って言っていくべきではないかなというふうに思っています。
そうしたときに、1つ課題というのが、先ほども話ありましたけれども、三陸というのは余りにも広過ぎると。この広い中で大船渡、宮古、釜石、三陸のそれぞれの特徴なり売りというのを水産物だとか、自然だとか、そういった同じようなものの中でどうやって差別化していくのかというところが1つ課題なのではないのかなというふうに思っています。
その中で釜石というのは、近代製鉄が発祥した土地であるということを、グリーンツーリズムとあわせて差別化を図っていけないかなということで今取り組んでいるのですけれども、12月1日、製鐵所を含めたその1857年近辺の関連施設が産業遺産に登録されたりとか、地域にとっては非常にいい流れが今できていますので、この流れをどうやっていい方向に持っていくべきかということを地域の皆さんと一緒に考えたいと思っています。市役所主導だとか、例えば釜石にいると必然的に製鐵所のプレゼンスというのは大きくなって、私なんかもこんな若い立場の世代のところに引っ張り出されたりするのですけれども、私がやるのではなくて、市がやるのではなくて、地域の住民が皆さん一体になってやりましょうよということで進めていけたらなというふうに思っています。
そういうコンセプトのもとに150周年の記念事業というのはやったつもりです。式典は12月1日にやったのですけれども、それ以外の地域の活動等もさまざまやりました。たたらで鉄づくりをやったりとか、出前講座と称して市が用意している出前講座の中に鉄の講座というのを入れていただいて、地域の町内会だとか、あと小学校の臨時の何か教育みたいなカリキュラムの中に入れてもらったりとか、そうした中で子供たちだとか地域の一般の町内会の人たち、こういったところにもう少し刺さり込んでいく必要があるのではないかということで、例えば子供たちに出前講座をした後には、必ず帰ってお父さんとお母さんに今日この話を聞いたことを聞いてみてとか、例えば教科書には1901年、官営八幡製鉄所って習ったと思うよね、お父さん。だけれども、本当はその50年前に釜石で鉄づくりって起きたということをお父さんとお母さん知っているかなとか、そういう子供を契機にしていろんなところに刺さり込んでいけたらなというふうに思っています。
ちょっといろいろ話しましたけれども、最初に戻って、一人一人が当事者の意識を持ってやっていくべきだと思いますので、そういう仕掛けをこれからどういった形でつくっていくかということを、市の人たちだとか、150年のこういったのを主婦の方々とか一般の方も実は入っていろいろと企画案を練ったりしましたので、そういったところからどんどんすそ野を広げていって、釜石の地域の波というのですかね、そういうのを起こせていけたらなと、そのためにはいろんなところに刺さり込んでいかなければいけないなというふうに思っている次第です。以上です。

達増知事
出前講座で町内会に行くというのはすごくいいアイデアで、県としてもそういう町内会、自治会のようなコミュニティーの活性化というのはすごく大事だと思っていまして、どんな感じの反応だったでしょうかね、町内会。

堤浩二
正直やっぱり、今まで何もしていなかったところにいきなり行きましたので、最初は、はっという感じのところが多かったのもあります。新日鐵のOBの方がいらっしゃるような地区を中心にまずやっていったりしましたので、大半の方は興味深げに聞いていただいたりしたのですけれども、それらには鉄の歴史館というところでの年間シリーズで、6回で、2,000円だけお金、印刷費もらってやったのですけれども、なかなか足を運んでくれないのですね。やはり最初は難しいなと正直感じています。言ったからやります、来てくださいといって来てくれるものではないなと。だから、やっぱり自分たちから出向いていって、興味がない、少し興味があるというところをもっと広げていく必要があるなというふうに思っています。それをまた今年継続的に取り組んでいきたいなというふうに思っています。

達増知事
そういう意味では企画から巻き込んでいくと参画というやつで、その参加以上に入ってくるようになるのですけれども、さっきその150周年記念事業の企画に家庭の主婦のいい意見を聞いたという話だったのですが、どんな感じで参画してもらったのですか。

