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岩手フロンティア・フレッシュトーク(平成21年1月16日)

ID番号 N11699 更新日 平成26年1月17日

対象地域:県南広域振興圏
開催場所:奥州市

県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」懇談記録(県南広域振興圏)

  • 日時 平成21年1月16日(金曜日)13時00分から14時30分
  • 場所 奥州地区合同庁舎 1階 1-B会議室

開会

勝部局長
ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を始めたいと思います。
本日は、お忙しいところご出席いただきましてありがとうございました。心から感謝申し上げます。
私は、本日の進行役を務めます県南広域振興局の勝部でございます。よろしくお願いします。

知事あいさつ

勝部局長
それでは、開会に当たりまして、達増知事のほうからごあいさつを申し上げます。

達増知事
皆さん、こんにちは。県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」ということで、皆さんそれぞれお忙しい中お集まりをいただきまして、ありがとうございました。これは、一種の作戦会議のようなものでありまして、皆さんがそれぞれの分野あるいは地域で今仕事をしたり、あるいはいろんな活動をしたりしている、そうした近況報告をいただきながら岩手全体として、特にこの「フロンティア」という言葉を冠しているのは岩手を4つに分けた広域、ここであれば県南広域、そういう広域という新しいフロンティアの中でどのように県民の暮らしや仕事を盛り上げていこうかという、そういう県の政策に参考にさせていただきたいと思いますし、また皆さんのそれぞれの仕事や活動にも参考になればと思っております。
今世界金融危機に端を発する経済、雇用の危機が岩手のほうにも押し寄せてきているのですが、そういう中でこそ長期的な視点も持って、岩手の地域の底力を引き出して、みんなで働いて、稼いで、食べていけるような、そういう新しい構造、強い足腰の構造をつくっていかなければならないと思っております。
県は、現在の長期計画が来年で終了することから、その後の長期計画を作っていくところですが、不透明な時代だからこそ、行政の側が10年後はこうなっているのだから、皆さんこうしなさいというような計画ではなくて、今の県民がそれぞれ10年後にはこういうふうになっていたい、10年後にはこういうことをしていたい、そういうことを束ねることで10年後の岩手というのを描いていって、そういう県民一人一人の自己実現を県がしっかりサポートしていける、そういうふうに未来に向かって進んでいきたいと思います。そういう長期計画の策定に参考になる意見もいただければと思っていますので、よろしくお願いいたします。

勝部局長
ありがとうございました。

懇談

勝部局長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。本日の懇談は、先ほど知事のあいさつでもありましたとおり、県が今進めております新しい長期計画の策定に向けて、皆さんからご意見をいただくということでございますので、皆さんの自由な、活発なご意見をちょうだいしたいと思っております。名簿の順に進めたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。おおむねの目安として、まず1人5分ぐらいの時間を目安にして、皆さんの自己紹介を兼ねてご意見をお伺いして、その後で知事からコメントをいただいて、さらにその後また意見交換をしたいというふうに考えております。
それでは、浅沼さんのほうからひとつよろしくお願いします。

浅沼公臣
株式会社かばら建設の浅沼といいます。
建設業協会の遠野支部の青年部の会長も去年からやらせていただいております。うちの会社としては、県内全域を土木工事を中心とした工事をやらせていただいております。今建設業というもののとらえ方として、大分厳しい状況にありまして、公共工事のほうも大分削減されておりまして、非常に厳しい状況にあるのが現実です。
私、建設業協会の青年部の会長もやらせてもらっていまして、その中でふれあい事業という事業で、河川清掃や道路の清掃等やらせていただいております。そのふれあい事業というのが各地元の中学校、高校生対象にして、建設業の仕事はこういうことをやっているのですよと、一緒にやって、そういう活動をして地元の業者のアピールとともに、仕事の雇用の促進等々も含めてやらせてもらっております。
私たち、そういった厳しい建設業の中で、今は目標といってもなかなか先が見えないところで仕事しておりますので、来年、極端な話はどうなるのか、10年後というのは全く想像もつかないような状況にあります。ただ私たち建設業をやっている中で、地元の雇用、まずほとんど100%地元の人たちを使って、私たち仕事しているものですから、私たち建設業が今もあちこちで倒産したり、そういう状況の中で、我々建設業がなくなってしまうと、地元の雇用の先というのがかなりの大幅な削減になってしまうと。ましてや兼業で農家やっている人たちも多いものですから、そういった農業の人たちも一緒に雇用しながら仕事をしているというのが今現実にあるものですから、目標というよりもやっぱりそういった地元の雇用をできる会社でありたいと。そのためにも今のこの時代、厳しい中でも仕事を続けながらそういった地域に貢献できるような業者になりたいという、そういった目標を持ちながら今はやっていくしかないのかなというのがこの業界の、それに携わる、やっぱり今のこの建設業の状況というのを理解してもらいたい。あとはやっぱり先ほどもお話ししましたけれども、これからの建設業のあり方というのをどのようなお考え方で進めてもらえる、どういう考え方を持っているのか、そういったものもできればお聞きしたいなというところがあります。

