知事記者会見記録

(平成17年8月1日 10時33分〜10時52分)


広聴広報課

 ただいまから記者会見を行います。             
 最初に知事からの発表事項があります。
 その後、幹事社さんの進行によりまして、皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきますので、よろしくお願いします。
 それでは、知事、お願いします。

知 事

 おはようございます。私の方からは来月2日に実施します北海道・北東北知事サミットの概要について発表します。
 お手元に資料があるので、それをご覧いただければおわかりのとおりでして、午後1時から午後3時まで具体的な意見交換をすることにしています。主要なテーマは「産業振興」になっていますけれども、もう少し他のことも含めて議論する予定にしています。
 それから、いずれ藤原文化の世界遺産登録の際には北海道、東北の知事さん方に全体としてご支援をしていただかなければならないので、どういうすばらしいところかということを体験していただきたいと思っていますので、少し中を見学していただいたり、法話を聞いていただいたり、そういうことでこの大事な文化を体験していただくことも考えています。
 私の方からは以上です。

広聴広報課

 以上で知事からの発表を終わります。
 以降の進行につきましては幹事社さんにお願いします。
 それでは、よろしくお願いします。

幹事社

 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんので、各社から質問があればお願いいたします。 

記 者

 2点お伺いします。
 まず、北海道・北東北知事サミットの件ですけれども、今回のサミットでは北東北の形ということについて一つの結論づけたものが確か出る年だったというふうに思っているのですけれども、今のところどのような方向になっておられるのかということをお聞きしたいと思います。
 それに関連して、常々何度か質問しておりますけれども、北東北の枠組みのほかに、ここに来て自動車産業で山形とか、あるいは仙台とかといったところとの連携が非常に強まってきているわけなのですけれども、たたき台になっている北東北の未来像というレポートも将来的には東北6県でいくのだという話があるのですけれども、例えば北東北のその部分を少し抑えて、東北6県という形にしていくおつもりがあるのかどうかをお聞きしたいと思います。
 それから、もう一点ですけれども、地方振興局の再編をめぐる市町村との意見交換会が先月で一巡をしました。県南を中心にいろいろと県の素案に対しては異論も出ているようなのですが、これを受けて県としてこの地方振興局の再編について何らかの検討を加えるおつもりなのかどうか。あるいは今後のスケジュール等も含めてお聞かせいただければと思います。

知 事

 まず初めの方ですが、今回のサミットで北東北のグランドデザインの最終報告をしようと思っています。中身はまだ1か月あるので、現在、調整している最中で、いろいろ変わり得るので、その時に発表することにしたいと思います。今まで、北東北の様々な連携事業をやってきましたけれども、北東北のそういった連携事業を積み重ねて、今後一体この北東北をどのようにしていくのかということの方向性をその中で入れ込みたいということです。具体的な計画は、それぞれの県の計画とかに反映されるでしょうけれども、方向性をこの中に書きたいという発想です。
 それから、今、自動車産業の話がありましたけれども、南の方との必要な連携は当然とっていくという従来からの考え方がありますから、自動車産業などについては宮城とか、それから山形の既存の立地企業とか、それから既存のポテンシャル(可能性)が大変高いものがあるので、そういうものは自動車のみならず観光の分野でも今後も考えられます。そういうものは全方位でこれからも進めていきたいということで、それぞれメリットを感じるものを大いにやっていきたいという考えでいます。時期としては、北東北のグランドデザインからさらに進めて、東北全体でそういうことを考える時期もいずれは来るような気がします。しかし、やはり時間は当然ある程度かかるわけで、今は特に地理的な環境とか、置かれている状況からいって、非常に今までつながりを深めてきた北東北でグランドデザインの策定を行うことが当面大事だと思っているからであり、その後どのように展開させていくかは今後考えていきたいと思うのですが、戦略的にやはり南の県とは産業振興、産業のうちでも今話したようなものづくりなどについて、今後、産業支援の輪をかなり強めていくことが想定されるので、そういう実績が積み重なってくるといずれは南東北も含めた全体でということにつながってくるかもしれません。そういう議論はまだちょっと時間がかかるような気がします。それから、向こう側の事情もいろいろあると思うので、今、南の方でも個別にそれぞれの分野で進めていくのは大事ではないかと思っています。
 それから、2つ目の地方振興局の再編の関係です。一通りご意見を聞いたので、今、内部でそういったご意見を踏まえてどういう点を取り入れたらいいか検討しているので、今月のある時期までそういった内部的な検討を進めたいと思っています。その上でどういう形で市町村の方にお返しするかというのはまだしっかりと決めていませんが、大体今月中は県の内部での検討の期間と考えています。

記 者

 それでは、今のお話の中でまた2点お伺いしますけれども、東北の南の方とは産業振興と個別に連携していくというお話なのですけれども、どうも北東北のつながりというのが行政ベースなのに対して、南とのつながりというのは民間ベースでは当たり前の話という形になっているかと思うのですが、これが行政ベースでの産業振興という形でようやくつき始めているので、民間の感覚からいうとようやく何か実感になってきたかなという感じはあるのですけれども、そういった中でやはり行政ベースで改めて話し合うにしてもやはり時間がかかるものなのかどうかというのが1点です。
 それから、地方振興局の再編のところで、今月は内部検討ということなのですけれども、実際にその枠組みをめぐって一関あたりは非常に反発をしているわけなのですけれども、知事ご自身、枠組み自体は今の段階で変えるおつもりはあるのかどうか。それから、取り入れるとすればどういったところを想定していらっしゃるのか、ちょっとお聞かせ願えればと思います。

