知事記者会見記録

(平成17年11月21日 10時32分〜10時55分)


広聴広報課

 ただいまから記者会見を行います。
 最初に知事から発表がございます。
 それでは、知事、お願いいたします。

知 事

 おはようございます。私の方から県立病院での助産師外来の取組みについて発表します。お手元に資料が配付されていると思いますので、要点だけ私の方から申し上げます。
 県立病院で妊産婦のニーズへの対応、妊娠生活の質の向上を図るという2つの目的で助産師が持っている専門的な知識、多数のお産に立ち会っているという経験、それから、能力もうまく活用して、外来で正常と診断をされた妊産婦の健康診査、保健指導などを行う助産師外来の開設するものです。いわゆるローリスクの妊産婦さんに対しての対応ということでして、これは前提として受診について同意を得られた妊産婦さんということにしています。同意を得られた妊産婦さんに対して助産師が対応することで、妊産婦さんのいろいろ持っている疑問、不安を解消し、心理面での安心感を高めるということです。基本がローリスクの方を対象にしていますけれども、当然のことながら、医師との緊密な連携、役割分担が必要なので、当面準備が整った病院から取り組みます。なお、この関係については、今年の4月から県立釜石病院で試行的に実施していますので、そこでいろいろ問題点をチェックした上で12月から県立宮古、久慈両病院で実施する予定です。
 具体的な取組み内容、検診料の取扱い等は、配付の資料に書いてありますので、そちらの方、あるいは担当課にお聞きいただければと思います。
 以上です。

広聴広報課

 以上で、知事からの発表を終わります。
 本日の進行は、幹事社さんにお願いしておりますので、よろしくお願いします。

幹事社

 それでは、幹事社からクラブを代表して質問します。
 まず、新型インフルエンザ対策についてです。1点目として、行動の制限などが盛り込まれた国の行動計画についてどう捉えていますか。
 2点目は、タミフルの備蓄は多額の費用がかかりますが、予算で備蓄費用を多く配分するお考えはありますか。また、国に対して補助を働きかける考えはありますか。
 それから、3点目として、県としての行動計画の策定は、今後、どういうスケジュールで、いつ頃を目途に策定する予定ですか。

知 事

 新型インフルエンザ対策ですが、国の方で行動計画を発表されたわけですけれども、これは一番リスクが高い状況になった場合、いわゆる最悪の事態になった時にどうするかということでつくられている計画と理解しています。こうした国の行動計画と都道府県、自治体の行動計画とうまく組み合わせて対応体制を整えていく必要がありますので、もう既に県の方でもいろいろ検討を始めていますが、県の推進体制、それから岩手県としての行動計画を速やかに策定したいと考えています。
 例のタミフルの備蓄ですけれども、当然必要なことだと理解していますが、私どもでは来年度の当初予算編成に向けてタミフルの備蓄について検討しているところです。これに要する費用についての対応を国の方に当然働きかけていかなければならないので、もうその声は伝えていますけれども、国の方でもこうしたタミフルの備蓄についての予算的な措置をとっていただきたいと思っています。新聞情報によりますと、国の方でも内々検討しているようでして、本年度の補正予算での対応を視野に入れているのではないかと思いますけれども、その内容が明らかになると思うので、それを踏まえながら、また考えていきたいと思います。いずれにしても、どこの県もそうですが、今年度、確保することになればタミフルのとり合いになってしまって、量的にはなかなか大変なようですけれども、量的な問題と費用負担の問題が非常に大きなネックですので、そのことについて国や製薬メーカーの状況もよく頭に入れながら今後対応を考えていきたいと思っています。
 それから、冒頭申し上げましたけれども、いずれも県としての行動計画と推進体制の整備を早急にやらなければいけないと思っています。県の推進体制は年内に整備したいと思っていますし、行動計画については関係するところとの協議が必要になりますが、早急に取りまとめたいと思っています。

幹事社

 昨日、県競馬組合の絵画類のオークションが行われて、落札総額は327 万円という形になりました。これについては、今年度当初予算で1億8,200 万円という金額を積んでいますけれども、見通しが甘かったのではないかという印象があるのですが、それについてはどういうふうに捉えていますか。

知 事

 昨日のオークションでああいう結果になっていますけれども、皆さん模様眺めのようだったので、今後、個別に売却を検討していくことになると思います。今まで取得した価格と画商など市場の関係者の意見を聞いてつけている予定価格ですので、あまり安くも売りたくないし、少しでも高く売りたいので、少し駆け引きが続くことになるだろうと思います。こちらの希望どおり全部は売れていないのですけれども、今年残された期間を努力していきたいと思っています。
 昨日の結果を受けて、まだ競馬組合の事務局、副管理者と次にどういうふうな形に持っていくかを相談していないのですけれども、多分個別に画商などを通じていろいろ取得希望者と当たっていくような形になると思います。そこはよく内部で詰めてやりたいと思います。

幹事社

 そこで、もともとの見通しが1億8,200 万円で、予定価格自体も4,900万円であり、もともとの価格の4分の1くらいということだったのですけれども、それは見通しされていなかったのですか。予定価格の下落ということについては、予算編成段階では見通せていなかったのでしょうか。

知 事

 昨年の今頃、私も詳しく一件一件どういう見通しのもとということは聞いていないですが、基本的には画商とか、市場関係者の話を聞いて、値づけをして予算の中に入れていますから、そこを全く見通しもなく入れているわけでは決してないです。購入者の立場でどういうふうになるか。なかなかすぐに全部売れるとは考えていませんし、PRの方法等もいろいろあるので、もう少し駆け引きを続けなければいけないと思っています。多分買い手の方も競馬組合が所有しているものだから、様子を見ているようなところもあるかもしれません。あまり安く売りたくないのですけれども、もう少し今回の状況を分析した上で、次は多分個別になると思いますけれども、売却につなげていきたいと思います。