勝部局長
それでは、続いて小野さん、よろしくお願いします。

小野清治
では、簡単に自己紹介から。私は、家で畜産を営んでおります。繁殖和牛を50頭弱飼っています。なぜ農業をやったかというと、高校は農業関係の学校に行ったのですが、高校を卒業して専門学校はスポーツ関係の専門学校に行って、インストラクターとかを最初目指したのですが、就職先もなく、家に帰ってきて、家の農業を手伝っているうちに農業のおもしろさにはまって今に至るような感じです。
今の農業の状況は、はっきり言って去年もすごい厳しいものがありました。どの分野にもかかわらず、畜産、園芸、花、どの作目を見てもおととしよりはかなり落ちているのが現状です。世の中を見ても円高や景気の悪さが影響しているのではないかと思います。
これから農業は、周りの人たちを見ても確実に農家戸数や人数は減っていくのが目に見えているところなので、うちの近くでも牛を飼っている人の平均年齢は70近いのではないかと思います。やっぱり農業で生き残っていくには、これからはそれなりの規模を持っている人でないと生き残ってはいけないと思います。昔のように、一軒一軒が例えば二、三頭の牛を飼って、田んぼを少しやってという時代ではないと思うので、大変な時期には来ているのではないかと思いますが、逆に言えばおもしろさもありますし、私は誇りを持ってやっているつもりです。
それで、私の所属している両磐4Hクラブというクラブの活動内容ですが、この4Hクラブというのですけれども、これはその地方の若い農業者たちが集まって活動している組織で、品目はとらわれてはいません。畜産の人もいるし、酪農もいるし、果樹もいるし、野菜もいるというような感じです。
活動としては、他地域の農業青年との交流です。岩手県はもちろん、宮城県の人たちもいるし、年に1回は遠隔地、遠くのほうに行って沖縄とか九州や、そっちのほうの4Hクラブ員とも情報交換や研修を行いながら進めています。
ほかの活動としましては、去年から近くの幼稚園の子供たちを対象にして、畑を借りてハロウィンカボチャの作成を行いました。幼稚園児の人たちに農業を体験してもらって、ハロウィンのお祭りや展示までをお手伝いしたような格好です。
あとは、一関の農業祭などに自分たちがつくった野菜とか果樹とかを即売会なども行っております。

勝部局長
それでは、小幡さん、お願いします。

小幡直哉
私は、奥州市の胆沢区にございます社会福祉法人胆沢コスモス会で生活支援員として勤務しております小幡と申します。よろしくお願いします。
私は、施設を利用されている、主に知的障がい者の方たちと、あとは精神障がいの方たちの生活支援であったりとか、その方たちの就労支援ということにかかわることをお手伝いさせていただいています。
私どもの施設は、授産施設といって、通ってくる利用者の方たちを日中は授産といって、要はさまざまな作業をしているわけですけれども、それに対して施設として給料を工賃として支払っています。私どもの施設では昨年度の工賃の実績で、月平均で入所の方たちに1万9,000円前後の作業工賃を支払っております。たしか岩手県全体の平均ですと1万4,000円前後だったように記憶しております。恐らくこういった私どもと同じような就労支援事業を展開している事業所の方たちのほとんどが施設利用者の工賃アップというところに、恐らく同じところで苦慮されていると思います。私どもの施設でも工賃アップですとか利用者の所得保障、経済的自立を促すために今年度から授産事業県南ネットワーク「あべじゃネット」という事業のご協力をいただきまして、専門家の中小企業診断士のアドバイザーの方を派遣していただきました。同時に振興局の事務局の方たちも同席していただきまして、定期的に施設のほうへ授産事業に対しての具体的なアドバイスというのをいただきながら就労支援を展開しております。
あとは就労支援の一環としまして、一般就労を希望されている障がい者の方たちという家族いらっしゃいます。その方たちの支援といたしまして、胆江圏域障がい者就労支援ネットワークというものがございまして、そちらでもワーキングメンバーということで参加させていただいております。どちらのネットワークにおいても他分野の方たちとの連携ですとか、情報の提供、情報の共有だとか、先進地の視察など、私は参加させていただいているのですけれども、大変勉強になりますし、かかわる関係者の横のつながりというのがふえてきまして、利用者に対する支援というのも広がりました。非常に支援者としてもありがたい事業であると感じておりますので、そういったネットワーク事業を今後とも継続して行ってまいりたいなと感じております。
あと、そうした中で、日々障がい者の方たちと私かかわっているわけですけれども、地域に期待することとしましては、やはり障がい者や高齢者、子供さん方が安心して暮らせるまち、あとは障がい者の方たちが夢や希望を持てる地域といったところに期待をしております。今まさに障がい者福祉は、障害者自立支援法という法律に利用者や私たちも振り回されているといったような状況です。その障害者自立支援法は、障がい者の方たちが地域で暮らすということがクローズアップされておりますけれども、やっぱり障がい者の地域での自立支援というものですね、単にサービスや設備を整えるということではなくて、そういった生活をおぜん立てするばかりではなく、まずはやっぱり利用者さん本人の主体性を尊重することというのが大事だなというふうに考えまして、その人の夢や希望、願いをきちんと私たち支援者が受けとめて、支援計画をやったり、支援目標として定めまして、その目標に向かっていくプロセスを大事にして支援しております。こうしたソフト面の支援というのですか、そういったのは私たち支援者の自助努力である程度はカバーできるのだけれども、やはり社会資源のハード面の整備という部分におきましてはやっぱり国や行政の支援なくしては成り立たない分野だと思いますので、今後とも引き続きご支援、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。

勝部局長
それでは、数江さん。

数江與嗣典
現在県の農村青年クラブで会長を務めさせていただいております数江といいます。よろしくお願いします。
私は、父親が農業をやっていまして、規模はそんな大きくないので、兼業ですけれども、私自身ふだんは農業高校で臨時で実習助手として働かせていただいています。今の農業情勢はやっぱり担い手不足、若者の不足が我々の目から見ると一番大きい問題ではないのかなと。農業が別に嫌いとか、そういうわけでやめるのではなくて、やっぱり地域的に便が悪いから、農業は田舎でしかできないから、暮らすのが嫌だとかという若者も中にはいるので、地域起こしとして農業だけではなく、商業、工業、そういったものをひっくるめてあれば、中山間のほうでももっと若者が集まって農業がさらに発展していくのではないかなというふうに思います。
あと担い手不足ということで、現在高校で働いているのですけれども、やっぱり農業高校を卒業してそのまま就農、あるいは進学、農業関係に進学というのは、正直なところうちの学校の1割、よその学校も多くても2割程度という状況。それは、なぜかというと出先といいますか、出た後の受け入れ態勢がなってないといいますか、どうしても今すぐ農業というと家で農業をやっていなければすぐには継げないという状況がどうしてもまだあると思います。例えば新規でやりたい人というのはいっぱいいますので、そういった人たち、今も十分保障とか助成はあるのですけれども、もっとそういったものを活用して出してもらえれば、例えばまた別の問題になっている転作とか、耕作放棄地が岩手県も多くあると思いますので、そういったものをもっと有効活用をして、新規就農をする人に手厚く貸すとか、例えば今雇用がなくて派遣切りとかいう問題もありますけれども、そういった人たちにも新規で農業を、土地を貸すからやってみないかというような事業があれば、もしかすれば興味を持ってそういったところから担い手がふえたり、農業に参入する人たちがふえていくのではないかなという、そういった点が一番です。
あとは、いろんなものが高騰して、やっぱり農業の首も大分絞まってきていますので、その点もよろしくお願いしたいなと思います。
以上です。