堤浩二
ともすると、市は役人、私たちは企業というところで、やはりまちの人たちの目線にレベルがおりていかないで、それぞれの意見で話が進んだりすることはあるのですけれども、例えばそういう難しい話をしてもまちの人たちはわかりませんよと、あなたたちは予備知識があるし仕事なんかで日頃接している情報だとか言葉だと思いますけれども、もっとわかりやすくやってくださいとか、そういう目線だとかその軸足をよりまちの人たちに置くという、そういうところは非常に勉強になりましたし、やはりそういう形でお互い話をしていかないとうまく意思の疎通ができないだろうなと。結局聞いたけれども、うんという感じでその場限りに終わってしまうだろうなと、1回情報を発信したらさらに向こうからまた何か返ってくると、そのやりとりをこれからずっと何回も何回もできたらなというふうに思っています。

海野局長
それでは次に、泉田さんお願いします。

泉田舞
広田で農業をしております泉田舞と申します。今までの方々みたいに経営者とかの立場ではないので大したことは言えないのですけれども、農業の大学を卒業後にデンマークのほうに酪農の研修に行ってきまして、デンマークでは農業がすごい人気のある職業で、小さい子供もすごい農業に興味を持っていますし、私とか10代、20代の方々もどんどん農業に参加していくというのをじかに見てきたのですが、私は大学から戻ってきて地元で感じたのは、同じ世代の農業者が少ないということで、今大船渡、高田地区のほうで花とか野菜とかつくっている方々と一緒に集まって、いろいろ農家の研修あるいは農家の経営の仕方というのを視察させてもらったりして勉強しているのですが、どうも集まる人数も非常に人数が少なくて、もっと大人数であればいろんな意見交換もできるし刺激し合えると思うのですけれども、ではどうすればもっと若い子に農業に興味を持ってもらえるかと考えたときに、小学生とか中学生とか、そういう時代にやはり農業に触れ合う機会というのをふやせば非常に興味を持つ子供というのはふえると思います。すみません、ちょっと緊張していまして。

達増知事
わからない世界に突然入るというのはなかなか難しいですからね。どういうものかわかっていると、しかも好感を得ていればやってみようかなとかなりますよね。

泉田舞
はい。やっぱり一度触れ合う機会があるかないかで全然違うと思いますので、そういう機会を、私たちもつくろうという行動していかなければいけないですし、知事のほうでもお声がけして。
それから、私は去年の6月から住田町で交通指導隊に入隊しまして街頭指導をしております。交差点に立って老人、あと横断歩道を通る人とかを指導したりとか、ライトが外れているとか、交通安全運動に参加しているのですけれども、住田町は高齢者がたくさんいまして、そういう方を守るのはやはり地域にいる私たちや若い世代の方が中心になって取り組んでいかなければいけない、そう思いまして、それでそういう気持ちで私も指導隊に初めて参加しています。