幹事社

 他に各社質問があればお願いします。

記 者

 先日、来年度以降の予算について相当苦しい状況になるということで職員の削減という方針を打ち出されたのですけれども、この職員の削減について、今後よりさらに一歩踏み込んだ退職勧奨とか、あるいは給与の削減とか、そういうことも検討しているのかどうかについて教えてください。

知 事

 退職制度については、既に退職勧奨制度があり、かなりの年齢層から多少退職金は上乗せするような形で制度を運用しています。制度自体、もちろんこれから人件費の抑制というのを相当大幅にやらないといけませんので、また検討することになると思いますけれども、昨年、一昨年ぐらいに新しく45歳以上を対象にしているので、そう大きく動かす点があるかどうかもう一度見て、現行制度の中で運用していけるかどうかも含めていろいろ検討しなければいけないと思います。
 それから、職員の給与については、先般の人事委員会の勧告があるので、それに則っとった形で、財政状況を見て、どういう形にするかを内部で検討しているという状況です。全体的にはかなり抑制の方向を出さなければいけないと思っています。

記 者

 何点かお聞きします。
 まず、競馬の関係ですけれども、確かに予算では1億8,000 万円、購入価格に対して鑑定額が4,800 万円と、そのこと自体も多少問題があるかと思います。それに加えて、昨日は残念ながらオークションで、結果としては思いどおりにはいかなかったということになると思うのです。何としても今年黒字を出さないと、2月議会を乗り切れないというふうに思っているのですけれども、やはり売上げ計画がなかなか厳しい状況になっている中で、削減というところで、収支を合わせることが必要だと思うのですが、残っている削減の大きな部分に関しては先日も交渉中というお話がありましたけれども、残りあと実質2カ月しかない中でどういったところになっているのかということをお聞きしたいのが1点。それについては知事としても管理者の立場で何かしらの交渉のテーブルに直接で向くようなお考えがあるのかということがもう1点です。以上、競馬についてお聞きします。
 それから、先日、県の合併推進審議会が開かれまして、新たな合併のたたき台が示されています。まず、示されたたたき台について知事ご自身のご所見を伺いたいです。
 それから、これに関しては県の中部について手つかずというような形になりました。これはどのようなもとにそうなったのかということです。それとも関係するのですけれども、県議会の中では今議論が進められています地方振興局再編の論理と今回のたたき台が果たして当然広域行政を2つとも念頭に入れてきたはずだと思いますけれども、どうもリンクしない部分があるのではないか。庁内での地方振興局再編あるいは広域圏の合併と、それから市町村の枠組みについてどうも議論がかみ合っていないのではないかという指摘もあるのですけれども、この辺どのようにお考えでしょうか。

知 事

 まず、競馬の関係ですが、交渉中ということです。私が管理者として動く場面があるかどうかですが、それは交渉次第です。ただ前回と状況が変わっていないうえに、相手のあるお話ですので、極力コストを削減できるように、なお交渉するという状況です。
 それから、次の合併の構想をつくるためのたたき台ですけれども、これは審議会委員の皆さん方に議論を進めていただくうえでの案ということです。ですから、当然、たたき台を1つのベースにして、それと異なった意見を出していただいて結構ですが、具体的な議論を進めていく材料を提供できるのは県だけですから、そういう立場でたたき台を出してあります。建設的な議論をしていただきたいです。当然、一定の考え方に基づいて示しているわけですが、市町村合併で大事なことは独立した自治体である市町村に具体的に考えていただくことです。今動いている市町村合併も以前に県が示した枠組みとは異なっているところがかなりあります。これは地方自治の中では当然のことであり、今回も当然市町村の自主性を考えながらこの市町村合併を考えていくという基本スタンスに立っています。例えば、県が地方振興局なり、県の組織を動かしていくものとは違いますので、そうした市町村の自主性を損なわないような形で扱われることを前提にして考えています。
 それから、地方振興局の再編との関係ですけれども、そのような独立した市町村が相手である市町村合併の問題を取り扱っているというある種デリケートな問題ですから、県の組織の枠組みをつくる地方振興局の再編と熟度が多少ずれているところがあるかもしれませんけれども、地方振興局を再編する考え方をベースにしていますので、委員の皆さん方もそれを当然意識しながら、今後より有益な議論をされるのではないかと思っています。

記 者

 宮城県の関係です。先週で浅野知事が退任されまして、今週から村井さんが新知事として就任するわけですけれども、改めて宮城県との連携について知事のご所見をお願いします。
 2点目は、今後、村井新知事とお会いする予定がもしあればお願いいたします。

知 事

 連携については、観光や海外事務所の共同設置など、従来から宮城県と様々な事業をやっています。最近は、自動車産業を核としたものづくり産業の育成のために連携強化を図っています。今後もこうした県境を接する宮城県との連携事業は大事ですので、お互いにそうした意識で連携事業をさらに進めていきたいと思います。是非、新しい知事にもフレッシュな感覚で東北全体を見通して、県政を進めていただきたいと思います。
 たしか今日、就任でしたので具体的な行動予定は聞いていませんし、今すぐに会うという日程を持っているわけではありません。隣県の知事さんですからいろいろな場面でお会いすることが多いと思うので、そうした共通認識をさらに醸成させるために努めていかなければならないと思っています。

広聴広報課

 他になければ、以上で記者会見を終わらせていただきます。  




次の定例記者会見は11月29日(火)の予定です。


  
                  (作成:広聴広報課)