勝部局長
ありがとうございました。
それでは、鈴木さん、よろしくお願いします。

鈴木有希
どうも、ご紹介にあずかりました奥州市民活動支援センターの鈴木と申します。実はこの奥州市民活動支援センターというのは施設の名前でして、本当はNPO法人であります奥州・いわてNPOネットというNPO法人のスタッフをしております。NPOといいますとまだ浸透しているとは言いがたいですけれども、NONPROFIT ORGANIZATIONという非営利の活動なのだけれども、社会の役に立つ活動をしている皆様のことをNPOなどと呼びます。
それで、私どものNPO法人というのは、中間支援NPOと呼ばれているものでして、直接NPO活動をするわけではないですけれども、そのNPO活動をする方々の手助けをささやかながらしていくというのを目的としている団体です。例えばNPOに関する資金源となります助成金などの情報を皆様にお知らせしたり、あとはNPOといいますと、その自分たちの例えばごみ拾いならごみ拾い、福祉活動だったら福祉活動というような活動に専門的な力を発揮するのですけれども、本体の部分の団体運営とか、そういったところまで力が及ばないというような団体が多々ありまして、そういった部分の事務局的なサポートを行ったりですとか、あとはそういった個々の活動として存在するNPO活動を間に立って仲介して協働していただくことによって、また新たな活動の広がりを増やしていくというようなことを目的に活動しております。
それで、いつも奥州市より委託を受けております奥州市民活動支援センターというのがあるのですけれども、そこで私は職員をしております。
それで、仕事をする上で、どういったことを目標にやっているかといいますと、私どものNPOというのは直接何かごみを拾って役に立ったであるとか、例えばこの福祉、障がい者の方々の支援をしているという、直接的なことをしているわけではないのですけれども、そういった人が困ったなとか、ここ何とかならないかなとかいったときに、ここをちょっとだけこんな情報がありますよとか、こんな人がいますよとか、もしくは事務局的な部分であればサポートすることができますよと、そういったことを支援することでお手伝いするのですが、そういった人と人との繋がりを重要にして、それをNPOというのはお金がない団体などとよく言われますけれども、金はなくとも知恵と、あと人と人とのネットワークを資源にして活動しております。
それで、今県に望むとか、そういったことというのは特にないのですけれども、あえて申し上げますと今まで地域づくりなどといった部分でかなりもうずっと岩手県というのが活動しているとは思うのですけれども、なかなか一般の人たちにまだまだ浸透していない部分があるのかなと思います。そういった部分、いかに無関心な人を巻き込んでいくかが今後の命題になるのかなと。それで、無関心な人に、地域には住んでいるのですけれども、その人たちというのは自分の生活のために住んでいるので、地域のために住んでいるのではなくて、無関心であるのはある種当然だと言われるのですけれども、そういった方々に自分たちのまちに関しては自分たちのことだというふうな自覚を持っていただいて、それで良きにつけ悪しきにつけ、決断をしていくというような、そういったふうにこの岩手県がなっていけばいいのではないかなと、そんなふうに考えております。
以上です。

勝部局長
ありがとうございます。それでは、次の照井さんです。

照井正樹
私は、藤正建設に所属している照井正樹と申します。よろしくお願いします。
私の会社は、かばら建設さんと同じで建設業を営んでいますが、うちのほうの会社の主体は、9割以上建築の箱物関係が中心になっています。やっぱり公共工事と民間工事の比率というのは、その年で全然違いますが、民間が100%だったり、半々ぐらいだったりと、その年によって全然違います。その中で常日ごろ感じているのが箱物の規模的にかなり大きなものになってくると、岩手県の業者が入らないで大手さんが来て建物を建てているというのが今の実情だと思うのです。
仕事柄、東京とか行って、何かすごい建物とか見たりして、どういうふうに建てているのだろうなと、ちょっと分からない技術が高いような建物もあるかと思うのですけれども、一般的な建物というのはどんな大きさであれ積み重ねですので、地元の業者、頭数がそろわないのであれば、何社も共同してという形で、その辺を発注者側のほうで考慮していただいて発注していただけばいいなというのを常日ごろ感じています。
あとは民間的にいいますと、やっぱり景気に思いっきり左右される業種なのです。今みたいに不景気になってくると、計画していたものがちょっと見合わせようとかという、今年の初めからもそういう物件が何個か出てきています。その中で景気を良くする方法とか分からないのでがいつも感じているのが、うちの会社にも農業従事者はたくさんいます。農業と林業関係とかの収入が見合ってないというか、その辺の底上げをもっとうまくやってもらえれば、ちょっと景気が他力になってしまうので、何とも言えないのですが、その辺をもうちょっと岩手県として、やっぱり山もたくさんありますし、農地もたくさんありますし、その中で荒れた田んぼとか等をよく目にするのですけれども、その辺をもうちょっと力を入れていただけると、地域が今後良くなっていくのではないかなと思ってふだん見ています。