達増知事
日本では、牛乳の消費が伸び悩んで生乳が余りぎみになっているとかという問題があるのですけれども、デンマークってそういう問題が起きていないのですかね。

泉田舞
デンマークでは、私が行っていたときはそういう問題はありませんでしたね。消費量がまず、日本よりももう飲む量が全然違いますし。

達増知事
それも見ていてがばがば飲んでいるのですか、みんな。

泉田舞
はい、もうコップのサイズからして全然違います。

達増知事
サイズが違う、それいいね、何かデンマーク風大きい牛乳用コップとかというのもはやれば、がばがばと。

泉田舞
消費量をあれすれば、あと加工のほうも。

達増知事
チーズとか。

泉田舞
そうですね、チーズも。

達増知事
チーズは日本が輸入しているくらいだものね。

泉田舞
そうですね、はい。ヨーロッパ最大のチーズ工場がデンマークにありまして、日本向けのもそこでつくったりしています。

海野局長
では、佐々木さん、お願いします。

佐々木節
陸前高田市広田町から来ました佐々木節です。よろしくお願いします。私は、養殖漁業をやっているのですが、今現在直面しているのは後継者がいないということだと思うのですけれども、今後10年、20年後となっていきますと、私の下の世代で10代の若者は本当に数える程度しかいないのですよ。それで、これから漁業をやっていくというような人たちのために何か支援するとか、補助金制度とか何かを盛り込んで取り組んでもらいたいなというのがあるのです。それで、近年岩手県沿岸でも環境の変化により水温の変化があったり、養殖業にしてはちょっと水温の変化でいいものがとれなかったとか、いいものがとれたらいろいろできるのですよね。そこで、後継者にできるようなことを何かお願いしたいなということなのですけれども、今何を言っていいか本当に今日、考えては来たのですけれども、一番の問題は後継者がずっといなくなるではないかなと。それで、燃料も原油の問題で漁業者もいろいろ問題が出ていますよね。それで、何かいろいろ大変だなと思うことなのです、一番が。

達増知事
後継者をふやしていくには、1つはやっぱり収入がちゃんと得られて食べていけるということだと思うのですよね。最近は、第2次産業、第3次産業、工業とか商業とか、あと勤め人なんかでも大分正規雇用ではなくて派遣とかだと本当、年収200万とか年収150万とかで、都会に出てそういう生活だとそのほとんどを家賃に割かなければならないから、もう1日500円で食べていかなければならないみたいな人がふえていて、そんなのよりはずっといいということは言えますよね。あとは、やっているともてるというのが大事だと思うのですよね。もてる要素の1つは収入があるということがあって、収入があるというのは両方を兼ねているのだけれども、そこはやっぱりいかに、特にカキなんていったら本当全国有数、世界に通用することをやっているわけだし、また豊かな自然の中でそういう自然と一つになりながら人のために役に立つことをやるというような、明日は私、岩手大学の農学部がやっているアグリスクールというところに行って、農業をやっている特に若い人たちを励ますというのをやってくるのだけれども、やっぱりイメージチェンジみたいなことをしなければならないなと、こう思っていまして、そうやって我も我もと集まってくるようなというふうにはしたいと思いますね。
あと、地球環境問題、何かそういう海の変化みたいな、そういう大きいところはやっぱり県にもその研究センターがありますし、そういう専門家もいるので、そういうところはやっぱり個々の漁家の手に余る分野でしょうから、そういうところは県がしっかりやっていかなければと思いますね。
原油高というのは、これは燃料が高くなるというのはやっぱり異常現象なので、全面的に漁師さんたち、漁業者にその負担というのはどうかなという分野だと思うので、そこはいろいろ工夫していきたいと思います。

佐々木節
実際私も養殖業といいましても、カキ、ワカメ、ホヤの養殖をやっているのですけれども、1年1年がどういう気候になるかもわからないので、それに合った養殖ということは、自然が相手ですからそういうことはなかなか難しいのですけれども、何か頑張って私たちも物をつくっていろいろおいしいものを出してやりたいので、売り込みのほうもよろしくお願いします。

海野局長
平野さん、今生産者からの声なのですけれども、青年会議所を抜きにして自分の商売としてどう思いますか。

平野嘉隆
私、商売ではワカメ製造業のほうをしておりまして、今ちょうど養殖漁業ということで話題が出ましたけれども、昨年の夏くらいですか、中国の豚肉まんですか、段ボール入り肉まんとかが報道になったあたりから大分中国産というのが懸念されてきて、去年国内の大手の例えばカットワカメ工場なんかが中国産原料から一気に国内産原料に切りかえになったのですよね。当社でも大分、下手すると1年くらい買わなくてもいい在庫を持っていたのですけれども、昨年の秋3カ月くらいでその半分以上を一気にさばけたという、実は上向きになっておりまして、先月ですか、ちょうど鳴門のワカメ業者が中国産を混入して偽装していたという報道が出て、都心関係の大手スーパーなんかが鳴門産の商品を一気に排除して三陸産に切りかえましょうという、そういった動きになっております。国内でも三陸ワカメの在庫というのが大分今不足になっていて、今年3月、4月当初収穫時期になりますけれども、生産者としてはかなり期待のできる価格帯になっていくのかと。ただ、仕入れ側としてはちょっと厳しくもなるのかなと。ただ、余っているよりは足りないくらいのほうがうちとしても商売はしやすいので、やっぱりそういった傾向は喜ばしいことかなと思っております。