知 事

 1点目の産業振興の関係ですが、民間ベースではつながりがあるとのお話があったのですが、実はそこが十分でないという民間サイドからのお話が随分あるのです。もっとそこを強めていく必要があるので、やはり行政に音頭をとっていただきたいという話があります。今まで確かに自動車でも必要に応じてそういうことがあったのでしょうけれども、トヨタ東北という宮城の企業もあるのですが、実はどうもやはりうまくいっていないということとか、山形とは繋がりがなかったので、やはり民間か行政かどちらかがということよりも、必要性があるところはしっかりとそれぞれで民間もやっていかなければいけないし、それから行政もやっていくことによってさらにまた民間のつながりが本格的に進んでいくという好循環がうまく生まれてくればという期待感があるのです。ですから、企業サイドも行政側がそういう形で音頭をとってやってもらうと民間がついてくるだろうということがあるので、これは是非そういう形で、特に関東自動車さんのご期待にもこたえるようにしていかなければいけないと思っています。
 それから、地方振興局の再編の素案を提示した時に市町村の意見を聞いていますが、当然素案ですからいろいろ修正があるということを言ってきましたので、私はあまり拘る必要はないと思っています。具体的にどこをどうするかは今、検討しているので、今のところはまだ申し上げる段階にはないです。ただし、市町村の意見を聞いて当然変更はあり得るということで今中身の検討を進めているという段階です。

記 者

 昨日行われました仙台市長選の関係でお伺いしたいです。新たに経済産業省出身の梅原さんが当選されましたけれども、これからの仙台市に対する期待といいますか、要望みたいなものがございましたら教えていただきたいということと、県同士の連携という話はよく出てきますが、東北で唯一の政令市である仙台市と岩手県の今後、連携策などについて何かお考えがありましたらお聞かせください。

知 事

 本県の県南の人たちは、消費行動で仙台に行く人も随分いるわけですし、それから、例えば、仙台市でどういう交通政策を展開するかによっては、仙台空港のアクセスの問題なども影響することになります。今、鉄道をつくっているわけですけれども、やはり仙台市が持っている力とか、どういう行動をするかなど、影響力というのは大変大きいわけです。特に隣の県で、我々にとっても大変大きな影響があるわけですから、是非、広域の視点というのを忘れずに考えていただきたいと思います。宮城県の県庁所在地という、行政としての位置付けというよりは、むしろ東北全体を見通して、行政分野だけでなくて観光政策とか、それから今お話にあったような交通政策などのみならず、産業振興全般についても北東北も含めた東北全体の要の都市ということで、新しい市長さんにはどうぞいい行政を進めていただきたいという気持ちを持っています。
 あと、県と直接政令指定市と今まで具体的に話をするということはあまりありませんでしたけれども、特に政令指定市の権限というのはどんどんこれから強くなってくるでしょうから、場合によってはそういう場面というのも出てくるのかもしれませんけれども、今のところはそういう形になっていませんので、是非、盛岡市を始め、県内の市とはいろいろな会合で一緒になるケースも多いと思いますから、そういった市同士の連携というのは今後必要な場面には是非、有益な連携を進めてもらいたいということを申し上げておきたいと思います。今度市長に当選された方とは一度もお話をしていないので、いずれお会いする機会も何かの時にあるかもしませんけれども、そういう広域的な視点で行政を進められることを期待したいと思います。

記 者

 知事サミットの会場とも関係するのですけれども、世界遺産のことでお伺いします。
 3年後の登録を目指して進められているようですが、県あるいは市町村からの推薦書の提出が1年後に迫っています。事務方に言わせるとこの1年が勝負ではないかと、加えて盛上げも少し足りないという認識を私は持っているのですけれども、知事ご自身の作業の進み具合いに対する認識と当面の課題を感じていらっしゃれば教えてください。

知 事

 大変大事な1年だと思っているのです。推薦書でどれだけしっかりとしたものにするかということが相手に対しての平泉文化の評価につながるわけですから、推薦書の中身をしっかりとしたものにすることにこの1年間全力を傾けるということで、大変大事な時期ですけれども、作業としては順調に進んでいるという報告は受けています。細かな点についてはそれぞれの担当部局でやっている話ですけれども、一応そういう報告は受けていますが、今お話にあった全体としての盛上がりとか支援体制の構築というのは多ければ多いほどいいわけですから、今回も岩手県ということだけではなくて、北海道も含めた広域で平泉文化遺産の意味というものをご理解いただきたいということで、あえて中尊寺でやることにしているわけで、これからそういったことを含めて北海道、それから東北全体でご支援いただけるように、来年にかけて私も他の知事さん方にご理解を求めていきたいと考えています。それで、そういった申請書がきちんと国の意思で正式にユネスコの方に提出された暁には、岩手県のみならず北東北、あるいは東北、それから北海道という非常に広範囲のところでこの運動に対しての理解が進むように体制づくりをしていきたいということで、あえて今回やってきたのはそういうことの伏線があるのですけれども、そういう体制構築に努めていきたいと思っています。そのことが恐らく他の地域の皆さん方に理解を得ていく上での第一歩と思っています。

記 者

 知事サミットに関してなのですが、グランドデザインの最終報告に向けて制度論は、道州制なのか、合併なのか、そこら辺については何らかの形で盛り込むお考えなのでしょうか。

知 事

 今のところは、北東北のグランドデザインですから、そういう制度論みたいなものはあまり踏み込まないような感じです。制度論のような話は地方制度調査会とか全国知事会とかの別の場で議論するような形になっているので、そちらの場でやればいいのではないかと思っています。

広聴広報課

 他になければ、以上で記者会見を終わらせていただきます。  




次の定例記者会見は8月22日(月)の予定です。


  
                  (作成:広聴広報課)