勝部局長
それでは、新田さん、お願いします。

新田淳一
私は、北上市内の株式会社小原建設に勤めています新田です。
大学卒業して、今の会社に入って3年たつのですけれども、まだまだ知識も経験もないものですから、余り深い話はできないのですが、私が気になっているのは地域格差の問題で、今は都市部の一極集中型みたいになっていまして、地域との格差の是正というのが必要なのではないかなと思って、それにはやっぱり公共事業による経済の活性化、あとは農業を中心とした第1次産業の育成というのが必要なのではないかなと思っています。私の仕事でもある建設業から見れば、昨日の新聞にも載っていましたけれども、30億から40億の公共事業前倒し、それなんかは地域の経済の活性化、労働力も伴いますので、雇用の問題にもつながって、素早い対応なのではないかなと思っていました。
今回この私のほかにお二方建設業いますので、建設業の話はこれぐらいにして、私の地元の、私は西和賀町の旧沢内村というところ出身です。今日の岩手日報の新聞の1面にもホッピキというのが出たのですけれども、その中でその公民館が写っていたところが、ちょうどいいなと思って、題材にしようと思いました。その中で私の地域というのが私の妹を境に10年ぐらい子供がいなくて、それで今はこの新聞に写っていたように十数人ぐらいいるのですがその子たちがこの公民館の隣に水車小屋があって、そこで餅をついているのを実演して見せたり、あとは去年のお盆にも日本一小さな花火大会と銘を打って46発の花火を上げたのです。地域に80人ぐらいしかいないのですけれども、そのときは福島から新聞読んで来たという人もいて四、五百人ぐらい集まって、活気づきました。そんな自分の地元を見て、こういうところで子供を育てたりするというのはすごいいい環境だなと思って、それに自分も将来結婚して子供ができたときに、こんなところで子供を育てたいなというところで、すごい田舎の小さなところですけれども、そういうところを大切にしていきたいなと思います。私も今は北上に1人で住んでいるのですけれども、家に帰りたいと思ってもなかなかそっちで仕事というのがない。ちょっとそういうところも考えてもらえればなと思います。今ので以上です。

勝部局長
ありがとうございました。以上、1巡、自己紹介を兼ねてお話をいただきました。農業の方お二人、それから建設業の方が3人ということで、建設業の方が多いですね。建設業の方からは、大体共通して地域とのかかわり、地域との密着性、そういうお話がありました。
それから、農業のほうも厳しい状況だという話もありましたけれども、数江さん、農業高校で実習教諭をなされているようですけれども、教えるほうの立場から見て、農業高校の生徒さんたちというのは農業の新規就農という観点から見た場合は、どういうふうにされていますか。

数江與嗣典
農業高校だから、やっぱり農家でという生徒は少なくて、その中でもやっぱり自分、要するに農業をやってきたわけではなく、ただ高校3年間農業の勉強をして、農業がしたいという子も中にはいて、農業大学校に進学する生徒もいるのですけれども、でもやっぱり高校終わってすぐ就農したいという生徒は、正直今年に限っては1名ないし2名程度で、家の人も農業を家ではやっているけれども、外で働いてこいとか、でも外で働く場所がないから、都会に行ってしまって地域が空っぽになるわけではないですけれども、若者が減っていく。学校も入りたい学校が岩手にはないから、東京に行く、仙台に行くという生徒も結構いまして、そういった面もやっぱり岩手から出さないという言い方は変ですけれども、そうやって岩手から出てしまうと、結局何年もそっちに行って、最後はそっちで結婚してという人も、生徒もいるので、そういった面も含めて考えていただきたいなと。

達増知事
農作業はできるようになった。農作業はすごいやりたいと思う人は結構いると思うのだけれども、ただ農業経営というところになると、やっぱり作柄によっては大損してしまうかもしれないし、まず家でやっているとか、ある程度の規模があるとか、そういうのがないとなかなか、しかも若い身空で高校を卒業して、すぐそういう農業経営者になるというのはなかなか難しいと思うのですよね。だから、農業経営というようなところ、農作業というのが分けられて、NPOというのも営利ではないけれども、働いた分は給料がもらえるという仕組みですよね、NPOというのは。

鈴木有希
そうですね。

達増知事
だから、食べていく分、お金がもらえればいいというような、そういう農業へのかかわり方、農作業をして、それで手間賃というのかな、お手伝いみたいなものというのは昔からあるのだと思うのです。レタスとか何かの収穫のときに、キャベツとかも収穫のとき手伝うとか、ただそれだと本当に季節労働なので、ある程度1年通じてそういう働き方ができるような仕組みがあれば、かなりの人がやらせてくれ、やらせてくれと言いそうな感じがするのです。ただ、そういう人たちは、工場で働く人とか、事務のサラリーマンみたいな働き方なので、作柄が悪かったりしても一定の給料を保障しなければならないような、そうするとちょっと経営側としてはなかなかそれが難しかったりして、今そういう仕組みがきちんとできていないと思うのですけれども、その辺どうなのでしょう。そういう可能性というのは。例えば畜産は、まさに365日仕事で、家族がもうそこにつきっきりにならなければならない。1人、2人雇って、その分、家族を休めるようにしたいというのはあると思うのだけれども、なかなかそういう人を雇うというのは難しいのですかね。

小野清治
やっぱり家族なら、自分の家の牛で、それがいい悪いで収入も変わってくるのですけれども、やっぱり雇うとなると1カ月の給料は決まっているわけではないですか。例えばちょこっと手を抜いてだめになっても自分の給料は変わっていないので、自分には……

達増知事
経営している側が直接作業することで、すごい丹精込めてというふうになるけれども、その経営の結果に責任を負わない人が作業だけということになると、なかなか丹精が込もらないことがあると。

小野清治
そうなのです、はい。

達増知事
そうか、そうか。
ただ、NPOなんていう分野は、そういう経営責任とか全然ないけれども、何か手を抜かないで働く若い人たちというのはふえているわけでしょう。

鈴木有希
そうです……

達増知事
福祉の分野もそうなのではないかな。赤の他人で、その人がどうなろうと自分の給料関係ないけれども、やっぱり精いっぱいやるというような働き方というのはあるわけですよね。

小幡直哉
そうです。その辺もこの間「あべじゃネット」さんのほうからアドバイザーの方を派遣していただきまして、ご指摘受けた部分なのです。しっかりと、まずは自分たちを知るということです。きちっとした現状把握ができているかということが重要ですということは言われています。そうした部分で、やっぱりできない理由を探すのではなくて、どうしたらできるかという方法を、みんなで考えましょうということでアドバイスいただいたりはしています。