海野局長
うまく連携してやればもうかる。

平野嘉隆
ちょうど今三陸というのは追い風が来ているかなというふうに感じております。ぜひ知事の売り込みがあれば一気に全国展開間違いないのかなと思います。

達増知事
日本政策投資銀行の藻谷浩介さんという、全国のほぼすべての市町村を歩いてそういう地域経済のアドバイザーとしては日本一の人が、この間久慈で沿岸振興の話をしていったのですけれども、三陸沿岸はもう黙っていても中国が経済成長すればどんどんつくったものが中国にも売れるし、そんな振興なんて何もしなくても発展しますよ、みたいなことを藻谷さんは言っていて、ただそう簡単でないとは思っているので、何もしないことはなく、むしろやっぱり県北・沿岸振興ということで、沿岸振興には県も力を入れて人や予算をやっぱり重点的に配分しなければと思っているのですけれども、ただ背景としてはすごい追い風があるし、また基盤としても世界有数の漁場があるわけだから、決して悲観的にはならなくていいとは思っているのですよね。ただ、やっぱりそれをほっといたのでは所得や生活に結びつかないから、きちんとそこに働いて稼げるような仕組みをきちっとつくっていかなければならないとは思っているのですけれども、さっぱ船とかもそういう観光みたいな分野のほうも含めて、沿岸というのは、可能性は非常にあるなと思っています。

海野局長
一応一通り皆様からお話しいただきました。残りあと20分ぐらいになりました。これから先まず、この際これだけは話ししなければならないという、もしあればまずはお話ししていただければなと思いますけれども。

達増知事
要するに何か言い残したこととか、つけ加えたいこととか。

堤浩二
今も佐々木さんのお話だとか平野さんのお話で、トップセールスを知事、お願いしますと、どこぞの県が地鶏、地鶏というわけではないですけれども、例えば関サバとかそういうブランド化した魚とかありますよね。ああいうのってたしか地域の漁協が取り組んで全国にPRしていったと。口づてとかもあると思うのですけれども、そういう意味からするとやっぱりこっちのほうがPRするのが下手なのかなと思います。トップセールス、トップセールスと言うのですけれども、まずはやっぱり自分たちでどういうルートでやっていくのか、PRしていくのか、そういうところもほかのところを勉強する必要があるのではないかなと思います。勉強しないと言っているわけではないですけれども、そういうことをやっぱり私自身も知りませんし、雑駁な感じで申しわけないのですけれども、やっぱりこっちの人はPRが下手なのではないかというふうに思っています。正直私、九州、山口の出身で、そのあと北海道にも行きましたし、全国いろんなところに行ったのですけれども、三陸ほど水産物のおいしいところは初めてです。正直もったいないと思いますね、このままで。地産地消というのもいいのですけれども、その分私なんか家庭で安く食べられているのですけれども、これが外に出ますとまたちょっと高くなってしまってというのもあるかもしれないですけれども、すごくもったいないなと思います。私自身、自分から出張に行ったり地元に帰ったりすると、こんなにおいしいのがあるよ、こんなものがあるよと言うのですけれども、やっぱり皆さん、ああ、そう、という感じなのですね。だから、もっとPRをうまくやる方法がこちらの側にもあるのではないかということはすごく感じています。すみません、雑駁な感想で申しわけないですけれども。