達増知事
農業が、いわゆる無限責任でやっているということで、無限のエネルギーを注ぎ込んでやれているよさというのが農業にはあるのでしょうけれども、どこかで無限ではないけれども、それなりの責任感あって、働く人たちが働ける農業の仕方みたいなのが工夫できればいいですよね。
建設の話もしますと、知事就任以来、基本的にとにかく増やそうとは思っていないのですが、逆にとにかく減らそうということもしないようにしようということで、大体前年並みの水準で、広い意味の公共事業、学校の建物とか、県の予算の分類上、公共事業と扱われてない、いわゆる非公共という枠組みなのだけれども、実質的に公共事業を担っている、そういう大きいくくりでやると、平成19年度、20年度、そして来年度予算も大体横ばいでやろうという方針でやっています。特に今は経済危機なので、前倒し発注をやったりして、実質的にちょっとふえているような感じの部分に持っていこうとしています。なるべく地元企業に仕事をしてもらうというのは、基本的に配慮としてあるのですけれども、特に今経済雇用危機ということで、今年に入ってからも県の緊急雇用対策本部の会議2回開いているのですけれども、そこで公共事業やその他のいろんな発注でも地元企業を優先するように配慮すべしということを確認しているところです。

勝部局長
それでは、一通り意見をいただきまして、今度2巡目ですけれども、その地域で皆さんがこれから将来こんなことをやっていきたいという、その夢の部分を中心にお話をいただければなと思うのですが、これは今度は逆回りからいきますか。新田さんのほうから。

新田淳一
さっきも話したので、自分の地元で、自分の実家もありますし、親もいますし、そんな中で働いて、私も兼業農家なのですけれども、代々やってきたものを途絶えるというのは私も余りやりたくないもので、どうしても家に帰りたいという思いはあります。その中でそこで、すごい田舎なので、何もないものですから、おとといの新聞にも沢内病院の診療所化で載っていましたけれども、確かに利用率を見れば今40床あるのが19床になってもしようがないのかなとは思いますけれども、そこにも町長のコメントが載っていて、冬の間だけでも暮らしてみたらいいというふうなのが載っていたのですけれども、冬になるとどうしても交通の便が悪くなってしまうし、病床数を減らしたことで何か影響が出るかもしれない。そういうところに力を入れてもらって、救急車をふやすとか、そういう何か減らした分に対して、何かあれば非常に周りの人も納得するような気もしますし、そういう暮らしやすい、安心して暮らせるような町にしていければなと、そんなふうに思います。

勝部局長
はい、わかりました。
照井さん、いいですか。

照井正樹
現実で精いっぱいで、ちょっと夢と言われても難しいのですけれども、やっぱりうちの会社もそうなのですけれども、20代がまず1人しかいないのです。それがなぜかと言われると、やっぱり技術的なものが必要な職種で、今ちょっと若い人を入れて、そこの技術がつくまで育てていくというのがかなり厳しい情勢なのです。青年部に所属していることもあって、いろんな地元の建設業の青年部の方たちがみんな出てきたりするのですけれども、やっぱりどこの会社も若年層が少ない。青年部といっても40過ぎていたりとか、そういった状況に今陥っているような感じがするのです。また、建物なので、営業的にいろんな会社さんにお邪魔したりするのですけれども、その中でもやっぱり若い世代の人が少ないなと。一番若い人がいるなと思えるのが工場で、中身が派遣なのか、社員なのかはちょっとわからないですけれども、組み立て作業とかをしているところとかには若い人はいっぱいいるのだなと。なので、その辺をどうしていけばいいのだかはちょっとわからないですけれども、自社で言えばそういう若い人たちを育てていけるような力をつけられるように、これからも頑張っていきたいなと思っております。
以上です。

勝部局長
ありがとうございます。
鈴木さん。

鈴木有希
実はというか、うちも兼業農家でして、さっき皆様のいろんなお話を聞いて思い出したのですけれども、うちも6反だけなのですけれども、田んぼやっているのです。 今年やってたしか収入がどんなものだったか、ちょっとわからないのですけれども、とりあえず赤字なのです。しかも40万ぐらいの赤字で、ほとんど肥料代とかそういうので20万ぐらい。あと水をポンプアップしているもので、それの料金が大体40万ぐらいかな。ほぼその分丸々赤字なのですけれども、赤字だなんて言ってうちのおやじなんかは笑っているのですけれども、それでも私どもみたいな県民というか、土民というか、そこにもともと住んでいるものですから土地に愛着もありますし、まだ何とかやっていけるというので住んでいるのです。先ほど都会に流出しないというような話があったかもしれないですけれども、夢を持ってこの地域に残ろうというような人もいるかもしれないけれども、生まれたところだししようがないかなといって、それである種よくいえば決断、悪くいえばあきらめて、この岩手に住もうと決心する若者、これを増やすことは大事かなと思うのです。 私どもNPOをやっておりまして、いろんな地域の地域づくり見ているのですけれども、共通していいところ、共通点みたいなものあるかなと思います。やっていることは割と大したことなかったりするのですよ。例えば前沢でいいますと大曲の水辺で河川敷を清掃活動しているところもありますし、それでまちづくりとして、地域づくり成功しているところもあれば、江刺の藤里地域でため池の昔からあったものを復興させて、それを中心にして地域づくりをしようと集団営農の組合員が頑張っているところもあります。やっていることはそんなに目新しいことではないですけれども、その地域の人たちのやる気というか、やるしかないべと言って頑張っている人たちがいるので、そういったところを伸ばしていくようなことがこれから必要であって、そういったふうにこの岩手県全域なっていけばいいのかなと思います。それで、ちょっと前に振興局さんで県南広域化の説明会か何かあったと思うのですけれども、それも他に組織がえではなくて、そういう地域の実情に合ったサービスを岩手県としてできるような形にぜひしていただきたいと考えております。
以上です。