達増知事
特に生産に携わっている側の人たちは、より消費の現場とか消費サイドのことを研究したほうがいいですよね。何が売れているのか、どこのどういうのが売れているのかとか、あとどういうふうにすれば売れるのかとか。さっきコップが大きいとか、そういう消費の現場のほうがどうなっているかというのは、生産する側にとってすごく大事だと思いますね。やっぱりより消費してもらいやすいように、消費が伸びるように生産をしていかなければならないのだと思います。そこは県も組織的にそういう消費サイドや流通サイドに詳しい人にアドバイスを受けながら、ちゃんとそういうチームを県のほうでも立ち上げて、特にこの沿岸のほうでは生産の現場の人たちにそういうノウハウとか情報を伝えながら、いろんな工夫をどんどんしてもらうようにしていくように計画しています。

海野局長
ところで、泉田さんと熊谷さんがちょうど酪農というか、そういう同じような、タッグを組んで知事に何かこうお話しすること、泉田さん、そろそろ落ちついたのではないですか。

泉田舞
まだ。

達増知事
同世代の生産者が向かい合っているのだけれども。

平野嘉隆
話がまとまる前に、先ほど後継者不足の話が出ましたけれども、多分これは本当に深刻な話であって、10年後には下手すればもう、今100人いたらもう10人とかそういう世界ですよね、多分ね。私も水揚げ時にはよく浜には行くのですけれども、ほとんどもう50以上どころか60、70歳の世界であって、この人はもうあと何年生きるのだろうかという、それで県のほうからもいろいろと、例えば効率化の養殖運営といいますか、いろいろと企画していただいてはいるのですけれども、何かと私も、養殖のところまで入っていこうとすると、その漁協等の古い仕組みに阻まれてなかなかちょっと入りづらいところもあって、そういったところまでもっと入っていって今後、例えば農家だと自分の畑とかという形で自分の畑のように海を持ちたいなと実は思って、そういった養殖漁場まで本当にかかわって今後いきたいかなと思っています。これは本当に後継者不足というのは、もし県としても何かいろいろと今後考えていただければ、我々のほうも助かりますのでお願いしたいと思います。

泉田舞
またデンマークの例を言うのですけれども、私が出会った少年が今16歳ぐらいなのですけれども、その子は家が農家でなくて、やりたいのですけれども、学校から帰ってきて、2時ころに帰ってくるのですけれども、その後に近所の農家に行っては手伝っているという日々を毎日過ごしていまして、そのうちに、自分は農家でないけれども手伝っているうちに動物に対するかわいいというか、あと仕事の中身とかをわかってきまして、それで農業に関心を持って今では農業の学校に進んでいるのですけれども、やはり触れ合う場というのが、そういう何かきっかけがあれば関心を持てると思うので、それは農業だけではなくてほかの職業も同じだと思うのですけれども、そういう理解する機会をつくってもらえればいいなと思います。うちは乳牛がいますけれども、動物というのはアニマルセラピーというのがありますけれども、デンマークでちょっと学校に行きたくないという子がいたときに、農家に1週間のうち1回2回ぐらい預けるというのをやっていて、それが勉強しないかわりに農家の仕事を手伝いなさいという形でやっていっているのですけれども、それがアニマルセラピーでもあり、農業のこと、農家の仕事のことを理解させる場となっていたと思うので、それはすごくいい方法ではないかと思います。もし機会があればそういうのもしていただきたいなと思います。