達増知事
赤字になっている農家、岩手の農家の平均の農業収入というか、農業所得というのは80万円ぐらいしかなくて大分前に100万円を割り込んで、平均すると80万円ぐらい。マイナスの人も多いからそうなってしまうと思うのですけれども、自分のところで食べるお米はそこからとったところから食べているわけですね。ただ、家族の米代というのを1年分、自分のところでつくると10万円とか20万円とかいうぐらいだからそれを合わせれば黒字になるというわけでもないのでしょうね。わかりました。

勝部局長
では、数江さん。

数江與嗣典
夢ということなので、私は今は兼業なのですけれども、個人的には将来は専業で農業をしたいと、10年後にどういうふうな農業、あとどういうふうにしたいか、やっぱり楽しく、何はともあれ楽しくやらないと仕事というのは続かないと思います。楽しく、それをどのように楽しくということは、地域に人がいて、一緒に住む家族がいて、もちろんいろんな制度、医療、福祉もちゃんと充実した中で生活するというのがやっぱり一番の幸せではないかなと。そういった中に、これから10年間どういったふうに変えていけばいいかなというのを考えながら、住みやすい地域をつくって10年後に楽しく農業をやりながら暮らしたいというのが本当に大きい夢です。

勝部局長
ありがとうございました。小幡さん。

小幡直哉
夢ということなのですけれども、私の仕事はまさに障がい者の夢を現実にさせるためのお手伝いをさせていただいているわけです。障がいをお持ちの方というのは何らかの福祉サービスを受けながら地域での自立した生活というものを願っているわけですけれども、やはり住んでいる地域によって、福祉サービスを受けたいときに受けられなかったりとか、そういうことが地域生活で一番の大きな壁になることも多いと思うのです。そういった受け皿の確保というか社会支援、福祉サービスの確保ということがまず第一前提に挙げられるなということです。
先ほど私も安心して生活できるまちというふうな希望を述べたのですけれども、やはり社会資源の整備と言われましても、やはりこれから大きくて立派な施設というよりは小さくてもいい、古くてもいい、そういう中でもいいと思うのです。ちょっと抽象的な表現になるかもしれないのですけれども、やはり人の温かさだったりとか、人のつながりという話は先ほど鈴木さんのほうからもお話し出ましたけれども、やっぱりそういったことが感じられる地域ですね。そのつながりの部分の橋渡しというのは私たちとか鈴木さんの仕事であると思うのです。ですので、鈴木さんも言われましたけれども、一般住民の方たち、それから障がい者に対する理解というものを深めていただきたいですし、一般住民の人たちも支援者の一人として、仲間に巻き込んで、地域全体で障がい者やお年寄り、子供さん方が支援できるまち岩手になってもらいたいというふうに望んでおります。

勝部局長
小野さん。

小野清治
夢ということなのですけれども、10年後、農業情勢……、うちの地域は170戸ぐらい牛を飼っているところなのですけれども、例えばこれが5年後、10年後、何戸残っているかと今考えると、多分半分も残ってないのではないかなと思います。大分高齢者の方が多いというのもありますし、今の農業の現状ということもありまして、さっきも言ったのですけれども、やっぱりそれなりの規模を持っていないと生活もしていけないというのが現状で、どのように地域をよくしていくかということ以前に自分の家の経営をどうしていくかが今は問題になっています。夢としては、やっぱり田んぼや土地は周りの人たちがやめていくのもあるのですけれども、余っているのが現状なので、そういうのを生かして増頭をしていきたいなと思うのですけれども、やっぱりうちも中山間なので、例えば北海道とか鹿児島、宮崎みたいに、土地が平らで1町歩、2町歩の草地や田んぼがあるわけではないので、やっぱり産業効率は悪いので、ただ規模を拡大しただけでもだめなのかなと思っているのが現状です。クラブに所属して、他地域のクラブ員の人と交流や話をしていく中で、自分の夢などいろいろ語ったりするので、横のつながりがすごくこのクラブに入ってふえたのも現状で、数江君とも3年ぐらい前に知り合って、今はいろんなことを話したりもできるので、そんな感じです。

達増知事
やっぱり売れる見込みだよね、規模ばかり拡大しても売れなくなったりしたら余りだし、過去そういうことが岩手の農業史の中にはいっぱいありますからね。補助金導入して、規模拡大したけれども、売れなくてだめになったりということがいろいろありましたからね。
やっぱり販路の確保だと思いますね。売れるような、売れ先、売り先を確保するということですね。そうすると、そこがある程度頼りになれば事業計画みたいにこのぐらい規模拡大してもこのぐらい売れるからということで。あと事業だから本当に利益が出るようにして、うまくいかない時期が出てきても大丈夫なくらい、内部留保をつくることができるぐらいの事業計画でやれる。それだったらお金を貸そうと、民間銀行が金を貸してくれるような、そういう事業にしていくことが大事なのでしょうね。
そうやって拡大していく中で人が足りなくなったときに一つ思いついたのは研修制度というのがありますよね、外国人で研修ということで2年、3年働く。あれは本当の研修になっていないケースが全国的にはあるらしいのですけれども、地元の農業高校を出た若い人とかで、最初は弟子入りみたいな感じで本当の研修ということで働かせてください、学ばせてくださいということで本気で精いっぱい丹誠込めて仕事をするような人たちに手伝ってもらい、ある程度基本給みたいなものは保障するけれども、ただ出来高、もうけによってふえたり減ったりもするくらいにして本気を出してもらうようにする。そういう感じで、そしてその人は一生雇われ農作業をやるのではなく、やっぱり経営というところも身につけて、家族と一緒に経営に参画するでもいいし、あるいは独立して自分の経営をやっていくと、そういうのがうまく回転すればいいのでしょうね。
家族が大事というのは、この間、県北でもこういう会議を持っているのですけれども、印刷屋さんで家族でやっていたのだけれども、あるときのぼり旗、いろんなお店の前に立てたり、役所が時々立てるのぼり旗の印刷というのを始めたら、それが競争相手がいなくてどんどん売れるようになり、それで日本に4台しかないようなすごい機械を導入して、二戸市でそういうのをやっていて、和歌山県とか、西日本からも発注があると。それ少しずつ拡大はしているけれども、自分のおじさんを呼ぶとか、血縁だけでやっているというところがあって、やっぱり真剣に経営を考えるとなかなかやっぱり家族、血縁が大事というところもあるなという感じはしていますけれども。ちょっと気がついたので話しました。