楠田拓郎
今いろいろ農業とか漁業とかの後継者の話なのですけれども、僕も実は東京出身で、大学卒業して二、三年東京で働きまして、1年ぐらい日本中ぷらぷら、ぷらぷら遊んでいたのですけれども、そのときにいろんな人に出会いまして、農業をしたいとかという東京の人、大阪の人というのに北海道で会ったり、東北で会ったりいろんなところで会ったのですけれども、そういう人たちがやっているのでウーフ(WWOOF)という制度をご存じかどうかあれなのですけれども、農家に体一つで行って農業の手伝いをして、その対価としてお金をもらうのではなくて御飯、寝るところをもらうという制度なのですけれども、そういった、農業がしたいといっても実家は農家でない、知り合いに農家がいないとなればやっぱり接する機会ってないと思うのですけれども、そういった制度を使って受け入れてくれる農家を探して、そこに行って農業の勉強をするとかという制度があって非常にいいなと思っていて、それでこっちの三陸、田野畑に来たときにそのさっぱ船の関係とかで漁業をやっている漁師さんとか会うですけれども、やっぱり農家の子供は役場で働いていたりとか、全然漁業と関係ない仕事をしていたりする。さっぱ船という小さい船に1人、2人乗りの船でアワビとかウニとかとりに行っている様子を見ても、漁業権を持っている1人しか乗ってはいけないとか、そういったいろいろ取り決めが漁協さんのほうであるようで、詳しくはわからないので、込み入ったことを言っても、おまえ何言っているのだよと、佐々木さんとか思われるかもしれませんけれども、そういうことをしているとやっぱり子供も漁業に携われないというか、接する機会をもうみずから奪ってしまっているような状況に、はたから見れば見えるので、そういう接する機会をふやすのであれば、そういった仕組みから変えていかなければ、例えば船に2人乗ってはいけないとか、家族だったらいいとか、いろいろあるそうですけれども、その辺、それこそ東京で漁業をやりたいと若いのが来たら、では何か申請でも出して、こいつは船に乗っていいという、研修で乗っていいとかという形がとれれば、漁業を志す人も容易に体験をして、実際の漁業の現場とかを経験できるのではないかなということは思っています。

佐々木節
今そのことに関してなのですけれども、確かに漁業権がなければだめだとかあるのですけれども、ウニ、アワビの開口時には同一家族の人が出なければならないという漁業規定の法がありまして、多分各漁協にはいろいろあると思うのですけれども、同一家族内で1隻の船に3人までという決まりがあるのです。そのためにまず、ではほかから来た人がすぐ行けるかといえば確かに行けないのはまず現実的なところなのですよね。だから、そこでまずほかから来た人たちが漁業を体験したいとかなんかという形で、岩手県の人たちの力をかりて何か体験を、今農業体験でもありますけれども、漁業体験とか何かいろいろ取り組んでもらえたらなと思うのですけれども、実際私たちのほうでもワカメにしても何にしても、もう平均で言えば多分50代ぐらいの人たちから上の人たちが主なのです、今現在。やめる人があっても新しく増える人がいない。これが今現実的な漁業のところだと思うのです。農業でも多分今言うとおり後継者が農業でもいないというような状況なので、何かそこでまずほかから来た人たちが何か、最初は軽い感じなのだけれども、最後には自分が農業をする、浜の仕事をするとか、いろいろ携わっていくような何かも必要かなという感じもあるのですよね。

海野局長
実際今皆さん若いですよね。今まで後継者不足、後継者不足と若い人がいないと言いながらも、今若い人たちがみんな後継者をしています。逆に言えば、これからもっと次の世代、今度逆に大きくなったときの、そのために何をするかというのは多分皆さんにすごく重く肩にのしかかっているのかなと思うので、多分その辺をもう少し何かこうあればいいみたいなの、知事に少し話して、そうすれば少し変わることもあり得るかもしれない。熊谷さん、何かありますか。

熊谷宗矩
 けっこう私のところには、大学生が中心ですけれども、年間5,6人、夏場中心に農業実習に来ています。そのほとんどが首都圏の非農家ですが、将来農業を是非やりたいと言う、やる気のある方々です。いろいろ卒業後も頑張っている人もいますが、やっぱり一番大きな問題というのが初期投資です。例えば、私の場合は山に牛を放してやっているわけですが、例えば山地酪農の場合、それなりの面積が必要になってきます。その土地をどうするかだけでも、見つけることも資金面でも大変な負担です。ほとんどの方が5年、10年と各地で研修して、独立は諦めるのが普通です。せっかくやる気のある若者が多くいるのに、後継者不足に悩む現状をふまえると、余計に勿体無く思えます。その辺の充実したサポートを是非、宜しくお願い致します。