勝部局長
浅沼さん。

浅沼公臣
先ほど小野さんのほうも話しましたけれども、10年後、まず会社が残れるような状況にありたいというのがまず一つです。やっぱり私は会社が遠野市宮守にあるのですけれども、旧宮守村で、今は合併して遠野市宮守町ということではあるのですけれども、そういった中で生き残った中で、そういった地元の活性化につなげられる、その中心にいれる会社になりたいというのが大きな夢であります。また遠野市、医療関係でもいろいろと問題にはなっているのですけれども、合併したのですけれども、私は宮守に住んでいるからですけれども、宮守の生活圏というのはどうしても中央の4号線にあるのです。実際に遠野、または釜石という沿岸のほうの生活圏ではなく、遠野市の人たちもそうなのですけれども、やっぱり生活圏は4号線、中央のほうにあるということで、遠野市宮守地域という活性化がなかなか難しいところだなと、今一生懸命横断道なんかも我々建設業なものですから、横断道も進めてもらってどんどん整備はされている中で、もっともっと地域活性化、または若い人たちが残れる、そういった地域にしていきたいなというのを目標にしてやっていきたいなと思います。

勝部局長
建設業の方が3人いて、照井さんからも若い人が余りいないというふうな話も出ましたけれども、今はやっぱり建設業、業界そのものが年齢が高齢化と。

照井正樹
景気のせいもありますけれども、やりたいと思う人が少なくなっているのも事実かなと思います。大学とかでいえば学校の倍率とか見ていてもやっぱり昔は建築学科とかは人気あったのですけれども、今は全然人気ないのです。それが何かと言われれば、やっぱり建設業全般的に死亡率というのはいまだに一番高いですし、その中で賃金はどんどん下がっていっていますし、そうすればやっぱりなりたいと思う人が少ないというのは当たり前なのかなとは思いますけれども。

達増知事
今世紀に入って10年近くたつのですけれども、この間の公共事業の削減というのは異常だったと思うのです。県とか市町村とかで見ると半分とか半分以下に減ってしまっているわけで、これはやっぱり業界にショックを与えてしまいますよね。だから、急にふやすというのもいろいろバランスを崩すのだけれども、急に減らすというのはもっとひどいですからね。だから、異常な状態が10年くらい続いてしまったというのでは志望も減ってしまうでしょうしね。何とか岩手県としては、これからは横ばいでいきますよということをしていきたいと思っているのですけれども、ただこれも国から地方への予算が去年、今年は地方交付税が減らされないで横ばいぐらいで来ているからいいのだけれども、これがまた激減するようになってくると地方のほうもいろんな予算を減らさなければならなくなってくるので、その辺が微妙なのですけれどもね。

照井正樹
工事はそのとおり半分くらいに減ってきているのですけれども、業者数というのは比例して減ってないのですよね。やっぱりかなり緩い勾配でしか減ってないのです。その減ってきている間にどんどん、どんどん内部の消費をしていって、今疲弊がかなりのマックス状態のあたりにいる時期なのではないかなとは、90社問題とかもあると思うのですけれども、判決出た後とかに建設業というのはどういうふうにいくのかなというのがちょっと読めないながら仕事しているような状況にいるのかなとは思っています。

達増知事
バブル崩壊直後というのはバタバタ倒れたのだけれども、あのころはリゾート開発とか、ちょっとこれはやっぱりまずいよなという理由があって倒れているけれども、最近倒れているところは本当に我慢に我慢を重ねて、しかも最後のとどめというのは資金繰りで、金融、銀行などの胸先三寸的なところで最後はとどめ刺されたりしているのは本当に胸が傷むというか、まずいなと思っているのですけれどもね。

勝部局長
建設業というのは地域のことを一番知っている業界だと思うのです。極端に言えば地域の総合サービス業的なところだと思いますけれども。ですから、地域の中でいろんな役割を担っている業種、業界さんなのだなと思うのですよね。
私が前に県庁で雇用対策の仕事をやっているときに、公共事業が減っていったときに建設業から農業参入ということで、遠野でモデル事業をやったのです、ホウレンソウをつくるということで。結局余り収益が上がらないまま、損もしなかったけれども、収益も上がらなかったのです。でも、社長さんからは社員の首切らなくて済んだからということで、収益上がらなくてもよかった、よかったと感謝されたのですけれども、いずれなかなか農業に参入していくというのも難しいのですよね。いろんな試みやっているようで、県北のほうだと、今だとホウレンソウもちろんやっていますし、それから四季どりイチゴとか、その地域に合ったようなものをつくって成功例もあるのですけれども、一般的にはなかなか難しいなという感じはしているのですよね。

達増知事
農業は農業で、やっぱり農業だけでは食べていけないから建設の仕事でもあればそっちで稼ぎたいという人がいるくらいだろうから、なかなかそういうときに建設から農業に逆に入っていくというのは、それはそれで大変なのだと思うのですけれども、やっぱり何か食べていく種を開発していかなければならないので、そこはいろいろやっていかなければならないと思いますね。やっぱり農業をベースにしながら加工、流通のところまで地元できちんとやるということで付加価値を高め、生産者の所得も上がるようにするとか、そういう工夫をどんどんやっていかなければならないと思いますし、またNPOとか、福祉もそうだと思うのですけれども、とにかく食べていくということについては、いろんな仕事のニーズはあると思うのですよ。ああいうことをしてくれるのだったらこのくらいお金は出してもいいというような、まとまったお金というのは今地域の中になかなかないけれども、小金みたいなものがあちこちにあるので、これやってくれるならこのぐらい払うというようなのをちゃんとキャッチできるような仕事をどんどんふやして、そこでみんな少しずつでも働いていけるようになればいいのだと思います。幸い昔に比べていろいろ世の中は便利になっていって。例えばあと我々の親の世代であれば兄弟もたくさんいて、自分のマイホームというのを自分で建てなければならないからかなりの所得、収入が必要だったけれども、今は大体我々の世代は親が建ててくれた家があったりする人が多く、無理にマイホームを建てなくてもいいから、その分給料が低くても食べていければ生きがいがある、そういう働き方ができるというような、社会資本の蓄積が厚くなってきている分、そういう小さい仕事をどんどんふやしていくことでみんなが幸せになれるような地域づくりはできると思うのです。ただ、家が建たないと建設業者は困るかもしれないけれども、そこはこれからはバリアフリー、ユニバーサルデザイン的な、そういうまちの建物の改修とか、そういうのはまだまだこれから必要なので、こういう分野はこれからふえると思います。
あと地域に総合的な魅力がないと人が出ていってしまうという話があったと思うのです。生活の不便さとか、田舎っぽさみたいなところで人がまちに出ていってしまう。ソフトパワー戦略という言葉を私は使っているのですけれども、ソフトパワーというのは文化的な魅力とか、あとは信頼感ですね、そこに暮らしていることでも安心を感じられるような、そういう文化的な魅力とか信頼感とか、そういう総合的な暮らしやすさというのを高めていかなければならないと思っています。
あと東京とか都会は遊ぶにはすごいいいところだけれども、生活するにはやっぱり大変なところですからね。東京は格差の世界だから、成功者は物すごい豪勢な暮らしもできるし、幸せに暮らせるけれども、その成功者までいかない人たちというのはかなり劣悪な都市環境の中で通勤地獄とかいろんな人がいっぱいいる中で押されて、もまれて生きていかなければならないようなところもあり、だからたまに行く分にはいいと思うのですけれども。ただ、たまに行った若い人たちも、やっぱり暮らすのは岩手のほうだよなとか、働きがいがあるのも岩手のほうだよなと、こう思ってもらえるような、そういう地域づくりはしていかなければならないなと思っていますね。

勝部局長
今日の皆さんのお話は、自分の生まれ育った地域で安心して、地域で暮らしていきたいという気持ちを強く感じましたね。やっぱり皆さんのような若い人たちがこれから地域の中でですね……、大分地域の中で浅沼さんとかもふれあい事業をやって、地域との交流も活発に行われているような、これからだんだん人口減少していくということはもう明らかなわけですけれども、その中でいかに地域のコミュニティを守っていくか、そういう面では皆さんの今のやっている活動というのは非常に大きい意味を持ってくるのだろうなと思っています。頑張っていただきたいと思います。

知事所感

達増知事
「元気なコミュニティ100選」というのを県でやっていまして、町内会とか自治会とか、そういう単位のコミュニティで非常にいい活動しているところを100選んでホームページで紹介したりしているのですけれども、そういう地域力というのは岩手はすごく残っていると思います。都会のほうには全然ない、あるいはうんと過疎になって人がいなくなったところにはもうない。でも、岩手の場合だとまだまだ地域で助け合って、公民館を自分たちで建ててしまったりとか、道路や下水を自分たちでつくってしまったりする町内会とか自治会があったりしますし、いろんな行事、民俗郷土芸能とかの伝承を上手にやっているところとかあるので、そういうのをどんどん応援していきたいと思っています。
あと沢内村の病院の話なのですけれども、昔、もともと沢内にそういう命の病院ができた時代は、村民の栄養とか、衛生とか、ちゃんと食べているかとか、手は洗っているか、トイレはちゃんと衛生的にしているかとか、その辺でうまくいかなくて人が死んだりしていたような時代でもあり、本当に1軒1軒ちゃんとそうなっているかきめ細かく指導しながら健康と命を守っていくというようなことが病院に期待されていたと思うのです。ただ、最近は脳梗塞とか、あとは心臓の発作とか、高度な手術ができる体制を地域にきちんと保障していかなければならないということが求められていて、あと出産とか小児救急もそうですね、そういう命にかかわる緊急事態に対応できる高度な医療力が地域の中にないとということで、その分昔に比べると地域の隅々に病院の力があることもさることながら、やや集約された形で命にかかわる手術や緊急対応がきちんとできるような体制を確保することが求められていて、お医者さんとか、あとは医療にかけられる予算がふんだんにあれば両方やればいいのだけれども、今両方ともだめになりそうな状況の中で、どっちを優先するかというときに、今の局面は各市町村ごとに完璧な医療体制をつくっていくのではなく、複数市町村のところで中核病院を中心に医療圏という広域の形で地域医療を守っていく戦略で当面やっていくしかないというところなのですよね。
これはどの分野でもそうなのですけれども、今ある市町村限りで地域の経済や生活を守っていくことは難しいので、そういう意味で広域というエリアの中で産業振興とか、あとは生活を守っていく、そういう体制を県としてきちんと確保していきたいと思っています。県全体でのっぺりと1つの産業政策、1つの地域政策というのだと、またこれは大ざっぱになってしまって、その地域、地域に合わせていけなくなるので、それで岩手を4つに分けて広域振興というのをやっているところですね。ただ、もちろん県南広域といっても一つの県ぐらいのサイズで、人口も鳥取県とか島根県は五、六十万の人口だからそのくらいの人口はある地域なので、県南の中にもいろんな多様性はあるわけですから、そこはそれぞれきめ細かく見ていかなければならないのだけれども、ただ県南広域というのはそれでもう一つの県になるくらいの規模と力があるので、そこで何とか頑張って、岩手の力というのを四国四県に匹敵するサイズなわけだから、岩手を4つに分けてそれぞれ切磋琢磨競争しながら、それぞれを高めていくことで、岩手1つの県の中に県4つ分ぐらいの力を持つ、それだけ普通の県の4倍ぐらいの力と魅力が岩手にあれば若い人も出ていかない、あるいはほかからこっちに来るのではないかという作戦を今展開しているところです。

勝部局長
それでは、今日は本当にありがとうございました。皆さんから貴重な意見をいただきまして、今後県で新しい計画を策定する際に大いに参考にさせてもらえるご意見をたくさんいただきましてありがとうございました。

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