海野局長
面積があればいつも大丈夫ですね。

熊谷宗矩
やっぱりそうですね。施設等いろいろやっぱり初めに、収入を得るためにはある程度の、牛で言うと頭数とか、畑ですと面積が必要になってきますし、機械なんかそうすると、その辺をどう。

海野局長
結構岩手県は牧野が余っているのですけれども。

達増知事
既にやっている人のところに弟子入りというか、雇用される形で、わかってきたら独立とかできればいいのでしょうけれども、ただ、今やっている人もかつかつでやっているから、そうそう人件費をふやしたりとかはなかなか難しいのでしょうからね。だから、どうしても農業の場合は仕事をするとき既にもうその人が経営者というか、自分が独立してスタートという、そこはほかの職業に比べると珍しいのだと思うのです。独立するまで5年、10年ぐらい修行したりとかできるのでリスクを少なく新規参入ができるのですけれども、その辺を何か公的な仕組みで工夫することができればいいですよね。漁業もそうなのでしょうね。働かせてくださいとか言われても、なかなか給料を払ったりとかそうそう、難しいだろうし。

佐々木節
一からスタートとなりますと、資材とか船とか莫大な経費がかかるので、じいさんがいて、父さんがいてという、受け継いできたのであればある程度の資材等があるのでできるのであれなのですけれども、なかなかこれが一からやるとなると。

海野局長
あと1人か2人何かございますか。

平野嘉隆
岩手県は第1次生産業を中心にやっていると思う。やっているというか、そういう形で生きてきたとは思うのですけれども、今水産業にしても、ワカメに関しましても国内では多分約7万トンくらいですか、生産されて、国内消費というのは20万トン、ではあとはとなると中国等での輸入、ワカメに限らずやっぱりどの食品でも多分大分そういう傾向であるのかなと。ただ、岩手県というのは自給率100でしたっけか。

達増知事
106かな。

平野嘉隆
それに近い数字だということで、今後今世界情勢の中、輸入もこれからどうなっていくのか、魚も本当に地元で水揚げされた魚が食べられなくなってくるのではないかという、あとはもう例えば中国の人口がふえ、どんどん食べ始めればもっと高値になって食べられなくなってくるみたいになるのではないかということで、やっぱりもっと自給自足というか、この生産業というのは海にしても山にしてもこれからまた上向きになる部分があるのかなと、ちょっと私は実は期待していた次第でございます。

知事所感

海野局長
ありがとうございました。そろそろ時間になってきましたので、知事から最後に感想も含めてお願いします。

達増知事
あっという間に時間が来てしまったのですけれども、大分それぞれの現場の感じがわかりましたし、またそこをもっと働きやすく、暮らしやすくしていくために、市町村としてあるいは広域、さらにはオール沿岸のそういう広域の中でどういうことができるか、どういうことをしなければならないか、大分参考になる意見を伺うことができたと思います。これで終わりではありませんので、またいろいろ教えてほしいと思いますし、あとはそれぞれ地域でいろんなリーダー役になっているので、そうした中で、地域でそういう輪を広げてほしいですし、何かあったらいつでも私のところに言ってきてほしいと思います。
今日は本当にありがとうございました。

閉会

海野局長
それでは、本当に本日は貴重なご意見いただき、ありがとうございました。今知事が話ししたようにこれで終わりではなくて、今日スタートというふうに思っていただいて、また何かご意見あれば、それぞれ地域に振興局長がおりますので、まずは振興局長のほうにでもお話ししていただいて、知事にも直接でもいいですけれども、ということでお願いしたいと思います。
それでは、これをもちまして県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を終了させていただきます。本日は本当にありがとうございました。

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